小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月27日

f:id:t00c:20210126111514j:plain







家康「えー。皆 虫は平気かな?」

シロ「初っぱなから嫌な予感しかせんのだが?」




家康「いやー実はね この前取っ捕まえた抜け荷の荷物にねー 海外産のエッグイ毒蜘蛛が紛れ込んでたらしくてさ

早く見つけて捕獲しないと 人が噛まれると命にかかわるんだよねえ

ちなみにサイズはこれくらいです」一二三抱っこ。

一二三「おらのお手手くらいだそうだべ。」




千様「アタシパス。」そそくさっ

小太郎「うん。頼むから大人しくしてような」わおんっ



彬羽「探すと言ってもどうやってだ?
でかくても蜘蛛だろ。この島国全部をノーヒントで探して見付かるとも思えないが?」

家康「あ、大丈夫
大体の場所は天海が追跡したから」

シロ「ん?ちょっと待て。
あやつの追跡という事は」はっ




家康「うん。いわゆる式神だね。
通称『蜘蛛』だね。
小型だからターゲットの蜘蛛に頭からバリバリ食われちゃって 本人今ちょっとメンタルが
彬羽「Σ何べん食われてんだあいつは!!」

家康「肉食系の虫からしたら美味しそうなのかもねえ。
度重なる擬似補食体験で精神逝っちゃわないだけでも凄いよ」あっはっは




シロ「つまり今回あやつは頼りにならんと。」ふむ

家康「だね。軽く寝込んでるからね」



小太郎「じゃ大体の場所解るなら皆でガサガサやるか
蜘蛛かあ。見つかるかな?」うーん。


家康「あ。蜘蛛と言っても1刺しで象も倒す奴だから お前達でも噛まれたら死ぬよ

気をつけてね。」さらり。

シロ「Σ何をどう気を付けたら良いのだ!?」ひいいっ





間。






挿音「良いか。万一噛まれたら即座に傷口ぶっ刺せ
手前の血と一緒に少しでも毒を出せ いいな?」

小太郎「Σ躊躇無く出来るのお前くらいだよおおっ!!」ぎゃいいんっ


シロ「くたばるよりはマシか
常に腹斬るくらいの覚悟でおればいけなくもないか」うーん。

彬羽「落ち着け それもおかしい」がさがさっ




白「この林の何処かに居るのか?」

挿音「らしいな

まあ お前は多少の毒は効かねえし大丈夫だろがよ」

小太郎「ひいい 葉っぱの裏とか居たら終わりだよ」びくびくっ



粋「邪魔だから来るなって言われた蒼月が羨ましいなクソ

カサッとしたら燃やすカサッとしたら燃やす」ぶつぶつ

白「蜘蛛に罪無いぞ?」

粋「Σそうかもしれないけど 兄貴と違って俺らは噛まれたら終わりなんだよ!!」



シロ「殺生せんで済めば良いのだが そうも行かん事もあ Σぎゃああああ!!」びくううっ

彬羽「Σ落ち着け!ただの女郎蜘蛛だ!」

粋「Σぎゃー でけええええ!!」ひいいっ

小太郎「Σ蜘蛛ダメなのかよ!お前何で来たんだよっ!!」ぎゃおんっ






白「よしコマ。からくりのお前が頼りだ」

コマ『心得た。』筆談ぺろんっ






