挿音「あーあっちい 襖開けろや暑苦しいな」うちわパタパタっ
千様「アンタねー 自宅だからってちゃんと着物着なさいよ」うっわあ
挿音「うっせえな 居候」ちっ
小太郎「あの二人全く恥じらいの欠片も無いの凄いよな」わおんっ
シロ「そりゃ片方が寝小便しとる様な時から知っとったらああもなるだろ
挿音「してねえよ。」
シロ「Σうおおお!かすったああ!!」ひいいっ
家康「家の中で刃物投げるのやめなさいっての」ほんとにもー。
挿音「しかし今年は暑っちいよなあ
彬羽生きてるか?」
彬羽「・・冬まで後何ヵ月かかる?」ぐったり。
挿音「瀕死だな」ああうん。
一二三「暑がりなのに火を使うお仕事でダメージ大だべ
よしよし。今日もお仕事お疲れ様だべ」うちわで扇ぎっ
千様「あら。一二三ちゃん手慣れてるわねえ。」のほほんっ
シロ(手慣れた幼妻か。)
蒼月(今下手に口に出したら叩き潰されそうだなあ。)うん。
彬羽「で、このクソ暑いのに なんで手前はんなかっちり着込んでんだ。見てて暑い」イライラっ
テオドール「こちらの方が落ち着くもので。」かっちり洋装っ
挿音「いや汗凄くね?
日本の夏なめたらやべえぞ?」
テオドール「実はその
和服に慣れようと頂いた浴衣から挑戦はしたのですがそのー」
千様「あー難しかった?」
テオドール「難しいと言うか 何故にこれで皆さん動けるのか疑問に思うレベルで。」うーん。
家康「あー。慣れかもねえ」
シロ「俺らからすればこやつの格好のが信じられんがな。」うむ。
テオドール「浴衣であれだけの難易度ですし
普通に昼間着る物は他にも色々形式?等有る様ですし 無理せず洋服で行くことに致しました」苦笑。
粋「うちの兄貴なんて今だに襟の合わせ逆とかざらだけどな」
家康「あーやっぱアレお洒落とかじゃなかったんだ。」納得。
挿音「ん?ちょい待て んじゃお前来た時のまんまかよ?着た切り雀?」
テオドール「この高温多湿でそれは衛生面でアウトです。
洗いがえも洗濯間に合いませんで困っておりましたら 魄哉さんのお若い頃の物を沢山頂きました」ほくほくっ
蒼月「いや何百年前のだよ。」
シロ「よく繊維持ったな」
テオドール「この袖口とかクラシックなデザインでかなり好きなタイプです」にこにこ
挿音「悪い 全く違い解らねえわ」うん。
家康「あいつ物持ち良いからねー
たまにタンスから文化財レベルの発掘されてるよ」
蒼月「Σ年寄り凄っ!」
シロ「Σこの家にやたら物が多いのそのせいか!!」
千様「確かにー あいつ昔から物溜め込む癖有るわよね」ふむ。
挿音「あー。何処かで使うかもとか 土産の包み紙とかまで取っとこうとすんだよな親父」うんうん。
一同(Σ典型的な物捨てられないタイプのオカン!!)
蒼月「え。んな事してたらゴミだらけになんない?」
挿音「おう。だから毎度使えねー様その場で破って捨ててるわ」
シロ「容赦ないな」うむ。
家康「何だかんだでこの親子バランス取れてるよねえ」うーん。
彬羽「それでも充分物多いがな」
一二三「だなー 魄哉さんも何処に何あるか全部覚えてねえみたいだべ
この前も本探してて 積み上げたの倒して頭いたたしてただし」うーん。
テオドール「意外とその辺ルーズですか?」
蒼月「ジジイの部屋見てみなよ 結構散らかってるよ?」
白「汚いのは嫌いだけど アレもこれも捨てられないから どんどん物たまって狭くなってくんだな」納得。
魄哉「あー確かにそうかも。
でも今回みたいに役に経つ事もありますからねえ」苦笑。
一同(Σ居たのか!)
魄哉「てか僕の部屋が散らかってるのは主に君のせいですよね?」
蒼月「だって読みかけの本さっさと片付けちゃうじゃん?」しれっ
魄哉「Σ自分の部屋で読みなさい!てか下から物取るなっていつも言ってるでしょうが!!」
蒼月「えー。勝手に持ち出したら怒る癖に」
魄哉「一言言えば良いんですよ!?」
蒼月「やだ。めんどくさい」きっぱり。
粋「この二人が読む本てどんなだよ」
挿音「親父しょーもない雑学系好きだかんな」キセルすぱーっ
千様「納得行ったわ」うん。
シロ「よし!では暑気ばらいだ!
