小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月9日






酒呑童子「おらあ!」
戸蹴飛ばしどがしゃんっ!!



家康「あの うち引き戸なんだけど」あーあ。

酒呑童子「うっせえな両手塞がってんだよ」

小太郎「Σぎゃいん!何背負ってんだ!?」

酒呑童子「それが解んねーから来たんだろがよ」

よっこらがしゃっ!



千様「何これ? おっきい人形?」おそるおそるっ

家康「この大きさだとなーんか禍々しくて不気味だねえ」うわ。



酒呑童子「人形の事は人形って事で
コレ何か解るかよ?からくり娘」ほれっ

コマ『等身大デッサン人形の友達はいません』カタタッ

酒呑童子「なんて?」は?

家康「コマちゃん筆談したげて」苦笑。




千様「で、この人形がどうしたのー?」

茨木童子「それが、最近京の周りの山道で通り魔事件が多発しててな
まーた俺等のせいにされちゃたまんないって事で見回り頼んだらな」


コウモリぱたぱたっ

どろんっ!

ダミアン「コレが動いて人襲っとったので 取っ捕まえた次第だ」


千様「Σえ。動くのコレ!!」びくっ

家康「Σうぎゃああ!やっぱホラー!!」ずざざざ後退りっ


小太郎「ん?お前が捕まえたのか?
ひょっとして意外と強いのか?」わおんっ

ダミアン「ふっ 吸血鬼をなめるでないわ日本のワーウルフ
我々は基本貴族ぞ 人を誑かし血を吸う知的な種族ぞ 喧嘩等向かん

よって、その辺の石で殴ったわ」どやあっ


千様「つまりクッソ弱いのね」ああうん。

家康「テオちゃんが特別ひ弱なわけじゃなかったんだねえ」しみじみ





小太郎「え?テオは 白の血貰った時は変身するしめちゃめちゃ強いぞ」まっすぐな犬の眼差しっ

ダミアン「Σ血で変身てなんだそれ 聞いた事ないぞ!?」えええっ

小太郎「あれ?お前は出来ないのか?」まっすぐな以下略

ダミアン「Σで、出来るかそんなもん!!」 うぐっ



彬羽「おそらくだが 魔王の血の効果だろ。
そもそもあのアホの血はどうなってんだか 犬神の呪い切る媒体に使ったら犬巨大化するわ、
古代の呪術無効化するわ 毎度異常な効果が出るからな。

血を養分にする吸血鬼が 影響受けて変化してもおかしくないだろ 」

ダミアン「いやおかしいだろ」

彬羽「あと テオ本人の信仰心か」

ダミアン「あー・・」納得



家康「あの、ついでだから聞くけど
実戦経験ない所かめちゃ弱いテオちゃんが 血貰っただけでいきなりバトれるのは何で?」

彬羽「生き物ってのは脳だけで記憶してるんじゃないって説が有るしな
血に入ってるあいつの記憶で動けるんじゃないのか?」

千様「そっちも『主様』に乗っ取られるならって抵抗無いから出来るんでしょうねー」へー。



酒呑童子「おい。こっち放置か」

一同「Σ忘れてた」はっ


茨木童子「ほーれ カタカター」人形でろんっ

家康「Σぎゃーやめてやめて 本気で怖い」ぎゃあああっ!


コマ『少なくとも 今はただの木偶の様です』筆談っ

彬羽「そもそも何だ あれ。」






間。







魄哉「ほうほう。これはこれは」ふむ。

コマ『パピーはこの手の人形作りのプロなので 』筆談っ

茨木童子「あーうん。呪いの人形な」

コマ『なぜ私を見て頷く』筆談。





魄哉「いやはや凄い物持って来られましたね
これは何処で?」

酒呑童子「だから都の近くだっての
つか何なんだよそれ」

魄哉「うーん。何と言われても
一言で言うならただの木彫りの人形ですね」

茨木童子「いや 動いてたんだけど?」

魄哉「ですねえ。
つまり ただの人形を生き物みたいに動かしてる誰かが居たはずなんですが。心当たりありませんか?」


茨木童子「その辺どうよ?」

ダミアン「非戦闘員の私にそんなの解ると思うか」ふんぞりっ


シロ「こやつ よく鬼の山で暮らせとるな」

酒呑童子「うん。主に飯炊き」

粋「あー 吸血鬼って 宴会に人招いて血吸うから家事は必須らしいもんな」成る程。




テオドール「ふっ。」にやっ

ダミアン「Σ勝ち誇った顔やめろ腹立つ!」うがあっ

テオドール「私はワンランク上に御座いますので
どうで御座いますか? 昔さんざんバカにし倒したミソッカスに見下される今の気分はっ!」あーっはっはっは!

