小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月16日

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蒼月「じゃじゃーん。 面白そうな物手に入れちゃったー!」謎の箱っ


家康「何?この箱」はて。

蒼月「えっと説明書説明書 あ、あった。

なんでも この穴から手突っ込んで一番始めに触った物を引っ張り出して
何か統一感の有るセットになったり、生物ならバトらせて勝敗を決めるっていう

シロ「突っ込み所しか無いが まず何処で買ってきたそんな物。」


蒼月「妖怪横丁の露店で在庫処分やっててさ
面白そうだから買ってきちゃったよ」あははっ


粋「Σあれっ その露店商まさか!!」

家康「Σ前に白に呪われたスゴロク売り付けた奴じゃ無いの!?」

蒼月「Σはっ!」


彬羽「なんで気がつかねえんだ」甦る苦い記憶っ

蒼月「えー。んじゃ 返品して来ようかなあ」



家康「思いっきり返品不可って書いてるよ
不良品以外は当方責任とりませんってさ」説明書がさっ

蒼月「Σく!先手打たれた!」

千様「前回の事もあるしー、使わないでしまっとけば?」

蒼月「えー。高かったのになあ」ちえー。





石燕「いやもう 使っちゃってるんすけど。」

白「何で箱から生ダコ出てくるんだ?」はて。

タコうーねうね。


蒼月「Σこっちが聞きたいよ!!」


粋「あれ?このパターンって」

家康「ゲーム既に始まってるね。
誰かが上がるまで終わらないね」うん。


シロ「ゲーム云々の前にタコ?
箱の中にタコ入っとるとはどういう Σどうわああ!」がちーん!!



千様「中身を覗く等 ズルをしようとすると箱が噛みつくのでご注意を。って書いてるわよー」

シロ「Σ待てこいつ生きとるのか!?」

粋「つーか何!?これ箱の口の中に手突っ込むの!?」ひいいっ

千様「そうね。んで、4人で対戦してねって書いてるわ」説明書ふむふむ。

白「タコでどうやって対戦するんだ」

タコスミびしゃー。

粋「うん。そうやってじゃねえかな?生臭い」真っ黒。




家康「よし!色々怖すぎるから 頑丈なメンツでやった方が良いと思うな 殿人間だから応援頑張るね」キリッ

粋「Σうお!神速で逃げた!!」


白「でも箱が噛みついてくるかも知れないなら 噛まれても平気な奴がやるのが良いと思う」うん。

石燕「確かに。けど、そうなると」ふむ。





千様「フライングで参加してる白君確定。
打たれ強さNo.1 彬羽君。
サンドバッグ 粋君。
言い出しっぺの法則 蒼月君ね」

粋「Σ俺の扱いー!!」

蒼月「Σ俺頑丈じゃないんだけど!?」

彬羽「Σなんでこういう時ばっか確定なんだ!!」

白「大丈夫だ。出てくるの何となく見当ついたし
俺の勘が合ってたら死なない死なない」タコうねうね。

粋「タコ頭に乗せて言われても説得力がよ」

石燕「見当って?」

白「箱に手突っ込む時たこ焼き食べたいと思ってた」どやっ

シロ「お前は空腹だと原材料思い浮かべるのか?」


千様「えっとー つまり出てきて欲しい物を念じながら手を突っ込む かしら?」


彬羽「成る程。じゃ試しに」

ずぼっ!

