小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月27日

f:id:t00c:20200827104008j:plain






挿音「おい!ここにあった鉢植知らねえか!!」くわっ

家康「Σうおう!なに何々!?
知らない知らない!本業さんバリバリのガンつけ怖い!!襟首掴まないでえええ」ひいいいっ!



挿音「うっわマジか
やべえわ こりゃ」キセルすっぱすぱ

家康「お前が取り乱すって何?
何かヤバイの置いてたの?」

挿音「ヤバイなんてもんじゃねえわ

あー 木を隠すなら森で親父の盆栽に紛らさせときゃとか思ったのが間違いだったか」ちっ

家康(Σ何栽培してたか聞いていいの?いや殿として聞くべき!?)混乱っ



小太郎「で、どんな危ないのを置いてたんだ?」わおんっ

家康「Σ犬の無邪気さ最強!?」

小太郎「狼だっての
どう危ないのか解らないと探せないだろ」わんっ

家康「犬に正論負けた」ずーん。




挿音「だな。早く回収しねえとやべえな

まず、見た目は 真っ赤でこう捻れててな
高さはこんくらいで」

小太郎「ふむふむ。 目立ちそうだし結構探せそうだな」ふむ



挿音「いや探すつか 寄らねえ方がいいんだわ」

小太郎「へ?」


挿音「ぶっちゃけ飛天に分けて貰った育つ劇物でよ

近くで匂い嗅いだだけでひ弱な奴なら気道まで焼け爛れて呼吸不可になるっつー 犬なら確実に半死になるだろって代物なんだよな
後 触っても皮膚やべえぞ」

小太郎「Σなんでそんなのその辺に紛れさせてるんだよ!!」ぎゃいいんっ

家康「てかそれ うっかり天海が世話しちゃったら大惨事になるでしょ!!」ひいいっ


挿音「いや、親父ならノーダメじゃね?
むしろ毒草とか気付かなさそうな」

家康「Σあ。 反論出来ない。」



小太郎「あ、うん。それはいいやもう


えーと。じゃあ俺は探しちゃダメかあ」うーん。


挿音「だな。 見つけた途端あの世行きになりかねねえわ

ったくあんなもん持ち出したの誰だよ
その辺に何も倒れてねえの見るとうちの奴等だろうけどよ」




小太郎「なあなあ ここにあった鉢植知らないか?」わんっ

魄哉「?
あー それでしたら粋君が 芝居小屋の入り口に飾るの欲しいって言うんで好きなの持ってっていいですよーって言いましたが?」



家康・挿音(Σ人混みとか洒落にならねえっ)




挿音「親父、ちょい伝書鳩軍団借りるわ」

魄哉「へ?忍軍召集ですか?
何かあったんですか?」

家康「んーとね。
とりあえず診療所の飛天に大量受け入れ体制とっといて貰って」

魄哉「Σはいいっ!?」




小太郎「あああもうっ!なんでそんなヤバイの持ってんだよっ」ぎゃいいんっ

挿音「ちびっとずつなら仕事に有効じゃね?とか思ったんだよ!!

ほれ お前も鳩に印つけろっ」





ーーーーーーーーーーーー






【大通り】




粋「うーん。
コレで良かったのかな

とにかく派手なのって言ってたし 真っ赤なら間違いねえよな? あーでも花じゃねえかコレ

ま、いっか。」ぶつぶつ


※風呂敷包みは結構密閉。






ーーーーーーーーーーーー




【割烹春一】


がららっ

シロ「おい!粋は来とらんか!?」


庵「へ?来てないけど。

あれ?アンタ今日バイト出じゃないよ?」シフト表ぺらり

シロ「Σシフト間違って来たのではない!!

ちっ!向こうにもまだ着いておらんようだし
邪魔したな」だだっ


ひな「この暑いのに元気ですねー」




朱禅「お前行かなくて大丈夫か?」

彬羽「やっぱり何か起こったと思うか」げんなり

庵「とりあえずそのソバ打ち終わったら行ってやったら?」

ひな「暑さに負けないで下さいねー」

朱禅「お前も大変だな」





ーーーーーーーーーーーー



【茶屋兼町の休憩所】



粋「あー。冷やし飴うめー」一服中。


※夏の高温により 毒性植物若干水分不足中(大気への毒放出量激減)



