小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月17日

 

 


【妖怪温泉】

 

大嶽丸「なんで俺がこんな事を」憮然っ

 

粋「頼まれちゃったんだからしゃーねえだろ
嫌なら断れば良いのによ

お客さんこの辺っすかー?」朧車わっしゃわっしゃっ

大嶽丸「Σ洗車!?

いやお前 お客さんってそれはお前等の乗り物では」えーと。

粋「普段世話になってんだからもてなすの尚更だろ?

つか 俺じゃ無くて乗り廻してんの兄貴だし」わっしゃわしゃ

 

大嶽丸「成る程 そう言う考え方か。
しかしあの鳳凰 ホントにあれやこれややっとるな
人間共の政務に温泉経営 後養蚕もしておるとか」

粋「そうそう、だから常にてんてこ舞いだし人手足りねえんだよ

けど、強制じゃねえし

お前もそんな無理っぽいなら姉ちゃんに頼まれたからって引き受けなきゃ良いのによ。」雑巾絞りっ

大嶽丸「Σ煩い!無理じゃないっ
1日支配人くらい出来るわ!!」すたすたっ

 

 

粋「わかりやすっ」うわー。

朧車こくこく頷きっ

 

 

 


間。

 

 

 

大嶽丸「ったくあの人形共め
なんで雇われとは言え支配人がモギリなんぞ ん?」


晴明「お?これは珍しい」ほう

大嶽丸「Σ安倍晴明!? なぜにこんな所に!?」

 

晴明「愚問よな。
年寄りは温泉が好きな物ぞ」ふっ

大嶽丸「Σそういえば高齢者か」はっ。


晴明「そう言う事ぞ
いやー寒くなると節々が痛んでかなわん」どっこらしょっと。

座敷童子「じじ臭いぞ 晴明」すたすたっ


大嶽丸「ん?子連れか?」

 

座敷童子「女を見た目で判断するな。
その前に妖怪が見た目で年齢を判断するのはどうかと思うがな
えらく箱入りの様だが 気を付けた方が良いぞ童。」すたすたっ

 

大嶽丸(Σ幼女にワッパ呼ばわり!?)がーん。

 


晴明「あまり苛めるでないわ
あやつの母御は恐ろしいぞ」

座敷童子「なんだお坊ちゃんか」
晴明「やめてやれと言うに」

 


粋「ん?どしたの
入り口寒い?」あれっ

大嶽丸「・・社会勉強には良いのかもな」ふっ

粋「は?

ん? 何か向こう騒ぎが」

 

 

給仕からくりカタタタタッ!!

 

からくり『支配人、 乱闘です!』筆談っ

大嶽丸「Σ温泉で乱闘!?」

粋「あー、良くある良くある
此処特に 各地の名の有る妖怪とか、土地神とかも湯治に来るし」

大嶽丸「Σ俺は聞いてないぞ!!」えええっ

粋「だから 俺も、気の毒だから今日は此処でバイトしろって兄貴に言われて来てんだよなあ」

大嶽丸「Σムカつくがありがたいなあっ!
なんでちょいちょい面倒見良いんだあの白髪っ」

粋「兄貴は基本兄貴属性だから。
よっしゃ いっちょシバきますか」腕まくりすたすたっ


大嶽丸(Σこいつが頼もしい  だと!?)

からくり『どんまい。』肩ぽんっ

 

 


ーーーーーーーーーーーー

 

 

粋「あ。コレ無理」

 

朱禅(大蛇)「てんめえええ!!うちの嫁にちょっかいかけるたあ良い度胸だああっ!!」しゃああっ!

ひな「蛇の姿久々 頑張ってー」きゃー

 


粋「なんで居るの?お前ら」

庵「いや何か お宅のお兄ちゃんが
今年何回も店壊したし、年末忙しくなる前に皆で暖まって来いってチケットくれて」ほくほくっ

シロ「俺もいらんと言うのに お目付け役で行けと言われて来たが、

ひなにちょっかい出されては 朱禅がああなるのもやむ無し
もうどうしたら良いか解らんわ」うーん。

 


大嶽丸「何故に俺が任されてる時に 妖怪の群れに人間を放り込むんだお前の兄は!」うがあっ

粋「多分 温泉の話聞いて思い付いちゃった?
深く考えてねえと思うわ マジでごめん」

大嶽丸「Σ考えて無さすぎじゃないか!?
何だ そんなアホに俺は負けたのか!?」えええっ

 

 

シロ「建物に被害が出る前に凍らせる方が良いのだろうか?」

庵「それお湯も凍らない?
大嶽丸泣きそうだし 朱禅の気が済むまで暴れさせた方がマシじゃないかなあ?」うーん。

 


妖怪A「お、こんな所に人間の女が」おおっ

妖怪B「おお! 食おう食おう」ひゃほうっ

 

 

どがしゃーんっ!!!

