小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月23日

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魄哉「年末ラッシュ今年も開始ですか」

書類の山っ


鏡子「まだ10月ですが。」

魄哉「公務員なんてこんなもんですよ」遠い目。



彬羽「バイト終われば手伝うからな。始めから無茶するなよ」


魄哉「はーい。ありがとうございます」虚無。


蒼月「うっわ始めからメンタルヤバイじゃん」

家康「既に昨日から徹夜してるからね
だから家に強制撤去されたんだよ」


挿音「去年は書類に埋もれたまんま意識飛ばしやがったからなあ。
くたばらねえよう見張り要るだろ」キセルすっぱー。

蒼月「アンタが護ってるのって 最早外敵からじゃなく怒涛の仕事量からだよね?」


粋「つーかこの量どうやって運んだんだよ
離れ入れねえし」うわあ。

彬羽「さっき徳川忍軍が総出で風呂敷包みを担い「忍マジで大変だな。」



家康「て、事で 天海今年も忙しラッシュ入るからね
邪魔しちゃダメだよ?。あ、書類に落書きとかしないでね」

白「なんで俺に言うんだ?」はて。

彬羽「やりそうだからだろうな。」

一二三「なんでおらに言わねえんだか?」

千様「一二三ちゃんいい子だもの。」きっぱり


シロ「幼児と大人が逆だろ普通。」




蒼月「しゃーない。 とりあえず全部目通して変な所無いかチェックだよね
ちょっとくらい手伝ってやるよ」

家康「おおっ!こういう時は頼りになるっ」


蒼月「その代わりお年玉弾んでね。」 真顔。

魄哉「世間的には年末すらまだですがね」

千様「てか毎年貰ってんのね。蒼月君」


白「ん?」

粋「Σな、何もっ!?」ぎくっ

挿音(こいつも貰ってんだな。)うん

千様(気持ちは解るわ。中身お子様だし)うんうん。


シロ「受け取らんなら受け取らんで こっそり洗濯物の間に忍ばせておかれるからかな。」

小太郎「へー。俺毎年生肉だから知らなかった」わんっ



彬羽「手前で稼ぐ能力の無いのは子供扱いって事か」ふむ。

粋「Σ俺はお前ら程じゃないけど稼いでるって!!」


家康「あ。ごめん
オッサン扱いだけど貰ってる」拠手。

彬羽「成る程。子供云々じゃなく懐寂しそうな奴って事か」



蒼月「やっぱ普通にバイト代で頂戴」書類ぱらぱら

魄哉「どっちでも良いですけどね。

てか、これ処理出来るんなら僕に小遣いせびらなくても充分高給取りに「ダルいから定職つくのやだ。」きっっぱり

挿音「書類山積みの中でケンカすんなよ?」



魄哉「しませんよ。

しかし、家で仕事に没頭となると 目の前に集中するだけで良い分、気が抜けて色々出ちゃいますねえ」

白「こら猫。
羽にじゃれるな。」

ねこ「にゃんっ?」


シロ「む?初日から尾羽出とるが大丈夫か?」

千様「徹夜したんでしょ?ちょっと寝れば?」

魄哉「あーいえ。 実は完全な人型より多少変化してる方が体力増しますので」

粋「あ、俺の勾陣みたいなもん?」

魄哉「ですです。 僕らみたいなのは妖の部分が多い程 頑丈になりますからね」

小太郎(喋りながら仕事してんの凄いなあ)うわあ。




魄哉「それにほら。 これから冷えて来ますし
尾羽で足暖かいんですよー
冬場は地味に助かりますコレ」にこにこ。

千様「アンタがいいならいいけど。
で、言いながら右手にも羽ジワジワ来てるけど大丈夫?」



魄哉「雨のせいか冷えるので

ほら 羽毛の中にちゃんと手有りますので筆持てますよー」羽めくりっ