この機会に要らぬ物を処分し、風通しを良くしようではないかっ!!」くわっ
魄哉「Σなんでそうなるんですか!?」えええっ
シロ「先程 頼まれていた盆の提灯を探していたら謎のミイラを見つけたぞ」
魄哉「・・ちょっと掃除しましょうか」ああうん。
彬羽「おい。ミイラって」引。
千様「そういや前に掃除した時 平安時代に斬り落とされた茨木童子君の腕出てきたわねー」
粋「Σあれこの家にあったのかよ!」えええっ
白「そう言えば元陰陽師だっけ」ふむ。
家康「あれ?どっかから持ち込まれたとか言ってなかったお前」
魄哉「大掃除してたら腕出てきましたとかさすがに言いにくいじゃないですか」ふっ
家康「いや怖すぎ怖すぎ。」
小太郎「よし 皆断捨離頑張るぞー!」わんっ
彬羽「Σこの暑い中か!?」
白「お前は大人しくしてた方が良いと思う」うん。
ーーーーーーーーーー
蒼月「ちっ。面白い物無いなー」ホコリもうもうっ
小太郎「面白いって何期待してたんだよ」
蒼月「あのジジイの中2な落書きとか出てきたら面白いと思わない?」にやにや
シロ「珍しく率先して手伝うから何かと思えば。」ため息。
魄哉「有るとしても何百年前のですかねえ」ふふんっ
石燕「紙ってそんな持たないっすよ」あっさり
蒼月「Σそうなの!?」
石燕「1年でも虫に齧られたりでボロボロなるんす。
中2落書きとか虫干ししないっしょ?」
蒼月「Σえええ!虫ケラ腹立つな!!」
魄哉「という事で 何かを後世に残したいなら石に刻むのが1番良いですよ」
家康「うん。何伝授されてるの私」困惑っ
シロ「溜め込んだ物を捨てられたく無いのは解るが 手伝えそこ。」 イラッ
石燕「勝手に捨てない辺り優しさっすかねえ
よっこら Σはうっ!?」ごきゃっ
小太郎「Σ石燕ーーっ!!」ぎゃいいんっ
石燕「Σあだだだ!スジ違えたっ
やば肩凝り酷かったもんで あいだあああ!!」ひいいっ
蒼月「Σなんで力仕事しようとしたよクソモヤシ!!」
千様「ちょっと救護班ー。」
【居間。】
コマ『お仲間ですよ』カタカタっ
彬羽「俺は負傷者扱いか」
石燕「肩がああ」うーんうーん。
一二三「はいはーい。 湿布貼るだよー」救急箱がたごとっ
間。
魄哉「Σあ!殿それダメです!!
開けたら蓋に噛まれる仕掛けが!」
家康「Σあぎゃあああ!!!」がっぷりっ
粋「Σなんで引き出しにそんな仕掛け有るんだよ!」
魄哉「すみません。 昔ちょっとそういうのにハマってまして」
白「中身はめちゃめちゃしょうもないな。」謎の紙くずっ
魄哉「あー。
取ってても使いませんねえ焼却お願い出来ます?」
白「やっぱ要らないのか」ぼぼっ
家康「こんなのまで仕掛けてたのに要らないの?」手ふーふーっ
魄哉「ええまあ。
この御時世に賢者の石の作り方とかおそらく必要無
粋「Σ兄貴ストーップ!!燃やしちゃダメだああああ!!」ひいいっ
燃えカスッ。
蒼月「遅かったね」あちゃー
白「ん?燃やして良いんじゃないのか?」
粋「Σコレ文化財どころじゃねえだろ!!」
魄哉「僕らには過ぎた代物ですよ」さらり。
粋「Σいや勿体ねえよ!! 色々使えたんじゃねえの!?」
家康「天海が言うならそうなんじゃない?
