小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月5日

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小太郎「・・わんっ?」首かしげっ


蒼月「あー犬 それジジイへの届け物だから
また変なのだったらマジで死ぬから寄らない方が良いよ」

小太郎「命がヤバい届け物がポンポン来るの嫌だなあ」うわー。


家康「爆弾とか届けられるより良いんじゃない?
てか爆発物ってまだ送り付けられた事無いよねー? 」あははっ



蒼月「・・今回さ やたら箱デカイよね?」

小太郎「だな。仮に
もし仮に 花火とか詰まってたら 家の一件二件吹き飛びそう だよなあ?」ちらっ




一同「・・・。」








白「小太郎ギャンギャン煩い」むう。


小太郎「がるるっ!わんわんわんわんっ!!!」箱に威嚇っ


蒼月「処理班!爆発物処理班は!?」座布団かぶりっ

白「誰の事だ?」はて。

家康「挿音なら!挿音居ない!?」柱の影っ

白「いつも通り何処居るか解らないぞ
用事ならバカラスに10羽くらいまとめて伝書カラス飛ばして貰うか?」えーと。

家康「Σホンット何処に居るか解らないなあの子!!」




小太郎「ふんふんっ この距離で火薬の匂いがしないって事は違うと思うけど」ずりずり伏せっ


白「?

この荷物か?」

蒼月「Σあ ちょっと 近寄って大丈夫!?」


白「爆弾が入ってると思ってるんだろ?
大丈夫だ 問題ない」


家康「あれ?お前 火薬の有無とか解るの?」おや。



白「解るわけ無いけど
もし爆発したら 爆風かき消す火力で全部吹っ飛ばせば良いだけだし」

よいせっ


家康「Σ総員退避ーーーっ!!!」うわあああっ!






間。







シロ「人宛の荷物を開けるな。」

白「宛名見てなかった。」氷ぱきんっ

シロ「そもそもお前は読めんだろ 誰かに聞け」



一同(セーフ!!)心臓ばくばくっ





千様「なんか 中身爆弾で決まりみたいになってるけどー
今回に限ってそうとは限らないでしょ?」

家康「あ、いやその

実は 昨日江戸城にも送られて来て騒ぎになってたなーって」

蒼月「マジかよ それでいきなり爆弾とか言い出したのかよ」うわ。


白「江戸城大丈夫だったのか?」

家康「天海が居るんだよ? うっかり開けても無事に決まってるって」へらっ


一同(何をどうやって阻止したんだろう。)困惑っ




玄関がららっ


彬羽「ん?何だこの荷物は」

家康「Σあああ下手に触っちゃ駄目危ないかも!」ひいっ

彬羽「は?」


白「コイツなら仮に爆弾でも大丈夫だと思うけどな」うん。

蒼月「大丈夫な方が怖いんだけど 言われてみたらそんな気も」うーん。


彬羽「爆弾なのか? 」困惑っ

千様「そうだったらどうしようって話ね」うん。


彬羽「そもそも徳川コンビが此処に住んでるのは極秘だぞ?
送りたくてもそうそう送り付けられないだろ

どれ。差出人は」伝票かさっ


小太郎「それがな。字汚すぎて読めないんだよ」わおんっ

彬羽「いやこりゃ 字が汚いんじゃないな。」ふむ。

千様「へ? て言うと?」





彬羽「テオの奴は居るか?
あいつ宛だ」

シロ「Σドイツ語か!」

家康「Σそりゃ読めるはずないって!!」



千様「あら?魄哉にじゃないの?」

彬羽「名前の後ろに『様方』が付いてるな」ほれ。

家康「うわ。全く読めない」わおー。

蒼月「書き損じてぐしゃぐしゃってしたのかと思ったよね」成る程。




白「テオ居るか? お前宛に大荷物来てるぞー」

テオドール「はい? どちら様からで?」

千様「どちら様から?」

彬羽「ん? えっと差出人は何処だ 」伝票がさがさっ




粋「うっわ。でけえ荷物
何?向こうの保護者から 向こうの特産品とか駄菓子とか服とか詰め合わせでも送って来たのかな」へー。

蒼月「西洋妖怪のボスを何だと思ってんのアンタ」
粋「オカン?」

家康「それうちの軍師です。」きっぱり。



テオドール「何に御座いますかね?
そもそもそう言う事をする方では無いのですが
開けてみましょうか」よっこらしょ

彬羽「Σあ。ちょっと待て!」

テオドール「はい?」

白「どうした?」

彬羽「あ、その

お前今凶器的な物は持ってないな?」

テオドール「蓋が固そうなのでバールを「Σ今すぐ捨てろ!!」




蒼月「ん?ちょっと待って

こいつの故郷からで
開けたらヤバいのって」嫌な予感っ

千様「あらー?
まさかと思うけどー」あらあらっ

シロ「ああ。 アレか」うわ。




テオドール「察しました。
このまま海に流しましょう」くるり

ダミアン「Σ逐一私の扱い酷すぎんか!!」 蓋かぱっ!


