小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月28日

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粋「だーくそ いってえなあ」傷薬塗り塗りっ


千様「あら?粋君 足にケガ?


・・・なんでお仕事帰りで足に穴空いてるのかしら? 」くわっ

粋「Σひいっ!」びくっ



挿音「ほーん。こりゃ釘?いんや針か?
なんだお前 苛められてんのかよ」キセルすぱー

粋「Σだああやめろ!お前が言うと信用度半端ねえんだからっ!!」



千様「あらやだ。お買い物忘れてたわ
ちょっと出掛けて来「Σ姉ちゃんストップ!!職場に身内が文句つけってのはちょっと!」ひいいっ

千様「やあねえ。 文句なんかつけないわよ
苛めっ子なんて どっちの立場が上が教えてあげればいいのよ 」ちゃりっ


粋「Σなんか金属音したんだけど!?」ひいいっ


魄哉「あのーすみません
誰か僕の暗器見ませんでした?
江戸城行かなきゃいけないんですが1個足りないんですよねえ」



千様「粋君が苛められてるらしいから借りるわよ」きっぱり

魄哉「Σはいい!?」


挿音「ちなみに何ガメたんだよ?」

千様「えっとー 袖の中に仕込んどいて小刀撃ち出す奴?」

挿音「おいこらそれ俺のだろ」

千様「あら?」




小太郎「こら2人共 危険物その辺に置いてちゃダメだろ!」わんっ

魄哉・挿音「Σう!」



粋「小太郎がマトモで良かった」ほっ

家康「ねえ、私も居るのに犬に助け求めるって何?」





間。




白「新人苛めか。」ふむ

魄哉「らしいです。芸人あるあるですねえ」ため息



粋「だああ!兄貴には黙ってたのに!!」

千様「ダメよ。こういうのはちゃんとお師さんである白君にも言っとかないと」ぷんすか

挿音「お前の場合 現役バリバリのあいつの身内ってので妬まれてんだろしなあ」キセルぷはー

家康「だねえ。
言わば出世コース間違いなしだし。」



白「見習い卒業しなきゃ無理だけどな」きっぱり。

粋「Σう!先は長いっ!!」


小太郎「あーこりゃ真面目にやってる奴からしたらムカつくかもなあ。」わおんっ


白「ふむ。今月の始めに見習いの顔見せあったらこれか。
あー生意気そうなの居た居た」うんうん

粋(相変わらず勘がすっげえ。)うわあ



白「けど、昔からこういうのって変わらないんだな
草履に針とか釘とか」うんうん。

粋「へ?まさか兄貴もあったとか?」




挿音「あん時ゃ まきびしが袋ごと行方不明になったんだよな」

白「仕込むだけじゃ生ぬるいから 相手の草履まきびしで埋めてやった。」どやっ

粋「うっわ。1発で相手逃げそう」


魄哉「実際それで嫌がらせ止んだんですよね
で、その隙にスパーンとトップ取っちゃったもので、もう誰も逆らえないって言う。」

粋「兄貴色々すっげえな」うわあ。


小太郎(あの時もオーナーなのに魄哉が荒ぶって大変だったから白が急いだんだよなあ)しみじみ。




家康「お前にケンカ売る奴が居たとはねえ。
芸能の世界は厳しいんだ やっぱ」ふむふむ

白「厳しいって言うか 蹴落とせそうなライバルは潰して少しでも自分が上にって奴多いから
一度なめられたらおしまいだぞ。」


小太郎「ん?じゃあ 今お前とツートップやってる つつじも何やかんややられてたのか?」

白「あいつのが芸歴上だから詳しく知らないけど

しょうもない事する奴は 全員びんびんに泣かして来たから差程キツくはなかったらしい」

一同(Σさすが元アサシン!!)




