小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月8日

 

 

 


【某料亭】

 

 

越後屋「お代官様には 日頃からご贔屓頂き
こちら心ばかりの菓子に御座います」菓子折りずしっ。

代官「越後屋 お主も悪よのう」ふっふっふ

越後屋「お代官様こそ」ふふふふふっ

 


女中(うっわ わかりやすっ

巻き込まれる前にとんずらしとこ)コソコソッ

 

 

代官「そこに居るのは何者か!!」

女中「Σひっ」びくっ

 

 

 

粋「あ。すんませーん
部屋間違えました
お呼びでない  よなあ?」えーと。

越後屋「Σ何処の太鼓持ちだ!
呼んどらんわ しっしっ!」

 


粋「あれ?この料亭作りややこしくね?
やっべ兄貴とか確実に迷子になるじゃねえかよ」ぶつくさすたすたっ

 

代官「何だと言うのだ全く」心臓ばくばくっ

越後屋「下じもの者は躾がなっておりませんな」やれやれっ

 

女中(た、助かった) そそくさっ

 

 

越後屋「で、お代官様
不躾ながら例の件に御座いますが」ひそっ

 

 

テオドール「すみませーん!
おトイレはこちらに御座いますか?」襖がらっ


越後屋「Σどう見たら厠に見えるんじゃい!
あっち行けしっしっ!」

テオドール「え。あの こう言う料亭って おトイレも豪華なのかな?と。
申し訳御座いません 場所が解りません故、教えて頂けないでしょうか?」


越後屋「だああ迷子の外国人面倒くさっ!
自分で捜せ自分で!!」

代官「あーもう お前案内してやれ

漏らされたらかなわん」げんなりっ

 

 

越後屋「くっ!

ほれ此方だ! 解らんなら1人でウロウロするな!」足音どっすどすっ

テオドール「足音をドカドカ立てるのはお下品と聞きましたが 「人の部屋を厠呼ばわりするのよりマシじゃい!!」

 

 


代官「ったく 変な団体でも来てるのか

話になら  ん?」

 


白「なあ。此処何処だ?」

代官「Σまた迷子!?

こらっワシの酒飲むな!
店の者はおらんかあああっ!!」ああもうっ

 

 


間。

 

 


越後屋「何やら 向こうの座敷でどんちゃん騒ぎをしている団体が居る様で」苦笑。

代官「全く これだから下じもの店は」ぶつくさ酒すすりっ


越後屋「こういう店の方が 目立たず良いかと思いましたが
いや 思った数倍騒がしいと言うか Σあ うるさっ」

 


代官「・・帰るか」ぼそっ

越後屋「Σえ。あのっ
それではこのお話は「いやもう なんかやる気削げたって言うか
ノリノリだった所にこう邪魔が入ると なんかこう  なあ?」


越後屋「Σなんかこうって いや解りますけど!

そこはせっかく色々考えたんですし サクッとやっちゃいましょうよ!」えええっ

代官「いやなあ。 冷静になって考えたら 後から色々後悔する事になりそうでさあ」ため息っ

 

越後屋「いえいえいえ!大丈夫ですって バレませんて!!
ほら 酒でもグイッといってほらっ はいイッキイッキ!」必死っ

 

 

 

酒呑童子「お?良いもの飲んでんじゃねえかよ」襖すぱんっ

代官「Σぶーっ!!」ぶはっ

 

茨木童子「こら 他所の部屋入らねえの
すんません お邪魔しましたー

お前 気を付けろよ 飲みすぎてツノ出すなよ?」ひそひそすたすたっ

 

 

越後屋「おととい来やがれ!!」襖ばんっ!

 

 

代官「・・・」

 

越後屋「Σいえあの 下賤な奴等は嫌で「やる前からこれって 不吉過ぎんか。コレ絶対露見せんか?」

 


越後屋(Σままままずい! お代官が完全にやる気なくなってる!
しかし商人として 絶対にこのチャンスを逃したくはっ)

 

 

代官「なーんか思うんだけどな。

1度は『そなたも悪よのう』をやってみたいとか 昇進して浮かれてたしで話にのっちまったが
え?これ リスクのが高いだろ絶対。
絶対バレるって 昇進したのに身分も何もかも無くすって」ぶつぶつっ

 

越後屋「いいいえ! 大丈夫ですって!
こちとら手慣れてますから
ほら 今日はこんだか乱入されてるってのにバレてないじゃないですか
むしろ幸先良いですってこれは!!」必死っ


代官「そうか?
いやもう ホントやる気が「行けます行けます!
はい!仕切り直しっ

お酒おつぎしましょう」はいはいっ

 

 

家康「えー。悪いねえ
あははこりゃどうも」おちょこっ

越後屋「Σ誰だあああ!!!」

 

 

千様「あら殿 他所の密談の邪魔しちゃ駄目よー」あらあらっ

魄哉「すみませんねえ
ほら 知らない人にたかんじゃありません
戻りますよ」ずーるずるっ

 

越後屋(Σボインボインに僧侶ってどんな組み合わせ!?)

代官(つか今 殿って言った?) ん?

 

 


越後屋「どうなってんだこの店はああ!!」うがああっ!

 

代官「なあ 「すんませんすみません!次こそ気合い入れ直せますから!!

ラスト!ラストチャンス!
はいっ おちょこ持って!!」

代官「お主 目が血走っとるぞ」引。

 

越後屋「良いからはいはいっ!
よっしゃ!私達の栄光にかんぱ

 

 

襖すぱんっ


白「厠此処か。

ん? 違う?
え?でも 物凄くドブ臭

 

 

代官「やっぱ無しにするわ。

一時のノリでドブに染まりたかねえ」すたすたっ

越後屋「Σあああお代官ーっ!!」どちくしょおおおっ

 

 

 

 

 

鏡子「私 お酒飲めなくて暇なんで、そこらの鏡から鏡にお散歩してたら
調度あの人達のお部屋の鏡で 悪巧み聞いちゃいまして」

蒼月「成る程ねー。
鏡子ちゃん お手柄じゃん」あははっ

 


シロ「と言うか
悪巧みしていた事は無視して良いのか?」

彬羽「結局話はねつけたんなら良いんじゃないのか?

踏みとどまれる奴なら わざわざ罰を与える必要も無いだろ?」

 

魄哉「お任せします」酒ぐびーっ

家康「天海べろんべろんだから 適当で良いと思うよ」へべれけっ

 

 


粋・酒呑童子「作戦せいこーう」うえーい。

石燕「とことん嫌な団体っすねえ  Σう。気持ち悪」うぷっ!

 

白「お前も飲め飲め
シラフでノリ悪いぞ」

彬羽「こんなノリに混ざってたまるか」けっ。

 

 

 

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