【賭場】
白「なあ？ この前こういうのに出入りしてるってバレて減給食らって無かったか？」
挿音「ちょっとくらいいんだよ。
ある程度遊んだらちゃあんとしょっぴくしよ
まあ、世話になった分 事前に軽く情報流さねえでもねえけど。」キセルすぱーっ
白「成る程 この町の治安悪いのはお前のせいか。」納得。
挿音「いや行きしなに絡んできたゴリラ血祭りにしたの誰だよ」
白「半分はお前だろ」きっぱり。
粋「いやそもそも なんでわざわざ兄貴連れてきてんの？」
挿音「ビギナーズラックとか言うだろ？
コイツの勘はバカになんねえし
こっちは前回の減給でやべえんだよ。年越し財布が寒いまんまじゃ侘しいだろがよ 必死なんだよ」
白「バレたら更に寂しくなるんじゃないのか？公務員。」
挿音「よし、勝ったら甘いもんでも奢ってやるから内緒でな」
粋(チクったらチクったで怖そうだしなあ)うーん。
挿音「で、アレどう見るよ？」
白「どうって んー。半？」
挿音「いや、今やってんのチンチロリンじゃねーわ
丁も半もねえから。」
粋「兄貴にはまずルールから教えねえとよ」
挿音「Σだああ面倒くせえ！
彬羽でも呼んで Σいやヤベえ100%バレる！！」
粋「お前ひょっとして結構バカなんじゃ「お前に言われたかねえわ。」
白「しっかし暗いな
こんな所で遊んでたら目が悪くなるぞ」行灯に火つけっ
刺青男「Σお客さん！おやめ下せえ 外から見えちめえます！！」ひいいっ
粋「あ、やべ
退屈になって変な事やり出した。」
挿男「幼児かよ」
粋「もう簡単に右か左かどっちがいい？とかで良くね？
勘の問題ならよ」
挿音「いや 表か裏か当てるだけだし
そのまんまで良くね？」
粋「Σそんだけなら さすがに理解するって！
何！？お前うちの兄貴すんげー見下して無い！？」
挿音「え？理解出来んのかよ
だって見ろよアレ。
イカサマ用のサイコロぱかっとやって 主催に不良品混ざってるとか言ってんぞ」指差しっ
粋「Σうおお兄貴 それヤバイ！ それおかしいのが普通の世界だからっ！！」ひいいっ
白「え。だってほら
こっちのも 普通に転がしたら
ほら。止まる目全部同じ「Σだからそれバラしちゃ駄目なんだって！！」
挿音「おう兄ちゃん連れが悪いなあ こういう所不馴れでよ。
大人しくさせるんで 次はちゃあんとしたサイコロで頼むわ」
粋(Σここぞとばかりに脅してる！！)
白「意外とフェアプレーする派なんだな」ほうほう。
粋「兄貴 違えよ。
ありゃ口外しないから勝たせろっつってんだよ」遠い目。
白「そうなのか？」
粋「俺も元ヤンだし 残念ながら解っちゃうんだよなあ」げんなり。
白「ややこしい世界だな」むう。
挿音「更にややこしくさせてんのお前だかんな？」
白「よし。じゃあややこしいからイカサマ無しで頼む。」 どうどうっ
刺青男「Σうちははなから イカサマなんざしてませんぜ！！」ぎくううっ
粋「Σ声がでかいいいい！！」ひいいっ
白「そうか。なら 普通のサイコロでやろうな？」小声っ
刺青男「いやだからー」小声っ
粋「あのチンピラ 実は凄い良い奴じゃね？」
挿音「この世ってのは 良い奴だからはみ出す事もあんだよ
つーかこれ マジで普通のサイコロ使われるパターンじゃねえかよ」キセルすぱー
粋(本気でイカサマさせる気だったのかよ。)引。
挿音「よっし 次はおまちかねのチンチロリンな