粋「あー・・
あれはうん。 そりゃ怖えわ」納得。

小太郎「あ、そっか お前はつつじのアサシン時代知ってるんだっけ?」

家康「へ?そんな怖かっ「素人は生で見るなってレベルだった」思い出し鳥肌っ


魄哉「この場合の玄人とは?」

挿音「俺らみたいな忍じゃね?
つかよ親父、江戸城の方は「うちの子が苛められてるのに呑気に出勤しろと?」真顔。

挿音「Σいやちっせえガキじゃあるまいし!アンタ天海サマだろ!!」




家康「お前も相手びんびんに泣かしていいと思うよ?
皆やってるみたいだし、何より幕府がヤバいから頑張って。」

粋「いやそれがさ。
今回が初めてじゃ無くてさ 前はびんびんに泣かしてたんだよ」

家康「へ?」



魄哉「あー ですよね。
ボケたかと思いました。

なんで今回は反撃しないんですか?」




白「相手が色々トラウマになって 芝居小屋の門くぐれなくなって辞めまくったからだろうな」うん。

一同「Σ一体何をした!?」

粋「Σだだだって! ホントに鬱陶しかったから!!」あたふたっ


家康「えーとその。
お前はそんないたぶるタイプじゃないし、仕掛けて来た相手が悪いんだからそんな気に病まなくても」

粋「お前さ、俺がちょい前 すっげえガラ悪かったの知らねえだろ?」

家康「Σフォローしようと頑張ってるのに!!」



魄哉「大丈夫です。挿音の全盛期に比べたら全く問題有りませんでしたよ。
ね?」

挿音「ね? じゃねえわ
つーか俺はそこまでかよ」



一同「うん。」

挿音「待てやコラ」



小太郎「あれ?白は昔の挿音知らないよな?」

白「今で落ち着いてるって言うんなら相当だったんだろうなって。」

挿音「よし、表出ろ」

魄哉「やめなさい 外寒いですよ。」




白「冗談はおいといて。

お前はいちいち気にしすぎだ
ケンカ売って来る奴が全部悪い。ケンカに負けた奴の事いちいち気にしてたらキリが無いぞ」むう。

粋「んー。そりゃそうなんだろけど
あいつらも何かこう あいつらなりに一人前目指して色々頑張った結果 なのかなーとか思わなくも


白「どの道 これだけ甘々のお前に負けてるようじゃ先見えてるけどな」きっぱり。

粋「Σ何も言えねえ!!」

白「俺なら しつこい奴には茶菓子にもマキビシ混ぜるぞ」

挿音「つかパクんなや」



粋「んー・・

そっか。
ビシッとやった方が 相手のためかもなあ」チラッ

魄哉「なぜこちら見たんです?」

小太郎「解決しないと嫌がらせしてる奴等がヤバいって気がついたんだろな」わおんっ


家康「あれ?ヤバいと言えば

Σちょっと待って!千ちゃんどこ行った!?」

一同「Σはっ!!」



白「千様がどうかしたのか?」はて。

粋「さっき俺の足のケガ見てすっげえ怒ってたんだよ!!
だああ!マジで殴り込みか闇討ちしてっかも!!」ひいいっ


挿音「あれ?親父よ
俺の忍道具は取り返したけど、アンタの暗器って見つかったっけか?」

魄哉「・・嫌な予感しかしませんね。」うわあ、




白「帰った所なのに職場まで走らなきゃか。」ため息。


家康「だああ! 神様仏サマ どうかまだ番所にしょっぴかれてませんようにっ!!」拝みっ






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【芝居小屋】






皐月「なあ、さんたくろぅすの練習でもしとんの?」

千様「どうにか胸は通ったけどお尻がつっかえたのよ。」ふっ

小窓にすっぽり。



つつじ「なんでそげな所から
関係者玄関から入ったらええんどすえ?」


千様「Σえっ、あのその
おほほほほっほらほら 普通に登場したら面白く無いじゃない?
芸人さん達びっくりさせるには普通の登場じゃねえ?」

皐月「あ、忘年会の余興か何か?」

千様「そうよお。あらーバレちゃった?」ほっ




つつじ「ほーう。
余興でこげな刃物使いよんの?」じゃらり

千様「Σぎゃ!いつの間に!」

つつじ「昔取った何とやらどす。
心配せんでもこれ以上やんなら わてが直々にお仕置きするんで気を揉む事あらへんわ」

千様「Σへ?」

つつじ「『天海サマ』から ここ預かっとる身やで?
ぼんくらやったら勤まりまへんわ」にこにこ。

千様「えー
なんだ心配いらなかったのー?」ほっ




皐月「?
なんか知らんけど 解決したんなら良かったわ

で、お尻どうやって抜くん それ?」


千様「Σはっ」





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