粋(元々今日休みだし
ちょっと仮眠してこ)うとうと





ーーーーーーーーーーーー



【芝居小屋】



皐月「え?え?なんやの?」


挿音「気にすんな。


おい手前ら 茶髪のガキが来たら即座に取り押さえろ
暴れられると被害が拡大しかねねえ 吹き矢その他使用を許可する」


徳川忍軍(武闘グループ)「いえっさー!」びしっ


つつじ「あの、お客はんがドン引きしてるんで他所でやって貰えんやろか?」

挿音「その客の命にかかわる事なんだよ」けっ

つつじ「Σはいいっ!?」


挿音「だああ後で土下座でも何でもしてやっから説明は後だ後!!」


家康「あー 責任感じちゃってる」苦笑

魄哉「斥候組から連絡入りましたが まーだ見つからないようですねえ」うーん。


伝書鳩軍団「ぽーぽっぽーぽほー」


皐月「はっちゃん 鳩のなる木みたいになっとるで。」

魄哉「今は植物ネタ辛いですね」ふっ

つつじ「ホンマになんなん。」困惑。





ーーーーーーーーーーーー



【路地裏】


蒼月「ダメだねー あの人マジでどこ行ってんの。
こっちもハズレだよ」

石燕「あっしは知り合い少ないっすからねえ
何処をどう探せばいいのやら

ちなみに蒼月さん何処探したんっすか?」

蒼月「俺の行き付けの店とか女の子に聞い「見つかるわきゃないっしょ。昼間っすよ」



千様「鏡子ちゃんそっちどうー?」手鏡覗きっ


鏡子「ダメですねー
町中の鏡を移動しながら探しては居ますが
それらしい人は」うーん。

石燕「そもそも鏡って女の人の持ちもんっすからねえ
あの人が映る方がムズいっしょ」


鏡子「あ、そうそう。蒼月さん忘れてました」

蒼月「ん?何々?」



鏡子「先程覗いて来たお店の鏡の前で
綺麗な御方が蒼月さんのツケたまっててしゃーないと同僚さんにボヤいてたので 早く払ってあげて下さいね」けっ

蒼月「Σひっ人違いじゃないかなっ!?」冷や汗どばあっ



千様「蒼月君。数秒前のセリフ思い出してー」

石燕「この状況で痴話喧嘩っすか?」うわあ

千様「今朝も鏡子ちゃん口説かれてたものね。
そりゃあねー」けっ





ーーーーーーーーーーーー




【芝居小屋前】




ざわざわ


粋「お?何だ なんかあったのかな」



徳川忍A「お頭 ターゲット出現っす!!」

粋「Σえ」



徳川忍軍「仕留めろおおおお!!!」うおおおっ

粋「Σなんでえええ!」ひいいっ


家康「まずい! 初撃かわされた!」

魄哉「あー この際 殿っ、急所に当てなきゃセーフです!」じゃきん!

家康「Σえ!ちょっ 撃てと!?」

魄哉「あの子をナメ過ぎです!

普段あんなんですが相手が危害を加えて来るとなったらっ」




粋「いったい何なんだよ手前ら」髪の毛ざわわっ




魄哉「ほら、勾陣相手に加減してると死にますよ」

家康「あー。忍の人らの人相悪いから余計に敵っぽい」うわあ





皐月「こら暴れたらあかんっ
なんや知らんけど アンタを大人しさせなアカンって話やねん」手ぶんぶんっ

粋「大人しくって何だよ!俺何もしてね Σうお危な吹き矢っ」ひいいっ




家康「Σあ、屋根の上逃げた」


つつじ「あの、めっさ人見てはるけど
この騒ぎどうしますのん?」

魄哉「全部片付いたら芝居小屋のデモンストレーションでゴリ押して下さい」きっぱり。



粋「あ、魄哉も居る
何が何だよ!説明しろよっ」がうっ

魄哉「解りました 説明しますので降りて来てくださーい」

粋「Σ隣投網スタンバってんだけど!?
降りれねーよ!!」


家康「こらやめなさいって」どうどう

挿音「劇物持った猛獣とか 洒落にならねえだろ。」特大投網スタンバイっ


魄哉「責める気無いので落ち着いて下さい
てかあの子ならそんな物一瞬で焼き切りますよ」




皐月「あーもうっ!ごちゃごちゃごちゃごちゃと!

なんや解らんでぎゃあぎゃあ言ったら あんのビビりますます降りてこんに決まっとるやろ!!