人には人の領分てのがー「Σ殿なのになんでんな言いなりなのお前!?」
白「持ち主が要らないって言ってるなら要らないで良いだろ。
どんどん行くぞ 終わらないし」ぼぼぼ。
小太郎「焼却役ラクで良いなあ」わおんっ
白「邪魔になるからこれだけやってろって言われたんだぞ」
テオドール「火を起こすのも大変ですので大役かと思われますが。
あ、この壺ちょっと退けま うわ重
どすんっ
テオドール「Σだああああ゛!!!」じたばたっ
千様「Σちょっと手!手っ! 指挟まってる!!」ひいいっ
シロ「Σおい待て何故灰になっとらんのだ!?」
白「なる前に痛くてパニックで忘れてるんだと思う」うん。
粋「Σ早く退けろ指潰れんぞ!!」ひいいっ
ーーーーーーーーーー
【居間】
コマ『追加です』
灰こんもり。
石燕「そろそろ来ると思ったっす」うん。
彬羽「・・俺はこの辺と同じ扱いか。」ふっ
ーーーーーーーーーー
千様「ちょっとー見覚えの有る子供服出てきたけどー?」
魄哉「Σあああ!それはダメですっ!」ひいいっ
挿音「Σいい加減捨てろやああ!!!」
一同「Σお前のか!」
白「ウサギ柄「Σ俺の趣味じゃねえわ!!」
蒼月「なんて物着せてたんだよ」ドン引きっ
魄哉「昔は似合う子だったんですよ?」えー。
千様「ねー。なんであんなのなったのかしらー」うんうん。
挿音「焼却。」ぽいっ
魄哉「Σだからダメですってば!!」
白「どっちだ。」むう。
シロ「ふむ 基準が解らん
日常生活に必要無さそうな物は基本破棄。
で良いか?」
挿音「あーもうそれで良いや。 ガンガン行け」けっ
魄哉「Σ!?」
千様「アンタに頼ると片付かないから 発言権無くされちゃったわねー」あーあ。
白(ここの家主誰だったっけ?)あれ?
数時間経過。
千様「凄いわねー。」しみじみ。
シロ「うむ。やって良かった」
白「物 半分くらいになっちゃったな」
スッカスカッ。
粋「どんだけ要らねー物有ったんだよ」うわー。
小太郎「メモリアル千年妖怪えげつないなあ」わおんっ
家康「あの、天海拗ねたんだけど。」
挿音「しゃーねえだろ
親父の言う通りにしてたらどれもこれも捨てらんねえし」けっ
蒼月「間違って無いけどさあ」うーん。
千様「後半もう あーはいはい。好きにすりゃ良いですよ。しか言わなかったものねー」
白「ちょっとやり過ぎたかな?」ふむ。
小太郎「年寄り拗ねると面倒いぞ」わおんっ
ーーーーーーーーーー
【居間。】
魄哉「ったく 思い出は捨てたら買い戻せないと言うのにっ」ぶんすかぶつくさっ
コマ『自ら救護室に仲間入りとは。』筆談っ
魄哉「メンタル負傷しました。」きっばり。
彬羽(なんで暑苦しい上に愚痴聞かされなきゃいけねえんだ。)ぐったり。
石燕「まあまあ。ほらテオさんがスイカ切ってきてくれたっすよー
彬羽さん生きて下さいっす。」
彬羽「俺は甘い物食えねえぞ」げんなり。
石燕「Σ忘れてた!」
テオドール「お疲れ様です。さて、皆さんにも持っていきますか」
魄哉「あ。そう言えば指大丈夫でした?
Σうわっ!指全部血豆じゃないですか!無理しないで下さい!!」ひいいっ
彬羽「いや地の色だろ。吸血鬼だぞ」麦茶ずずー
テオドール「・・血豆。」さらさらっ
石燕「ありゃ また灰に」あーあ。
彬羽「落ち着け。俺も少し切らなきゃ爪尖るからな
化物である以上仕方ないだろ」
魄哉「Σうわすみません イラついてたもので
これは失礼しましたっ」ひいいっ
ーーーーーーーーーー
挿音「あー バテたバテた。」ごろんっ
シロ「うむ。気分的にもかなりスッキリしたな」うんうん。
粋「あー動いた後のスイカうめっ
で、
お前なんで手袋してんの? それこそ暑くね?」
テオドール「お気になさらないで下さい。」 即答
千様「何かあったの?」
魄哉「いえその。
自分で思ってたより 僕は間抜けかもしれませんねえ」うーん。
蒼月「今かよ。」きっばり。
石燕「あれ?白さんどこ行ったんすか?」
千様「へ? あらー?燃やすの数多かったかしら?」きょろっ
シロ「む? あやつなら何だろうと一瞬だろうが。
何をしておるのやら」
白「これ。本当に燃やして良いのかな。」うーん。
どう見ても封印な御札木箱謎の仏像その他諸々っ