シロ「おい。石燕と家康は?」心臓ばくばくぜーぜー

彬羽「どう考えても人間のが弱いからな
飛天の解毒剤作成の手伝いに回した」

粋「ああうん。そっちのが安全だよ」涙目っ

小太郎「お前ももうそっち行けよ」










庵「ちゃーす。居た居た

何こんな山奥に出前って。」茂みガサガサ


一同「Σこらああああ!!!」

白「え?だって 昼食べてな「この辺に毒蜘蛛おるんだぞ!?」



庵「え。何?毒蜘蛛っ!?」

シロ「すまん。あやつ自分が大丈夫な物で頭回っておらんかったらしい

途中やられんで良かったな」


庵「あーそりゃ危ないな 早く見付けないと。
で、どれくらいの?」腕捲りっ

小太郎「Σなんで捜す気!?」

彬羽「Σこら腕まくるな!! 噛まれる率上がるだろが!!」



挿音「普通女って蜘蛛ダメなもんじゃね?」

庵「自分からは寄りたくないけど、必要ならしゃーないかな?って感じ?」

粋「うわ俺立場ねえ」



庵「大丈夫だってー 見付けたら噛まれる前にブチッとやりゃいいんでしょー」あっはっは。

コマ『結果オーライ。
頼りになる仲間が増えました』テロリンッ

小太郎「何その音。」

コマ『内蔵のレベルアップ音です。』筆談っ




挿音「よし。んじゃ逞しいの増えた所でだ。
1ヶ所でガサガサやっててもラチあかねえし 数人毎に別れて捜すとすっか」

彬羽「だな。 蜘蛛の性質的に葉の裏、木の上、ちょっとした隙間を重点的にな
くれぐれも気を付けろよ」


白「コマ、噛まれても自分でどうにか出来ない奴頼むな」

コマ『噛まれた際は血を噴射させるのですね』内蔵刃物じゃきんっ

粋「Σ俺死亡フラグ!?」ひいいっ



挿音「手前ら生きてろよー
じゃ 分散分散っ」





ーーーーーーーーーーー







粋(兄貴見失ったーーーっ!!) ずーん。

コマ『毎度お決まりですね』筆談っ

粋「だああ!毒蜘蛛潜んでる森で迷子とか!
俺がやべえええ!!」ひいいっ

コマ『私がおりますが。』筆談かきかき

粋「むしろお前が怖えんだよ!!」

コマ『マジか。』筆談っ




粋「とととととにかく 蜘蛛より兄貴を捜さねえと

毒蜘蛛見付かっても俺多分硬直しちゃうしっ」オロオロっ

コマ『こういう場合はパニクったら終わりですが』

粋「Σじゃあセンサーで兄貴捜してく Σだああああ!!」びくううっ


コマ『落ち着け。 コウモリです』筆談っ





ーーーーーーーーーー




庵「居ないねー」すたすた。

シロ「お前、とんでもない度胸だな」

庵「捜さないと終わんないんでしょ?」木の葉っぱめくりっ

シロ「そ、それはそうだが。」


庵「ならちゃっちゃと見付けて終わらせた方が Σぎゃっ」

シロ「Σ居たか!?」びくううっ




白「沼に落ちた」ドロッドロ。

庵「違うのが居た。」心臓ばくばく

シロ「Σ何をしとんのだ何を!!」



白「落ちてる葉っぱで沼なの解らなくてズルってな」むう。

庵「あーそりゃ運が悪 ん?運?」

シロ(Σ庵の貧乏神体質忘れておった!!)



