小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月8日








シロ「すまん新しい砥石は無いか?」ひょこっ

挿音「あー 有るっちゃ有るけど

どのタイプよ?」押し入れにぎっしり砥石の山っ

シロ「Σお前買い込み過ぎではないか!?」うおおっ

挿音「忍やってるとコレくらい備蓄してねーと足りねえんだよ
ほれ適当に好きなの持ってけや」


シロ「んな砥石なんぞ消費 いやあれだけ何処からともなく刃物出しておるとなるとそうもなるのか

ではすまん。なんとなく勘だがコレを貰って良いか?値段はどのくらい 「あー箱買いするし経費で落ちるし気にすんな」キセルすぱーっ


シロ「そ、そうか。では有りがたく使わせて貰う」うむ。

挿音「おう。お前の刀国宝級だしよ
大事にしてやれや」押し入れ無理やり閉めっ



廊下とたとたとたっ





挿音「Σやべっ
あれ彬羽に頼まれてた刺身包丁の奴だ」はっ



猫「にゃん?」

挿音「あー・・ まあ切れ味は良くなるだろし
いっか。」ごろんっ







ーーーーーーーーー





粋「へー。お前刀研げるんだ」ほうほうっ

シロ「一応はな。武士の嗜みだ」しゃこしゃこっ

テオドール「日本刀のメンテナンスは職人さんに研ぎに出すのでは無いので御座いますか?」

シロ「そちらのが確実ではあるがな
何せこやつは妖刀であるしな 一般人に渡すのは危険であろう

ので、色々考慮の上 家康から研ぎ方を教わった次第だ」うむ


千様「殿、殿様なのに裏方ぽいの得意よね」しみじみっ

小太郎「殿様が合わなさすぎて影武者立てて政務も丸投げしてるくらいだもんな」わおんっ




白「へー。刀って手入れ要るのか」感心っ

シロ「Σちょい待てお前 刀は Σあ!そういえば全く使っとらん!!」はっ

テオドール「ぽんぽん火を出されますので主に素手に御座いますね
物を使われても 強度のおかしい扇子で叩き潰したり、私の番傘を鈍器にしたり その辺にございますか」えーと。

粋「あれ?兄貴 昔は無茶でっけえ槍とか使って無かった?」

白「錆びた」即答っ

シロ「Σ刃物が不憫過ぎるっ!」ひいっ



粋「素手と言ったらコイツのイメージだったけど
そっか兄貴もか」うへえ。

彬羽「ん?何がだ?」通りすがりっ


テオドール「エモノの話に御座います」

彬羽「ああ、そう言う事か
コイツは素手じゃなく扇子だろ 刀かさばるし面倒だからって持ち歩かねえしな」

シロ「侍の風上にも置けんな」うわ。

白「俺侍じゃないしな」うん。




テオドール「あれ?シロさんて 白さんを侍と認識されてるので?」おや

粋「なんか 侍魂的なのは認めてるらしいけど
兄貴の侍感どこだよ」うーん。



彬羽「そもそもあの扇子もおかしいがな
何で橋叩き落としたり 岩や壁砕いたり出来たりするんだ」

白「魄哉の海外土産だからだな。きっと」うん。



千様「確か 高品質のオリハルコンだったかしら?」えーと

テオドール「お土産に買うものでは御座いませんね」うわあ。




白「ん?ひょっとして俺の扇子も研いだ方が良いのか?」あれっ

一同「Σ!?」びくっ

彬羽「やめろ それ以上凶器にしてどうする」


シロ「そもそも刃物で無かろが!お前は逐一発想が恐ろしいわっ」

白「そもそもって言うなら そもそも俺刀とか研げないけどな」しれっ




シロ「邪魔するなら向こうでやれくそたわけがああっ!!!」

巨大氷柱ずどむッ!!




