小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月26日






晴明「えー。と言う事でだ
各自配られた書籍にザッと目を通すが良い」

蒼月「めんどくさいなあ。
てかぶ厚っ! やる気満々かよ」ぶつくさっ

テオドール「先生!各自と言われましても 出席者1人に御座います」はいっ

晴明「残りは遅刻じゃ
だからお前等代わりに置いとるのだろ」

粋「意味有んの?それ」えー。

晴明「私のやる気的に大きな意味がある」真顔っ


家康「夏期講習?」えーと。

千様「なんでもー 魄哉がね

あの安倍晴明ともある人が 毎日毎日タダ飯タカりに来ちゃゴロゴロと嘆かわしい
暇なら うちの子等に何か役に経つ事教えてやって下さいよ とかイヤミ言ったらしくてー」



白「解りやすいな」うん。

彬羽「まあ 蒼月は自頭は良いからな
良い勉強にはなると思うが」ふむ。

石燕「謎知識の塊の彬羽さんは参加しないんすか?」

彬羽「専門知識の面では着いて行ける気がせん
餅は餅屋と言うだろ」

石燕「そんなもんっすか?」えー。



与一「なお。石燕は向こうから断られたそうな」

晴明「そやつは自己流で出来上がっとるでの
今更下手に色々教えても良い事は無い」

蒼月「あー。既製品にオリジナルアレンジ加えて盛大に失敗するみたいな物?」

晴明「ほう。よく理解しておるでないか」


粋「よく解んねえけど 蒼月は晴明に教えて貰って正解ぽいな」

テオドール「あーどら焼きに自己流トッピングとかしても
豪華にはなりますが確かに蛇足感が」ふむ。

白「成る程」手ぽんっ

石燕「確かにあっしはこっち側ぽいっすね」ふむ。

彬羽(解らん。)※甘いの無理。






襖がらっ!

茨木童子「うっわごめん 遅れた!」わたわたっ

晴明「遅い」むっ

茨木童子「いやー 山の中って時間解らなくて
ほら今朝曇ってたしさ」頭かきかきっ


家康(Σ太陽の位置で時間みてるの!?)ええっ

千様「あ、砂時計なら無駄に有るわよ?」

粋「姉ちゃん それ意味ねえから」




家康「Σん? 鬼が陰陽師の授業受けるの!?」

茨木童子「知ってて損無いだろ
うちの一族脳筋ばっかりだし、少しはそっち噛ってる俺が学んどきゃ いつか役に立つかもだろ?」


粋「向上心すっげー」わお。





テオドール「これで御2人と

残るお1人はどなたで御座いますか?」

茨木童子「あ、それなら大急ぎで連れてきた
ほら 入れよ。
誰も噛みつきゃしないって。」ほれほれっ





大嶽丸「・・じゃ 邪魔をする」ぎくしゃくっ


一同「Σ!!?」




粋「Σおおお大嶽丸!?」ずざっ

テオドール「Σえ?何故に いやどうして!?」えええっ

茨木童子「お宅の大将が声かけろって言ったから?」

粋「Σ兄貴何考えてんだよ!
コイツ結構最近も京襲ったり その後もなんか暗躍してたりっ」あわあわっ



白「でももう無害だと思う」ほれ。


千様「きゃー 大嶽ちゃん久しぶりっ
元気してた?」頭撫でこ撫でこっ

大嶽丸「Σちゃん!?」えええっ


家康「あー。あの布で隠してる顔、
千ちゃんの好みだったらしいね」あーはいはい。

茨木童子「コンプレックス褒められて
あそこまで可愛い可愛い言われたら毒気も抜かれるよな」


テオドール「Σお寂しい方だったので御座いますか!」はっ!

