小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月23日

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魄哉「いやーいい天気ですねえ

という事で殿、勝手に忍軍動かしました?」

家康「Σぶふぉ!」お茶ぶーっ!


千様「あ。やったわねコレ」

蒼月「ちょっとやめろよ 御飯時に汚いなー」



シロ「勝手にも何も 将軍が徳川の物を動かしてはいかんのか?」

魄哉「今現在 徳川の全指揮権は僕に有りますから
非常時に勝手に使われちゃうと予想もしない被害被る事も有るので 程ほどにしてくださいね」むう。

家康「はーい。 今後気を付けます」へらっ


千様「政務丸投げしてるから頭上がんないわねー」味噌汁ずずー




魄哉「で、何に使ったんです?」

家康「Σえ。」

魄哉「え。じゃないでしょう
忍軍はうちの精鋭ですよ?
僕には天海坊としてその辺知っておく義務が有ります」

家康「んな大袈裟な
その 大した事じゃないし」冷や汗っ


魄哉「自白剤飲みます?」

家康「Σ色んな意味でごめんなさい!!
足抜け遊女見っけたんで捕まる前に吉原内に戻してました!!」ひいいっ


シロ「Σはああ!?」

蒼月「あー あそこの女の子達って脱走見付かると 偉いお仕置きが待ってるんだよね」ふむ。

家康「うん。だから 見付かる前に元の所に戻っとこ 逃げられるもんでもないよー?って説得して
忍軍のプロの技で元の店に何事も無かったかのように

魄哉「Σいやそれ僕らが手出ししちゃ駄目でしょう!
我慢してるのその人だけでないんですから!」

家康「お前 あそこのお仕置きどんなか知ってる?」

魄哉「Σそ、それはそのっ」ぎくっ


家康「お前普段から 政務しない、将軍は影武者で行くなら 私は庶民って事にしてなさいって言ってるよね?

