小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月6日

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蒼月「うわ 寒っ
やっぱ夕方になると寒いよね」ぶるっ

千様「そりゃそうでしょ11月よー?」

家康「異常気象ややこしいなあ
準備してない所にいきなり大寒波とか来なきゃ良いけどね」苦笑

蒼月「Σやめてよ 俺等蛇は命に関わんだからね!?」ひいっ


テオドール「土間にもっと薪入れておきましょうか?」

彬羽「いや 今日はまだ大丈夫だろ
有る分で充分だ。
明日の朝方は少し冷えるかもしれんがな。」台所用の薪ぱかっ


小太郎「んー。万一雪降ったら嫌だし居間で寝るかなあ

ん?テオどした?」わんっ



テオドール「・・あの この辺って建物ここだけに御座いますよね?」

千様「ん?そうよー
他は下の町まで降りなきゃ無いけど 何?何かお買い物忘れとか?」



白「シロ 鬼切腰に差しとけ。」襖がらっ

シロ「む? 家の中でか?」

小太郎「Σえ。何事!?」ぎゃいんっ


家康「ちょっと待って
殺気的なの感じないし 逆に私が解らないでお前達が解るってなると」嫌な予感っ


テオドール「私以外の吸血鬼の気配がします」冷や汗っ

千様「Σ顔色顔色! 何 なんかヤバいの!?」ひいいっ



彬羽「成る程 そういや吸血鬼は血族主義。
同族でも血族意外はどうでも良いって奴等だったか」

小太郎「あ、成る程 犬や狼みたいなものか
狩りしなきゃいけないから他の群れの奴等とか縄張り荒らしとして敵視するし」わおんっ

蒼月「あー つまり
新しい狩り場見つけたら 同族を真っ先に排除するワケだね
面倒い奴等だなあ」ため息っ




千様「えーと。大丈夫よ?
ほら この家の中なら皆が守ってくれるから」よしよし。

テオドール「いえあの 国内にそこそこランクの高いモンスターである吸血鬼が入り込んでる事は良いので御座いますか?」


蒼月「お前見てたら 脅威どころかまだ蚊柱のがウザイ分破壊力有るんだなーって認識だよ」きっぱり


灰ざらああっ。


家康「Σあああ言葉だけでテオちゃん崩れた!!」ひいいっ

小太郎「Σすっごい解るけど言ってやんなよ可哀想だろ!!」ぎゃいいんっ




彬羽「警戒する気がどんどん失せてくな」うーん。

白「斧持ってるお前見たら吸血鬼も裸足で逃げそうだけどな」うん。


粋「けど テオ以外の吸血鬼かあ
何処から来たんだろうな?」




テオドール「おそらく普通の外国人のふりして 真っ向から正式な手続きして入国して来たと思われます
吸血する前にトラブル起こすとやりにくくやりますので」きりっ

彬羽「棺桶に伝票貼り付けて江戸城に自分送りつけたお前が言うか?」

テオドール「有る意味正式に御座います!」真顔っ


家康「まあね。テオちゃんは吸血する気ゼロだから」

テオドール「いえ。吸わないのでは無く吸えないので御座います」

白「血やらないからな。」

テオドール「Σ言う前に拒否られた!」がーん。


蒼月「いや吸血鬼なら美女の血狙えよ」

テオドール「Σ抵抗出来ない女性襲えとかそれでも日本男児に御座いますか!?」えええっ

蒼月「Σあーもう コイツ面倒臭い!
一般の吸血鬼はやってんだろ! なんでお前だけ価値観コッチ寄りなの!?」

テオドール「知りませんが だから故郷でぼっちだっので御座います!!」

蒼月「Σめちゃめちゃ納得したよ!腹立つなっ」




彬羽「バカやってないで襲撃に備えろお前ら」

白「吸血鬼って夜体力増すんだよな
普段血を吸ってる奴は 吸ってない奴の数倍体力上がるんだっけ?」えーと。

家康「ちなみにテオちゃんは?」

テオドール「夜だとたまーに 建て付けの悪い倉庫の戸が開けられる くらいに御座いますかね」うーん。

蒼月「すっごい微妙だな」


シロ「で、弱点とは何々で有ったか?」

粋「えっと 確か ニンニク、十字架、日の光と聖書?
