小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月29日

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千様「Σいっやああ!蜘蛛ー!!」きゃああっ

家康「はいはい 怖くないから騒がないよー」紙まるめっ



粋「ん?どしたよカイコ」

カイコぱたぱたっ

家康「カイコちゃん何? お友達とか?」あれ?



ぱたぱたっ

石燕「ん?何か言いたいんすか?
墨っすかね」墨しょりしょりっ


蜘蛛じゃぼっ!

石燕「Σうおう!カイコちゃんみたいな真似をっ」びくっ


粋「え?え?
何?虫って 墨かぶって自分で文字書いて会話すんの?」

シロ「落ち着け。普通の虫は文字解らん」

千様「えっと
まさかと思うけど コレってー」冷や汗っ



白「何してるんだ魄哉。」

家康「Σうお危なっ!叩き潰す所だった!!」ひいいっ



シロ「あやつは式神使わん代わりに 『目』として分身の蜘蛛をばら蒔けるからな
家庭内害虫に食われてからトラウマになっとるはずだが
それを使うとなると緊急か?」ふむ。


白「何書いてるんだ?」

蜘蛛ずりずりっ

千様「えーっと?」


蒼月「『馬鹿殿後で〆る』ってさ

家康「Σ知らなかったんだよ!ごめんなさーいいい!!」ひいいっ

シロ「良いから用件を言え!用件を!!」イラッ





間。




挿音「ーーって事で この家の地下のダンジョンに新しく何か遺棄しようとしたぽいんだけどよー
ちいっと物騒なんで絶体開けられねえ様 色々呪術張り巡らせたら うっかり戸閉めちまって出らんなくなったらしいわ」キセルすぱー。