粋「Σ秒でお仲間認定するなよ!
都マジでクレーター出来たんだぞ!?」


彬羽「穴事態はコイツの仕業だろ」

白「ガン無視されて都急襲とかムカついたから」しれっ

粋「Σそういやそうだったあ!!」ああもうっ



晴明「何でも良いから席につけ
始められんであろが」ふんっ

大嶽丸「あの、貴殿はあの安倍晴明だよな?
今の話聞き流して良いのか「隠居の身なんでの 片付いたならどうでも良いわ」きっぱり。



家康「良いんだ」苦笑。

千様「大嶽ちゃん頑張ってねー
お姉さん此処で見てるからねー」手ふりふりっ

大嶽丸「Σ見んで良い!あっちいけっ」しっしっ


テオドール「一気に参観日感が。」おやまあ

粋「つか何? 大嶽丸って 姉ちゃん好きなの?」怪訝っ


白「違うと思うけど
もしそうなら 勇者だと思う」うん。

彬羽「いや無いだろ」真顔。



千様「皆揃ってシバいて良いかしら?」

家康「まあまあまあまあ」どうどうっ


晴明「ほれとっとと始めるぞー」はーやれやれっ




間。





晴明「ーーーで有るからし
この流れを無理に経とうとするので無く。力の流れを己の望む方へと向ける事が重要である」




粋「ぜんっぜん解んね
お前どうよ?」うへえ。

テオドール「あ、頭で理解するだけなら何とか」冷や汗っ

粋「Σマジか 凄え!」おおっ






与一「Σうお あの蒼月がメモを
取っておる!」ひいっ

石燕「あのヒト 真面目にやる気出したら集中凄いっすからねえ
話がマニアックでオモロイんでやる気出たんしょ」


茨木童子「質問。真っ向から受けると潰れされるなら受け流せって事で?」挙手っ

晴明「解りやすく言えばそうじゃの」うむ。

粋「すげ、茨木しっかり着いてってる」おおっ


大嶽丸「こんなの基礎だろ」ふんっ

彬羽「反抗期のガキが混ざってるな」ふむ。





白「どら焼きはやっぱそのまんまが良いな」もぐもぐっ

石燕「そっすねー コレ何処のお店のっすか?」もぐもぐっ



与一「Σこっち側は清々しい程聞く気ゼロか!」

家康「なんかお茶会始まってるし!!」


石燕「あっしは聞かない方が良いみたいっすし」もぐもぐ。

白「理解できないのは理解出来た」どやっ



テオドール「あ、どら焼きは多目に買って参りましたので 皆様お勉強が終わりましたら御一緒にどうぞ」

茨木童子「お。やたっ!」

大嶽丸「・・つぶ餡か?」じとっ

テオドール「どら焼きは大概つぶ餡に御座いますね」にこにこっ





晴明「良し。ここまでは確かに基本よ
そこが出来ておらんと何も出来んのでな

ほれ。次は皆大好き暗記の時間じゃっ!!」謎文字びっしり資料ばさあっ!


テオドール「あ。無理」 灰ざらあっ。

粋「Σあああ此処まで頑張ったのに!」ひええっ




大嶽丸「?

