大嶽丸「ん？師走だと言うのに皆揃っておるとは。珍しいな」
粋「お、まーたタイミングの良い いや悪い所に」あちゃー。
大嶽丸「へ？
先日のあの惨事について やはり責任者に一言詫びをと思ったのだが」
家康「あーごめん。天海なら江戸城だよ。
てか建物の倒壊の一つ二つ 私達には日常茶飯事だから気にしなくて良いよー？」にこにこ弾丸装填じゃこっ
大嶽丸「へらへらしながら銃に弾込められてもな」じりっ
粋「いや大丈夫。お前に向けるんじゃねえから」どうどうっ
大嶽丸(一年の終わりに殴り込みでもされ いやこいつ等は日常的に殴り込みされているか。)ふむ
晴明「お。鈴鹿の息子 来ておったのか」すたすたっ
大嶽丸「ん？安倍晴明？」
晴明「準備は整ったぞ
繋ぐが良いな」御札すちゃっ
白「いつでも良いぞ」はーやれやれっ
粋「うう。やだなあ」うううっ
テオドール「私ブーストしておきますね」血液アンプルぱきっ
家康「コレほんとに利くの？」じゃこっ
石燕「晴明さん印の銀の弾丸なんで確実だと思うっすよ？」
大嶽丸「へ？ え？」きょろっ
シロ「室内に入っておれ 巻き添えを食いかねんぞ」
大嶽丸「Σいや待て お前等いったい何と喧嘩する気だ！？」
シロ「お。来たか」鬼切カタカタっ！
白「その刀 変なの居ると教えてくれるのか」へー。
シロ「うむ。持主と認められたらしい」どやあっ
晴明「ほい来た。加減は要らん！
全力でやってしまえっ」わははははっ
池から亡者うぞうぞぞぞぞぞっ
大嶽丸「Σまたグロい！！」ひいっ
彬羽「まだ正式に地獄に墜ちる前の奴等だからな
多少腐ってるのとか居ても仕方ないだろ」
粋「地獄って年末〆だから、師走にまとめて魂お迎えする死神とか多くて
で、いっぺんに沢山連れて来ちゃったから管理追い付かねえで団体で逃げ出すとかよく有るらし
Σぎゃああやっぱ無理いいっー！！」ひいっ
大嶽丸「Σ俺を盾にするなぎゃー！！！」うわああっ
晴明「結界良しっと。 大概の物は外に漏れん様にしたが 中に我等が居る事、くれぐれも忘れるでないぞ？」
白「ぶちかまして良いんだな？」炎ぼぼぼぼぼぼぼっ
大嶽丸「Σ！！」びくっ
晴明「ほどほどにな？」
テオドール「では私達は 炎から逃れた人達を刈り取ればよろしいので御座いますね？」コウモリ羽ばさあっ！
シロ「うむ。言い方が気になるがな
それよりお前 そのでかい赤い鎌は？」
テオドール「基本は私の血液で御座いますが
相手の血を吸えばますますデカくなりまして御座います。」にっこり
家康「Σおお！さすが吸血鬼」おおおっ
晴明「忘れておったわ
相手は死人ゆえ ドタマ撃ち抜いてもこれ以上くたばらんでの。
お主も加減はいらんぞ」
家康「よっしゃあ！！」
ズドガウンゴウンッ！
粋「Σあ。連続ヘッドショット 凄っ！」
大嶽丸「Σお前等血の気多すぎんか！？」ひいいっ
彬羽「お前もそこ危ないぞ」
火の玉ごっ！
大嶽丸「Σどわあああっ」ひいっ
シロ「ふんっ！」氷の壁ぱきーんっ
じゅおっ！
石燕「お。さすがっす」ぱちぱちっ
シロ「造作も無い。
こら阿呆っ味方まで燃やしてどうするか！」くわっ
白「ごめん。間違えた」うっかり。
石燕「白さんは小回り利かないっすからねえ
んじゃ細かいのをプチプチっと行ってくるっす」
ガシャドクロずしーんずしーん。
与一「ガシャドクロの手の上に乗って炎の中歩かれると もはや人間と思えんな」弓びすっ
亡者「Σおうっ！」ぐさり
大嶽丸「・・・。」ドン引きっ
粋「うん。俺も着いてけねえから
解る解る」うんうんっ
蒼月「わー あったかい」ほうっ
千様「焼けた亡者で暖をとるんじゃないのー。
あら殿 殿もオバケ苦手じゃ無かった？」
家康「んー。この人等は人間ぽいってか
普通に死体ぽいから見馴れた感じでセーフ？」
ドンッ！
亡者「Σあべしっ！」ぶしゃっ
白「死体はセーフなのか 家康。」
晴明「まあ モノノフなら見馴れとるわな」
大嶽丸「俺はこんな奴等と喧嘩してたのか」ええー
晴明「物を知らんと言うのは強いな」ふっ
大嶽丸「Σ喧しい！」むかっ
晴明「ほ？ 実際 こやつ等のこんな姿知っておれば逆らわんかったであろう？
己の未熟さを認めるのも大事な事と思うがのう？」
大嶽丸「喧しいわ性悪狐めが！
この程度 俺かてそのっ
負けておらんわい！！」くわっ
粋「あの 大嶽丸？
お前の術って 基本範囲めちゃ狭いからそのさ」えーと。
直径３０センチ内 木枯らしびゅるるるっ
大嶽丸「Σい今から 範囲拡げるんで問題ない おりゃあああっ！！」気合いおらあっ
ばつんっ！！
大嶽丸「Σあいたっ！？」
晴明「阿呆。
んな力ずくでやっとったら神経焼き切れてお前がお陀仏ぞ」はんっ
粋(Σ片手間で 大嶽丸の術かき消した！？)ええっ
晴明「全く物を知らんのう
鈴鹿は何を教えておったのやら。」
