小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月14日

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江戸城




石燕「おおおおー!
庭すっご!」おおおっ


白「そっか 石燕はここ始めてか」

粋「俺も慣れてねえけど
あ。ども お邪魔してまーす」ぺこり


シロ「警備びびっておるが?」

千様「白君 『天海様』の縁者ってことで
顔パスだから」

蒼月「あー俺ら全員御客様なんだね。」納得




白「で、何でお前は門の所で捕まりかけてたんだ?」

家康「世間一般には『徳川家康』は影武者のたっちゃんだからね。」ふっ


蒼月「醸し出すオーラが胡散臭いんだよ」きっぱり



コマ「カタタッ」手ぬぐい。

家康「うん。ありがとう
泣いてない。泣いてないから」さめざめ。




シロ「しかしコマまで連れて来いとはどういう事だ?」

蒼月「一二三ちゃんはダメって辺りから なんか危ない事じゃないの?」


白「何とやり合うのかな。」ボソッ

粋「Σ江戸城で!?
え? 何 どこ?何とドンパチ!?」ひいいっ




千様「あの、アタシ 戦えないんだけど」

石燕「あっしなんて あそこの塔上るだけで心臓爆発しかねないっすよ。」指差し


シロ「人選が謎すぎる」うーん。







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【遡って 同日朝江戸城




魄哉「一言で申しますと テロです。」


彬羽「俺はもう何もやって無いぞ。」きっぱり

挿音「いや。お前の黒歴史の話じゃねえから。」


彬羽「?
なら何故呼び出した?」


魄哉「彬羽君の昔の話ではないのでご安心を

しかし、ちょっと時間が有りませんのでねえ
知恵を貸して頂けましたらと」


彬羽「どういう事だ?」



魄哉「ぶっちゃけ この前大量リストラした汚職軍団が瀑布逆恨みしてましてねえ

何をトチ狂ったか江戸城に直接的襲撃かけようって計画立ててるらしく
あ。ちなみに既にその辺居ます」

彬羽「Σちょっと待て!それなら悠長に話してる場合か!?」

挿音「いや。殲滅はわけねえんだけどよ

中には踊らされてる馬鹿正直も混ざってるだろって事で 出来るだけ無傷で全員捕縛って事でよ


案くれや。」キセルすぱー

彬羽(Σ無茶ぶりにも程がある!!)






