小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月17日

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[割烹 春一]





粋「お?なんだこれ」


ひな「熊手ですよ
この前の酉の市で買ったんです」



白「落ち葉とかかき集めるあれか?」

ひな「ですです。」にこにこ


白「落ち葉かき集めるでかいホウキをなんで飾るんだ?」

粋「パス。」くるっ

庵「Σうえ!?

えーと パ、パス!!」



彬羽「酉の市で売られてる熊手は掃除用じゃねえ

落ち葉をかき集めるように幸運や金運を『掴んで引き寄せる』効果があると言われている。」皿ふきふき

朱禅「毎度解説ありがとよー」



粋「だってよ」

白「へー」熊手まじまじ

ひな「うちのはもちろん金運熊手です!」どやっ


白「だと思った。」

庵「成る程 だっからこんな巨大なのか」


朱禅「これ抱えて帰って来るのなかなかたいへんだったんだぞ
つか棚に置いたら天井に付くし 地べたに置くのもなあ。」うーん


白「どれだけかき集める気だ。」

ひな「可能なら全てです。」きっぱり

庵「うん。絶対ひなが選んだよね」


粋(相当経営ヤバイんだな) しみじみ。






白「験担ぎもいいけど こんなの買う金置いといたら その分たまるんじゃないのか?」真顔。

粋「Σ兄貴っ思っても言っちゃダメだそれ!!」ひいいっ



庵「はい。どうどうどう。こういうのは気分だからっ」おろおろっ

ひな「・・世の中には気の持ちようと言う言葉がっ」どんより。



朱禅「手前ら刺身にされてえか?あ?」


粋「Σなんで俺までっ!!」ひいいっ

庵「ストップストップ!ますますお客が減るーーっ!!」

白「そこか。」






彬羽「料理人の魂を人に向けるな」

もきっ


朱禅「Σ俺の出刃ーーッ!!」

粋「Σ軽々曲げんな怖ええっ!」ひいいっ



白「恐くなくなれば客増えると思うんだけどな。
味はいいんだし」しば漬けぽりぽり

庵「いや。不味いって感性無いよね?確か」

白「臭いがえげつないのはダメだ 納豆とか」ぽりぽり




ひな「けど、この面子で穏やかなお店とか出来ると思います?」

白・粋「無理だな。」きっぱり



庵「あ、耳がいたーい。キコエナーイ」※セクハラ客脊髄反射で殴り倒しホールスタッフ

彬羽「俺はさほどやらかしてねえだろ。」※厨房兼暴れる酔っぱらい撃退係(店破壊多数)

朱禅「・・あー。俺は言い訳出来ねーわ」※包丁は凶器な店長





ひな「シフトもきつきつですが新しいバイト雇ってもメンタル持たないでしょうし、神頼みもたくなりますって。」ため息。

白「こいつら束ねてるお前も大概だぞ」

粋「あ、それは言えてるかも「私は暴れた事ありません。」きっぱり




一同(メンタル面の話なんだよなあ。)


ひな「あら?視線が痛い」



粋「深く考えない方が

あ。兄貴 福の神とか知り合いに居ねえ?」


ひな「Σはっ!そう言えば人外でしたねっ」おおっ

白「お前 頭真っ白でツノある奴をなんだと思ってたんだ


えーと 確かそれっぽいのは居たはずだけど」うーん。




彬羽「福の神は裏返せば貧乏神になるぞ」

庵「Σは!?どういう事!?」

彬羽「福の神が居る間は儲かるが
去ると一気に反動が来る
キゲン損ねたら終わりだな」


朱禅「キゲン損ねなきゃいいんじゃねえの?」

彬羽「あのおっさん 凄まじくワガママだぞ。」きっぱり



白「だ、そうだ。」

粋「毎度カラスのがよく覚えてんなあ」

白「バカラスが暗記してるから俺は覚える気無いし」しれっ

粋「いや、 総大将「頭破裂する 無理無理。」




ひな「さすがに店の命運かけての接客はちょっと」くっ

庵「真面目にコツコツやるしかないね
私も比較的どつかない用に心掛けるから。」よしよし



朱禅「つーかよ。
お前仮にも神様にも知り合い居るのかよ

大将つっても妖怪のみじゃねえの?」

白「ん? お前自分も妖怪なのに知らないのか」





彬羽「古来より 人間に近い比較的しょうもない事、何か解らんが居るもの、害になる事をするのが妖怪
人に良い結果を与える物。圧倒的過ぎて人に制御できないものが神と呼ばれているが
基本は同じようなものだ。」


朱禅「Σちょい待て!!それだと俺やお前ショボくねえ!?」




ひな「え。神様ってそんな感じなんですか?」


白「やおよろず?とか言うだろ

中には神様呼びされててもワケ解らないのも居るぞ」

庵「うっわあ 一気に身近になった」





彬羽「ついでに言うと こいつも神の分類
しかもそこそこ高位とされてるからありがたみがねえ。」

白「そういうのあくまで人間が決めたもんだしな」※大陸名 皇帝竜(ただし人間ミックス)



庵「・・ そういや偉いんだっけ

偉いって何?」


朱禅「駄菓子感覚で奈良漬けかじってる神様かよ」うわあ。

粋「俺も一応めでたい生きもんらしいぞ」※勾陣

庵「ああ。めでたいっちゃめでたい」納得。
粋「Σ何が!?」







ひな「えーと。
まとめると 妖怪は=神様なんですね」

彬羽「大まかにまとめるとそうなるな」

ひな「そして 白さんはその中でも神様度高めと言う」

彬羽「まあそうだが


ちょっと待て。」





ひな「うちの店の繁盛 よろしくお願いします!!」手ぱんぱんっ

白「多分拝んでも意味無いぞ」

ひな「そこをなんとか!!神様ならなんとかなります!!」くわっ






粋「あ。カミサマ困惑してら」

彬羽「何一つ間違った事は言ってねえのに なんてこうなった」うーん。






ひな「あ。お賽銭ですか?」5円。

白「いや、要らないから貯金しろ」

ひな「お告げですか?」

白「・・・・。


おーい。こいつ目が怖いぞ」








庵「あのー そろそろどうにかしたげてくれない?お宅の嫁でしょ」

朱禅「無理無理。ひながああなったらとまんねーわ」ため息。






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