蒼月「何やってんのあのボケジジイ」うわお



白「蜘蛛ヨレッヨレだな。」

シロ「そりゃこの大きさであれだけの長文書けばな」



粋「けどカイコお手柄だなー お前が気が付かなきゃ家康にブチッと潰されて「ごめんなさい 殿が鈍かったから許してもう」ずーん。

千様「殿落ち着いて。粋君嫌味言ってる気は無いわよ」


白「じゃあ分身居るし 蜘蛛に道案内させて助けに行けば良いのか?」

蒼月「だね。
呪術がどんなのか解らないけど、どうしても無理ならジジイの同僚の陰陽師連れてくりゃいいでしょ」

家康「晴明さんはあそこから出るの大変らしいから ホント最終手段のが良いよ?」

シロ「と、なると
先に行って 通路を確保しておいた方が良いか
あやつの事だ どうせまた物騒な仕掛けをしておるだろうし」



千様「まあ道案内居るならねー ノーヒントより楽じゃない?」

蒼月「そう考えるしか無いかー

あれ? そいやカイコちゃん何処行ったの?」

粋「へ? あれ あいつ今日メシまだなのに

Σはっ!」



家康「Σあああ蜘蛛吸われてる吸われてるううっ!!」ひいいっ

白「こら お前の餌はこっちだぞ。」

粋「Σ言い方言い方!あああ蜘蛛くたばっちまううう!!」ひいいっ

※カイコのご飯は生体エネルギー。




ぼんっ


家康「Σ天海ーーっ!!」ひいいっ

千様「あーあ。吸い尽くされて消えちゃったわ」あちゃー

蒼月「ねえ。確か この分身てジジイと感覚共有してたよね?」冷や汗っ

白「またトラウマ増えたな」うん。



シロ「手の空いとる奴は全員助太刀頼む
何が起こるか解らんので各自 フル装備でお願いしたい」


彬羽「今度は何だ」怪訝っ

石燕「ん?あっしもっすか?」

コマ『何処にカチコミにございましょう』カタタッ




一二三「何だべ何だべ?おらも手伝うだよー」

シロ「Σすまん!全員は間違いだ!!」

一二三「えー」



鏡子「ええーもうすぐ小太郎さんのお散歩の時間なのに
わんわんはお散歩ズレると悲しいんですよー
私は鏡から出られませんし 一二三さんお願い出来ませんか?」どろんっ

一二三「ん?んだな。よし!おらがお散歩連れてってあげるべ!」わーい

小太郎「Σえ」ぎゃおんっ


千様「皆あの馬鹿頼んだわよ
アタシも役に立たないし子守りだわ」ちっ

彬羽「いやむしろ助かる 頼んだ。」うむ。



小太郎(俺も行きたかったんだけどな。)きゅーん。






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家康「お願いだから迷子になんないでね?ね?」

白「そんないつもいつも迷ってるみたいに」むう。

蒼月「常に迷ってんじゃん」きっぱり。



粋「しっかしよくこんだけ掘ったよなあ」地下ダンジョン見渡しっ

家康「仕事のストレスが創作活動に向くタイプだからねえ」遠い目。

蒼月「だから休みの日のがギックリ腰なんのかよ うわ嫌な謎解けた」


九尾「あの鳥め ガンガン煩いと思ったら
人の家を勝手に拡張工事とは
そんで閉じ込められるとは間抜けよのー」やれやれ。


粋「いやお前勝手に住み着いてるだけだろ」

九尾「だって。このサイズの狐の住める穴無いんじゃもん」きっぱり


石燕「まあまあ 途中まででも道案内居て良かったじゃないっすか」



白「家康がトラップ踏みまくって 結局めちゃめちゃだったけどな」

家康「いやー私の行動パターン基準に罠仕掛けられてるの忘れてたよ」うんうん。

シロ「よく生きとるな」



彬羽「で、こいつは何で着いてきたんだ?」灰の詰まった袋っ

白「留守番嫌だったんだと思う」

シロ「何かと思えばテオドールか その荷物。」うわ

粋「まあな。あと半歩前だったら長え針山で串刺しだったしな」ああうん。




九尾「よし。わちが案内できるのはここまでじゃな
ここから先は工事中みたいでの わちもどうなっとるか解らぬわ
だーりんなら大丈夫と思うが 気をつけて行くのじゃぞ」

石燕「え?九尾さん行かないんすか? 意外っすね」おや



九尾「工事中じゃからわちの図体で入り込んだら倒壊しかねんのじゃああ!」うおおおんっ!

蒼月「あーうん。 充分じゃ無いかな?
俺らも居るし」どうどう

彬羽(人にでも化けりゃ問題ねえんだが 面倒起こすだろうし黙っとくか。)すたすた




九尾「他の奴等はどうでもよい!だーりん怪我しちゃダメだぞえー!!」ぎゃおーん!

家康「さーて 急ごうか」すたすた。

シロ「もはや誰も突っ込まんな」うむ。

石燕「九尾さんああいうヒトっすからね」すたすた



挿音「お前ら煩えぞ。遠足じゃねえんだ
気合い入れろ気合い」ギロッ

粋「えー でもよ。せいぜいトラップだろ?
家康が作動させまくったけど皆無事だしよ
んなピリピリしなくて良くねえ?」

挿音「あのな。こんだけ広いのにわざわざ別で部屋作ってんだぞ?
それだけヤベえ物納めるって事だろが
つまりは誰も手出し出来ねえ様 今まで以上の仕掛けが有ると見るべきだろがよ」

粋「Σえ」

シロ「ふむ。確かに」うむ。

白「何放り込む気なんだろうな?」

家康「多分知らない方が良いものだろうねえ」苦笑。



彬羽「だな。
とにかく此処からは何が有るか解らん
慎重に行くと おい待て、どうした?」



石燕「何か解らんけど居たっす」わお。


ゴゴゴゴゴゴ。


テオドール「Σ西洋のゴーレムにございます!! 何故こんな所に!?」ずざざ復活っ

一同(Σまたどうやって入れたこんなもん!!)




白「あれ? 結構脆い?」

ゴーレムがしゃーん。

粋「Σはええよ!!」


彬羽「いや待て その化物は確か」はっ


テオドール「壊しても壊してもすぐに元の形に戻るのです
灰になった私みたいな物です!」


一同「Σうわめんどくさっ!!」

テオドール「Σなんか酷い!!」がーん。



挿音「対処方はよ?」

蒼月「えー。
えっと バラバラになる前提だし生物じゃ無いよね
それなら 何かの術をかけられた兵器とかそんなの かなあ?」うーん。



コマ『兵器ならば負けませぬ。

ふぁいや。』

ランチャーどむっ!


