小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月27日

 

 

 

挿音「って事で余ってるから持って帰れや」キセルふーっ

タケノコどちゃっ。


茨木童子「ありがたいけど うち山なんだけど。」

 

 

挿音「良いじゃねえかよ
地元のモンばっか食ってると飽きるだろ
たまには他所の物つか面倒いからアル中にでも食わせて消費しろや」ああんっ?


茨木童子「この人なんでタケノコ配りながら青筋立ててんの?」えーと。

千様「それがねー

魄哉の奴が部屋の畳突き破って来たタケノコ育ててるのは知ってるでしょ?」

 

茨木童子「ん?

Σまさかこのタケノコ!!」はっ

 

 

挿音「んな真似したら 俺が刈り取られるわ。

タケノコって群生してるからよ
育ててる竹の周りにわっさわっさ生えて来やがって

竹で串刺しで家終わるわって事で片っ端から根っこ掘り返したんだよ」ったくよー。

茨木童子「あー 雨後のタケノコ」成る程っ

 

 

千様「あのオカン 小さい子達も育てちゃダメですか!?とか言い出して 親子喧嘩始まってー。

仕事中に刈り取って証拠隠滅しようってなってー」ため息っ

 

彬羽「とりあえず天ぷらにしてるが タケノコのみってのも何だしな
一気に消費しきれるか」揚げ物じゅわわっ

茨木童子「Σそれ晩飯に出すの!?
家主が可愛がってたタケノコを!?」えええっ

 


彬羽「其処らで腐らせて肥料のが惨く無いか?」真顔。

茨木童子「Σお前料理絡むとドライだな!」

 

 

大嶽丸「竹って 食べられるのか?
バリボリってアレだろ?」ええっ

粋「うん。お前が想像してるの笹竹だよな?
パンダの食事風景だよな?」えーと。

 


白「竹も頑張れば食べれるぞ」どやっ

テオドール「Σうおお さすがで御座います!」


粋「兄上頑張らないで
微妙に似合うから」

 

 


茨木童子「まあ良っか。
この家の床下で育ったんなら 妖気染みてて旨いだろうし
ありがたく頂くか」うんうんっ


挿音「あ?妖気って染みんの?」

茨木童子「そっか。アンタは人間だっけ
そりゃあな 日常的に浴びてりゃ染みもするって

例えるなら そうだな。
ニンニクの横に置いてりゃ 他の野菜もほんのりニンニク臭くなるだろ?」


彬羽「確かにな。臭いのキツい食材同士は だから隣に置けないんだ」ふむ。

挿音「料理しねえから解んねえんだけど
そういうもん?」へー。

 

千様「そうよー。だからキセルスパスパやめてね
煙臭いっつってんでしょ臭い移るわ」けっ。

 

 

 

茨木童子(Σ外に吸いに行った!
この姉ちゃん強い!!)

 

 

 

テオドール「あの方、実質 この家の長男なので御座いますがねえ」おやまあ。

白「あんま家に居ないから 立場無いよな」うん。

 


大嶽丸「しかし臭いか。
確かに俺らみたいのからしたら 妖気も臭いに似たものだしな

俺の場合は強い妖気なら臭いで追えるし」鼻指差しっ


テオドール「あの、その辺キャラかぶらないで頂けますか?」むっ

大嶽丸「Σへ? あ、いや かぶらせてるつもりはっ」しまった!

 


小太郎「まあまあ その辺は獣系は皆同じだから」わおんっ

 

粋「Σえ?テオ獣系!?」

彬羽「コウモリって事だろうな」

粋「Σ確かに吸血鬼だけど言う程コウモリしてねえよ!?」

 


テオドール「前々から思ってたので御座います 貴方私のポジション奪いに来ておられませんか!?

世間知らず 動物系でやや戦闘能力低めでトラブルメーカーのペット枠!」くわっ!


大嶽丸「Σお前の自己評価おかしいだろ!!

むしろ戦闘力高い! 変化したら魔王と肩並べられるだろが!
第一っ こんなメンタル不安定でヤンデレ気味のペットが居てたまるかあっ!!」

 

テオドール「Σ喧しゅう御座います!
コウモリって微妙に可愛く無いんで御座いますよ! むしろキモがられるので御座いますよ!!

猫じゃらしや何やら可愛がられるのが当たり前のニャン公に何が解

大嶽丸「Σだっから山猫じゃああ!!!」シャアアッ!