ダミアン「Σ喧しわ!それは悪かったと言うに
だいたい私も同じ血を吸えば同じ戦闘能力くらい身に付くかもしれんだろがっ!!」



白「お前ら 俺をミイラにする気か」むう。

粋「まあ テオにやる分も、毎度ちみっと切っておちょこに入れてるしで
そんな大量でもねえけどな」苦笑。




白「おちょこ持ってくるな」

ダミアン「まずはテイスティング「燃やすぞ。」





魄哉「続き良いですか?」

茨木・酒呑「頼む。」



ダミアン「」きゅうっ。

千様「綺麗にダブルパンチ入ったわねー」あらあらっ

茨木童子「他所様の家でいじましい真似をすんなっての」ぷんすかっ

シロ「案外躾に厳しいなお前。」



魄哉「すみません時間押してるんで ちゃっちゃか行きますねー。
ぶっちゃけこの手の小賢しい呪術に長けた方で京の近くうろちょろしてる方に心当たりは?」

酒呑・茨木「ある。」きっぱり。

粋「あんのかよ」



酒呑童子「いやまさかなーとは思ったんだけどよ
前ので懲りたと思ってたしなあ」うーん。

茨木童子「まあ 捕まってみりゃただの人形。
失敗しても証拠も残らないし 合理的と言えば合理的か。」ふむ


白「?」


彬羽「そういや大嶽丸は術者系だったな。」成る程

茨木童子「俺等と違って知性派なんだよなあ」うんうんっ



テオドール「おおたけまる と申しますと。
先日に京に大群放ってきた 日本三大妖怪の1人に御座いますよね?」うわ。

彬羽「だな。ちなみに残りの2大は コイツと九尾だ」

粋「Σえええ!お前そんな凄かったの!?」ええええっ

酒呑童子「Σ何だと思ってたんだおい!!」



千様「そういや酒呑君って 頭の輪っかで茨木君が色々制御してるのよね?」

茨木童子「しーっ。バレたら面倒いから」

小太郎「ほとんど三蔵法師だな」わおんっ


ダミアン「ではつまり
大嶽丸がなんやかんやで都を責めるのを諦めておらん。と言う事か?」ふむ。

酒呑童子「だろなー。
知る限りこんな器用な真似するの 他にそこの鳳凰くらいしか知らねえし」

魄哉「僕は使い捨ての道具になぞしませんが?」

コマ『パピーは作品をわが子と呼ぶタイプです』筆談どやっ

酒呑童子「あーはいはい 一緒にして悪かった悪かった」



茨木童子「でも大嶽丸さ 前にアンタと会談したんだよな?」

白「だな。前向きにぜんしょ?とか言ってたけどな」うーん。

彬羽「バレなきゃ良いと思ったんだろ
京の都と古い妖怪は 恨みやら何やらが年季入ってるしな」ため息っ





白「じゃ とりあえず行くか」よいせっと

粋「へ? どこに?」

白「大嶽丸の所」

茨木童子「Σいきなり殴り込み!?」えええっ

白「万一違ってたら疑ってゴメンだし
間違ってないなら殴れば良いし 一番早いだろ?」


酒呑童子「Σお。楽しそっ
んじゃ着いてくか」わははっ

茨木童子「Σいや近所付き合い近所付き合い!鈴鹿山結構近いんだから!!」ひいっ


テオドール「なんか 大江山の住人って 苦労されておられそうに御座いますねえ」うわ。

ダミアン「大将の脳が筋肉だからな」遠い目っ




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鈴鹿山】



一同「あーこりゃ 間違いないわ」

木の人形の軍勢わらわらわらわらわらっ


粋「Σぎゃああキショイっ!!」鳥肌ぞわああっ

酒呑童子「確かに気色悪いけどよ
ただの人形だろ」人形ばきゃっ!