彬羽「Σおいやめろ天井落ちる!!!」


ズズズズズ(地響き。)

ぱらぱらぱらっ



家康「持ちこたえた かな?」おそるおそるっ



コマ『セーフ。』筆談っ

挿音「今日はランチャー禁止な」

コマ『マジか』筆談。




彬羽「何かの術か 西洋のはワケ解らねえな
お前何か知らねえのか」

テオドール「Σ西洋とは言ってもめちゃめちゃ広いのですが!?」

シロ「仮に故郷の物で有ってもこやつは知らんだろ」うーん。




石燕「白さん文字っす!
ゴーレムの何処かには 命か何かそういう意味の文字が刻まれてるんで それ削りゃ止まるっす!!」びしっ

家康「Σおお!さすが妖怪オタク!!」おおおおっ

蒼月「Σ何で俺らより詳しいんだよ!「オタクだからっす!!」




白「文字?
え? どれだ?」


シロ「Σうお! 文字に見えなくもない謎の紋様が背中びっしりっ!!」

蒼月「Σだーもう!あのクソジジイまた面倒な小細工して!!」イラアアッ!



家康「お前読めない?」

彬羽「無茶言うな 何語かも解らねえんだぞ」眉間に皺っ

粋「つかお前 読めんの?確か近眼「全く見えん」きっぱり。




シロ「Σうおもう1体来た!!」ひいいっ

石燕「しゃーないっす! この際文字っぽいの全部削り取りお願いしやす!」

家康「Σえ」



石燕「久々毛有毛現の筆 描きたてがしゃどくろ行きやす!!」

紙からズズズズッ

がしゃーん!!


シロ「おおお!組み合った!!互角だっ」おおっ

粋「うお凄え!石燕のドクロ気張れー!」よっしゃあ!



挿音「もう怪獣大戦争じゃねえか」火薬玉すちゃっ

シロ「長引けば石燕の精神がキツいか
援護するぞ!」鬼切構えっ

コマ『撃ちたい』うろうろ。



彬羽「さて、怪獣共がどうにかしてる間に文字の方か。
そもそも古代語だったらどうしようもねえんだがな」眉間に皺寄せっ

挿音「もうお前眼鏡かけろや」




白(これだけ暴れさせてたらそれこそ色々抜けないかな)天井ちらっ

彬羽「Σ馬鹿 余所見するな!」はっ

白「ん?」


ガシッ


どがしゃーん!!


蒼月「Σうわ 石壁に突っ込んだ!!」

粋「Σ兄貴いいい!!」ひいいっ





白「痛い。」むくっ

家康「うん。知ってたけどさ」ああうん。

挿音「何で流血で済むんだよ」


白「バカラスの拳骨のがまだ痛 Σえ



テオドール「我が主に何さらしやがりますーーッ!!」

スライディングキーック!!

蒼月「Σ弱いのに無理すんなこらああ!!」ひいいっ



彬羽「いつの間にか主にランクアップしてないか?」

白「もうこの際何でも良い」うん。




ぐらっ


一同「Σえ」


ゴーレムどしゃーん!!

