小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月12日

 

 


【市】

 


一二三「あー!金魚すくいの屋台出てるだ」ほらほらっ

彬羽「ほー。 この時期やたらと何処にでも出てるな」目そらしっ


一二三「金魚さん欲し「ダメだ」

 


一二三「えー!おらちゃんと世話するだよ!!
お家にお池有るだし お友達増やしても良いでねえかー!」駄々こねっ


彬羽「あのな。
お前は今のあの池の状態を解ってるのか?」

一二三「へ?

・・はっ!!金魚さん入れても主さんが全部食べちゃうとかだか!?」ひえっ

 

彬羽「良し やっぱり池見てないな。
帰ったら確認してみろ」はーやれやれ

 

 


ーーーーーーーーーーー

 

 

 

池の主ぷかっ。


一二三「Σっぎゃあああ!!」ひええっ

 

 

千様「あ。大丈夫よー 生きてるわー。」のほほーん。

家康「この暑さじゃ池の水もお湯みたいになっちゃうからねえ
其処らの川と繋がってるはずなんだけどなあ」うーん。

 

テオドール「茨木さんの話だと今年は人魚さんも煮魚になるとかって
山の鍾乳洞奥の 湧き水に避難したみたいに御座いますからねえ」


粋「何その ダンジョンのイベントみたいなの。」えー

テオドール「めちゃ貴重な情報とか レアアイテム授けてくれそうに御座いますよね」うんうんっ

 


とぷんっ

一二三「Σ あ。沈んだだ」


白「水の中居ても暑いから 外に出ようとして日光でアチチッてなって沈んでは また浮いて来るんだ」

 

粋「学習しねえのかなあ」うーん。

テオドール「お魚なので物事の因果関係まで頭が回らないのかも知れませんねえ」うーん。

 

 

一二三「Σなんで皆ボーッと見てるだ!?
こんなじゃじわじわ焼き魚か煮魚だべ!!」涙目っ

 

家康「いや ボーッて言うか 普通は魚って水草とか木の影に入って涼むんだけどさ」

千様「ここまででっかいと 影に入りきらないみたいでー」うーん。


一二三「そんならでっかい日陰作ってやればいいだよ!
テオさん日傘借りるだ!」ぱしっ

テオドール「Σえ。ちょっ」

 

 

一二三「ほら主さん。生きてけろー」日傘ほれっ

 

ざらああっ。

 

粋「Σごめんこっちも日陰じゃなきゃ生きられねえから返してやって!!」

一二三「えー。」不服っ

千様「テオ君 灰じゃなきゃ泣いてそうねえ」

 

 

家康「Σそうじゃなくて!一二三ちゃん 危ない!!」ひええっ

一二三「へ?」

 

巨大な影ずおおっ!


粋「Σしまった!!」はっ

 

 

白「主は肉食だから危な

ばくんっ!!


粋「Σ兄貴いいいい!!!」ひええっ

 


ばしゃん!!

ごぽぽぽっ

 

千様「Σぎゃーー!カナヅチ持ってかれたあっ!!」ひええっ

 


一二三「うわーん!白さんがおら庇って主さんに食われただーー!」びえええっ

彬羽「Σまたか!少し目を離すとこれだ!!」木材担ぎっ

 

 

 


間。

 

 

 


白「内側から焼き魚にしてやろうかと思った」ぶつくさずぶ濡れっ

 

粋(体育座りでぶつくさ言ってる) うわー。

テオドール(おカナヅチでは恐ろしゅう御座いますよね) おいたわしいっ

 

 

 

彬羽「こんな感じで 日陰を作ってやろうとしても人影見たら襲って来るんでな
どうした物かとな。」

ばしゃ
ばきゃっ。


どばしゃーん!!

 


一二三「成る程だべ」引。

千様「何も無かったみたいに 軽くはたき落としたわね」ああうん。

 


家康「けどねー。
そのうちホントに煮えちゃうよねえ
困ったな」

彬羽「日が当たるから無駄に水温が上がるんだしな
日陰で覆えばマシになるはずだが」うーん。


千様「試しに」

木の板ひょいっ


ばしゃん

板ばりんっ!!

 

粋「Σ食いちぎった!!」ひいっ

 


彬羽「だろうな。
水中の生き物は 水面に影が有ればとりあえず噛みついて判断するからな。」やれやれっ


テオドール「いやこれ 普段どうやって世話しておられるので御座いますか。」

家康「飼い主が天海だからねえ。

元は挿音が夜店で取ってきた金魚だし」

 

一二三「Σえ゛」

彬羽「な?金魚は長生きするとこうなるんだぞ?」


千様「普通に飼ってたらなんないと思うわー」

 

 

蒼月「あれ?皆してまだ魚で騒いでんのー?
見境なく襲ってくる馬鹿魚類なんてほっときなよ。

つか 犬見なかった?」

 

白「そう言えば
さっき主の腹殴って吐き出された時に見えたんだけどな」えーと。

粋「Σ何が!?」ひえっ

 

 

 

 

 


ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー

 

 


魄哉「ただい ・・Σん!?」二度見っ

 

 

挿音「どうよ!魚を護ろうとすんじゃねえ
魚から身を護ろうとすりゃ良いんだよ」キセルすっぱー

 


魄哉「何か 庭に見慣れない建物が」えーと。

家康「いやそれがね。
ほら 池の主人影見ると襲ってくるし
そんなら影が見えなくすれば良くない?って事で」

 


挿音「先に小屋作って 馬鹿力に池の上に乗っけて貰って固定したわ。」どやっ

彬羽「床の一部が開いて エサをやれる様になってる。
これなら日陰になる上、カナヅチや犬が落下、食われる危険も無い」

 

魄哉「凄いんですけど
所々おかしいのは気のせいですか?」えー。

 

白「これなら俺も落ちな
Σあ。」どぷんっ!

挿音「今 床開いてんぞ。」

 

粋「Σ誰か釣竿ーっ!!」ひいいっ

 

魄哉「助かりますが。どんくさい子はどっちにしても近寄らない方が良いですねえ」よっこら引き上げっ

ずるりっ。


テオドール「Σうお!主釣れまして御座いますっ」びくっ

 

 

白「お前 そんなに俺が食いたいのか」

主びちびちっ

 

 

 

小太郎「わおおおおおんっ!」ガタガタぶるぶるっ

与一「よしよし。もうあの小屋には近寄るで無いぞ」どうどうっ

 

 

 

 


ーーーーーーーーー

 

 

大江山

 

 

人魚「へー。

水の上の小さなお部屋 素敵ですねー
良いな 良いなー!」ちらちらっ

ダミアン「うむ。使いがてら見てきたのだが 魚達も快適そうであった
アレは良い案だな」ちらっ

 

 

茨木・酒呑童子(Σいや んな器用な物作れ無えって!!!)ひええっ

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る