大嶽丸「Σ何を偉そう「まあ聞け
私の指導などそうそう聞けんぞ」ふふんっ
粋(そして 凄いんだけど素直に聞きたくねえ感も凄え。)うわー
晴明「良いか。己1人の能力にはどうしても限界がある
故に ただ力押しをするのではなく、道具を使うのだ」御札びっ！
大嶽丸「道具？」ふむ。
晴明「先程私も言ってたであろ？
少し準備さえすれば あの世の逃走者の通る道を 任意の場所に繋ぐ事も出来る。
しかしそれを身1つでやるとなると いくら私でもキッツイのだ
故に その道に我が分身を貼り、
繋ぎたい場所にもまた貼る。
それで労力を最低限にする事が出来るのだ」
大嶽丸「ほ、ほう」えーと。
晴明「一言で言うとだ
いい加減道具使う事覚えよ 山ザルのお坊ちゃん。
と言ったところかのー？」ぷーくすくすっ
大嶽丸「Σタンスの角に小指ぶつけてくたばれーーっ！！！」うわああっ
粋「Σどんな捨てゼリフ！？
大嶽丸ちょ 何処行くんだよおおお！！」
晴明「おちょくりすぎたかの？」おや。
彬羽「タチ悪過ぎだろ」
亡者「Σおぶっ！？」ぐしゃっ
千様「ドン引きしながらでも軽々裏拳1発なのねー」あらあらっ
家康「彬羽 グロいよ。」ズドンっ
家康「お前に言われたかねえ。」
粋「大嶽丸の奴 何処に行ったんだろ
下手に動くと危なくねえ？」ひええっ
コマ『あれ？あっちの方向は』ランチャーがしゃんっ
がしょん がしゃんっ
粋「ん？」
大嶽丸「道具を使えば良いんだろうがっ！！」くわっ
作りかけの人形軍団 ずるずるずるうりっ
粋「Σこっええええっ！！」ひいっ
家康「Σっぎゃーーっ！！」うわあああっ
千様「あ、殿もこっちはダメなのね」
コマ『やはり パピーの作業室ですか。』カタタッ
白「作業って魄哉の奴 また人形作りにはまってるのか？」うわ。
コマ『いえ。私達姉妹のパーツの研究です。
からくりはどうしてもパーツの磨耗やら何やら 不具合を抱えてしまうので その辺の改良の研究を』カタカタっ
与一「あ、そうか。
お前は妖怪温泉のからくり共と同型機か」
コマ『おういえー。姉さん達 お給仕としてバリバリ働いてます』
大嶽丸「そら行け グロ人形共！
半端な亡者に本物の化け物の力を見せてやれ」びしっ
コマ『私等の試作パーツや言うとるやろ』むかっ
晴明「ほー。言ったら即実践しおった
大した物じゃな」ぼそっ
粋「それ本人に言ってやれよ」
大嶽丸(ふっ。こう言う事か理解した
かなりムカついたが これでまた1つレベルアップっ！) ふふふふっ
晴明「お？ブリュンヒルデ桃子ではないか」
呪い人形「ギギギッ！」イラッ
千様「晴明さん その名前どうにかなんない？」
晴明「強そうであろ？
気に入らんとしても 名と言うのは生まれて最初の呪いじゃからの
私みたいなのがモノノケに名付けけてしまったらもう改名出来んぞ」
粋「Σえ。可哀想！！」えええっ
テオドール「あー。貴方も人形パーツ小屋に居たので御座いますか
ヒルデ。」よしよしっ
一同(Σちょっと格好良くなった！！)おおっ
テオドール「破損の際に修理したのは私に御座いますから」よーしよしよしっ
千様「精一杯の気遣いなのね」ああうん。
白「なんでそれで手にハサミ着けたんだ？」ひょこっ
テオドール「お帰りなさいませ。
手のパーツが御座いませんでしたので代わりにと
便利に御座いましょう？」にこっ
大嶽丸「此処では人形も苦労するのか」うわ。
粋「何処で使うんだろうな あのハサミ」うん。
テオドール「え？何 あー確かにストレス溜まるのは同感で御座いますが
晴明さんはなんやかんや使えますので切り刻むのは ふむふむ？」
晴明「おい。聞こえておるぞ」
テオドール「成る程成る程
じゃストレス発散は向こうに八つ当たりしましょう」
ヒルデぽいっ！
大嶽丸「Σゴミ捨てるみたいに投げてやるなああ！！」
粋「Σお前 愛情有るのか無いのかとっち！？」ひええっ
亡者「Σうっぎゃああああーーーっ！！」ひいいっ
更に試作人形わらわらがしゃがしゃっ
彬羽「これが阿鼻叫喚か。」引。
白「うん。 色々怖すぎてもう燃やすの嫌だ」うんうんっ
彬羽「それで戻ってきたのか手前。」
石燕「良い感じにキモくて良いっすねえ」ぞくぞくっ
シロ「業火に佇むガシャドクロやめろ」見上げっ
家康「うわテオちゃん 鎌でかあっ！」びくっ
テオドール「鎌がめちゃ血を吸いまして御座います」どやっ
蒼月「ねえ。亡者２、３匹食べて良い？」
小太郎「ダメだ ちゃんと餌貰ってるだろ？」わんっ
大嶽丸「地獄とは こんな感じだろかうか。」遠い目。
粋「うん。頑張ったのに 即自信無くしちゃったな」
大嶽丸「いや
こいつ等にはもう 追い付けん方が良いと思った」ふっ
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