ここは私に任せえ!」ずんずん。


魄哉「Σえ。ちょっと皐月ちゃん!」




皐月「ほーれ 降りてこーい。
私は丸腰やぞー」


つつじ「皐月はん さすが男前や」おおっ

家康「いやその イメージ的には合ってるけどね。」

挿音「また誰がペッタンコやねんとか殴られても知らねえぞ」けっ







粋「いやー お前丸腰でも怖いしなあ」うーん。

皐月「か弱い女相手にそれ恥ずかしないか?ヘタレ」ふんぞりっ




一同(気持ちは解ります。)うんうん




粋(んー。どうしよっかな

なんか 皆偉い焦ってるみたいだし 俺何も悪い事してねえし 多分してねえよな?
なら 大人しく降りた方が安全 なのかな)うーん。



魄哉「葛藤してますね」ほう。

挿音「あの。親父よ
なんで俺腕ねじあげられてんだよ」

魄哉「昔っからおねしょすると布団隠すのに必死になるタイプですからねえ

やらかすとパニクる癖知ってるだけにって奴です」
挿音「Σおいやめろ。人前で言うな!!」


徳川忍軍(Σおねしょ!!)


家康「天海 大概怒ってるよね?」あーあ。





粋「えーと、降りる 降りるから何もすんなよー

何かしてきたら兄貴ばりに山にでも逃げて立て籠るからなー」


皐月「おっ!ええ心掛けや
降りてこいこい」ぴょこぴょこ


家康「おお。良かった」ほっ



粋「えーと。 撃つなよ特に家康
フリじゃねえから Σあ」


風呂敷包みぽろっ



皐月「おっ 任せえ。 オーライオーライ」てててっ




挿音「Σオーライじゃねえ!!」

魄哉「え!アレですか!?
皐月ちゃんダメです!!」ひいいっ


家康「つつじたんま!!下手に斬ったら被害が余計に!」抑え込みっ

つつじ「Σうお!なんなんやああ!!」じたばたっ





ぼんっ!



皐月「Σ包み爆破したあっ!!」ひいいっ



しゅうううううっ


魄哉「うわ。チリも残さず燃え尽きましたね

コレは」うわあ。




白「お前 アレ何処から持ってきた?」

粋「Σうっお 兄貴いつの間に」




白「何処から持ってきた」くわっ





魄哉「野生動物って本能的にヤバいの解るんですよねえ」

家康「洒落になんないヤバいのだって一目で解ったんだね」わお。





シロ「やはりこういうのは保護者か」ぜーぜー

家康「あーお前が呼んできてくれたのか
お手柄お手柄。

あー寿命縮むかと思ったよ」ほっ

シロ「いや、先に兄貴を探せと言ったのは彬羽なのだが
この暑さに負けて冷却中だ」ぜー

魄哉「成る程。」うわあ






白「がうっ!!」威嚇っ

粋「Σぎゃー!なんか知らないけどごめんってええ!!」ひいいっ



つつじ「あ。怒られとる」

皐月「白 本気で怒るとガルルて唸るし吠えるんよなあ

てか何やったん?」

つつじ「さあ?」はて







ーーーーーーーーーーーー



【幕府公営診療所】



飛天「で、危ない物を見分ける方法を教え込んで欲しいって頼まれたんだけど」

粋「おう、理不尽にすっげえ怒られたよ」正座。


彬羽「俺は知らねえぞ」頭に氷嚢。



飛天「だいたいなんで あの見るからにヤバげなの選んじゃうかなあ」

粋「えー。あんな真っ赤っ赤で毒々しいの 珍しくて面白くね?って
むしろ兄貴は何で解るんだよ」ちえー


彬羽「自然界じゃ毒々しいのは 毒持ってるから近寄るなってアピールだ
頼むからそれくらい知っとけ」

粋「Σえ」


飛天「ほら。やっぱお前のが教え上手い「知っとけ頼むから押し付けるな!!」




粋「あ。それと あの鉢元々お前のだろ?
兄貴が 危ないからって蒸発させてごめんなってよー」

飛天「ああうん。どう反応していいのか解んねえわ」

粋「?
毒の有り無しは鉢植事態にゃ罪ねえだろ?」


飛天「お前 八つ当たり出来ないタイプだよな」しみじみ

彬羽「本人は むしろ今回八つ当たりしかされてねえな」ふむ。





がららっ

白「パシられて来たぞ
挿音から詫び菓子だって」

粋「Σ!」びくうううっ




飛天「お前どんな怒り方したの?」

白「ん?威嚇。
ダメなのをダメって教えるには早いだろ」


彬羽「俺らカラスより 万倍動物してるのは何故だ。」







家康「あのー うちの忍頭来てない?
なんか派手な親子ケンカの後 どっか行っちゃったんだけど。」

一同「Σガキか!!」

家康「部下の前でおねしょしてた過去カミングアウトはねー」うんうん。



白「お前も昔よくやってたよな」しれっ

粋「Σとばっちりが半端ねえ!!」


飛天「ああいうタイプは頭冷えりゃ帰って来るって
ほっといてやれー」






>サイトトップに戻る