小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月24日

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粋「兄貴ー もう昼だぞー?」



白「ダルい」布団もそもそ。


家康「昨日から芝居小屋営業再開だっけ?
相当疲れたんだねえ」

シロ「こやつを疲弊させるとは恐ろしい」うむ


粋「まあなあ。 衣装めちゃ重いし兄貴それで動き回るのが売りだし
疲れもするか」うーん。

白「久々だと ほんとに何の修行だってなるぞ」むう


挿音「あー昔やったわそれ」キセルふー。

白「俺の仕事は忍の修行なのか」


挿音「良いじゃねーの
俺の時は 重しつけた上両手拘束で親父が次々ぶん投げて来る刃物避けろってのだったしよ
刺さらねえなら良くね?」

白「刺さる仕事って何だ」



千様「あら?アンタ確か 忍軍シメたの10歳とか」ふと。

挿音「おうよ。それより前だな」

家康「お前どんな子育てしてたの」

魄哉「Σだ、だって出来ちゃうんですもん!」
小太郎「出来なきゃ命無いからだぞ」わんっ




挿音「俺も必死こいてる割に 避けきったら避けきったでテンション上がって よっしゃもう一丁!とか言っちまうからなあ」はーやれやれ

シロ「成る程 規格外の忍も爆誕するわな。」凄く納得

白「で、なんで皆俺の部屋集まるんだ?
午後からまた出だから寝てたいんだけどな」




挿音「ここんとこ急に気温上がったんでよ 裏の畑に虫つき始めたんだよ
て、事で全員参加で収穫頼むわ」

白「嫌だ 寝る。」布団かぶりっ



魄哉「ほら、白君は今回特例で良いんじゃないですか?
疲れてるのに可哀想ですよ」

蒼月「そうそう 俺も色々デリケートだから 欠席したいなあ?」チラッ

挿音「な? こういうのが居るから全員参加なんだよ」けっ



家康「しゃーない
私が二人分頑張るから そこは多目に見てあげてよ」

石燕「そっすね。あっしも頑張るっす!」よっしゃあ

挿音「あ。やっぱお前らは欠席で頼むわ」

家康・石燕「Σやる気出したのに!!」がーん。

挿音「毎度泥で滑って転んで邪魔にしかならねえ、途中でぶっ倒れるコンビは自重頼むわマジで。」きっぱり




シロ「仕方ない 俺らで頑張るか」ため息。

千様「そうねー。彬羽君が先に収穫行ってるし きっと楽よー」のほほんっ

蒼月「あいつホント元気だな

ん? 何? なんか布団モソモソしてない?」





粋「Σあ。 兄貴ひょっとして布団にツノ刺さった?」

蒼月「Σ出られないのかよ!!」

魄哉「すみませんねえ お疲れなのに気を遣わせて」苦笑。

挿音「つか、ツノ引っ込めりゃ良くね?」



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杜和「まあっ お芋掘りですの?」

挿音「芋だけじゃねーけどな。」


一同(面倒なタイミングで面倒なのが来たなあ)うわあ。



杜和「まあ、これ全部兄様がお世話されてるんですの?

はいはーい 私も収穫手伝いますわー」挙手っ


彬羽「いや女がやる物じゃねえだろ
大概体力要


杜和「ぬんっ!」

ずぼっ。


挿音「杜和にゃ忍のイロハ教えてるから心配要らねーぞ?」

蒼月「Σさっきの聞いた後だと 何をどう教えたかスッゴい気になるんだけど!?」ひいいっ



白「へー。杜和凄いな
こうか。」

べきっ

挿音「よし。お前やっぱ寝ていいわ」

粋「Σせっかく起きてきたのに!!」


挿音「いや、体力考えたら 杜和いりゃ余裕だしよ」

粋「Σ体力要員に妹入れんなよ!!」




杜和「泥んこになりますわねー
あー。でもこういうのも良いかも

私もいっそ身分を捨てて何処か山里で兄様と二人質素な暮らしを」うっとり。




挿音「お。一二三上手えな
そうそう まず大まかに土退けんだよ」

一二三「えへへー。お芋さんはお任せあれだっ」どやっ


蒼月「毎度お馴染み聞いて無いよ?」

杜和「解ってますわよ そう言う御人ですものっ」ちっ



千様「相変わらず危ない妹ねー」うーん。

杜和「異母兄妹なんでセーフですわ」ふんっ

シロ「セーフか?」


挿音「ん?何の話だよ」

魄哉「いえあの
杜和さんが農家も悪くないなーとか」



挿音「農民は辛えぞ?」※母親農民の大名御落胤

杜和「うわー 何も言えませんわ」※母親他大名家の姫(正妻の娘)