一同「Σやっぱりか!!」




白「吸血鬼の間で荷物に入って人の家に入るの流行ってるのかな?」はて。

粋「あー。そういやテオもそうやって日本に来たんだっけ」うんうん。



ダミアン「ふっ。我々は生まれついての貴族なのでな
『いらっしゃいませ』と招き入れられねば余所の家には入れんのだ
しかし荷物ならばまず100%拒否られんだろ!!」どやあっ



テオドール「受け取り拒否します。」きっぱり

ダミアン「Σあああ体が勝手に家の外にっ!!」ああああっ



白「ひょっとして バカなのかな。」あーあ。

彬羽「いつもならお前が言うかと言う所だが
その様だな」げんなりっ



粋「つーかよ。 お前向こうで嫁さん?彼女?出来たって幸せ自慢して無かったっけ?
痴話喧嘩でもしたのかよ」

ダミアン「ふっ よくぞ聞いてくれた」



小太郎「粋 わざわざ玄関前まで出て
面倒見良いよな」わおんっ

家康「可哀想だと思ったんだと思うよ」うん。





ダミアン「フラれた。」ずーん。

粋「・・・・どんまい。」





千様「Σえ! バンパイアハンターの子孫なのに吸血鬼オッケーで 血まで吸わせてくれるすっごいラブラブ彼女だとか言ってなかった!?」えええっ

ダミアン「それがその
そう言う血筋だから バンパイアって物に憧れてはいたものの
いざ付き合ってみたら 結構普通とか言われて」ずーん。

シロ「Σむごい!」ひいっ

家康「うわー。 キッツイ奴だ」わお。


ダミアン「その上 日に当たるといちいち灰になるし
料理はニンニク抜きだし、教会行くと死にかけるし昼間寝てるしダルくてつまらん とっ」くううっ

小太郎「そこは事前に解ってただろって言いたくなるなあ」うわー。



白「つまり はじめは珍しいから上手く行ってたけど 飽きたら面倒臭くなったんだな。」ふむ。

粋「ほぼほぼそれだろうけど 口に出さないでやって兄上」


小太郎「Σあ。さらさら灰になりかけてる」

蒼月「瀕死じゃんかよ」引。



ダミアン「と言う事で 我が友に愚痴のひとつでも聞いて貰おうかとっ」

テオドール「誰が友か。」



千様「なんでダミアン君って 昔虐め倒してたテオ君をここまで友達認定してるのかしら?」

蒼月「愚痴のひとつも言う相手が居ないからでしょ

国でぼっちとは聞いてたけど 思ってた数倍友達居ないみたいだね」うわー。



テオドール「だいたい私と違い
優等生なのですから 御家族とも仲がよろしいでしょう
母上様にでも愚痴ったらいかかで御座いますかっ」ふんっ


ダミアン「いやそれが
人間の女と付き合うって言ったら 一族から縁切られて」ずーん。


一同(だんだん可哀想になってきた。)うわあ






千様「あの、テオ君
ほら テオ君も1人で寂しかったのと同じでその Σあいた!ちょ 殿何よっ!」

家康「あーごめんごめん こういうのは外野が口出しちゃダメだってば
許す許さないは第3者があれこれ言う事じゃないよ

言うのは簡単だけど 後ろ楯の無いテオちゃんがどんだけキツかったかも私達には解らないでしょ?」

千様「Σう。それはそうなんだけど」





白「あのな。お前来るのは勝手だけど
相手が嫌がってるなら無理矢理付き合わせるのは良くないぞ?」困惑っ

ダミアン「Σう まさかのこの魔王が正論!」ううっ


テオドール「確かに嫌では御座いますが
その 何か私もいつまでもねちっこいかと思わなくも無いですし」むう

粋「Σおっ?」



テオドール「すみません。もう白さん決めて下さいませ 追い出すなり仲良くしろなり
我が主の命と有らば 嫌でも何でも話し相手くらいして差し上げます」なげやりっ

白「Σえ」


ダミアン「それ どっちにしても私悲しいだけではないか? 」





家康「え?そんなで良いの?」


テオドール「なんかもう 嫌では有りますが面倒臭くなって参りました」

彬羽「お前は主を何だと思ってんだ」



小太郎「うわ。白責任重大だ」わおんっ

