小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月12日

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彬羽「手前また何かやらかしたのか!?」

蒼月「えー。どれかなあ?」だらだらごろごろ。


小太郎「どしたどしたー?」

シロ「情けないが、こやつがやらかすのはいつもの事だろうが?」



彬羽「バイト帰りに保護者扱いされた挙げ句 文句言われた方の身にもなれ」

シロ「Σうおう!それはっ」ひいいっ

小太郎「うわー 恥ずかしいなあ」

蒼月「つーか。保護者ってお前どこポジションなんだよ」



小太郎「・・・・たちの悪い末っ子が居る家の長男?
もしくは次男くらい?」わおんっ

蒼月・彬羽「微塵も似てねえだろ。」



シロ「ふむ。
本人以外にまでクレームがとなると。

これは問題だぞ?」

蒼月「えー。だって外雨だし夜遊ぶとこなんてそういう店しか無「夜は寝ろ。そして 雨なら出掛けねば良い」きっぱり


蒼月「えー!ムリムリっ
そんな生活カビ生えちゃうって!!」

彬羽「いっそ生えろ」ふんっ

小太郎「怒ってる怒ってる」うわあ。


シロ「ほう。

改める気は無いと?」

蒼月「無いね。
第一怒られるような遊び方してないよ」ふふんっ


小太郎「ちなみに何てクレーム来たんだ」

彬羽「ツケ払えだと。」


蒼月「Σだああ!余計な事言うなバカラスッ

うわ!ちょっ たんまたんまっ!!」ひいいっ

シロ「冬を待たずに冬眠してしまえっ!!」氷ぱきぱきぱきーん!!



彬羽「おい。室内はやめろ。」



小太郎「ごめんなさいするか?」

蒼月「・・・・えー。」




白「録音完了。

さて、後で魄哉に聞かせるか。」すたすた

蒼月「Σ居たの!?
え?え?録音ってなに!?」

白「じじいのコレクションの『言霊。』」

蒼月「Σまだそれ持ってたの!?」


粋「これすっげえ便利だろ?
声を保存とか 色々使い道あるから兄貴が使い倒してたら じじいがもうやるってよー」


彬羽「これで下手な事言えなくなったな。」ふっ

蒼月「くっ!あの爺さん 孫に甘すぎんだよっ」


白「あのな。蒼月

意地悪してるんじゃなくてな?
これお前の為でも有るんだぞ?」

蒼月「へ?」

粋「あー。やっぱ解ってねえ」


白「人間に迷惑かけたりケンカ売ったりして 共存の邪魔になる奴叩きのめすのが俺の役目だからな?


身内でも知り合いでも あんまりバカやって反感買うと2つに裂くぞ?」



蒼月「な、何も裂かなくてもっ」びくびくっ

白「蛇って綺麗にピーッと裂けそうだよな?」真顔。

蒼月「Σぎゃー!ごめんなさいごめんなさい!控えますっ!!」ひいいっ



粋・小太郎(無表情だから尚更こっわあ)



