小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月10日

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挿音「天気悪ぃな。」ぼーっ



千様「寝癖寝癖。
だらしないわねー」

挿音「癖毛だっつの
つーか お前には言われたかねえわ」



小太郎「お疲れだなあ」わおんっ

シロ「昨日の処理が大変だったらしく 深夜まで仕事だったそうだ」


千時「寝不足なら寝ればいいじゃない」

挿音「お前らにゃ解らねえだろけどな。
忍なんてやってると 夜動かなくて済む時は極力昼間起きときてえもんなんだよ

じゃねえと体にカビ生える気がすんだよマジで。」


シロ(夜勤あるあるという奴か?)ふむ




蒼月「俺は昼間寝てて夜遊びたいけど?」

挿音「黙れクソガキ
お前まーた苦情来てんだぞ」イラッ



蒼月「Σえ!どれ!?」びくっ

挿音「よし。後で親父交えてゆっくり話すっか。」




蒼月「しまった 誘導尋問に引っ掛かった!」くっ

シロ「ただの自爆だろうが。」きっぱり


家康「まーた夜の店のお姉さんとなんかあったの?」

蒼月「雄だもん!そりゃあるよ!!」



千様「はい。一二三ちゃんは聞いちゃダメよー」耳ふさぎっ

一二三「?」




挿音「蒼月にヤキ入れんのは後にして

あー。眠気覚めねえわ
今日は彬羽居ねえのか?」伸びっ

家康「ん?今日はバイトだね」

挿音「んじゃ しゃあねえ

そこのひたすら暇そうな白 ちょい付き合え」


粋「おーい 兄貴呼ばれてるぞ」

白「ぐう。」熟睡中



シロ「よく座ったままで眠れるな」

粋「いやー なんかお疲れみたいでよー」

小太郎「役者業ってハードなんだなあ」



挿音「日中は起きろ」頭ぺしっ

白「痛い。」むう


粋「Σうおすげ!一発で起きた!!」





挿音「お前も頭起きてないなら調度いいだろ
ちょい付き合え。」

白「俺はいつも頭起きてないぞ」

挿音「あー知ってる知ってる

あんまゴネると手前の換わりにシロが刻まれる事になるから大人しくついてこいや」
シロ「Σ待てええい!なぜに俺だ!?」ひいいっ

挿音「ここは血縁と行きてえんだけど、弟刻むぞ。だと普通に差出しかねねえもんよ」

粋「Σ否定出来ないけどひっでえ!!」



白「んー。お前とやりあうの嫌だなあ」しぶしぶ

挿音「言うな言うな

ほれ。刃物は無しな」棒ぽいっ



千様「要するに眠気覚ましに一戦ね。」

小太郎「よく寝不足で動けるよなあ」わおんっ




家康「蒼月、今のうちに逃げとことか思ったら後が怖いよ?」

蒼月「Σう! やっぱり?」ぎく



一二三「なんか知らねえけんど、悪い事したらごめんなさいだぞ?」

蒼月「うん。もう聞き飽きたって言われそうだけどね」ふっ

シロ「謝るだけでなく改善せんか たわけ。」







間。








飛天「おー。

朝から元気だなー」





家康「お。久しぶり
置き薬の入れ換え?」

飛天「おうよ。
いやー この家傷薬ガンッガン使うから助かる助かる」あっはっは


シロ「反応に困る喜ばれ方だな。」うーん


飛天「あれ? 彬羽魄哉以外今日休み?」

粋「あー、ちょっとな。
うちの芝居小屋昨日軽く焼けたもんで」目そらしっ

飛天「察した。
お前も大変だな」うんうん。


小太郎(皆、石燕も休みで寝てるの忘れてるぞ。)





一二三「傷薬たくさん入れといて貰った方がいいんでねえだか?

ほら。今も白さん達がどががががって凄い音立ててるだよ?」

家康「あー大丈夫大丈夫
二人共当てる気はないから。」

一二三「へ?」



シロ「あの二人のは道場剣法では無いからな
当てたら双方偉い事になるのは解っておる
故に 打ち合いはするが相手に当てる気は無いのだ」


一二三「それ面白いんだべか?」

飛天「さあ? 俺ケンカしないからなあ」


蒼月「しれっと嘘つくなよ。 初対面の時の忘れてないぞ」


粋「初対面?
えーと。 お前、敬語だったような」

飛天「そりゃお前にじゃなくて 先代殿と『当代』殿相手に話してたもんよ」


家康「私が知らない時の話だね」へー


粋「んで、確か

・・えーっと。」

一二三「?」



千様(Σ彬羽君がバリッバリのテロリストだった時代の話だわっ)

シロ(Σまずい!!幼児に保護者の黒歴史を効かせるわけにはっ!!)

