小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月9日

f:id:t00c:20191009112741j:plain






[割烹 春一]

朱禅「三軒隣の甘味屋で食中毒が出たらしい。」真顔

庵「Σげ!うちもヤバくない!?」


朱禅「流行りもんならヤバイよなあ
しっかしそれならどう防げばいいんだか」うーん。


ひな「そもそもあの店が原因とかどうしてまた
甘味屋って事は一日にそれだけ食べてるって事もないでしょ?」

朱禅「なんか調べが入ったときに衛生的にどうよってのが見つかったらしくてなあ」


庵「あー そりゃ食中毒出なくてもダメだ」うんうん


朱禅「今年酷暑だったろ?
夏が過ぎて気ぃ緩んだんだろなーて話だ」



彬羽「主に食中毒の原因となるウイルスは 気温25度以下。つまり秋に活発に活動する傾向にある

つまり今が食中毒のシーズンだ。」

朱禅「すっげえありがたいけど お前なんでそんなの知ってんの?」







魄哉「ふむ。それは怖いですねえ」


朱禅「Σなんか湧いた!!」びくっ

ひな「しーっ!!オーナー オーナー!」しーっ


魄哉「いや別に構いませんから
一部からの呼び名がクソジジイですし」ふっ

彬羽(そういやまた蒼月と揉めてたなこいつ。)



魄哉「確かに怖いですねえ

原因がビブちゃんとかでしたらこの店も気を付けた方がいいかも」うーん。


庵「ビブちゃん?」

ひな「おそらくウイルスの名前ですね」




魄哉「正式名称 腸炎ビブリオです。」

朱禅「なんでそれをちゃん付けにしたよ」

魄哉「本名だと仰々しいじゃないですか。」




ひな(やっぱこの人も大概変。)


庵「んなもん可愛くしてどうすんの」

魄哉「むやみに怖がるのもどうかも思いまして。」

彬羽「飲食店なら警戒した方がいいがな。」





魄哉「では。やはり一度大掃除しましょうか
オーナー命令です」にっこり。

朱禅「Σぎゃー! まさかの命令!!」

庵「まあ 仕方無いか。」



ひな「ビブちゃんの殲滅方法は熱湯責めでいいんですか?」挙手。

一同(Σ言い方こわっ!)



魄哉「あーそれもかなりいいですが、
念のため食器その他はこちらでお願いします」

ごとんっ


朱禅「これは?」




魄哉「残らず除菌 デスクリーチャーNo. 8です。」 キリッ

彬羽「そのセンス お前が作っただろこれ。」




魄哉「Σまさかの即バレ!?」

彬羽「解らいでか!!」



ひな「なんでもお薬の方は飛天さんの受け持ちになりつつあるので 他の謎テクノロジーを主に研究する事にしたとか何とか」

庵「その内タイムマシンとか作りそうで恐いなあ。」


朱禅「つかうちの店で効き目試そうとしてねえ?」



魄哉「大丈夫です!
こちらは実験で菌の類いをほぼ100%殲滅する効果があるとの結果が出ました

そして もちろん人体には無害ですっ」


ひな「Σそれはいいですね」おおっ





彬羽「納豆がただの豆になるな。」

魄哉「Σしまった! 発酵食品が全部ダメに!!」がーん。


庵「その場合 豆は腐ってるの?
それとも腐る前に巻き戻し?」うーん。

朱禅「とりあえず 自然の摂理ねじ曲げて来そうだから使っちゃ駄目だろ。」




彬羽「そもそも菌というのは何処までだ?

ウイルスだけならいいが 菌糸類
つまりキノコもダメならシイタケ松茸も殲滅される事になるが」

魄哉「Σうっ」



一同(こいつも結構荒いな。)




魄哉「試したいんでシイタケひとつ貰えますか?」

朱禅「食べ物を粗末にすんじゃありません。」


魄哉「確かにっ!」がーん。




がららっ


白「効き目が凄いなら下手に使わない方がいいぞ」

粋「ちいーす。 腹へったー」


ひな「あら、いらっしゃい」



白「別にその 名前なんだっけ長いの使わなくてもいい方法があるぞ」すたすた。

彬羽「おい。何勝手に厨房に



・・何してる」


白「熱燗作ってる。」ぐつぐつ

庵「まだ昼なんだけど」




朱禅「うちは酒は夕方から!!」くわっ

白「裏メニューだ気にするな」しれっ

朱禅「Σんなもん作った覚えないわい!」




粋「あのー 多分お前らが思ってるのと違うと」


魄哉「成る程。 アルコール消毒ですか」手ぽん

ひな「Σなるほど!!」おおっ



朱禅「あ、そっか。普通に擦ったりなんなりするより綺麗になるんだっけ

お前よく知ってたな。」



白「へ?」空っぽ。

庵「まあ目の前にあったらこうなるよね。」うん



朱禅「Σ酒飲んじまったら駄目だろうが!!」

白「酒は飲む物じゃないのか。」




ひな「あー 一瞬で目的忘れてますね」

彬羽「アホが極まってやがる。」




粋「兄貴が待て出来るワケがねえんだよなあ

あ、落ちない茶渋には大根のすりおろし汁がいいぞ」

庵「Σおばあちゃんの知恵袋!?」


粋「?
こんなの常識だろ?」







魄哉「あのー粋君 大掃除の日 バイトしてくれません?」


粋「ん?いいけど 大した事出来ねえよ?」




ひな「自分の器用さに気がついてないのが怖いですねえ」





彬羽「Σ手前は放っておいたら何杯飲む気だ!」

白「おーい。この店酷いぞー 店員が怒鳴るぞ あいた。」




魄哉「Σこらっ 嫌な客するんじゃありません!」





>サイトトップに戻る