小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月3日

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襖がらっ!


晴明「邪魔するぞ 暇だ。」

シロ「いっそ清々しいな」



晴明「結界内に娯楽がないのでな
それはさておき

なんじゃ、お前とうとう式を使役する気になったか」

魄哉「Σテオドール君は式神じゃありません!!」


テオドール「敬称等要りません!
お気軽に呼び捨て下さい
あ、日本のお茶はこれでよろしかったですか?」異様に黒緑のお茶っ



彬羽「濃すぎるな」
テオドール「Σええ めちゃめちゃ頑張ったのに!!」がーん。

家康「あー。紅茶くらいの濃度目指しちゃったんだねえ」苦笑

千様「お茶なら殿に教えて貰うといいわよー
何でかそれだけ異常に上手いからー」

家康「軍師のキゲンをとって数十年だからねー
まず お茶は温度が大事
はい。メモ取って」

テオドール「はい!温度が大事!!」メモさらさらっ


晴明「茶汲み式神を要請しておるのではないのか?」はて。

魄哉「あの、お宅の式神達 あんな感じで何か訓練してるんですか?」

晴明「教えねば何も出来んだろ?」

シロ「思ったより庶民的だな 式神ども。」うーん。



間。





テオドール「ーーーという事で

友人の家にホームステイに参った次第でして」

晴明「成る程
海外産の式神か」ほう。

家康「泣きそうだからちゃんと会話してあげてー」



テオドール「あの、あれが話に聞く陰湿な日本人 ですか?」びくびくっ

千様「頑張ってお話ししたのにねー よしよし。」なでなで。

家康「あの人はマイペースだからねえ」苦笑



魄哉「帰れ。」しっしっ

晴明「Σいつもより多目に酷くはないか!?」




魄哉「生き物ってのは環境が変わるとストレス感じるんです!
只でさえデリケートな子が 環境ところが国まで変わってんですよ! これ以上混乱させるなら
今度差し入れの稲荷寿司のシャリを全てワサビにすり替えます」真顔。

晴明「Σ陰湿極まりない!!」ひいいっ



蒼月「あれが平安時代に大活躍した日本の陰陽師コンビだよ」

テオドール「悪魔祓いと聞いて怖くなくなるのは何故でしょう?」うーん。

家康「トップクラスの陰陽師でアレだからね
ほらこの国こんなのだから怖くない怖くない」

テオドール「Σ成る程。」


魄哉・晴明(Σ納得された!?)






千様「けど良かったわー
白君居ないと他の皆とまともに喋れないって言ってたしー

ちょっとずつでも馴染んでるのね」にこにこ。

蒼月「あ、それジジイでも代役出来るみたいだよ?」

シロ「Σオカンパワーか!!」おおっ

魄哉「Σすみません さっきから釈然としない納得やめて下さい!」



テオドール「いえその、我が主が翼有る方ですので、鳥系の方は比較的怖くないと言うか」

晴明「ほう。ヒヨコで良かったのう?」にやにや。

魄哉「性悪狐はいちいちトゲトゲしいですね」むっ



シロ「む?では 初対面で彬羽にケンカ売ったと言うのはもしや」

テオドール「翼有る方ですので
絶対仲良くなれるかと!!」拳ぐぐっ

彬羽「Σは!?」

蒼月「お前ホント貧乏クジ引きまくってんな」あちゃー



晴明「ん?カラスの友人か? これまた意外な」

テオドール「はい!拳を交えてやり合った
親友にございます!」きらきらっ



千様「交えたの?」

魄哉「白君の話だと いきなりケンカ売って手袋投げつけて来て『決闘を申し込みます!』とかって なんか料理対決挑んできて
最終的に灰になったと」えーと。

シロ「交えとらんな。」うむ。

家康「ジャンルごちゃまぜだけど 何参考にしたんだろね」うーん。


小太郎「メンタル生きてるか?」

彬羽「診療所で頭痛薬貰ってくるか」遠い目。

蒼月「無理っぽいね」ああうん。





晴明「大方『友達の作り方』とか何とか書いとる‼️うさんくさい本でも参考にしたのだろう
あんなの読んでる内は友など出来んわ」


家康「いや本でその内容って 色々おかしいでしょ」

テオドール「Σえ。」



魄哉「・・発禁にした方が良さそうですね」察し。




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【町 大通り】




晴明「という事でだ。
この国の事が知りたくば、お前の懐いとる白いのの職場が最適なのだ。」

テオドール「まさか舞台に立たれていたとは」きょろきょろっ


石燕「版元行くついでっすよー?あっしは先帰るっすからね

つか2人して何なんすかその格好」

晴明「日に焼けると真っ赤になるので好かん。」厚着+傘+ほっかむり

テオドール「吸血鬼ですので。」千様に借りた番傘(派手。)



石燕「体力ミジンコのあっしが言うのも何すけど
お二人共難儀っすねえ」うーん。

晴明「だな。蒸し焼きになる前にその芝居小屋とやらに連れていけ」

石燕「なんで道案内頼むのにんな偉そうなんすか
しっかし 蒸し暑いのによくそんな格好

くらっ

ばたーん!!