ほら一般庶民らしく義理と人情で動いただけだよ?」

魄哉「そ、それはそうなんですが」たじっ



白「家康が口喧嘩で勝ってる」びっくり。

シロ「珍しく目覚め良いな」

白「びっくりして目が冴えた。」きっぱり。

粋「兄貴、芝居小屋昼からだからなー
それまで二度寝無しでな。」

白「ムズいな」うーん。



家康「以上 報告終わりっ」わははっ

魄哉「っとに あそこにはあそこのルールがあるんですからねっ」ぶちぶち

千様「何よー。普段紳士ぶってる癖に あそこの子達には冷たいのねー」

家康「いや天海のはそれで正しいんだよ
仮に私が将軍としてそれやっちゃうと
なんで一人だけ?ってなるよね

結局他の同僚達から妬まれちゃうし。かといってあそこの子達全員自由にするのは幕府でも不可能だしねー」

粋「あー。
あそこ廃止しちまうとそれはそれで問題有るもんなあ」

シロ「そうなのか?」

粋「浮世じゃ生きられねえ奴も居るんだよな。
残念ながら」

蒼月「何?ガキガキしてる癖に解ったような事言うじゃん?」



粋「そりゃ俺 いわゆるスラム育ちだもんよ
その辺のどうにもならねえ物は嫌って程見てきたっての」

蒼月「・・ああ、うん。」たじっ

千様「この子も何気に経歴凄いのよね」うん。



家康「ま、結果オーライだよね
天海に色々丸投げしといて良かった良かった」わははっ


挿音「いや。一般人が忍軍動かすなや。」

家康「Σあ」

挿音「殿よお。新人が口止めされて俺にも報告出来ねーわで煮詰まってたろうがよ
次やったら根性焼き入れんぞオラ」キセルうらうらっ

家康「Σぎゃーごめんなさい! もうしませーん!」ダッシュ








魄哉「言っときますが
僕だって哀れと思わないわけじゃないんですよ!!」

千様「はいはいはい。解ってるわよ」

蒼月「割烹着が基本装備で人情無いとか思わないから安心しなよ」

魄哉「Σ標準装備は袈裟なんですけど!」

シロ「イメージの問題だな。」うむ。



挿音「ったく あの殿は、人として正解でも支配者としちゃーアウトなんだよなあ。」キセルすぱっ

白「一人一人に入れ込むのか」朝御飯もぐもぐ。

挿音「そんな所だな。だから殿様やらせても自爆するわって親父が代わりしてんだよ」

粋「偉い奴は難しいよなー」うんうん。






間。






家康「って事で天海。お金貸して。」きりっ

魄哉「終いにゃシバきあげますよ」


家康「Σせめて理由聞こうよ!」

魄哉「お小遣いの前借りが日常過ぎるからでしょうが!
つまり何です さっきの話の続きですか!?」




家康「当たり。例の遊女ちゃん 売上がもちょい上がれば格ってのが上がるらしくてねー
そうすりゃ新しい道が開けるって事でさ」

魄哉「幕府の公金から遊興費出せと。」


シロ「おい。もうやめとけ 命がいくら有っても足りんぞ」冷や汗っ

家康「いやでもさ。あの子才能有るし
その格ってのが上がれば 普通の芸の方で売り出せるんだよねー」


挿音「どうどうどうどう。
幕府の重鎮も多かれ少なかれやってるからな?」

魄哉「Σだから尚更トップはその辺きっちりしとかないと行けないんでしょうが!!」

千様「ド正論ねえ。
殿、その子と何があったのか知らないけどお金借りるなら他あたった方が良いわよ?」



家康「いや何も無いよ?
私年下興味ないし」しれっ

シロ「それ以上言うな 脳が腐るわ熟女マニアが。」

家康「そのね。例の子が足抜けしたのってね
女の子同士喧嘩になって 顔に大怪我しちゃったんだよね
で、これじゃ吉原で生きてけない。と」

千様「Σうわっそれは逃げたくなるわっ」ひいっ

家康「んでね。
私も逃げ切れ無いよと戻したは良いけど あの子があの場所で一人であの状態で生きてけると思わない

だから、出来る事なら手助けしてあげたいなーって。」




挿音「親父 財布見んなよ」

魄哉「こ、個人のポケットマネーなら問題無いかなと」

シロ「いや、金よりお前まで肩入れしてしまうとそれこそややこしくなるのではないか?」



一二三「えーと。つまり足長おじさんやるんだべか?」ひょこっ

家康「Σうお 子供には説明しづらい!
えっと外国のお話だっけ?

んー。なんだろね 袖すり合うも多生の縁ってね
元々将来有望で色んな芸に秀でた子だから 頑張れば生き抜けると思うんだよねえ

て、事で高級取りの白さんいかがでしょう?」きらーん。

白「来ると思った」


家康「駄目かな?
年期あけたらお前の仕事仲間になるかもよ?」

白「物凄く断りにくい言い方するなお前
大体いくらくらいなんだ?」むう。

家康「えーと。
あー 凄く言いにくいんだけど

ごにょごにょ」ひそっ



ぱりんっ

シロ「Σうおお!遠くの湯呑みが砕けたっ」ひいいっ

粋「Σ兄貴 火気漏れてる漏れてる!家燃えるっ!!」

蒼月「ま、ビビるよね そりゃ」うん。



白「お前 よくそれ貸してくれって言えるな」ドン引きっ

家康「あ。さすがにお金の価値は知ってる?」わははっ


千様「白君ビビらすとか殿凄いわね」うわあ。

魄哉「吉原は基本くっそ高いですからねえ」うーん。



白「まあいっか。
今日から仕事始まるし」ふう。

一同「Σ良いの!?」ひいいっ



白「ただしお前に貸すんじゃ無くて 貸すのはその女にな

無駄使いするから家康に金貸すなって言われてるし」

千様「え。返すにもその子 吉原内でお金って貯めれるの?」



粋「ま、その頃にゃ『忘れてる』よなあ。兄貴だし」

千様「あーそういう。
てかなんでストレートに言わないの?」

白「一人だけだと贔屓になるんだろ?」

シロ「もう面倒くさいわお前ら」





家康「申し訳ない! よろしくお願いしまーす」手合わせっ

白「拝むな。」




蒼月「つーかさ。バカ殿騙されてるとか無い?
女の子はしたたかだよ?」

家康「ん? 騙されるって何を
私は私のワガママで手助けするって勝手に言ってんだし。」真顔

白「うん。絶対殿様向いてないなお前。」納得。



家康「じゃちまちま通おうかな
あ、いかがわしい事はしないからね
相手子供だし。」びしっ

千様「はいはい。
殿の中で何歳までが子供か解らないけどねー」

蒼月「吉原行って手出ししないとかワケ解んないね」

粋「そりゃーお前はな」





魄哉「あれ? 今お客の取れる年齢なら 年期が明ける頃には殿のストライクゾーンでは」はっ

千様「Σどんなフラグの立ち方よ!!」



一二三「足長おじさんって最後 主人公と足長おじさんが結婚するだよなー」

蒼月「何それ 歳の差婚の話?」

一二三「だな。 ほらご本有るべ。」良い子の絵本シリーズ。

粋(あのカラス。ロリコン疑惑出てる奴がこういうの買い与えちゃ駄目だろ)うわあ。




白「でもその頃って家康ヨボヨボじゃないのか?」

挿音「つーか。変な事になりそうならさっさと逃げると思うわ。
そういう殿だしよ」キセルふー。





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