粋「Σうお!行った!!」







挿音「お前らまーた何バカやってんだよ?
つか何だそれ」

彬羽「海外の刀剣 ジャマダハルだな。」ふっ

粋「つか何出そうとしたらんな物出てくんだよ」

彬羽「包丁。」

白「タコ捌こうとしたろお前。」



千様「刀剣ってより え?何これ
どう使うの?」えー。

彬羽「ここの持ち手を握り来んで 相手を殴り付けると刃先が刺さるというどちらかと言えば手甲だな。」

シロ「その知識要るか?」


粋「えーと。つまり念じた物その物は出てこない?」

蒼月「あれも刃物にゃ違いないし
何かこう似てるけど遠いもの
で、どう似てるか解らないって感じかな」うーん。



挿音「まーた しょうもない物やってんなー。」キセルふー。


粋・彬羽・蒼月「Σ好きでやってんじゃない!!」

白「俺はちょっと楽しいけどな。」わくわくっ

シロ「Σ人の頭にタコ乗せるな生臭いっ!」



千様「ま、とっとと終わらせちゃいましょー
勝ちの条件がいまいち解らないけど
適当に何か出しまくったら その内誰か上がりになるわよー」のほほんっ

粋「前のパターンだと 逃げようとすると精神的に来るペナルティだったよな?」

蒼月「だねー。やるしかないか
よし 三番目俺ね」しぶしぶずぼっ





シロ(念の為 救急箱は用意しておくか。)うむ。




ーーーーーーーーー




魄哉「・・・ええ。」引っ

石燕 「何やってんですかとも言えないその気持ち。めっさ解るっす」うん。




【白の出した物】
タコ、へちま、マンドラゴラの葉っぱ、胡麻団子、獅子舞

【彬羽の出した物】
ジャマダハル、彫刻刀、爪楊枝、タケノコ、カジキマグロ

【蒼月の出した物】
キツツキ、千枚通し、大根、タラバガニ、玉ねぎ

【粋の出した物】
こんにゃく、地蔵の頭、鍋、誰かの似顔絵、下駄片方、トンビ

一同(なんでこうなった。)うーん。





家康「白は通常運転として
お前は何をどう念じたの?」うわあ

彬羽「いや、いっそ武器繋がりで揃うのを狙うかとだな。」うーん。

千様「尖ってるけど 爪楊枝とタケノコは無理じゃない?」

挿音「カジキも大概無理じゃね?」

カジキマグロびちびちっ


シロ「お前のは見事にガラクタだな」

粋「Σだって何をどうすれば善いか解らねーんだもん!!」

石燕「なんで大根なんすか?」

蒼月「いや出した物が勝てば良いって言うからさとりあえず強そうなのって思ったら 千枚通し出てきてさ?
ふと 千枚漬けって何の漬物だっけ?って思っちゃって それが残ってたのかな
あともう解らない 」うーん。

魄哉「千枚漬けはカブです。」きっぱり



千様「やっぱ当てずっぽうじゃ揃わないのかもねー」

粋「Σ姉ちゃんが適当に出してけって言ったんだけど!?」

シロ「適当過ぎるだろ
地蔵の頭とかバチ当たるぞお前」



石燕「しかし つまりこれ 箱の何の中身は他の何処かに通じてるって事っすかねえ

箱の中にカジキ収まらないっすし」

白「だな。俺も獅子舞出てきてびっくりした」うん。


粋「Σうおおお俺ヤバイ!他所の地蔵の頭もいじゃったあ!!」ひいいっ

魄哉「今度会ったら閻魔さんに謝らないとですねえ」

粋「へ?」

魄哉「お地蔵さんは閻魔さんと同一人物なんですよ」

粋「Σぎやー!閻魔のおっちゃんごめんっ!!」


家康「この流れだと揃わせるのは絶望的だねえ


いっそ各チーム 何か一つずつ出して戦わせる?」

白「タコとカジキとキツツキとトンビでか?」

彬羽「Σカジキ既に瀕死だぞ!!」

蒼月「あのー。俺のキツツキだとトンビに勝てないと思うからタラバガニにチェンジでいい?」


シロ「お前らこういう時も勝ち負けに拘るのだな」

蒼月「いや、普通に考えてドベには何か罰ゲーム有るでしょ?」



一同「・・・・。」




白「何でも良いから強そうなの来い」くわっ

箱ずぼっ!


家康「Σおお!やる気になった!!」

魄哉「これで勝てちゃいそうだから怖いですね」うーん。

白「・・・・。」



粋「兄貴?」


白「本能的に引っこ抜いちゃダメな気がした。」真顔。

シロ「何を召喚しようとしたお前。」



ごいんっ


白「Σあいた。」

蒼月「Σああ! 引き抜き拒否ったから罰の金ダライっ!!」ひいいっ

粋「Σ思ったよりしょうもねーー!!」



彬羽「この場合 次俺か?」

家康「んー。多少違っても金ダライなら良いんじゃない?」適当っ





魄哉「晩御飯の買い出し要りませんねこれ。」

石燕「あー。メインがカジキマグロで タケノコ玉ねぎの煮物っすか?」

魄哉「こんにゃくも入れれますし 案外便利かも
カジキの竜田揚げに甘酢あんかけ。あ、良いですね」ふむ。



挿音「何処から出てきたか解んねー物をよく食う気になれるよな」キセルふー。





彬羽「良し! ジャマダハル、彫刻刀、爪楊枝、タケノコ、カジキマグロ!

そして今出た 餅巾着! 全てちゃぶ台に刺さる!!
揃った文句無いな!!」くわっ

家康「Σ餅巾着は無理があ Σうそっ刺さってるー!!」ひいいっ

シロ「『運良く』冷凍餅巾着だったようだな」冷気ひゅおおっ

一同(Σズルだ!!)

魄哉「えーと。すみません
僕の発言で晩御飯に引きずられてしまったようで」



てってれー!


一同「ん?」






しーん。







白「あれ?終わりか?」はて。

粋「Σしょぼっ!一人でも上がったら終わりかよ!!」

蒼月「えええ!判定ガバガバ過ぎだろ!!こんなの言ったもん勝ちじゃん!!
こんなので敗けとか気持ち悪っ」



彬羽「ひょっとして、焦って無理してこじつけなくて良かったか?」

挿音「終わったんなら良くね?」キセルすぱー。

家康「ちゃぶ台ど偉い事になってるけどね。」うん。




粋「なんだよ。スゴロクの時のが凄い厳しかったから焦っちゃったのによー。 あー疲れた」ごろんっ

シロ「途中で作るの飽きたとかそんなのであろう。
妖怪は気まぐれだしな」うむ

蒼月「んな手抜き人に売り付けんなってんだよ」脱力っ




石燕「皆さんお疲れさんしたー」

魄哉「キツツキとトンビこれ山に離して良いんですかねえ」うーん。






千様「あら?白君どしたの?」

白「ん?
んー。 さっきのアレ 結局何だったんだろうな」じっと手を見る






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【常春の里】




朔日(世界にはまだ私の知らない物も在るという事か。)困惑っ




夕霧「翡翠ちゃんが錯乱してるけど、どしたの?」

旭「いやーなんかよ
天井から出てきた手が 王サマの頭わしづかみにしたとか何とかでよ
とにかく警備を厳重にしろってよ。」

夕霧「Σ何それ怖っ!ホラー!?」







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