彬羽「梅雨の走り か。」ボソッ
雨しとしと
小太郎「Σ！！」そそくさいそいそっ
挿音「どこに行くんだ？あ？」
小太郎「Σぎゃいいんっ！！ 投網っ！
あああ千切れないっ！！」じたばたぎゃおおん
彬羽「暴れるし調度いい
よしそのまま捕獲しとけ」
挿音「あいよ。
徳川名物超合金ワイヤー製の網だ
かじったら歯折れんぞ」ふふんっ
小太郎「Σオーバーテクノロジー！！」がーん。
蒼月「何あれ。」
家康「犬の予防注射の時期だからね」うんうん。
間。
飛天「はーい。痛くないからなー」にっこにこ
小太郎「Σ寄りによって獣医これーっ！？」ぎゃおおおお！！
飛天「これって失礼だな
哺乳類なんてどれも同じだし 行ける行けるって」
小太郎「Σお前自身鳥類だろ！カラス天狗！！」威嚇っ
飛天「・・・・えーと？」ちらっ
彬羽「助けを求めるな
事実には変わりねえ」
粋「カラス天狗って皆口喧嘩弱いのかよ」
千様「あらお帰りなさい
彬羽君といい 頭いいのにボキャブラリーはって感じよねー」
白「そもそも犬に負けるな」きっぱり
彬羽・飛天「Σう」
家康「犬以前にこの子に負けちゃう時点でヤバイよね」
小太郎「やだやだやだ！！
まともな獣医ならともかく 飛天なんて絶対やだ！
何するか解らないだろ！！」がるるっ
飛天「Σ俺マトモじゃないの！？」
一同(少なくともマトモじゃないな。)うん
飛天「Σいや誰かフォローを！！」
千様「ごめんなさい飛天君
知識が有るのは認めるけど
けど、ぶっちゃけ主治医になるって言われたら全力で逃げるわ」真顔
飛天「Σなんで！？」
小太郎「そもそも医師免許ないだろ」がるるっ
飛天「うおう。ド正論っ」
粋「また犬に負けてら。」
家康「いやーこれは言い返せないでしょ」
蒼月「はあ？バカなのアンタら
普通ここは言い返すチャンスだろ？」
家康「お、さすが悪口の申し子
どうやんの？」
蒼月「仕方無いなあ
おいワンコロ お前世間知らなさ過ぎだよ」ふふんっ
小太郎「ん？」警戒っ
蒼月「無免許医師言えばブラッ●・ジャック！！
免許が無くても腕さえありゃ関係なし！！」どやっ
小太郎「蒼月には 飛天が不可能を可能にする医者に見えるのか？」 わおんっ
蒼月「・・・・えーっと。」
粋「秒で負けてんじゃねーか」
蒼月「Σお、俺が悪いんじゃないし！
この人がへっぽこだから悪いんだよ！！」
飛天「あの 俺帰っていい？」どんより
家康「ごめんね。うちの子ら頭パッパラ揃いで」
シロ「ええい！さっきから黙って見ておれば
たかが犬の注射であれやこれやと情けない！！」くわっ
一同「Σ確かに！！」
シロ「彬羽！補定！！」びしっ
彬羽「Σへ？ こ、こうか！」がしっ
小太郎「Σぎゃいん！全く動けない！！」ひいいっ
家康「おお さすがの馬鹿力」ぱちぱち
シロ「今だ やってしまえ。」ふんっ
飛天「よしゃ、てきぱきした飼い主助かりまーす。」アルコールスタンバイっ
小太郎「Σぎゃー！シロの裏切り者！」
シロ「馬鹿者 病気になる方が万倍苦痛だろが。」きっぱり
小太郎「そそそそそうだけど！！」ひいいっ
白「知ってるか？
注射は普通にされるより 暴れる奴限定の尻に打たれる方が万倍痛いんだぞ」
小太郎「Σ！！！」
挿音「お。
大人しく出来んじゃねーか。」
小太郎「ひ、一思いにお願いします」がくぶるっ
ーーーーーーーーーー
一二三「Σぎゃ！小太郎さんの悲鳴がっ！！」びくううっ
魄哉「あー あの悲鳴は
そうですか。もうそんな時期ですか」徹夜明けぼんやりっ
コマ「カタタッ」
魄哉「おや、お茶ありがとうございます。」ぼけー
ーーーーーーーーーーー
挿音「ほれ。終わったぞ」
小太郎「ぎゃいいいんっ」しがみつきがくぶるっ
粋「Σうお 肉球べしゃべしゃ！」
彬羽「犬は肉球でしか汗かかねえからな」
千様「すっごい冷や汗ねえ」うわあ
シロ「毎度 手数をかけさせすまん」
飛天「いや。いいけど
お前 この中で最年少だよな？」
シロ「大人がしっかりせんのなら俺がやるしかなかろう」
飛天「立派だけど
・・育毛剤いる？」
シロ「Σハゲる程ストレスためておらんわ！！」
家康「しっかし白
よく注射は普通ののが痛くないとか知ってたねえ
まさかの豆知識に殿びっくりだよ」
白「ん？」
蒼月「だねー
一般常識も危ういのに 意外だったよね」
白「ああ、あれな
粋が二歳くらいの時に大風邪ひいて、医者に連れてっても暴れて仕方無いから尻に注射グサッとやられて凄い絶叫
粋「Σだああああ！！ストップストップっ！！」ひいいっ
白「あれだけギャン泣きしてて覚えて無いのか」
粋「Σ2歳そこらで憶えててたまるか！！」
白「その後しばらく夜泣きと寝小便が治らなくて大変「Σ口答えすんません！兄上ストップ！ストーップっ！！」ひいいいっ
飛天「な？
あんまダダこねると 後から皆にこうやってわらわれんだぞ」
小太郎「あー あれは嫌だなあ
次から我慢するようにする
出来るだけな！」わおんっ
粋「Σどんだけ！？」
千様「飛天君 こういうのは上手いわよねー」
家康「だね。
これで処置がいちいち痛くなければねえ」うんうん
シロ(出来るだけケガ病気はせんように心がけよう)うむ。
