小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月13日

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シロ「おい。高給取り。」

白「ん?何だ?」



シロ「・・否定せんか
そうか。」ふっ

白「?」


シロ「間髪いれずに自分と解ると言う辺り 自覚しておるのか。そうかそうか」すたすた。



白「今のでどう答えれば良かったんだ?」むう。

粋「思いっきり兄貴ガン見して言ったもんなあ」うーん。



千様「なにを悩んでるのかしらねえ?」





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彬羽「は?バイト?」

シロ「うむ。未成年だからと何も言われぬが
そろそろ俺も家に金を入れるべきかと思ったのだ」真顔。

一二三「シロさん偉いだなあ

お仕事探しだか。」ほおお


シロ「年齢的にがっつりはまだ無理であろうが
バイトなら多少なりとも出来る者が有るのでは と思ってな。

手始めに春一に人員の空きは無いだろうか?」

彬羽「いや。あの店もカツカツだからな


そもそもお前

芋の皮が剥けるのか?」

シロ「Σかっ!刀が使えればどうにでもなろうがっ!!」



一二三(彬羽さん、絶対アウトって顔してるだ。)うわあ


彬羽「いきなり厨房はどうかと思うな。
せめて接客から始め「知らん奴にぺこぺこ頭を下げるのには少々抵抗が。」


彬羽「・・・・。」

シロ(Σ地雷踏んだか!?)






彬羽「芝居小屋組。
雑用1人引き取れ」

シロ「Σうおお!解りやすく押し付けられた!!」


粋「悪い。いらねえ
人手足りてるわ」きっぱり

シロ「まさかの即答!!」



彬羽「なら仕方ねえ。

万年人手不足の徳川忍軍に」

シロ「Σくたばれと!?
あの集団全員漢字で夜露死苦とか書いてそうな奴等だろが!!」


彬羽「じゃあ聞くが。何が出来るんだ手前は」

シロ「Σう」


彬羽「考えても見ろ。

少し動揺するとそこら氷浸けにするその体質で 『至って普通』の仕事なんざ出来ると思ってるのか?」

一二三「あ、あの。言い方が厳しいだよっ」おろおろっ


シロ「いや。構わん。事実だ」ふかーいため息。



彬羽「ガキ扱いされてる内に もう少し制御できるようになっておけ

大人だろうが平然と1日中ゴロゴロしてる奴等も居るんだ 子供が気を遣う事はねえ」




家康「うわー。触れないように大人しくしてたのに」

千様「耳が痛いわねー」

蒼月「だって働かなくても 生活出来るんだもん」


シロ「Σだからコイツらみたいになるのが嫌なのだああ!!!」




彬羽(趣味が筋トレの時点で力仕事しか向いてねえが しかし小柄過ぎて大工仕事ってのも。)うーん。

コマ「カタタッ?」玉露


彬羽「いや。本気で悩んでるからって仕事中じゃねえ

・・おいちょっと熱すぎるぞ」



石燕「ほんっと面倒見いいっすねえ」うーん。





白「あ。」手ぽん。

粋「へ?何々?」


白「いいのあったかも。」うん








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【割烹春一】





朱禅「えー。という事で

秋までの限定バイト 店内ひんやり要員で新バイトのシロ君でーす。」

ひな「きゃー。助かりますっ」ぱちぱちっ


彬羽「Σそう来たか!!」


シロ「暑さに弱いメイン板前のお前の対策にもなり一石二鳥ではないかと 捩じ込まれた。」ちょっと複雑


庵「結果的に店としてもプラスだしいいんじゃない?

よっしゃあ!今年の夏はひんやりっ」



ひな「しかし、白さん名言でしたねえ
というか。なんだかんだで御師匠さんですね」にこにこ

彬羽「ん?あの阿呆が何か言ったのか?」




シロ「『人でない者が人と同じ仕事をしようとするから見つからない
お前にしか出来ない事を探せばいい』

のだそうだ。

説得力しかないわ」ふんっ


庵「あー。本人が目立つ白髪とぶっ飛んだ感性武器に役者やってるから」





朱禅「つー事で。夏快適になる分 厨房の方も少しずつレクチャー頼むな」

彬羽「Σは!? ズブの素人をか!?」

朱禅「しゃーねえだろ。
涼しくなったら解雇とかやりたくねーもん

秋までに頼んだ。お前なら出来る」肩ぽん

庵「あ。引き続き私の指導もよろしく。せんぱーい」







ひな「暑さの負担は減りますが

えーと。 倒れないようにしてくださいね?」

彬羽「けっきょく今年の夏も戦場か」ふっ



シロ「すまん。朝練のメニューに芋の皮剥きも入れておくのでよろしく頼む」





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