お前の勘頼りだ。
さあ、丁半どっちにするよ？」
白「え？ んー じゃあ丁？」適当
入り口ばたーん！！
家康「はーい こちらです
役人の皆さん ここで博打が行われてまーす」手招きっ
役人軍団「「「御用だー！！」」」わらわらわらっ
挿音「Σ何してくれてんだテメエこらああ！！」
家康「ごめん。暇だったからお前らの後着けてたらね。
知っちゃった以上はね
私無条件で天海の味方だから」キリッ
挿音「Σ嘘でも良いから幕府の為とか言えや馬鹿殿！」
粋「はいはいはい！捕まったら俺らまで怒られんぞ。
退散っ」屋根の上ぴょいっ
白「黒髪のヅラかぶっといて良かった。」窓からひょいっ
家康「お前は普通に天海にチクるからね。
二度目だから確実にお説教付きだよ」流れで屋根の上っ
挿音「ちっ 次はバレねえように「いや 公務員がやるんじゃないの」
白「ん？
なあ
丁が足して2とか4とかぴったりになるので、半が３とか5だよな？ 」
粋「あ、そうそう。丁が偶数で半は奇数な
なんで今？」
白「さっき逃げる時にサイコロちらっと見えたんだけど
2と3だった。」
家康「奇数で半だね」おやまあ。
挿音「Σげ。外してたのかよ」
白「言っても勘だし
全部は当たらないし うやむやで良かったな？」
挿音「マジか。 やっべ
有り金全部賭けてたぞ危ねー」冷や汗っ
粋「ギャンブラー過ぎんだろ」
挿音「お前の兄貴の勘洒落になんねえんだもんよ
うわマジか。 当たらねえ事もあんのか怖っえー」
家康「あはは。すってんてんの上減給とかになんなくて良かったねー」
挿音「今回ばかりは何も言い返せねえわクソッ」ちっ
白「何気に責任凄かったんだな俺。」
粋「まあ気持ちは解るけどさ
兄貴のホントにめちゃ当たるし ・・ん？」
白「ん？」
粋「なあ、俺らここ来る直前どこ居たっけ？」
白「春一でダラダラしてたな。Σあ」
家康「Σいおりんの貧乏神体質か！！」
挿音「あー あの嬢ちゃんかよ
そっか あの城ちゃんの近く居ると お前何でか不運に取り付かれるんだっけか？」
白「だな。店出た途端やたらと変なのに絡まれるし」
粋「何でかちょっと間ツキに嫌われるんだよなあ」うんうん。
家康「つまり、いおりん効果が出てる時の白に頼んでも
ハズレしか引かないって事だねー」あっはっは
粋「んじゃ家康と役人が乱入して来たのは 効果切れたから かな？」ふむ。
挿音「なんだその貧乏神。こっちまで被害出てんだろが。」はあ？
白「ガンつけるな。ズルしようとするからだろ」
挿音「ん？待てよ
じゃあ、あの店に連れてった直後 言ってる逆選べば当たるって事じゃねえか。」はっ
家康「Σめげない！！」
粋「Σだからやるなって言われてんだろ！
減給期間どんどん伸びるぞ！！ 」
白「その前に まず今日帰れるかな？」下そっと見。
粋「あー 役人引かねえなあ。」うーん。
挿音「ひょっとしてまだ嬢ちゃん効果続いてんのかこれ？」
家康「多分？」
一同(帰りたい。)ふかーいため息。
挿音「だああ悪かったよ！
帰りに買い食いでも何でも奢るからそれで許せや！」ヤケクソッ
粋「お前財布がヤベえから博打しに来たんだろ？減給確定だし。」
挿音「もう良いんだよ！宵越しの銭は持たねえっ」けっ
家康「大丈夫 私は常も空っぽだよ」
挿音「お前とは一緒にすんな」きっぱり
家康「Σ酷っ」
白「何なら借すぞ？」
挿音「憐れむな。」
