小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月2日

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魄哉「蒼月君!そっちの右から三番目の並びのそこ!それお願いします!!」

蒼月「Σお願いしますって何!?この資料どうすればいいの!?」




シロ「始まったか」ふむ。

千様「今年は早いわねー」

小太郎「毎年恒例の大騒ぎだよなあ」うんうん




石燕「えっと?」

家康「毎年恒例幕府の1年の総決算だよ
ついでに 来年の計画やら各種予算割り出しもあるよ」

石燕「Σ毎年一人でやってんすか!?

そういうのって1つ1つ専門の人が居るんじゃ!?」



魄哉「不正防止にはこれが一番いいんですよ」ふっ


蒼月「一人てか 今まさに駆り出されてる俺は無視?」

彬羽「バイトまでなら手伝「お願いします。」





白「この時期は騒ぐと怖いぞ
静かにな。」しーっ

石燕「白さんが言うんすか それ。」


千様「蒼月君 寒さ大丈夫かしら?
綿入れ念のため多目に置いとく?」

家康「既に二人羽織レベルに着込んでるし良くない?」

白「めちゃめちゃ動きにくそうだな。」





粋「ま、先は長いんだし のんびりやりゃいいって
ほれ、肩凝り乾燥予防にハチミツ大根な」

彬羽「俺は甘いの無理な「あいよ。お前は緑茶な」


石燕「手慣れてる!」おおっ


粋「今日天気がいいから窓開けとくからなー
寒かったら閉めろよ」

魄哉「はーい。助かります」ソロバンぱちぱち


家康「篭りっきりだと精神やられるからねえ」





粋「乾燥も酷えから 冷えてきたら窓閉めて濡れ布巾でもぶら下げとくか」ふむ。

石燕「どこで覚えるんすか その手慣れた細かい心遣いの数々」




白「ヒント。 見習い」

石燕「Σ役者見習いって敏腕お手伝いさんなんすか!?」

粋「いや ぶっちゃけ下僕下僕。」

シロ「自覚はしっかりあるのだな」




粋「だってよー 見習いってのは師匠や先輩の身の回りの雑用の他 周りが気分よく仕事出来るようにするのが修行なんだぞ?

そりゃ貴重な演者が体調崩さないように色々覚えるって物だろ」

小太郎「へー。 粋も頑張ってんだなあ」感心っ


白「ぶっちゃけお前 そっちが向き過ぎてるから
ずっと下っぱでいて欲しいって言われてるぞ」きっぱり

粋「すんません。 ちゃんと一人前になるつもりではいるんすよ兄上。」

白「万が一 一人前無理でも雑用としてなら食いっぱぐれないから安心しろ」

粋「Σ俺が欲しいのはそっちのお墨付きじゃねえよ!!」




挿音「騒ぐと雷落とされっぞー
ほいよ。 資料と書類追加な」ぶらんっ


魄哉「助かります。

あー やっぱ多い」ずしっ




千様「あら?アンタまさか」



挿音「徳川忍軍の年末の仕事は 主に各家への書類の宅配だ」

シロ「江戸城の警備は大丈夫なのかそれは」


挿音「資料やらなんやら全て持ち出してんのに
あんな貧乏城襲って何のメリットがあんだよ?」きっぱり


家康「Σうっわグサッとくる!」



千様「お城の扱い凄いわね」

魄哉「城なんて中身が無事ならどうとでもなりますよ」書き書き


蒼月「あのさ、
そこまで徹底しなくても良くない?

皆家でやるってそれはそれで大変なんじゃないの?」



魄哉「人間は集団になると良からぬ事を考える生きものなんですよ。」ふっ

家康「これも不正防止だそうです。」


蒼月「・・成る程ね。」

彬羽「喋ってないで作業しろ
城でやってりゃ手伝わないでいいと思ったんだろうが甘い。
解らねえなら言え。」ソロバンぱちぱちぱちぱち

蒼月「Σなんでんな察しがいいんだよ!
腹立つなっ」
彬羽「わからいでか。」





粋「お前も年越しまでにゃー慣れるって

ほれ。茶菓子でも食いながらマイペースにやれよ」かりんとう

蒼月「Σお気遣いありがとよ!またガリガリ噛めてストレス発散になる奴だし!!」けっ





白「俺ら役にたたないから遊んでような」

一二三「わーい。じゃあおままごとっ」

白「・・えっと」



挿音「子守り頼んだぞー」キセルふー




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