それから 銀の銃弾か杭を心臓にぶちこんだらくたばるんだっけ?」えーと

家康「最後のは誰でもくたばりそうだけどね」うん。


蒼月「とか言いつつ 銃の中身銀の弾に入れ換えてるじゃん」

家康「Σだって襲われたら怖いでしょ!?」



テオドール「大丈夫です!家康さんクソ不味そうに御座いますからっ」

家康「Σひゃっほう 吸血鬼の太鼓判つきだ!」




石燕「んな気張らなくても家の中居りゃ大丈夫っすよー
吸血鬼はお初の場所には招かれないと入れないんす」

シロ「お。生えたな妖怪博士」

石燕「今日に限って魄哉さん居ないっすからねえ。
あの人なら何が相手でも数珠でシバいて終わりなんすけどね」

白「普通に痛いからな あれ。」うん。


千様「あら? 招かれないと入れ無いってなんでだったかしら?」

石燕「吸血鬼はモンスターの貴族っすし 始祖さんからして人間の貴族の人だったヒトっす
だから勝手に人の家に上がり込むとか無作法はめっさ気が引けるっつか何つーか
その辺タブー過ぎて吸血鬼全体の習性になったらしいっすよ?」


粋「お前らの種族 そんなん多くね?」

テオドール「聖書も 御先祖様が熱心なクリスチャンだったから読み上げられると罪悪感がーって奴が高じて今こんなのって話に御座いますからね」うーん。

蒼月「とことん面倒臭い生き物だな」うわー。


テオドール「私共の種族は生まれた時点でヤンデレもしくはメンヘラくらいに思って頂ければ良いかと
ほら、面倒臭いのが当たり前に御座います」

一同(Σ凄い納得した!!)


白「めんへら?」

彬羽「本人目の前にして解説はしづらいな」困惑っ



千様「けどー 要するに朝まで籠城してれば安全なのね?
やだ楽勝っ」のほほーん。

家康「千ちゃん その考えは身を滅ぼしがちだよ?」

千様「あら?どうして?」えー。

家康「んーとね 私の経験上
どうしたらやり過ごせると思ったのより どうすれば状況を打破できる?って考えた奴のが最後に勝つんだよね」

シロ「うむ。確かに 攻撃は最大の防御なりと言うしな」

蒼月「あんたが言うとフラグだからやめてよ
下手に突っ込まないでよ?」



彬羽「つまりは 向こうも籠城させない何かを仕掛けてくる可能性有り か。
手前ら 気を抜くなよ」

小太郎「了解! 何が来てもガブッと行くぞ」わんっ





玄関とんとんっ

?「あのー 遅くにすみませーん。 回覧板ですー」

小太郎「Σうわ 寒いのにお疲れさんでーす」たたたっ


蒼月「Σこらバカ犬ーーっ!!」

家康「Σそもそもお前 犬が喋って玄関出ないの!!」ひいいっ




小太郎「Σきゃいんっ!?」

つるすてーん!


シロ「間に合ったか」ふっ

粋「Σうお廊下カッチカチ!!」

シロ「冬場の氷使いなめるでないわ」どやっ

蒼月「Σうわ寒ううっ!」ぶるっ




粋「回覧板って。 吸血鬼ってアホしか居ねえの?」引。

テオドール「返す言葉も御座いません」ふっ



白「? 静かになったな?」

石燕「大騒ぎしてるから バレたって解ったんしょね
次はどう来るっすかねえ」ふむ。

千様「えー やだ どう来るか解らないって怖いわね」




一二三「こらっ なんで誰も回覧板出ねえんだか!

すみませーん。今出ますだー」玄関がららっ


粋「Σだああしまった良い子に説明忘れてた!」ひいいっ

家康「一二三ちゃんダメダメ!戸閉めてええっ!!」





吸血鬼「よっしゃあ! 良い子の幼女ゲット!!」がしっ

一二三「Σへ!?」


テオドール「Σああっ!こら何て事を!!
今すぐその子離しなさいっ!」ずざざっ

吸血鬼「黙れこれは私の獲物だ!
いや ここらの獲物は全て私が頂い



テオドール「死にますよ」

吸血鬼「Σぐほあああ!!!」 どしゃあああっ!




彬羽「ちいっ! 逃げ足の早いっ」

蒼月「いや お前が殴り飛ばしたから あの聞いてる?」



千様「彬羽君が鳥目で良かったわね」うっわー



彬羽「どこ行った 出てこい変質者!!」くわっ!