古代の物か?」ふむ。

晴明「ほう。さすが早いの」にやっ

蒼月「何 その文字全部覚えろっての?」うげっ

晴明「覚えておいた方が良いがな
モノノケであれば 読めずとも意味は解るのでは無いか?」

茨木童子「えー。
何となく嫌な感じはするけど」うーん。


晴明「それで良い
ガッツリ呪いじゃからな」しれっ

蒼月「Σ何て物もって来てんだよ!!」ひいっ

大嶽丸「Σ古代文字の呪いなんぞ読めたら即死じゃないのかっ!!」後ずさりっ


晴明「私は生きておるぞ」どやっ

茨木童子「Σいやいやいや アンタは参考にならない!!」ひええっ



晴明「左様。呪い恐ろしい物 しかし呪いに対抗する手段を持てば何も怖くは無いのだぞ

まあ、呪いだけでもえげつない数あるでの
それの対抗策となれば それこそとんでもない数となるがな」わははっ


大嶽丸「コイツ 教える気有るのか?」

蒼月「単に知識自慢したいだけの気がしてきた」ムカつくっ

茨木童子「なんかこう いきなりゴールが見えなくなった感がなあ」うーん。




千様「あら 皆やる気がポッキリいっちゃったわ」お茶ずずーっ

彬羽「晴明の奴 教えるのはド下手か」

石燕「話してる内に飽きてきちゃったんじゃないっすかね?
皆ヤル気だっただけに可哀想なんすけど」あーあ。





ひな「あのーすみません。
玄関でお声かけたんですけど」ひょこっ

白「ん?」


家康「あれ ひなちゃん
ごめんごめん騒いでて気がつかなかった」

ひな「だと思いました

酒呑童子さんから皆さん勉強会と聞きまして
休憩中にでもと差し入れを持って来ました」お重っ


晴明「おおっ!」


千様「あ、これで晴明さんの集中戻るかも」

彬羽「成る程 エサが有れば良いのか」ふむ。


白「どら焼きじゃダメだったのか。」

石燕(この人魔王なのに 釣れるエサのハードル低いっすよね) しみじみっ




ひな「と言う事で 皆さん頑張って

あら?」古代文字の巻物ぴらっ

蒼月「Σちょ ひなちゃんそれダメ!
普通の人間が下手に見たりしたら

ひな「あー 大和朝廷後期に流行った呪殺系の文字ですか?」にこっ

晴明「なんで解るんじゃい。」



粋「え?え?」

彬羽「お前 なんでそんな事知ってるんだ?」

ひな「一応蛇の嫁ですし
色々基礎知識は必要かなーって」

蒼月「Σ何の基礎知識!?
てかあいつ自身 人に化けるくらいしか出来ないじゃん!」えええっ

ひな「ええ。ですんで この前大喧嘩した時に 妖怪が呪いかけられたら屈辱かなーって」

茨木童子「Σ痴話ケンカで呪いダメ!絶対!!」ひいいっ



大嶽丸「?」 冷や汗っ


白「えっとな。蒼月、あの眼帯の奴の双子の片割れ蛇の えーとじじつこん? の嫁だ」

大嶽丸「は? 事実婚って 人間に見えるのだが?」

白「うん。人間な
だから怖いんだ」うん。

大嶽丸「Σ怖いどころの騒ぎでないわ!!」えええっ



ひな「あ、でもそのお陰で凄い事解ったんですよー

うちの人 この呪い解呪出来るんです!すごく有りません? 」

蒼月「Σはあああ!?」



晴明「ん?
ちょい待て 黒蛇の方はほぼ無能力と聞いておったが?」

ひな「蒼月さんが呪いとか幻術とか系じゃないですか。
で、性格から何から正反対って普段から言ってますし
その逆だったんでは?」えーと。


茨木童子「まあ 普通に生きてたら呪い解除とかあんまないし
生まれつきそう言う能力持ってても解らないっちゃ解らない か?」ふむ。

粋「んな適当な物なの?」ええー。


晴明「ん?それはその
特技なのか?
そもそもあやつが破ったので間違い無いのかの?」

ひな「ですねえ。呪い返しみたいになって私危なかったですし」

家康「Σ前に天海と飛天が極秘です!とかってバタバタしてたのそれ!?」はっ

ひな「その説はお世話になりました」


晴明「で、お前
旦那を古代の呪いでガチで呪ったのか?」引きっ

ひな「あの時は 誤解が誤解を生んで あ、コイツ絶対お客さんと浮気してるって勘違いしまして」 ふっ


粋「Σ女 怖えええええ!!!」ひいいっ




千様「呪い破り?
アタシの能力無効化みたいな物かしら?」あらあらっ

ひな「ちょっと違うと思います
千様さんのは 根っこから無くなりますけど
あの人のは、細かい事無しで呪いがパキッと割れちゃう感じでしたねえ」

千様「あら 朱禅君ってそっち知識無いわよね?」

ひな「ですね。
なので 蒼月さんの視神経から脳に呪いを叩き込むのの逆バージョンとか?」



大嶽丸「破魔の蛇眼か」うわ。

茨木童子「レア物どころじゃ無くて 本人も気付かなかったパターンか」ほー。

蒼月「Σ何それ 俺よりアイツのが上みたいじゃん!!」えええっ



白「何処で使うんだそれ?」

彬羽「あー・・ まあ 相手が確実に呪われてるって解れば便利では有るが」ふむ。

家康「ひょっとして治療系?」



テオドール「Σあ 確かに
日本に慣れてない頃 お店で無作法やらかしまして
あの方に怒鳴られたのめちゃ怖かった記憶が御座います!ひょっとしてアレもっ」おおっ

白「それ 下手したら出刃包丁飛んでくるからだと思う」





晴明「ほうほうほうっ
面白い奴もおるものじゃの
今度色々試してみるか」わくわくっ

ひな「虐めたら頭カチ割りますよ」にこっ

晴明「Σほ、程程にするので安心するが良い」びくっ





粋「この姉ちゃんもやっぱ怖え」ひええっ

石燕「女のヒトは逞しいっすねえ

しかし、朱禅さん。特技までとことん護りに入ってるつーか


ん?どしたんすか」



蒼月「Σへ? あ、何も」

茨木童子「・・なあ?」うん。

大嶽丸「・・・。」ずーん。




蒼月・茨木・大嶽(こちとら読めもしないのを人間の女が使いこなすって何っ!!) 劣等感ずしっ


彬羽「その何だ

女の執念てのは恐ろしいから そのな」えっと

蒼月「Σ察するな!慰めるな腹立つ!!」




茨木童子「俺等も負けてらんないなあ」うん。

大嶽丸「そう言えば 倉庫に解読不能な古代の巻物が有るのだが「よし。手伝うから解読頑張ろうか」

蒼月「あ それ俺も手伝ってやっていいよ」




千様「あら なんか仲良くなったわー」あらあらっ

ひな「ケンカされてたんですか?
仲直りされて良かったですねえ

で、あの覆面さん誰?」にこにこっ




白「な? 大丈夫だったろ?」ほら

与一「むしろあの女が危険ではないかっ」ひええっ





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