晴明「Σお前が先に倒れるんかい!!」

テオドール「Σえええ日光!?日光ですか!?
とりあえず日陰を Σあ」

灰ざらあああっ


晴明「Σ傘渡したらそうなるに決まっておろうが!!」ひいいっ



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【芝居小屋 楽屋】



晴明「暑い!!」ぜーぜー

つつじ「不審者か思て蹴り出す所やったわ」



皐月「あー 前に言うてたはっちゃんの昔の職場の友達やんな?
変なのは変なのと仲良うなるんやなー」あははっ

晴明「Σ誰が変なのだ!!」


粋「嫌ならほっかむり取れよ」きっぱり。






白「石燕 お前また徹夜しただろ。」むう

石燕「あー バレバレっすか?」頭冷やしっ


つつじ「で、この砂入った袋は何なん?」

晴明「いやその 説明しずらいのだが」口ごもりっ


テオドール「はー。びっくりした」ずぞぞぞ再生っ

晴明「Σ!?」


白「テオ しぶといから大丈夫だぞ。」

つつじ「いや、どちらはん?」





間。





晴明「ほう。吸血鬼にも色々居るものだ
私もまだまだ修行が足りんか」ふむ。

粋「こんなのポンポン居るわけじゃねーんだろけどな。」



テオドール「これが日本の劇場。」きょろきょろ

皐月「楽屋やで。控え室な」


テオドール「舞台衣装華やかですね 素晴らしい」ほー。

つつじ「その辺は多分そちらの御国と同じどすなあ
お客はんにエエもんお見せする仕事やから 着物もエエのんこさえとるんどす

なんや観光に来てはるみたいやなあ」



テオドール「何故粋さんは普通の格好なのです?」はて。

粋「・・万年見習いだからだよ。」


晴明「一気に空気が重くなったな」うむ。



テオドール「そうでしたか これは失礼を。
デビューなさったら 是非呼んで下さい最前列で応援致します!」

粋「Σ物凄く嫌な予感しかしねえ!!」

皐月「ウチワ持ってハチマキして全力で応援してくれそうやな。」

粋「Σ具体的なのやめろ!!」ひいいっ




白「心配するくらいなら そろそろ一人前になれ。」

粋「Σう!!」ぐさあっ


石燕「あの、そろそろ可哀想なんで話替えやしょ?」




テオドール「え、えーと。

では、質問なのですが これはどのようにして着る物ですか?」

皐月「ん、道行かあ
コレは前のここ外してな カポッとこうな」

テオドール「はー 成る程」へー。




晴明「そうか。着物の着方解らんのか」

石燕「ありゃ そんで目立つ洋装なんすね」

晴明「成る程 それで周りの目が「いやそれアンタらの日光対策のせいっす」



粋「えー。しばらく居るんなら着物必須だろ
その辺から覚えねーと」

テオドール「難しそうですね」うーん。


つつじ「そう気張らんと 難しい事おへんで?」にっこり



白「え?」
※舞台衣装弟に着付けして貰ってる兄。

皐月「アンタはもうちょい頑張れ」


つつじ「舞台衣装以外はさほど難しい事おへんで?」にっこり

テオドール「さらっとさっきの発言無かった事にされましたね」




白「んー じゃ帰りに浴衣でも買うか?
簡単なのから慣れれば良いし」

粋「だなー。外出るもんじゃないなら下手でも良いし

良かったな。兄貴が買ってくれるってよ」

テオドール「Σえ 良いんですか!?」


白「うん。

この辺で洋装でウロウロされると 新人役者と間違われるし」



役者見習い「失礼します。 新しい方が入られたと聞いたのですが」襖がららっ

皐月「娯楽少ないから 情報早いんよなホンマ」あーあ。




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テオドール「と言う事で 買って頂いてしまいましたっ!」歓喜


シロ「そ、それは良かったな」

家康「あー馴れるの頑張ろうね」


テオドール「? 何かおかしいですか?」


魄哉「Σへ!? いえ何も!?」びくっ





千様「ねえ。あの柄女物よね?」

粋「兄貴達の派手派手舞台衣装見た後だからなあ」うーん。



白「本人が気に入ってるのが1番なのかな。とか思ってたら 言いそびれた」困惑。

小太郎「あー。あんだけ喜んでるとなー」わおんっ


蒼月「外出ないならいんじゃない? 」

家康「心底投げやりだね」

蒼月「野郎なんてどうでもいいもん」きっぱり。




魄哉(細かい事は 後々教えて行きますか)うーん。

晴明「なあなあ あの面白い吸血鬼、式神に欲し
魄哉「帰れ。」





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