石燕「おや シロさん今日も荒ぶってるっすねえ」おやおや

与一「あやつ あれだけ氷出せるなら刀要らなく無いか?「ちっさくても侍っすから」




間。






家康「うわー。綺麗になったねえ」おおっ

シロ「うむ。なかなかに神経使ったがな」鬼切ちゃきっ


家康「いやーこんだけキッチリ手入れして貰ったら刀も幸せだねえ」のほほーん。

千様「刃物に幸せとか不幸とか有るの?」えー。


家康「有るよ。
妖刀レベルになると たまにそれで悲劇起きるよ」あっさり。

粋「Σちょい待て! シロが持つ前にこの刀血に飢えまくってたよな!?
やたら人に取り憑いて辻斬りさせようとしてたのひょっとして!?」ひいいっ


家康「国宝級だからって 大事に保管されてて使われなかったからグレた?
ほら元から妖刀だし ヒネたら恐いって言うかね」

テオドール「Σそんな人間臭い物なので御座いますか!?」えええっ



白「じゃ マメなシロの刀になって正解だったのか」へー。

シロ「Σいやお前なんちゅーもんをくれとんのだ!!」ひいっ

白「お前が欲しいって言うから貰ってきてやったんだぞ?」えー。


千様「一歩間違ったらアタシ達ヤバかったわねー」あらあらっ

彬羽「結果オーライにもほどがあるな。」引。




テオドール「しかし妖刀とは恐ろしい物で御座いますねえ。グレるので御座いますか」鬼切じーっ

彬羽「まあな、名刀を打つ為に人身御供を捧げたり
刀と呪いは切っても切れない間柄では有るしな」

テオドール「Σはいい!?」えええっ


彬羽「確か鉄をうまく加工するのに必要なリンやら何やらって成分が人体に含まれて居てな

結果として 人身御供を炉に捧げて溶かした鉄は加工しやすく強く優れたものになるんだそうだ」

テオドール「Σ日本怖いっ!!」灰ざらあああっ

家康「あーこの子には刺激が強かったねえ」苦笑。





粋「Σま、まさか鬼切も!?」後ずさりっ

シロ「Σえ」




白「その手のはなーんも感じないな」ふむ。


千様「あ、単に元ヤンな刀なだけみたいね」

粋「こう言う兄貴の勘は当たるからなあ」ほっ




彬羽「そう言う文化も有るって事だ
お前が狭い棺じゃなきゃ寝られないってのと同じ おい、聞こえてるか?」

灰っ。


千様「皆が皆 彬羽君みたいに理論立てて考えられたら その成分?を入れれば上手く刀が作れるけどー

そんなの知らないけど刀打たなきゃってなったら 結構な数その人身御供やってそうねえ」あらあらっ

家康「だねえ
刀は献上品の文化が有るし」うんうん。





与一「私の頃も有ったが
まーだその文化は続いておるのだな」ほうほうっ

千様「あら与一さん
て、事は室町辺りにはもうやってたのねー」

シロ「いやコイツ自体は平安時代の刀なのだが」

与一「Σなんと!私より歳上かっ」がーん。


千様「この辺ややこしいわね」

彬羽「そもそも霊体の与一に歳上も歳下も有るのかって気もするがな」



石燕「つか与一さんって 弓に残ってた残りカスがあっし通して再構築された ワケ解らん幽霊なんすから
ある意味今2歳児くらいじゃないんすか?」

与一「Σ生前の記憶は多少有るのにか!?」

石燕「脳ミソ的には2歳児のがマシだと思うっす」きっぱり。

与一「Σそこまでか!?私はそこまでかっ」えええっ



小太郎(お馬鹿なのは間違いない)うん。

家康(ごめん ちょっと納得しちゃった)うんうんっ





粋「呪われた武器でも 色々有るもんだな」へー

シロ「鬼切をアレと同格と思いたくないのだが」複雑っ




テオドール「しかし日本の武具はド根性に御座いますね
鬼切もで御座いますが、その与一さんの弓も いわば何百年も持ち主の魂を護っていたわけに御座いますよね?
素晴らしき心がけに御座いますっ」感心っ

家康「あー確かにね
普通そんなの欠片も残らないって 天海も言ってたねえ」うんうん。


シロ「忠義の弓か 大事にしてやるが良い」キリッ。

与一「お前等そう言うの好きだな
言われんでも大事にしとるわ」ふんっ

石燕「つーか与一さんがあっしに取り憑いて使う時アレめちゃ重いんすけど
何製なんすか?」

与一「知らん 賜り物なのでな」

家康「ん?誰からの「義経だ」


一同(Σそういやこの子 生前偉人だった!!)はっ

与一「そこまで驚かんでも良くないか?」







彬羽(ん?純木製なら 数百年経った今も使えるのおかしくないか? 普通腐るだろ
しかし他にそんな弾力と強度を持ち合わせた素材が

Σあ) はっ










白「お前のがよっぽど侍だな」与一の弓立て掛けっ






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