妖怪AB「Σごふうううっ!!」

 


粋「これ終わり無くね?」うわー。

大嶽丸「Σああっ壁逝ったあっ!」ひいっ

 

 

 

晴明「なんじゃ煩いのう お客様係にクレーム入れるぞ」壁の穴からひょこっ

ひな「あら晴明さん」

庵「Σぎゃっ 服着て服着て!」ひいっ

晴明「断る、こちらは湯殿じゃしの。

なんじゃお前の旦那荒ぶっとるのか
まあだいたい察したわ」ほうほうっ


シロ「察したならどうにかしてくれんか?」

晴明「んー。温泉に来て疲れるのものう」うだうだ

粋「あ、無理だこりゃ」

 

 


大嶽丸「ちいっ どいつもこいつも!
バイトとは言え 支配人を任されたからにはこれ以上好きにはさせん 後悔しろモンスター客共っ!」くわっ


粋(そういやコイツ強いんだっけ
忘れてた) おおっ

 

晴明「ほう。熱い小僧よの

ならアドバイスぞ。
此処は鬼門内 お主は主に人の世で暮らしておるので馴染みは少なかかろうが 鬼門の内側は魔の領域。
すなわち 魔の力の増す所ぞ」

粋「ん?て事は

大嶽丸って陰陽師並にアレコレ器用だけど
いちいち範囲狭いのが弱味だったよな?
んじゃ此処でなら 広範囲であれやこれや出来んじゃ」えーと。


大嶽丸「Σおおおおっ!!」

 

晴明「油断はするでないぞ

お前もだが、お前以外の物も 能力が大幅アップするて事だからの」

 

石燕「Σうっお!朱禅さん 何事っすか!?」ひょいっ


シロ「Σ化け物より化け物らしいの何故か来とる!!」

 


石燕「いやー。実は寒さで体バキバキ過ぎて
寝てるだけで肩ツッて 筋痛めたんで温泉で治そうかと」

庵「いやここ 妖怪の温泉なんじゃ」

与一「人間より妖怪のおる所のが羽を伸ばせるそうな」

シロ「つくづく人間嫌いよな。
まあそこらの妖怪には勝てるだろうし良い  のか?」困惑っ

 

ひな「あら?与一さん おでこどうしたんです?」

与一「鬼門の中では霊体は実体化するのを忘れておってな

浮いてられなくなって顔から落ちた」おでこじんじんっ

石燕「与一さん 弓凄い以外はアホの子っすからねえ


じゃ、とりあえず

朱禅さんこら館内はお静かにってそこに書いてるっしょ !
押さえつけろガシャドクロ!!」

紙から具現化ずもももももっ

 


大嶽丸「Σだああ次から次へと!」

粋「あれ どうにか出来る?」えーと。

大嶽丸「Σデカ過ぎるわあああーーっ!!」

 

 

 

間。

 

 


彬羽「計画性の無い魔王ですまん。」


湯船に朱禅ぷかっ。

 

大嶽丸「あ、いやその
あの蛇生きてるのか?」引っ

 

白「うっかりうっかりだ。
何も考えてなかった」たんこぶ

粋「うん。カラスに怒られたんだな 兄上」

白「世間知らずの慣れないバイト初日に何やってんだと拳骨食らった」
大嶽丸「キレていいか?」

 


庵「まあまあ
普段こういう所これない私等としちゃ嬉しかったし  ねえ?」

ひな「ですねー。」のほほーん

石燕「あの 朱禅さんのびてんのは良いんすか?」

ひな「あれくらいでくたばる人じゃないんで大丈夫ですー」のほほーん。

シロ「良いのか」引。

 

 

座敷童子「片付いたなら問題ないだろ
それよりそこのイケメン 額から血が出ておるぞ 手当てしてやろうか」きらーん。

与一「Σは!?」びくっ


晴明「お前 そう言うのが趣味「黙れのぼせ爺。いつまでもふやけてるからだ」ふんっ

 


石燕「与一さん 見てくれは良くても 下手すりゃ頭3歳っすよ」うわー。

大嶽丸(成る程 人もモノノケも見かけで判断しては行かんな)納得。

 


白「えーと。じゃ後片付けは大嶽丸に丸投げして良いんだな」

大嶽丸「Σなんでそうなる!
下手すりゃ全部俺のせいだろそれ!!」

庵「さすがにそれは可哀想なんじゃ」

白「ん?しはいにんってそう言う物じゃ

Σあ。」

桶に片足突っ込みつるすてーん!


どぼしゃーーん!!!

 

 

テオドール「Σあああ お片付けしてる間に河川の主対応特注極深湯に!!!」ひいっ

 

粋「Σカラス ほらほら柄付きタワシ!」あわあわっ

彬羽「それで届くか落ち着け!!
ったく 即座に天罰食らいやがってあの阿保が どこだっ」ばしゃばしゃっ

 


庵「Σあ、私の貧乏神体質のせいか!」はっ

ひな「確かにちょっと近かったかもしれませんねー」あらあらっ

座敷童子「私がおるのに相殺されんとは やるな。」むむっ

 

 

 

 

鈴鹿御前「すまん。此処でうちの息子がバイトをしておると聞いたのだが」しゃなりっ


一同(Σ何かごっつい美人来た!!)

 

 

大嶽丸「Σげ 母上っ」

鈴鹿御前「おお。大嶽丸
初バイトおめでとう
頑張っておるな」満足気っ


石燕(建物ボコボコっすけどね。)ああうん。

 

晴明「お?鈴鹿 久し振りじゃの」よろろっ

鈴鹿御前「なんじゃ晴明 湯当たりか。情けない
うちの息子のバイトの邪魔をするでないぞ たたっ斬るぞ」ふんっ

晴明「誰がやるか 私とて命は惜しいわい。
相変わらずキッツイ女よのー」よれっ

 

 


粋「うわ。大嶽丸の母ちゃん すっげー」ほうっ

テオドール「Σ人妻に御座いましょう!ダメに御座いますよ
だああ主様何処に御座いますか!!弟さんが道を踏み外そうとしておりますううーーっ!!」うわああっ

 

 

 

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