小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月2日

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千様「最近オバケ増えてきたわね」ボソッ

家康「Σさらっと言う事!?」ひいいっ


魄哉「あー。8月ですもんねえ」

小太郎「? 8月だと増えるのか?」わおんっ



魄哉「少し早めの帰省といいますか」

蒼月「早めの盆休みかよ。」うわあ





石燕「大丈夫っすよー
生前関わり無い人にはまず害無いっすから 」しっしっ

家康「Σそのゼスチャーで言われても!!
何!? なんかいるの!?」ひいいっ

石燕「あっしは例外っすよ
霊感無駄にあるんで あーもう満室っす!!」しっしっ!


蒼月「満室って。」

千様「多分ちょっと間体貸してとか言われてるわねー
既に与一さんに取り憑かれてるから無理だけど」



魄哉「ほらほら 大概にしないとお経あげちゃいますよー 現存の宗派の全部読めますよー
あの世に返されたくなかったらおいたは大概にしましょうね?」

石燕「魄哉さん。ある意味ありがたみゼロっす」

蒼月「ほんっとアンタ ガワだけ坊主だよね」

千様「あら、ガワだけにしてもこんな派手な坊主そうそう居ないわよー

ねえ?」



家康「見えない人と普通に会話しないで そこ!」がくぶるっ






粋(Σ居間で降霊術が行われてる!?)びくっ


シロ「今更幽霊ごときでビビるでないわ」

粋「Σいやいやいや!ごときって!」

シロ「鏡子や与一の同族だ。
そう割りきって考えれば大して恐れる物でも無



白「わっ!」

つるべ落としどたあ!!


シロ・粋「Σうっぎゃああああ!!」びっくううう!!



魄哉「あの、 室内でつるべ落とし落とすのやめて下さい」


白「シロ脅かすとひんやりするのに」むう

シロ「Σこっちの心臓が冷えるわああ!!」心臓ばくばく冷気駄々漏れっ


蒼月「てか、今の『わっ』いる?」

白「気分だ」えへん。


家康「Σ粋しっかりー!!」ひいいっ

粋「」白目っ




挿音「そこまで怖いか?コイツ」うーん。

千様「ひょっとしてつるべ落としって 一度落っこちると自分で動けないんじゃない?」突っつき

小太郎「可哀想だから あんま見てやんなよ」







間。




白「という事で つるべ落としに持ってこられた盆までに片付けなきゃいけないのだ

暇な奴手伝い頼む。」リスト山積みっ


一同「Σどうやって持ってきた!?」


白「不思議な事が起きるのが妖怪の世界だ」きっぱり。




家康「え?片付けるって何これ
魄哉の仕事場みたいになってるけど」


白「盆で本格的にあの世の奴等が帰ってくる前に 妖怪関係のトラブル片付けとかないと
どれがどれか解らなくなるから早くやっとけって」

魄哉「Σお仕事溜めてたんですか!?」

白「そもそもやりたくてやってるわけじゃないし」



石燕「つまりはヤバイ妖怪の犯罪リストっすね」ほうほう

白「うん。面倒くさい」むう。




粋「つーか なんで兄貴の仕事なんだこれ?」

魄哉「今更ですか。」



石燕「彬羽さん 解説を。」


彬羽「またか。

いいか お前の兄貴は爺から押し付けられた御役目って奴でな
陰と陽この世のバランスを取る為に片方の奴等が一定以上にもう片方に害をもたらすのを防ぐ
もしくは やり過ぎた場合にそいつらを断罪する役目があってだな。有名どころだと麒麟の伝承がある。あれは平和の象徴でもあるが対象が地獄に送るべき人間かを判断する獣でもある
基本的にはそれと同じで場合によっては 人も妖も関係無く粛清対象にして良いという権限を与えられており
そして粛清された奴は 他の死人と同じく地獄で閻魔達に裁かれると言う



家康「まとめると?」

魄哉「太古からの決まりです」きっばり

粋「お、おう。」




千様「彬羽君 どんまいよー」

蒼月「お前話長いんだよ」

彬羽「煩い。」




魄哉「つまり白君がアウトとみなせば誰かれ構わずやってよし
この世の全ての生物を斬捨て御免って事です」

粋「Σうお。こっわ!!」


シロ「話が長すぎて その恐ろしい奴寝とるがな」

白「ぐう。」すやー





彬羽「そんなでもなきゃこの頭ユルい奴に 妖怪共が従うわきゃねえだろ」

粋「Σあ。そういう!?」


家康「そう考えるとすっごい恐怖政治だよねえ」しみじみ

小太郎(徳川も結構怖いけどな)



粋「で、それってもし
もし、兄貴が仕事サボったらどうなんの?」恐る恐る

魄哉「怒られます。」

粋「Σ誰に!?」


魄哉「閻魔様その他地獄の管理職の皆さんは勿論 世間で神々と呼ばれてるレベルの人外の皆さんから めちゃめちゃお説教くらいますね
長話の苦手な白君だと確実に脳がオーバーヒート起こすレベルのそれはそれはえげつな

粋「Σ兄貴いい!寝てる場合じゃない!!」ひいいっ


千様「そんなもんで済むの?」

魄哉「まあボランティアですし。
権力与えてる分働けよって奴ですね」お茶ずずー


彬羽「この国は八百万の神の国と言われてるくらいだからな

その数に説教されるなら罰としちゃ充分だろ」

蒼月「意外とめんどい役目だね」うわあ。




白「やらなきゃいけないリスト作ってるの そのバカラスだけどな。」

千様「Σあらおはようっ あれってつるべ落としが持ってきたんじゃ!?」



彬羽「俺はこれからバイトだからな。
伝達頼んだんだが」

家康「あーそういう」納得



白「バカラス真面目だからやる事増えて仕方ない」ぶつぶつ。

彬羽「手前が適当過ぎるからだろ
やるからにはきっちり仕事しろ」

魄哉「天性の補佐役ですねえ」うんうん。





白「じゃ。とりあえず

そこの幽霊 人に迷惑かけるな仕事が増える
燃やすぞ。

一同(Σイラついてる!!)






石燕「あの、彬羽さん このリストって」

彬羽「ん?」


石燕「思いっきし『夏の宿題』って書いてる気がするのあっしだけっすか?」

彬羽「間違ってねえだろ。」



蒼月「あ。裏に提出期限8/15って書いてる」

魄哉「お盆ですね。成る程」



彬羽「毎年提出ギリッギリにしやがって」ため息。


家康「ああうん。敏腕補佐で助かるよ この世が。」





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