庵「えーと。沈まなくて何よりだったというか何と言うか申し訳無い」冷や汗ダラダラ

白「落ちたの蜘蛛の巣じゃなかっだけマシと思ってる」うん。





ーーーーーーーーーー




彬羽「おい。」

挿音「んー?」ガサゴソっ



彬羽「班分け 間違ってねえかコレ?」

挿音「おう。適当に分けたけど バランスぐっちゃぐちゃだな」

小太郎「ここだけ捜索向け過ぎるぞ」わおんっ



挿音「いんじゃね? 他の奴等がガサガサやって逃げて来てるかも知れねーし」

彬羽「そんな都合よく行くか?」

小太郎「けど、それくらい奇跡起きないとここから蜘蛛一匹見つけ出すとか無理だと思うなあ」くんくんっ



挿音「カブトムシとかだと こう、この手の木蹴っ飛ばしゃ落ちて来るんだがよ おらっ」ごすっ

彬羽「Σ馬鹿やめろ! ホントに落ちて来たらどうする!」

挿音「蜘蛛はんな高い所居ねえだろ?高過ぎると獲物居ねえし」

彬羽「そりゃ日本のはな!
確かあの種類は 木の上に身を隠して獲物を待っ




ぼとっ


小太郎「Σ出たああああ!!」ぎゃいいんっ

挿音「Σうお彬羽そのまま!動くな!!」びくうっ






彬羽「・・・おい。」冷や汗っ


小太郎「え、えっとな。

触るなよ?絶対触るなよ
首の真後ろでな。凄い怒ってるな
少しでも動いたらやられるぞ」

挿音「やべえコレ 一発でやろうにもお前がデカイからやりにくいんだけどよ

えーと。ちょっとくらい刺されても生きてる自信有る「ねえよ。」即答。




小太郎「ひいいいどうしよおおおっ!」ぎゃおおんっ

挿音(蜘蛛 蜘蛛か。
煙で燻して いや、その前にあいつが咳き込んで揺れで刺すか
やっべ。 木なんかに八つ当たりすんじゃなかった)うーん。




挿音・小太郎(ダメだ 積んだ。) ずーん。

彬羽(怒鳴りてえ。けど怒鳴り付けたら終わりだ耐えろ俺っ!!)



挿音「そのまま揺らさないように移動出来ねえ?
じわじわとしゃがむか角度をこう 何とかその」

彬羽「この状況でか?」

小太郎「髪の毛でも当たったらアウトだよな」えーと。





彬羽「蜘蛛の毒で終わりか
人生そんな物かもな」ふっ

小太郎「Σ諦めるなああ!!」ぎゃいいんっ!





白「バカラス そのまんま。」


彬羽「Σん?」





白「動いたら死ぬぞ」



ガラピシャーン

バチバチッ!!


小太郎「Σぎゃいん! 雷っ!?」 ひいいっ





ぽとっ


挿音「Σお。蜘蛛落ちた」

小太郎「Σおおおおお!!」




白「いまいち使い道解らなかった雷だ

やっと役に立った。感謝しろ」どやっ

彬羽「誰がするか。」バチバチけほっ


挿音「ん?蜘蛛これ生きてるよな?
おい お前まさか」

白「蜘蛛悪くないし。
バカラスに雷落としたんだ。こいつ頑丈だし」しれっ

彬羽「Σ鬼か手前は!!」





白「虫差別反対」たんこぶ。

挿音「お前の価値観よく解らねえわ」うん。





庵「あ!居た居た!」

粋「こら兄貴! また迷子になるってば!!」たたっ



小太郎「今回ばかりは白がちょろちょろしてくれて助かったー」ほっ

彬羽「俺は助かったと言えるのか」むすっ

挿音「まあホントに無事だしよ。」



粋「ん?それ捜してた蜘蛛!?
え? じゃ解決?」おおっ

白「みたいだぞ」

庵「うわでっかー こりゃ刺されたら死ぬわ」うわあ



挿音「ん?まだ終わりじゃねえぞ?」

粋「へ?」




挿音「お前らな、話はきっちり聞いとけよ
確認されてるのは3匹。
つまりこの辺にあと2匹居んだよな」

一同「」






彬羽「帰っていいか?」


挿音「気持ちは解るけどよ もうちょい頑張ろうや」

彬羽「Σ毎度電撃じゃ体が持たねえ!!」

白「毎度お前に降ってくるわけじゃないぞ 落ち着け」

小太郎「電撃食らわせた奴が言うセリフじゃないぞ」わおんっ

粋「帰りてえええええ!!」ひいいっ

庵「先生!厠行きたいです!!」挙手っ

一同「Σ!?」


挿音「あーうん。そりゃ女にゃキツいな
休憩すっか

つか 大声で言わなくて良いからな?」




粋「あれ?コマどこ行った?」きょろっ

庵「あ、そいやシロも居ない」

小太郎「Σげ。この状況で迷子かっ!?」ひいいっ










コマ『蜘蛛は何匹居るのでしょう?』赤外線捜索モードオン。

シロ「あと一匹だな。見付からん物だなあ」虫かごぶらぶら。









>サイトトップに戻る