白「という事で 何かやらかす度に全部録音で魄哉に聴かせるからな

チリも積もると薙ぎはらわれるぞ」

蒼月「うえー。どっちみち今日はお説教じゃんかよ」ため息。




シロ「大人しくなると思うか?」

彬羽「思わん。」きっぱり






ーーーーーーーー





蒼月「・・・・。」むっすー







石燕「へー。そんで蒼月さんふて腐れてんすか。」ふむ

千様「らしいわよ。
確かに最近酷いし、いい薬かもね。」

石燕「ホント最近乱れっぷりが凄いっすよねえ・・


蒼月さん。ひょっとしてあんだけ猛アタックしてた鏡子さんの存在忘れてないっすか? 」

蒼月「Σ存在忘れるとかボケてんじゃんそれ!!」がばっ

千様「あ。起きたわ」




家康「お前ねえ。
鏡子ちゃん箱入りなんだから。
ちょっかい出すからには 一生面倒見るくらいの覚悟持たなきゃ」

蒼月「は?それくらいあるけど?」あっさり


石燕「なんでその覚悟あって未払い女遊びしてんすか。」

蒼月「オスだから。」きっぱり




千様「一発殴っていい?」にっこり

蒼月「Σなんで!?」



石燕「どういう頭の構造してんすかねえ?」うーん。

家康「あの、蒼月?
ひょっとしてさ

お前の頭の中じゃ 一夫多妻制普通? 」

蒼月「この国が遅れてんだよ。
外国じゃ普通普通」どやっ


※大奥は徳川初期には存在しておりません。





千様「成る程。そもそもの価値観がおかしかったのね」ふっ

石燕「千様さん怖いっす。

つーか 確か外国でもそれなりの財力無いと奥さん複数とか無理っすよ?」

蒼月「Σう なんで知ってんだよ」

石燕「絵描きにゃある程度教養も必要っすから」



家康「だ、そうです」

鏡子「解消なしの妾になどなるくらいなら 一生畳の目を数えて暮らします」けっ



蒼月「Σ本人居たああ!!
ちょ!鏡子ちゃん?おーい 返事してよ!!」

手鏡「」しーん。



千様「本宅へお帰りになったみたいね。」


石燕(けど、なんだかんだ毎度こんななのに差程嫌ってないように思えるのは
あー。ダメ男好きとかそういう。 因果なもんっすねえ)うんうん。

千様「石燕さん?」



蒼月「あーもう!機嫌そこねちゃっただろ バカ殿のせいだくそっ

とっととハゲろ。ポンコツ将軍」けっ

家康「Σお前ほんっと清々しい程性格悪いよね!?」

蒼月「ちょっと寄んないでよ
加齢臭がするー うわーキッツ!!」けっ



千様「こら!八つ当たりやめなさいっ」

蒼月「・・ちぇー」再びふて寝っ




家康「幼児みたいな子だねえホント」ため息。

石燕「幼児のが聞き分けいいっすよ」がさごそ


千様「ん?何してるの?」

石燕「いえね。
あっしの部屋 書庫の隣なもんでたまーに色々読んでたんすけどね」ちらっ






間。







魄哉「ただいまー

あれ?皆留守ですか?」





だだだだだだだ




魄哉「ん?」





石燕「魄哉さんヘルプ!!

魄哉さんの術の真似したら 変なのわっさわさ寄って来ちゃったっす!!」ひいいっ

魄哉「Σ真似って そもそも出来るんですか!?」




小鬼わらわらわらわら





白「食って良し。」びしっ

九尾「わーい。踊り食いじゃー!!」歓喜


粋「Σあだだだ!兄貴こっちもこっちも!!」ひいいっ

白「お前は一人でどうにかなるだろ。」

粋「Σこんな数どうやって!? Σあ。」ぶつんっ


小太郎「皆逃げろー
粋の意識飛ばされたぞ 暴走勾陣出るぞー」

家康「Σ待って待って!ぎゃー巻き込まれる!!」ひいいっ







魄哉「・・・・これは。」うっわあ



彬羽「馬鹿野郎! いくら霊感があっても半端な知識でこっちの世界に手出しすんじゃねえ!!」

石燕「本の通りしっかりやったんすよ!?」ひいいっ


魄哉「あー 前提として色々と対処できる人向けの読んじゃったんですねえ

呪術の類いってのは 生物と言えないような悪意や邪気を呼び込みがちです。

それに対処する能力が無いならやってはいけないんですよ」

石燕「へ?そんなシステムが?」



魄哉「ちなみに僕の場合は 寄ってきても全部蒸発するので問題有りません。」にっこり


彬羽「な? だからやるなと言ったんだ。」

石燕「成る程。真似出来ねーっすねこりゃ」納得。



挿音「で、どうするよ コイツら
家の中わっさわさ居て寝らんねーぞ」

千様「あら。アンタも帰ってたの?」タンスの上っ

挿音「そりゃ基本が親父の警護だかんな

つーか。お前 何逃げてんだよ」

千様「だってわっさわさ気色悪いじゃない!!」




魄哉「あの 千様?
ひょっとして 自分の特技お忘れですか?」

千様「へ?」



挿音「お前 使い道によっちゃ最強クラスの特技あんだろが」

千様「Σあ。『無効化』」はっ


魄哉「使い道難し過ぎてほぼ無かった事にしてますからねえ」






小太郎「Σぎゃいいんっ!わっさわさしたのに齧られるううう




あれ?」

シロ「ん?急に消えたな?」はて。









魄哉「千様の無効化は いわゆる超常現象を亡かったことに出来るんですよ

ただ、妖怪みたいに実態があるのだと意味ないので使い道が限られてるんですよね」

千様「いやー。使ったの何年ぶりかしら」

石燕「はー。成る程。」感心っ




魄哉「で、石燕さん。一体なぜ何の術を使おうと?」

石燕「はあ。申し訳ないっす

彬羽「理由はこっちだ。」言霊。


魄哉「はい?」

石燕「んで、使おうとしたのは 金縛りっす。
蒼月さんが大人しくしないならいっそーって」苦笑


魄哉「Σ金縛り1つであの大惨事ですか!?」ひいいっ

挿音「霊媒体質こっええな。」




魄哉「えっと。つまり蒼月君がなんかやらかして
それの対処法として金縛り出来ないか試したらあんなんなった。と」

石燕「はあ。ホントにすんませんでした」




魄哉「コレ 聴く前に血圧計ったほうがいいですかね?」言霊。

挿音「だな 嫌な予感しかしねーわ。」うん





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鏡子「あの。なんでいきなり黒髪に?」

白「さあ?」髪の毛真っ黒


粋「あれ?俺何してたんだっけ」ぼーっ


一二三「お二人共 妖怪成分どっか行ったみたいだなあ」

家康「あーそっか。血の半分人間だっけ

つか、なんで?」





蒼月「そんな事より
鏡子ちゃん寂しかったならほんっとゴメン

その点悪かったと思ってるから
けど!けどね ほら俺蛇じゃん?
人の文化とは多少違っても仕方な

鏡子「一夫多妻の蛇とか聞いたことありませんし
ダメ男には気を付けろと亡き父母に言われておりますので」けっ






家康「あの、蒼月?

そっちも大変だけど 後ろをそっと
あ、ゆっくり 心臓止まんないように覚悟してゆっくり振り向いてね?」








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