【町中】
ちんぴら「おらおら何ボサーッと歩いてんだよ 師走だぞ し わ す。
他の通行人に迷惑だとか思わないのかよ?」ああんっ?
町人「Σす すみませんっ」びくっ
ちんぴら「おう すまねえなあ
そう言う迷惑なのには ちょっとお説教してやん
白「ボサッと歩いてると危ないぞ」
杜和「あらあら道の真ん中で突っ立っておられるから うっかり踏み潰す所でしたわー」
赤兎「ぶるるるるっ!」そびえるデカ馬っ
ちんぴら「Σどっわあああーーっ!!!!」ひいっ
杜和「で、何でしたっけ?
町では師走に道端でボサッとしている方にはお説教してよろしいのかしら?」
白「良いんじゃないのか? 本人が言ってたし」
杜和「あら素敵。
じゃ、赤兎 やっておしまいなさい」びしっ
ちんぴら「Σああああああ゛っ!!!」ぎゃああっ
テオドール「絶対トラブルを起こされるから迎えに行けと言われたので御座いますがねえ」あーあ。
粋「つか 町ん中で馬乗るのやめろよ」ほんとにもー。
杜和「これがあおり運転ですか。嫌ですわね」にこっ
町人「Σひいっ!ありがとう御座いますっ!!」全力ダッシュっ
白「煽ってるのお前だと思うけどな」うん。
粋「あの兄貴 そいつどうすんの?」
白「失神しちゃったから そこの番所に投げこんで来る
俺顔パスだし」ちんぴらずーるずるっ
杜和「兄様のお知り合いなら そりゃ役所関係フリーパスですわよねー」のほほーん。
テオドール「まあその兄上は本日お仕事に御座いますが。」
杜和「Σくっ!公務員は大変ですわっ!!」ちいっ
ダミアン「ん?何ぞ騒いどると思ったら やはりお前等か」おおっ
テオドール「Σげ」生ゴミ見る目っ
ダミアン「いきなりそれか。」ふっ
杜和「どなたですの?」
粋「あれ?お前会った事ねえ?
酒呑童子の所の居候、吸血鬼のダミアン。」
杜和「私、兄様以外の殿方は基本ナスかキュウリにしか見えませんので
えー。御会いしましたっけ?」えーと。
ダミアン「ちらっと知っとる様な?
何処かで見た顔 いややはり知らんか?」うーん
粋「何処かで見たってのは 挿音の妹だからじゃね?」
ダミアン「Σあの極悪ヤクザ忍のかっ!?」ひええっ
テオドール「異母兄妹と伺っておりますが 目元はホントそっくりに御座いますよねえ」しみじみっ
杜和「亡き父上の遺伝子の主張が凄すぎるんですわ。
弟妹みんな同じ目元ですわよっ」おほほっ
白「目元どころか 弟妹皆同じ顔でビビるぞ」
ダミアン「父君凄過ぎんか」引っ
杜和「ちなみに兄様は まんま父上と同じ顔ですわー」きゃっ。
粋・テオドール(ブラコンにファザコンも上乗せされてるのか。)なるほどっ
杜和「しかし遊びに来ても 毎度兄様はお仕事ですのね
つまりませんわ」馬かっぽかっぽ
ダミアン「遊びに?
師走にか?」ええー。
杜和「大掃除のお手伝いでもしようかと」
粋「うん、やった事ねえだろけど。大掃除なめない方が良いぞ」
テオドール「私 爪剥がしまして御座います」指包帯ぐるぐる巻きっ
杜和「Σえ。そんなハードなんですの!?」うげっ
ダミアン「いやテオドールは虚弱 Σぐはあ!!」
テオドール「は?」見下しっ
ダミアン「Σだああ悪かった!すまん 失言だ!!」かはっ
粋「躊躇ゼロの腹パン」うわあ。
杜和「あのー。あの外国産コンビ どういうご関係ですの?」
白「元いじめっ子と いじめられっ子だ。」きっぱり
杜和「あ、そりゃ1生仕返しされ続けますわねえ」あらあらっ
間。
杜和「いやー!水冷たーいっ」ひーん。
シロ「そりゃあな。ほれ貸してみろ」雑巾しぼりっ
杜和「うう。よく出来ますわね」手さすさすっ
シロ「お前は何をしに来たのだ?」
杜和「兄様に褒めて頂きに
シロ「よし。怪我をする前に居間で茶でも啜っとれ」しっしっ
杜和「がきんちょに追っ払われましたわー」むすっ
粋「そりゃあな。」うん。
ダミアン「では簡単なのを。
えーとこう言う所はな 上から順にホコリを落とすのだ。
あ、チリやホコリを吸い込まぬ様気を付けた方が良いぞ」ハタキぱたぱたっ
テオドール(Σ私より手際が良い!?) むかっ
杜和「ホコリっぽいのはちょっと。」えー
ダミアン「Σ本気で何しに来た!?」
杜和「ですから 兄様に褒めて頂きにー。」
粋「つかダミアン
当たり前みたいに手伝ってくれてんな」
ダミアン「小間使いには慣れておる」どやっ
白「山でこき使われてるのか?」
ダミアン「いや、あそこは鬼の棲み家だけあって汚い。 掃除せんとやっとれん」真顔っ
シロ「確かに インテリ吸血鬼にはキツいやもな
Σってこらテオ! 雑巾がけに気合い入り過ぎでは あ。」
つるすてーん! がしゃ灰ざらああああっ!!
