小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月2日

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魄哉「えー という事でテオドールさんが期間未定で ホームステイする事になりましたが

吸血鬼は他のモノノケ妖怪と比べて取扱注意なのでざっと説明しますね」


テオドール「よろしくお願いします。」緊張っ

石燕「うわー。人間しか居ない所でのあっしみたいっすねー」苦笑

小太郎「石燕は言いたい事の半分も言えなくなるだけだから もちょいマシだぞ」わおんっ


蒼月「最近この家コミュ障ホイホイじゃない?」

千様「殿辺りで馴れ馴れしさMAXだったから
バランス取れて良いんじゃないのー?」

家康「私そんななの?」



魄哉「えーっとまずは
吸血鬼の性質から

基本吸血鬼は 『招かれない』とその家に入る事が出来ません」

粋「Σへ?お前そなの?」

テオドール「だから江戸城に棺送りつけて 荷物として受け入れて頂いたんです」真顔。


魄哉「係の人もなんつーもん受け取ってんだと思いましたがね

ですので、絶対に追い出したっきりにしないように
仮に小競り合い等しても
『晩御飯までには帰りなさい。』の一言をお忘れ無く。」

家康「総員お母さんになれと。」わおー。



白「あれ?でも吸血鬼って人の家に忍び込んで血を吸うって聞いたけどな?」はて。

テオドール「それは 吸血鬼に血を吸われて 吸血鬼化した元人等のいわゆる眷族ですね

私のように始祖に近い吸血鬼は 体質的に無理なんです 」

蒼月「この前も言ってたけどさ
アンタ何? ボンボンなの?」

テオドール「世間一般にはそうですが、出来が悪すぎて一族からは居ない者扱いされておりますね
血筋的には始祖の直系 所謂純血種の吸血鬼です」


家康「う、うちの天海は伊賀忍の開祖だからっ!」

魄哉「なんで張り合ってるんですか」

家康「Σえ 何となく?」

白「家康 お前も将軍だぞ」

家康「Σあっ」

千様「はい。ツッコミ追い付かないわよー
次行って次っ」



魄哉「後は
与えちゃダメなのはニンニクですね?」

粋「んな犬みたいに」

テオドール「食べたら軽く灰になりますが ちゃんと再生するので問題有りません」

小太郎「Σ灰になる時点でヤバイヤバイ!」ぎゃいいんっ



彬羽「ニンニク抜きか。
香味付けに良いんだがな」メモメモッ

挿音「夕飯担当大変だな」キセルふーっ

テオドール「Σあ。料理でしたら私も出来ますので 気軽にお申し付けを」挙手っ



彬羽「いや正直 頻繁にドイツ料理は日本の奴等には味付けキツイ」

テオドール「ジャーマンポテトならよろしいので?」はて。

彬羽「8割イモだろそれ」


テオドール「日本難しい」うーん。




シロ「しかし意外だな
鈍臭そうに見えるが 料理は出来るのか」

テオドール「そこは死活問題なので 幼少期に叩き込まれるのです」

蒼月「あー なんか獲物を家に招いて吸血する。だっけ?」


テオドール「ですね
招かれなければ他所の家には入れない
ならば向こうから来て貰おうと 親しくなり自宅に呼び、もてなして吸血する。
というのが我らのやり方なのですが」

小太郎「ですが?」


白「友達居ないんなら 料理上手くても誰も来ないな?」あれ?