白「あいつも結構大変だな」うん。

コマ『この場合 大変なのは杜和さんですね』カタカタっ


シロ「Σうお!コマバラバラでは無いか!
お前ら何しとるのだ!?」びくっ


白「邪魔だから退いてろって言われたから遊んでる」

コマ『白さんのおもりを頼まれました』口から筆談べろんっ



杜和「何かと思ったら魄哉さん作のカラクリさんですか。 」ほう

コマ『お見知りおきを。』筆談ぺろんっ


粋「頭部だけで会話すんなよ」うわあ。




魄哉「てか何故に 白君はうちの娘バラしてるんですかね」春採りワサビかかえっ

彬羽「暇なんだろうな」小松菜の束縛りっ





石燕「しかし 虫もっすが これ鳥につつかれてるのも多いっすねえ
彬羽さん 舎弟の山カラス達に追っ払い頼めないっすか? 勿体無いっすよ」

彬羽「いや 今あいつ等子育て期だからな
長時間呼び出しはどうかとな。」

蒼月「カラス社会って 育休取れるホワイト企業か何かなの?」


彬羽「いや 俺らカラス天狗が数が少ないわ高齢化で子供は少ないわで絶滅危惧種だからな。
ガキは大事に扱えと言うのは家訓というか 種訓だな」



魄哉「あ。君が天涯孤独の一二三ちゃん連れて来たのはそう言う事ですか」手ぽん。

一同「Σそう言う事!?」

彬羽「むしろ何だと思ってたんだ?」



杜和「歳の差あっても 愛があればよろしいかと。
私は応援しますわよ?
むしろ愛は障害あってナンボですわっ」きらーん。

彬羽「Σ人の話聞いてたか!?」



蒼月「へー。マジでロリコンじゃなかったんだ
つまんなっ」

粋「お前なあ 思ってても言うなよ」


石燕「満場一致で疑われてたんすねえ」うわあ。



白「真面目な奴って何処かがおかしいって言うもんな」うん。

彬羽「Σ喧嘩売ってんのか手前は!!」

白「怒るな怒るな ほらここ引っ張ると顔変わるぞ」

かぱっ

魄哉「コマの頭部で遊ばないで下さい」




小太郎「ん?まずいな」くんっ

シロ「む?」

小太郎「雨のにおいがする
一雨来そうだな」うーん。

挿音「あー雨雲来てんな これだから山の天気はなあ」

杜和「ダラダラし過ぎましたかしら?」あら。



家康「じゃ収穫物ひと所にまとめて置いとく?
雨で泥落ちて丁度良いかもよ?」

石燕「え。でも また鳥とかにつつかれないっすかね?」

小太郎「雨やんですぐ片付けたら大丈夫じゃないかな?」わおんっ

挿音「いんや。濡れたまんまだとすぐ傷むんだよな
ある程度乾かさねーと とはいえ今すぐ全部取り込みは間に合わねーか

・・・お。」にやっ


白「ん?」






間。





雨ザーザー。




魄哉「コマあああああ!!!」うわあああっ



蒼月「ほぼ晒し首じゃん」うわあ。

粋「確かにっ 確かにそこらのカカシより効くだろけど!!」ひいいっ



挿音「いや コマの奴痛覚も寒さも感じねーんだろ? 問題無くね?」きょとん。

杜和「さすが兄様 画期的ですわっ!」おおっ


石燕「本人が良いって言っても普通やんないと思うっすがねえ」うーん。




白「首の無い体 なんか寂しいから玉ねぎ乗せといた。」どやっ

シロ「慈悲なのかトドメなのか解らん」うむ。



家康「えーとほら天海どうどう。 通り雨だろしきっとすぐやむよ」苦笑。






コマ『おや、カタツムリさん こんにちは』ずぶ濡れごきげんっ




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