千様「アンタ程自分の体質フルで使ってる奴も珍し
しいわよね。」


粋「あっと言う間に半鳥体になっちゃったな
アレほんとに寒いだけなのかな。」うーん。

白「書類で見えない。」

家康「あー そっか届かないか 彬羽に高い高いして貰えば?
何てね あはは Σあ!ちょごめん そんな気にして ぎゃああああ!!!」




魄哉「殿 うっさいです。」書類書き書き。



粋「兄貴んなちっさくねえのにな。」

シロ「うむ。この家にデカい奴等が多過ぎるだけだ。」うんうん

挿音(シロだけはマジでちっさえけどな。)キセルすぱー

彬羽「やらねえからな。」

白「頼んでないだろ でかぶつ」ふんっ




蒼月「てかさー。アンタら煩いよ
こっち仕事中なんだから 母屋行っててよ」

家康「Σう。ごもっとも」

千様「殿、頭に扇子刺さってるわよ」


粋「Σおお!年末の稽古の小道具!
キレついでに練習したのか 兄貴さすがっ!!」おおっ

シロ「うむ。扇子刺さるよな演目が全く解らん」


蒼月「はいはいはい。解ったから散って散って
バカ殿ならいくらでも的にしていいから。
あ、たまに茶と菓子の差し入れはよろしくね」しっしっ



粋「うえー。まさかの蒼月にウザがられた。」しぶしぶ

小太郎「まあ、確かにな
俺ら居ると遊んじゃうもんな」わんっ

家康「うう。生け贄の殿」さめざめ。

彬羽「要らねえ事言わなきゃ良いだけだろ」






間。






千様「あら、蒼月君 お手洗い?」せんべいぼりぼり。

蒼月「あー違う違う。ミッションコンプリート」

小太郎「Σえ?あれ全部片付いたのか!?」




蒼月「いや。寝かしつけ完了。」ふっ

挿音「そりゃーセルフ羽毛100%だもんな
徹夜明けで耐えれるわきゃねえわ」キセルすっぱー


粋「え。ちょい待て

始めから休ませるつもりで?」えええっ

蒼月「1度寝た方が脳ミソもちゃんも働くんだよ
あのジジイその辺不器用だからさあ」

挿音「江戸城じゃ気張ってるから 良くて座ったまんまうたた寝数秒だしよ。
年寄りが無理すんじゃねーっつの。」




家康「つまり 在宅で仕事の時点から これが目的?」ほう。

蒼月・挿音「まさかの目的同じでビビった。」うん。



白「バカラスが言ってたけど
毎年 やらなきゃいけないの終わってもこっちもやっとこうでヘロヘロになってるから 余裕は物凄く有るらしい」猫もみもみ。

猫「にゃんっ」ゴロゴロ。

千様「あー。 ワーカーホリックあるあるねえ」うわあ。



蒼月「いつまでも体力有ると思うなっての。クソジジイの癖してさー」ははんっ

シロ「それで悪ぶっとるつもりかお前。 」




一二三「よし!起きたらお茶はおらが持ってくだ」むんっ

千様「あら。それは元気出そうねー。
よろしくね」なでなで。



家康「今年は軍師召されかけなくて済みそう。はー良かった」ほっ

シロ「いや
毎年くたばりかけるのがおかしいのだぞ。」




石燕「魄哉さん愛されてるっすねえ。」よろろっ

千様「あら石燕さん。まーた 籠って絵描いてたの?」

石燕「あっしも徹夜 いえなんでもないっす。」



シロ「比べて凹むな
ほれコマが握り飯作ってくれとるぞ」

コマ「カタカタカタカタ」ぐしゃぐしゃおにぎりっ

石燕「おおっ 木彫りの観音様っすねえ」じーん。



白「ちょっとこっちにも優しくしてやった方がいいと思う」うん。

家康「うん。皆私にも優しく無いけどね」

蒼月「バカ殿 何かボロボロになってない?」





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