 

 

白「どうどう。」両手に猫じゃらしぱたぱたっ

大嶽丸「Σにゃーっ!」しゅばっ

 

テオドール「あの お気遣い頂き申し訳御座いません

さすがにそれは キッツう御座います。」えーっと。


白「2本あるぞ。」猫じゃらし
テオドール「いえ、そうなので御座いますが」困惑っ

 

 

粋「よし。収まった

で、何だっけ?
つまり妖怪からしたら このタケノコ旨いんだ?」へー。

茨木童子「Σさらっと流した!」

彬羽「もはや日常だ。」きっぱり。

 

 

蒼月「やだねー 哺乳類は血の気が多くてさ。」ぷーくすくすっ

テオドール「おや冷血動物が煽りに「変温動物だよ 締めて丸飲みにするよコウモリ野郎。」

 

小太郎「ん?そういや蛇って臭い解るのか?」わおんっ

蒼月「そりゃね。哺乳類の専売特許と思うなよ

蛇って臭いで獲物の位置把握するんだよ?
ある意味お前等より有能だって

・・ん?」ぴくっ

 


彬羽「どうした?」

 

小太郎「・・あれ? ひょっとして

この家 妖怪まみれだし気のせいかと思ってたけど」くんっ

テオドール「言われてみれば
何か 異質な妖気が混ざってる ような?」ふむ。


粋「Σへ?へ? 何が」きょろっ

 


大嶽丸「この臭い オンボノヤスかっ!」はっ

粋「Σごめん何それ!?」

大嶽丸「鈴鹿山にもちょくちょく出る霧状の妖怪だ
刺激すると深い霧を吐き出すが これが強酸性なので注意が必要

蒼月「Σ絶対お前が連れて来たろ馬鹿あああっ!!」ひいいっ

 

 

彬羽「成る程。
此処は高所だし 雨上がりで湿度も高い。
その手の奴の住みかとしては申し分無いか」ふむ。

 

挿音「あ? こんなん入居許可出した覚えねえぞ まずは挨拶からだろうよ」

粋「Σ言ってる場合かよ!刺激すんなあっ!!」ひいいっ

 

 

不審な霧ずももも集まり

ぶわっ!

 

 

小太郎「あー 向こうも居るのバレちゃったからやる気まんまんだ」わおんっ

千様「Σ霧相手ってどうやって喧嘩すんのよ!?」えええっ

 


白「焼いて良いかな?」炎ぼぼぼっ

彬羽「やめろ。
蒸発して酸が気体になったら大惨事になるぞ」

 

 


茨木童子「大嶽。呪い返し」

大嶽丸「Σへ。 了解!」呪い返しの結界発動っ

 

テオドール「Σ茨木さん!植物属性で何を!?」ええっ

 

 


茨木童子「気体だろうが何だろうが
妖怪で有る以上 これならダメージ通る!!」せいやっ!


床突き破りタケノコズドドドドッ!!!

 

粋「Σっぎゃーーっ!」飛び退きっ

挿音「Σ待てこらまた畳!!」どちくしょおおっ

 

 

彬羽「成る程 この家のメンツの妖気をふんだんに含んだタケノコ。
そしてタケノコは根はまだまだ残ってたと」ほう。

茨木童子「植物の生命力なめんなよって話だ」ふっ


挿音「Σあれでまだ駆逐出来てねえのかよ!」

 


粋「で、あの アレどうすんの?

すっげえ串刺しになって怒ってるみたいなんだけど」冷や汗っ

 

茨木童子「あ。やっぱトドメまでは無理?」あちゃー。


粋「Σうおお酸吐く酸吐くううう!!!」ひええっ

テオドール「えーとえーとっ

え。気体ってどうすれば!?」あたふたっ

 

 

彬羽「落ち着け。相手は水蒸気だ」


シロ「水を含んでおるなら 凍らせる事容易いわ」

氷漬けぱっきーん。

 

 

 

千様「きゃーシロ君さすがっ!」頭撫でくり撫でくりっ

シロ「外で筋トレしておったら あまりにも喧しいわ 家から竹生えるわ何事かと思ったわ」はーやれやれっ


小太郎「お前 子供なのにこう言う時めちゃめちゃ頼りになるよな」おおおっ

 

 

 

白「で、この氷漬けの

あれ?名前

オノボリヤス? だっけ これどうするんだ?」

シロ「Σう。 そこまではっ」

 

 

彬羽「こら触るな。
本体が酸性で無いって保証は無いしな

この手の処理は専門家、
魄哉が帰ってくるまでは下手に触らん方が」うーん。

粋「Σ夜まで室内にこのオブジェ鎮座!?」えええっ

 

 

 

大嶽丸「その、俺が持って来てたとしたら。

なんか すまん。」困惑っ


挿音「あ? せいぜい犬の糞踏んだまんま玄関入っちまった程度の事だろ
いちいち気にすんなよ」キセルすぱーっ


シロ「いや それは気にするだろ普通。」

 

 

 

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大江山

 

 

酒呑童子「なんつーか

俺バカ舌だけど それでも解る独特のエグ味が有るっか」タケノコぼりぼりっ

人魚「癖になるお味ですねー」ぽりぽりっ

 


茨木童子「だろうな。」ふっ


ダミアン「茨木殿?
タケノコ調理は良いのだが
何故タケノコが妖気を放ってるので?」困惑っ

 

茨木童子「気にすんな。滋養滋養」しれっ

 

 

 

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