家康「Σうおお廊下が偉い事に!!
」ひいっ
一二三「水と灰でドロドロべちょべちょだべー」あーあ。
飛天「医者要る?」ひょこっ
粋「あ。お前来てたんだっけ」
白「んー。ケガする前に灰になってるぽいから良いかな」
杜和「大掃除って大変ですわねえ」しみじみっ
シロ「うむ。普通はここまでではないわ」
小太郎「ったく仕方無いなあ
ほらほら テオはまとめて風の無い所で乾かしとかないと」わんっ
ダミアン「おお。すまんチリトリか
気の効く犬 Σ誰だお前はああ!!」びくっ
小太郎「ん?前に会ったぞ」2足歩行でチリトリほうきっ
粋「Σ違う違う違う! 俺らの知ってる小太郎はこんなんじゃねえっ」ひいいっ
シロ「Σ何故に顔だけ犬なんだああ!!」ドン引きっ
家康「Σああっテオちゃんが蘇生しかけてまた灰に!」
ざらっ。
小太郎「え?でもさ
大掃除するならこの方が良くないか?」わんっ
白「毛むくじゃら男で 顔だけ犬なのがまずいんだと思う」うん。
小太郎「あ、そっか人型なら着物着なきゃな」わんわんごそごそっ
千様「いえあの
そうじゃなくてー
なんで獣人?」えーと。
小太郎「あ、そっち?」わおんっ
粋「Σいやそれしかねえだろ!」
小太郎「えっとな。
えーとその
犬型でずっと居たから 人の姿になるのどうやるんだか イマイチ思い出せなくて」きゅーん。
白「ちょっと前にもそれで大騒ぎしてたな」ああうん。
小太郎「で なんか半端だけど
完全な人型より此方のが色々ラクって言うか
ほら、人並に動けるし カヤもこれで良いって言うし」わんっ
杜和「カヤさんとは?」
家康「あー 小太郎の彼女さんだね。人間の
犬型でも愛してくれる凄い子だよ
いやー愛だねえ」しみじみっ
杜和「突っ込む所ですの?」困惑っ
小太郎「て、事で今後 こっちの獣人姿で生きてこうかなって
冬も暖かいし」わんっ
シロ「Σ理由ユル過ぎんか!?」えええっ
粋「Σ嫌だこんなんモフれねええっ!!」うわああっ
小太郎「モフって良いぞ?」
粋「Σ厚い胸板モフりたかねえよ!!」
白「ま、本人が良いなら良いんじゃないか
ほら お手。」
小太郎「わん。」お手っ
シロ「お前 他人事だと思いおって。
自分の猫が人化したら大騒ぎするんであろうが」うええっ
白「それはそれで可愛がるし
そもそも小太郎の飼い主は魄哉と挿音だろ?」
ダミアン「おい、今さらっと凄い事言わんかったか?」
杜和「まあ、兄様のペットなら多少変わっていても ですかしら?
てか喋ったりマッチョ化したり、この犬なんですの?」
家康「そもそも狼なんだけどね
人狼だよ。
犬じゃなくて狼なんだけど最早誰も突っ込まないねえ」うーん。
挿音「お?居間の方に誰も居ねえと思ったら
こんな所で何してんだよ?」ひょこっ
杜和「Σ兄様っ
お仕事お疲れ様ですっ!」きらきらっ
挿音「おう杜和 急に遊びに来るって言うからビビったわ
なんも半殺しにしてねえか?」
杜和「ちょっと煽り運転野郎をこらしめただけですわ」うふふふっ
挿音「おー、そら偉い偉い」
杜和「えへへー。」でれーっ
ダミアン「なんて会話だ。」ドン引きっ
千様「この兄にしてこの妹有りよね。」うわー
挿音「お?小太郎。
お前 そんな姿になってまで早速掃除してくれてんのかよ マジ助かるわ」
小太郎「ん?いやこれはテオが散らかってたから」灰集めっ
挿音「なんだまた事故かよ。
まあ お前は犬型でも有能だしよ。
そっちで動いてくれるってんなら家の方も色々安心だわ
いつもありがとよ」頭わっしゃわっしゃっ
小太郎「わーい。褒められたっ」わんっ
杜和「Σ!!?」
一同(超大型犬と飼い主と思えば まあ 何とか。)
杜和「兄様っ なんで犬のがよしよし多いんですの!!」きいっ
挿音「Σ犬だからじゃねえの!?」ええっ
小太郎「ペットに妬かれてもなあ」わおんっ
シロ「その図体でも心はペットなのか。」困惑っ
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