シロ「もはや吸血鬼云々忘れとるな」引。




一二三「Σ回覧板のフリした変態さんだべかっ
大人は怖いべっ」ひいっ

粋「だなー。だから奥で大人しくしてような」抱っこ撤収っ


白「一二三の安全確保だ 落ち着け」どうどうっ

彬羽「あの野郎 もう一度来たら潰す!!」威嚇しゃああっ!



家康「ありゃ 有る意味彬羽が使い物にならない」

千様「さすがにもう来ないんじゃない?
彬羽君に殴られちゃ無事じゃ無いと思うわよー?」

家康「その油断が危ないんだってば」ほんとにもー。


蒼月「ん? ちょっと千ちゃん何出て来てんの!」はっ

千様「へ?」


テオドール「Σしまった! 吸血鬼の大半は女性と子供が大好きな変態に御座いますっ!」はっ

吸血鬼「Σ嫌な言い方すんな!!」がばっ


千様「Σぎゃー!ホントに出たああっ!!」きゃあああっ





挿音「元気な外人さんよ。人の家で何してんだ?」

喉に刃物ぴったり。

吸血鬼「」




シロ「一瞬で 全身鎖分銅でギッチギチか」うわ。

家康「さすがはうちの忍軍エース」おおっ



吸血鬼「な、なんの こんなただの金属っ」ぐぐっ


挿音「おうこらボサッと見てんな
ちゃっちゃとこんなもん燃やしちまえや
妖怪の大将サマよ」ちっ

吸血鬼「Σえ」ぎくっ



白「さすがに動けない生きてるの燃やすのは嫌だな」むう。

挿音「甘い事言ってると足元掬われんぞ
なあ彬羽
彬羽「燃やせ。」くわっ

白「今日のお前は言う事聞いちゃダメだろ絶対」





石燕「あ!そういや
テオさん基準にしてて忘れたっす」はっ

蒼月「いやもう色々今更なんだけど それより味方が怖いよどうしよこれ」


小太郎「忘れてたって?」わおんっ

石燕「いやー 吸血鬼ってアンデットの部類なんすよね
変な言い方っすが生きてる死体っす

つまり火葬されたら終わりなんで基本火もダメなんす」


家康「あのテオちゃんはなんで火平気なの?」

テオドール「火属性=白さんと考えれば何も怖くは無いかと。」真顔。

千様「もはや信仰に近いわね」うっわ。




白「じゃ軽く炙るか

2度とこの国近寄らない様に。」ぼぼぼっ

吸血鬼「Σぎゃああやめろ鬼いいいっ!!」ひいいっ

挿音「お前も甘えな」キセルすぱーっ






ーーーーーーーーーー






魄哉「おやまあ
それは大変でしたねえ」おやおや。


粋「カラス 生きてっかー?」

彬羽「そりゃ帰宅するなり鎮静剤射たれたからな」むすーっ

魄哉「すみません 君レベルのが錯乱すると危険ですので」にっこり。


千様「いやー怖かったわー
食料として見られるのって怖いのねえ」ぶるっ

蒼月(そこ助けられていい雰囲気とかになんないのがこの人等だよなあ)しみじみ。

挿音「ったく 人の縄張りで好き勝手しやがって
」ちっ



家康「で、あれどうしよ?」

魄哉「もう少し反省させてから酒樽にでも詰めて国に送り返します」



晴明「知っておるか?
東洋ではの 珍しい物は片っ端から乾燥させて粉にして薬として売るのだ
効果など無くても珍しいというだけで買い手はつくのでの。

お前も不死者なら少しくらい削っても構わんよな?」ふふふふふふふ

吸血鬼「Σ東洋怖すぎる!!」ひいいいいっ



石燕「嘘は言ってないのが怖いっすねえ」うわー


吸血鬼「おおおお前はなんでこんな国に住んでるんだ!!」

テオドール「出来損ないなので 何の価値も御座いませんから!」きっぱり!

吸血鬼「Σお前のそういう所が嫌いなんだあああっ!!」


テオドール「へ?

Σあああ!まさか いじめっ子のダミアン!?」

吸血鬼「Σいや今!?」





テオドール「・・・。

あの、白さんさえよろしければ 骨も残さず焼き尽くして頂けないでしょうか?」

白「お前怖いぞ」 引。



千様「何があったか聞いちゃダメそうね」

蒼月「だね。挨拶もなかった時点でね」うん。




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