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彬羽「ーーと 言う事だ」げんなり。

白「お前も大変だな」


家康「で?決まったメンツ呼び出したって事は 何か策があるの?」

彬羽「まあ一応な」



蒼月「つーかさあ。ジジイって軍師だろ?
なんでバカラスに頼ってんだよ もうろくした?」

魄哉「僕がやると全て殲滅系になるんですよ」ふっ


挿音「脳ミソまで殺傷能力高いんだよなあ」

蒼月「Σつくづくこっわ!!」ひいいっ



千様「ねえねえ。それってアタシも必要なの?」


彬羽「ああそれは蒼月対策だ
さすがにガン見されながらじゃ城内の女中にちょっかい出しにくいだろ」

一同「Σ成る程!!」

蒼月「Σちいっ!読まれてたか!!」




家康「ねえねえ。私は?」

彬羽「ん?手前は呼んだ覚えないぞ」



魄哉「江戸城と聞いて勘違いしましたね?」

家康「Σうっお。はずかしっ」




シロ「で、何をすれば良いのだ?」

彬羽「よし。じゃあ説明始めるか
今回はお前が肝だ」

シロ「Σえ!?」






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江戸城天守閣】



挿音「どうよ?」

石燕「あー。来てるっすねえ

つーかどんだけリストラしたんすか。お堀こっそり埋め立ててる部隊とは別に離れた所に伏兵が、んー。三ケ所っすねえ」


挿音「伏兵の場所はさっきので間違いねえな?」

石燕「大丈夫っす。
てかこれ眼が乾くんすけど」

挿音「気張れ。
んな距離見えるのお前しか居ねーんだよ

蒼月別行動力だしよ」

石燕「うわ辛いっすねえ
目玉がカラッカラに干からびそ「干からびたら水で戻せ

んじゃ俺は自分の持ち場行くわ」すたすた。


石燕(忍って そんなんで回復するんすかっ!?)ええええっ

挿音「あ。万一登ってくる奴居たら与一に変わって 射落としといてくれや」

石燕(与一)「Σ戦か!!」わくわくどろんっ


挿音「いや多分出番ねーけどな。
つか今は石燕で頼むわ」










魄哉「さーて。見ものですねえ」

家康「結局どんな作戦なの?」お茶ずずー


魄哉「城に到達するまでには 普通に民家がありますよね?
そこに被害があっては元も子もありません

ですので、一気にその前で一網打尽にします」

家康「どうやって?でかい網でも使うの?」

魄哉「いえいえ。

いやー彬羽君も面白い事を考えますねえ」くすくす。


家康(ほんっと平和主義に見えてケンカ大好きなんだよねえ)ため息。





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粋「俺の役目って乗り物かよ!」うがあっ

シロ「仕方無かろう 俺の体力にも限界がっ」ぜーぜー

粋「だああ!これなら九尾でもいいだろがよ!」

シロ「いやあやつは。
敵なら食うても良かろうとか 地獄絵図になりかねん」

粋「・・平和主義の勾陣頑張りマス」

シロ「うむ。すまん。
そしてお前 もはや四足歩行が当たり前だな」

粋「Σあ」

シロ(Σ無意識に動物化進んでおる!!)







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リストラされた元役職「伝令より堀の埋め立て完了との知らせあり!!

これより一気に攻めこみ 江戸城を占拠致す!!」くわっ






白(えーと。まだ待機だな)木の上こそっ

コマ(カタタッ)こくこく






リストラされた元役職「おのれ徳川!元々豊臣から横取りした天下に過ぎんと言うのに 我が物顔で!目にもの見せてくれる!!」うがあっ



白(それとコイツがおうりょう?てのしたの関係ないのにな。)こそっ

コマ(カタタタタタタッ)こくこくこくこく



リストラされた元役職「よし!では者共突撃いいいいいーー!」びしっ


ずどどどどどど!わーわー








挿音「合図したら一気な。」

白「あれ?何処から生えた?」

挿音「伝令化けてたの俺だっつの。

堀の周りの奴等なんざとっくに彬羽と親父、家康で捕縛済みだ」

白「なんでトップが普通に出るんだろな 徳川。」むう





どどどどどどどどど




粋「お。来た来た。」

シロ「遅いわ!
溶けたらどうしてくれる」ぜーぜー!







挿音「よっしゃ来た!落とせ」びしっ




白「らじゃ」ぼぼっ

コマ『ふぁいやーらんちゃー!!』筆談っ






リストラされた以下略「Σうぎゃああ!!底がああっ」ひいいっ



どしゃああ!!ガラガラガラガラっ










間。







蒼月「あー。目が疲れた」ぐたっ

千様「お疲れさまー」





シロ「あれだけの数に幻覚見せるとはやるではないかっ」ぜーぜー

粋「あんだけの広さ、あんだけの数の重さに耐えれる氷張るのもすげーよ」



魄哉「ほらあそこ。バリッバリの絶壁あるじゃないですか

そこに地面が有るように幻覚見せて シロ君に氷でフェイクの地面を作って貰い
軍勢が勢いついて止まれなくなった所で溶かして落とすと言う

家康「お前 無事に確保とか言ってなかった?」

魄哉「たぶん死んでないからセーフです。」きっばり





白「お前よくこんなの思い付いたな」

彬羽「ああそりゃ あの軍の大将が実戦経験の無い典型的な役職野郎だって聞いたからな

戦の経験が無いなら多少地形が違っても気がつかねえだろ。」




粋「へー。 やっぱ元テロリストは違うな。
お前だったら慣れた物だもんなー」あっはっはー



彬羽「Σ!!」ぐさっ

千様「粋君。 悪気が無いのがタチ悪いわよ」



白「いちいち凹むな」

彬羽「凹んでねえ」むすっ



魄哉「えーとほら。その黒い経験のお陰でこうやって犠牲も最小限に済みましたしっ」オロオロっ

家康「あのー 今下手に慰めない方がいいと思うよ?」






石燕「あの、これで穏便って
マジの戦国時代どんなだったんすか?」目薬さしっ

挿音「んー、聞かねえ方がいいな。」



蒼月「江戸城が呪われてる理由 すっごい解った気がするよ」ため息ぐったり







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