ダミアン(1人棺桶で泣こうかな) ふっ



白「えっと。決めるって言われてもな

まず、何個か聞きたい事有るんだけど」

ダミアン「ん? 意外と律儀か」ため息っ




白「お前 テオと同い歳 なんだよな?」物凄く怪訝っ

ダミアン「言っとくが 私は老けてない。
アジア系のお前らが童顔過ぎるのだ」


家康「あ、そっか
テオちゃんが人間だと15前後くらいなんだっけ」

小太郎「言われたら納得だけど 初めびっくりしたよな」わんっ


千様「Σえ。うっそ じゃダミアンさんも!?」えええっ

シロ「見えんな」うわ。

蒼月「あージジイが言ってたよ
西洋の奴って 二次性徴終わったくらいで既にオッサンみたいなの居るってさー」

ダミアン「Σそこまで老けとらんわ!!」くわっ




白「そっか じゃやっぱトシそんな物なのか」ふむ。

粋(Σあ!兄貴ひょっとして
たまーに出る 兄貴風ビュービューモード?
ガキだから色々寛大な処置とかそんなパターン!?)おおっ




白「で、身長は?」くわっ

ダミアン「Σへ? あ 確か180と Σうおお一気にゴキブリ見る目に!え 舌打ちした!? 」ひいいっ




一同(これ以上周りにでかいの増えたらまたチビ扱いされるもんな。)納得


彬羽「ひょっとして 俺のせいか?」※2メートル。

蒼月「うん。事有る毎にお前と対比されるのが嫌なんだよあの人」あーあ。




テオドール「ではやはり 受け取り拒否で。」穏やかな笑みっ

ダミアン「Σ色々と酷いぞおおおお!!」どちくしょおおおっ





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魄哉「Σえ!それでダミアン君帰ったんですか!?」えええっ


家康「成る程、テオちゃんがやたらと早く追い返そうとしてたのって」

小太郎「魄哉が帰ってきたら 可哀想だから置いたげましょうとか言いかねないもんな」わんっ


テオドール「此処まで侵食されましたらそれこそ滅多刺しにしかねませんので この方がお互いの為で御座います」つーん。

粋「あーうん。 そこまで合わねえならなあ」うわあ。




魄哉「いえあの
その前に密入国って犯罪なんですけど 」

一同「Σあ」


魄哉「テオ君は江戸城に送り付けて来られたんで ちゃんと手続き出来ましたしセーフですが
さすがに こう何度もやられますとそろそろ怒らないといけなくなるんですが」うーん。


彬羽「次来たら捕まえとくか。」

粋「だな。そろそろ眉間に五寸釘打ち込まれそうだしな。」うん






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大江山





ダミアン「我はバンパイア 吸血鬼である!!
日本には鬼と言う物がおるそうではないか!

ほれ吸血鬼にも鬼の字が入っておる!よって私は貴殿らと近しい生き物だと思われるのだ!!」どやあっ



酒呑童子「あー要するに 仲間に入りてえの?」

ダミアン「うむ!!」こくこくっ

茨木童子「うちは来るもの拒まないから良いけどさ

なんだ吸血鬼って 結構其処らに居るんだな
あ、とりあえず名簿作るから 名前書いといて」

ダミアン「Σえ。アッサリと 本当に良いのか!?」



酒呑童子「いんじゃね?
まあ くたばんねえ様にな」

ダミアン「へ?」

茨木童子「鬼族は弱肉強食だからなー

死にたくなきゃ頑張って強くなんなよ」にっこり。



ダミアン(Σ いかん!ハードルの低すぎる職場はヤバい所と聞いた事が!!)



茨木童子「じゃ とりあえず明日は朝からカラス天狗の里の農作業の依頼入ってるから
早く起きて畑仕事頑張ろー」

ダミアン「Σいや私は日に当たると灰にな
茨木童子「気合いで羽ばたけ。」

酒呑童子「此処はそう言う国なんだよ。」






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