テオドール「さらに言えば招いてくれる人もおりませんっ」ふっ


挿音「おい、涙目涙目」


蒼月「めちゃ回りくどいな吸血鬼
よく今まで生きてたよねー」

テオドール「始祖がそもそも元人間の貴族らしいので
悪魔化したものの呼ばれて無いのに人の家行くとか貴族としてアウトー とかそんなノリでこうなったとか」

彬羽「日本の妖怪以上にしょうもなくないか お前ら」引。



テオドール「あ、それと日光も浴びたら灰になりますが
万一浴びても純血種しぶといのですぐに復活しますので お気になさらず」

魄哉「いえ そんなのめっちゃ気になります。」


テオドール「気分的にはカメムシ背中に止まったくらいの嫌悪感ですので大丈夫です。」にこにこ。

粋「Σそんなんで灰になんなよ!」

シロ「Σカメムシとまったくらいそこまで嫌でも無いぞ!?」


彬羽「すると何か
十字架も案外平気か?」

テオドール「あー。始祖が神に背いたの悔やんで たせいで、子々孫々まで十字架見るとめちゃ罪悪感に駆られるってだけの話ですから

見たら 小さい頃出来損ないと言われた記憶が甦るくらいの「すまん。悪かった」



テオドール「これもしばらくしたら甦ります
問題が有るとしたら刺されたら痛いくらいですかね?」うーん。

家康「それは誰でも痛いと思うよ?」



魄哉「思ったより色々大丈夫なんですね」ふむ。

粋「だなー 最悪閉め出さない様に気をつけてりゃ それでいんじゃね?」

テオドール「閉め出しくらったら 軒先で体育座りで泣きますから。」真顔。

粋「Σお前プライドは!?」

テオドール「昔やられたんでメンタルに来るんです!!」くわっ

蒼月「Σだーもう!扱いづらいなコイツ!!」


石燕「あー閉め出し派っすか
あっしは ガン無視からの自主的に閉じ籠り派だったっすねー」

テオドール「Σえ!?お仲間?」ぱああっ

石燕「いやあっしは始祖とか凄いのじゃなく
オバケ見えるんで気持ち悪がられて もう人間なのに人間ダメっすね
いやー 仲間はずれは辛いもんっす」うんうん。

テオドール「おおお!良い友になれそうなっ」おおおおっ


シロ「悲惨な意気投合だな。」うーん。




石燕「お友達はいいんすけど 血吸うのは勘弁で。
常に貧血気味なんで 下手に吸われたらくたばっちゃうんすよー」あははー。

テオドール「あ、そこはご心配無く。
この性格で吸血行為が困難なので 果物の果汁で代用出来るようになりました」どやっ


彬羽「Σコウモリはコウモリでもフルーツバットか!」

千様「何それ」


彬羽「名前のまんまだ。南米に住む主食が果物のでかいコウモリだ。」

テオドール「果物行けるんで色々試してみましたが 最近では普通に自分の作った物も食べられますよ」にこにこ。



魄哉「よしゃセーフです。
人工血液作らなくて済みそうですね」ほっ。

挿音「作ろうとしてたのかよ。」

家康「まあね。 そこらの人襲われたら困るし
この子にゃ出来なさそうだけど」苦笑。



テオドール「と、そんな感じでその

すみません足崩してよろしいですか」足しびびびびっ

千様「Σぎゃ!よく見たら正座っ!?」

シロ「Σ慣れない外国人には無理があろう!崩せ崩せっ!!」


テオドール「いえ行儀が悪いかと
それに皆さんと少しでも馴染みたく 」しびびびっ

家康「いやいやいや!正座したら馴染めるって物でも無いから ほら立てる? よっこら Σぎゃーー!」

どたーん!



挿音「努力家では有るみてーだな。逐一鈍臭えけど。」

小太郎「不器用過ぎてなんか不安になるな」わおんっ



家康「Σぎゃっ!痺れてコケただけで灰に!?」灰まみれっ

一同(Σ加えてビビり。)


魄哉「これは 西洋の妖主さんも保護したくもなりますよね」納得




白「ん?けど待て」

魄哉「はい?」


白「ニンニク、十字架凄い嫌いだけどあんまり効かない
太陽 気持ち悪いけどやっぱりすぐ復活する。
血吸わなくても生きてける

で、 ビビりなのに身の危険感じるとビックリして灰になる。灰の間はダメージ食らわないし

吸血鬼としては変だけど ほとんど無敵じゃないのか?これ」

魄哉「Σ確かに!!」



彬羽「ちょっと待て 銀の弾丸は?」

テオドール「え?
さあ 銃口向けられた時点で灰になりますし」ずぞぞぞ再生っ

家康「え?そなの?」銃じゃこんっ


ざらららららっ


家康「Σうおホントだ!!」

魄哉「Σこら人に銃向けんじゃありません!!」





石燕「これで攻撃出来たら めちゃ強いんじゃないっすかねえ」へー。

テオドール「出来るとお思いで?」再生っ


挿音「なんか凄えんだけど 使い所解らねえ謎アイテムみたいなもんか。」キセルふー。



白「くたばらないなら問題ないだろ」うん。

粋「だなー。 物騒な家だしなあ。」



シロ「また変なのが増えたか」むう。

石燕「元から変なのしか居ないっすよ」きっぱり。


魄哉「あ。たまに爆発とかしますので灰飛び散らない様御気をつけて」

テオドール「Σ日本怖い!!」灰ざららっ






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