粋(話したら肉塊にされるっ!!)背すじぞわああっ




飛天「ま、アレだ
俺と彬羽が大ケンカしてて仲直りした時の話だな。」あっさり

一二三「へー。大人もケンカすんだべなあ」



一同(Σ間違ってないけど!!)




蒼月「あれ?今気がついたけどさ
アンタって何だかんだで バカラスに一勝してんだよね?」

飛天「いや。勝ったって言うか
あいつがこの兄弟相手に善戦した後だろ?

実質袋叩きに近かったような気もしなくも」うーん。


一二三(Σどんなケンカだったんだべ!?)

家康「はいはい。一二三ちゃん 向こうで遊ぼっかー」抱っこ撤退っ




シロ「つくづく彬羽 よく生きておったな。」うーん

千様「ねー。
あいつもさっき 簡単に壊れないからって理由で彬羽君指名しようとしてたしー

なんだかんだで寝ぼけると結構手元狂うから」


粋「Σそれの相手してる兄貴いいい!!」ひいいっ

シロ「落ち着け。あやつも大概頑丈だ」



小太郎「そうそう。彬羽なら他所手元狂って本気でぶん殴っても無傷ってだけだから」わおんっ


飛天「うちの従兄弟どんどん生物やめて行ってねえ?
硬質化でもマスターしたのかよ」


蒼月「そうでもなきゃ無事で済まないから 進化してんじゃないの?」

飛天「Σ進化は一代でやるもんじゃないって!!」


粋「ぶっちゃけ今ならお前も勝てねえと思うわ」

飛天「Σ勝てる方がおかしいだろ!!」




シロ「確かに、生存の為にも頑丈になるのが一番良いかもしれんな。」ふむ

小太郎「Σシロ? 何目指そうとしてるんだ?」




千様「てか向こうはいつまでやってるのかしら?

ちょっとー もうすぐお昼よー」

粋「あー。ダメだ姉ちゃん
二人とも聞こえてねえって」

千様「みたいねえ。

よく集中力続くわね」むう


粋「兄貴も普段ゆっるゆるだけどたまーに集中力ぱねえもんなあ
裏方やってると解るけど 仕事中別人だもんよ」

蒼月「あー。いるいる
興味ある事だけにすっごいタイプだね」



シロ「うむ。二人とも集中し過ぎて見事に聞こえておらんな。」







飛天「なあ。あれ

ひょっとして二人共やめ時解らないんじゃ?」


一同「Σえ」

飛天「いやだって 当てたら双方ケガするの解ってんだろ?
あんだけ打ち合いしてたら 下手に止まったら自分が食らうし」




粋「Σうおおう!しまった!!
だからあの2人がやり合う時 いっつも魄哉が監視してたのか!!」ひいいっ

蒼月「Σえ!?あれそうだったの!?」



千様「ヤバイわ 二人とも全く聞こえてないしっ」ひいいっ

シロ「どうにかして間に入れば
・・いや、命は無かろうな」うーん。




石燕「あのー。 もしこのまんま放置してたらどうなるんすか?」

千様「Σあら、石燕さん居たの!?」

石燕「Σ酷い!!」



シロ「言っても人間と人外だ。

いくら服部半蔵やっとるとは言え挿音の方がスタミナは無かろう
疲れが出て来れば大惨事になりかねんな。」むう


石燕「あれ?それって

挿音さんって鍛えては居ても人間っすよね?
かなりヤバイんじゃ」

飛天「打ち所悪かったら脳ミソ出るだろな。」あちゃー

石燕「Σどんな勢いでやり合ってんすか!あの人ら!!」




飛天「しゃーない。

腕っぷしだけが勝負を決めんじゃないって所見せてやらあ」

シロ「ん?
策があるのか?」




飛天「はい!全員伏せろー!」

ぽいっ


小太郎「Σ爆弾ーーっ!!!」ぎゃいいんっ





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一二三「なあ。なんか『どむっ』て言ったべ?」

家康「んー?誰かまた何かやらかしたんだよ

はーい。 鶴の出来上がりっ」折り鶴っ






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飛天「ほらな? 武力で解決出来なくても小技で解決 Σあだあ!!」


挿音・白「爆弾は武力だ」げほっ


蒼月(生きてるからすっげえ)うわあ。



飛天「ちなみに 薬学の応用で火薬も調合出来るけど 良い子は真似すんなよ」たんこぶ

シロ「出来んしやらん。」きっぱり




挿音「あー

つっかれた。」げっほげほっ


白「だな。

寝よう」てくてく。


粋「あーあ。 集中するのに向いてねえから」


千様「あら?これって目的って眠気覚ましじゃなかったかしら?」





石燕「魄哉さんが皆を子供扱いするの解った気がするっす」

シロ「目を離すと恐ろしい事になるからな」うむ

小太郎「うっわ。最年少に言われてる」





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