粋「Σ人形だから怖えの!
わかんねえ?ほら市松人形とか独特の怖さあんだろ!?」

酒呑童子「いや別に」真顔。

粋「Σお前のメンタル羨ましいな!」どちくしょおおおっ



酒呑童子「いや 俺も怖い物くらいあるけどな

あいつの思考回路とか」ほれ。

茨木童子「くおら大嶽! お前大人しくするって言うからうちの名産送ったろが! 受け取っといてこれとか次から回覧板うちで止めるぞ出てこいコラァ!!」うがあっ


家康「妖怪に回覧板とか有るの?」

ダミアン「人間と違い瓦版とか無いのでな
都の人間のゴシップニュースの回し読み的な?」

千様「数少ない娯楽なのねー」あらあらっ




大嶽丸「Σえ。ちょそれは困る!
暇潰しが無くなるだろがっ!」えええっ



粋「あ。出てきた」

シロ「こやつ知性派とか言ってなかったか?」うわ


茨木童子「うっせえ約束破りやがって 田舎の村八分なめんなよ!!」くわっ

酒呑童子「おーい。 近所付き合いはどうしたよ」冷ややかな目っ

茨木童子「良いんだよ よくよく考えたら俺等のメンツ潰されてるし!」くわっ


白「うん。解ったから落ち着け」どうどうっ



大嶽丸(Σげ!あの白い魔王まで!)ぎくっ


テオドール「あの 相手顔色変わっておられませんか?」

彬羽「前回の会談の時 軽く炙られたからな」うむ。

シロ「Σお前脅して合意させたのか!?」

白「強いのに従うのが妖怪だし」しれっ。




粋「えーっと そう言う事で茨木だけじゃなくうちの兄貴もおかんむりだし
マジで変な事やめた方がいいぞ」

大嶽丸「Σ黙れ! 今更人間なんぞにしっぽ振れるかっ」くわっ

白「じゃ燃やす」きっぱり

大嶽丸「Σう

ふっ!そう来ると思ったわ! 魔王よお前の弱味は調査済みよ!!」びしっ

白「ん?」




彬羽「成る程。 人里か」山裾見渡しっ

粋「Σあ。兄貴の火力じゃ巻き込むっ!」はっ

大嶽丸「そう言う事よ!
どうだ 人と争うなと我等に命令しておいて己が燃やし尽くすわけにはいかんだろう!
そしてっ」

人形軍団がちゃがちゃ立ち上がりっ!



大嶽丸「見よこの数っ!

いくら魔王の取り巻きとは言え 痛みも恐れも感じぬこの数の人形を殲滅できるかっ!?」わはははははっ


白「巻き込んだら巻き込んだんだで 別に俺も人間の味方ってわけじゃないし事故だな」
大嶽丸「Σ鬼か貴様は!!」ドン引きっ


茨木童子「まあ。今の人間に手出すなってのも 妖怪のボスとして敵に回すと後々ヤバいって判断しただけって話だしなあ」うんうんっ

酒呑童子「人間側の実質トップがあのこっっええ鳳凰な時点で そりゃ得策じゃねえわな」うん。

家康「うちの軍師の人望凄いなあ」おやまあ




白「まあ、そう言う事だ
今の内謝っといた方が良いぞ」さらりっ

大嶽丸「Σ誰が謝るかふんぞり返るなっ

ええいこうなったら お前を刻んで俺が妖怪共に号令かけてやるわ
人形共っ!!」くわっ



彬羽「千様」

千様「はあーい。此処で反則 能力無効化よー」


人形がらがらどしゃしゃしゃっ!!

大嶽丸「Σええええ!!!」がーん。




千様「おほほほほっ戦えないセクシーお姉さんが前線に出てくると思った!?
確かにー 目が幸せで指揮は上がるかもしれないけどー?
粋「うん。姉ちゃん 解ったからちょい黙ろう。マジで凄えわうん」どうどうっ




白「で?よく聞こえなかったけど
さっきなんて言ってたっけ?」ん?

大嶽丸「Σあああどちくしょおおおーーーっ!!!」





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与一「で、血盤状か」うわ。

石燕「あっしが仕事してる間に偉い事になってたんすねー」へー。




千様「そうねー。まあ大嶽君も結構頑張ったけどね」



白「何処からか出してきた下っ端が勾陣になった粋とバンパイア化したテオに薙ぎ倒されて
2人避けてもバカラスに素手で吹っ飛ばされて地獄みたいになった辺りで 白旗振ってたな
ホントエグいなお前ら」ふふんっ

彬羽「下僕2匹わざと暴れさせた奴が言うか」



与一「うむ。鬼だな」

酒呑童子「あー 鬼よりよっぽど鬼だ」うん。

茨木童子「お前が出る暇なくて 傍観してたくらいだもんな」うんうん。



シロ「しかし大嶽丸も哀れな
取り巻き程度とか こやつ等の事を知らなさすぎるわ」ため息っ

彬羽「そこは情報収集が甘かったあいつが悪い」きっぱり

シロ「Σう。それはそうだがっ」



粋「なあ?俺途中ら記憶ねえんだけど?」えーと。

酒呑童子「あれだけ暴れといてか」うわ。




石燕「かなり痛め付けられた感じっすけど
そんなら大嶽丸さんは もう変な真似しない感じなんすかね?」

白「どうだろ?」うーん。

彬羽「言っても途中で制止されたしな」

与一「制止?誰が 何故に」



千様「あの子ね 黒子みたいに顔隠してるけどチラッと捲れたの見えたの可愛かったのよ」にこにこっ

石燕・与一「Σ制止の理由!!」

千様「だってー。虐めるの可哀想に思えてー」ええー。





白「こんなんでやめろって言われたら もうやる気失せるし」ため息っ

彬羽「大嶽丸も途方に暮れてたし
この辺で手打ちって事で良かったかもしれんがな」うむ。









鈴鹿山】

大嶽丸(コンプレックス誉められたら 喧嘩しずらいよなあ。)

鏡じっと見。







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