粋「Σなんで!?」



蒼月「あ。ひょっとして」てててっ

家康「Σこら危ない! また動いたら
蒼月「あーやっぱし

胴体の模様はフェイクだね
スネに物凄い小さく文字ぽいの有るよ」

彬羽「Σ見えるかそんな物!!」




家康「さすがは我が軍師 性格悪いね」ふっ


石燕「皆さんスネっす!こっちのもスネ蹴って蹴って!!」

挿音「おう任しとけや」スネがっすんがっすん。

シロ「何だか釈然とせんな」うーん。


がしゃーん。


コマ『惨い。』カタタッ




家康「よしゃ! テオちゃんお手柄だったねー

あれ?」


灰こんもり。


粋「そりゃ石の塊蹴りゃ痛えよな」うん。

彬羽「こっちのスネも破壊されたんじゃねえのか。」

蒼月「てか スネで蹴ったらそりゃキツいよ馬鹿。」






間。






粋「Σうわっまだ奥有る!」うげー

シロ「どんだけ掘っとんのだあやつは」

石燕「蒼月さん大丈夫っすか?」

蒼月「何でいじわるなぞなぞ100問とか有るんだよ
間違ったら天井落ちて来るとか怖すぎんだろ」よろろっ

家康「適任が居て良かった良かった
彬羽頭固すぎて天井支える係になってたもんねー」あははっ


白「あいつ絶対楽しんで作ったよな」むう。

テオドール「相当仕事のストレス溜まっておられたのですねえ」てくてく。




挿音「あーけどよ さすがに終わりみてえだな

ほれ 見ろ。空かなくなったてのアレじゃね?」

シロ「Σうわ!なんだこの扉はっ」


粋「閻魔のおっちゃんの所みたいだな」うわー。

石燕「あの、ここ地下っすよね?」

蒼月「あのジジイのやる事にいちいち突っ込んでたらキリ無いよ」遠い目。




挿音「とりあえず罠は無い感じか?」小石投げっ

からんころーん。

家康「ぽいね ちょっと私試してみるね」すたすた

石燕「Σいやアンタ将軍でしょが!危ないっすって!」



家康「お、大丈夫ー 特に潰れなかったよー」ほらほらっ

彬羽「早く軍師出さねえと 色々危険だな」引。

挿音「いいトシして自分の立場理解してねえよな」うん。


蒼月「何だよ 扉見かけ倒しかよ
また何か横とか上から来るんじゃ無いの?」きょろきょろすたすた。

粋「何も無い ぽいけどな」うーん。

シロ「ふむ。此処はまだ作りかけか?」

彬羽「ん?ちょっと待て
魄哉の奴が此処に閉じ込められた理由は何だったんだ?
俺はその辺聞いてねえんだが」

挿音「ん?確か 各種呪術張り巡らしたのがどうとかで出られなくなったとか」

彬羽「呪術って あいつがか?
多少時間かかっても自力で解除出来るだろ
術式なら俺らのが無理じゃないか?」

石燕「考えたら妙っすねえ」ふむ。

挿音「あ? んじゃやっぱ何か仕掛けあんのかよ」


白「あ。」

テオドール「Σ何処でございますか!?」びくっ




白「下だ。」

陣発動っ!


粋「Σやっぱ扉は囮かよおお!!」ひいいっ



しーん。





蒼月「・・あれ?」おそるおそる目開けっ

石燕「何とも無いっすね」おや?



シロ「いや そうでも無さそうだ。」冷や汗っ

白「こう来たか」むう。
髪真っ黒っ

粋「Σあ!姉ちゃんの能力無効化みたいな奴か!!」はっ

白「多分な 結構そのまんまだ」

シロ「Σうお確かに氷も出ん!」焦っ



石燕「成る程 無効化したら化物封印するには好都合。
でもってこんな所まで来れるのつったら人間じゃ無いっすしねえ」ふむふむ

蒼月「いやアンタ人間だろ。」



挿音「で、案の定 扉は刃物なんざ通さねえか
何で出来てんだよこれ」クナイにひびっ

家康「こりゃ晴明さん呼んでもキツいよね」あちゃー。

テオドール「そもそもあの方も妖狐ですので 無理が有るのでは」


挿音「しゃーねえ。コマ」

コマ『あいあいさー!』


ランチャーどむっ!!







扉無傷。


家康「さすがは我が軍師 」わおー。

石燕「どうすんすかこんなの。」





蒼月「うわマジでどうしよ
このままじゃジジイ干上がっちゃうんじゃ無いの?」焦っ

白「お前ら難しく考えすぎだろ」むう

粋「へ?」


白「火も氷も出せないなら
単純にゴリラが壊せば良い。」しれっ

彬羽「成る程そうか。」


メリメリメリっ

ばきゃあっ!! ガラガラゴトトンッ



石燕「Σ握力えげつなっ!」

家康「Σ助かるけどお前ホント怖いっ!!」









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千様「Σえ!中でのびてたの!?」えええっ

魄哉「カイコちゃんに襲撃された所までは記憶にあるんですがねえ」うーん。



一同(道理で静かだと思った。)納得。




魄哉「失神してる間にお手数おかけした様で
本当に申し訳ありませんでした」苦笑。

蒼月「毎度毎度蜘蛛の回線切るの遅いからダメージ食らうんだよ 全く」

魄哉「いやー 蜘蛛の体で文字書くとかめちゃ集中力要るもので」

家康「今回はイニシャルGに襲われなくて良かったよね「やめて下さい」






シロ「何にせよ一件落着か」やれやれ。

粋「だな。 あー疲れた」ぐったり


白「あ、カイコ」

ぱたぱたっ

粋「ん?何だよ浮気者。 お前魄哉のが良いんだろー」けっ

家康「拗ねんじゃないよ
カイコちゃんだってたまには珍味食べた

どしたの?」

魄哉「Σへ!? いえ何もっ!!」物陰っ




彬羽「そりゃ いきなり補食されりゃな。」

鏡子「虫嫌いに拍車がかかりそうですねー」どろんっ








魄哉「こ、怖くない 怖くない」おそるおそるっ

粋「それ 小動物がビビってる時のセリフじゃね?」




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