小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月5日

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杜和「皆さんおはようございまーす!」
がららっ


粋「・・・・おう。」

杜和「なんでこの世の終わりみたいな顔してるんですの?」

シロ「あ。いやそのな
何と言うか 朝から揚げ物的なそういう感じがな」

杜和「だれが昨日の残りの天ぷらですか。」むっ



家康「やめてー。聞くだけで胃もたれがっ」うぷ




白「胃もたれ?」

千様「しないわよねえ」うんうん。


小太郎「お前ら元気だな」うわあ。

粋「Σ兄貴はともかく姉ちゃんマジか!」



杜和「全く失礼な人達ですわねー

で、本日兄様は?」そわそわっ


小太郎「あー。居るには居るんだけどな」



襖がらっ


挿音「だあくそ あったま痛え 呑み過ぎた」ちっ


小太郎「目座ってるから静かにな」

杜和「成る程。揚げ物注意ですわね」ふむ。



挿音「あ?杜和来てたのか

今日ダリいから そいつらに遊んで貰えや」すたすた。

杜和「Σええええー!!」がーん!

小太郎「Σしーっ! あっさり!!あっさりで行こう!!」




杜和「せっかく今日こそは兄様のハートをげっつ!!とお弁当作ってきましたのに」ため息。

蒼月「大荷物で何かと思ったら
めげないねー 」

杜和「ほらほら朝早く起きて頑張ったんですのよ!!」蓋ぱかっ




一同(Σ見るからにこってりーー!!)ひいいっ



彬羽「野菜も入れた方がいいぞ」

シロ(Σおお!攻撃的でなく的確なアドバイス!!)



杜和「私がお野菜嫌いなんですの」きっぱり

彬羽「手前の兄貴はこの家の畑担当でもあるんだが?」


杜和「・・くっ!!
そう言われては次から入れるしかありませんわねっ
料理人恐るべしっ」拳ぐぐっ



蒼月「何の戦いこれ?」

粋「つか料理人関係ねーだろ」


杜和「ちえー ならいいですわ

悪くなってもアレですし どなたか食べて下さいな
今の兄様に差し上げたら嫌がらせにしかなりませんし」ため息。

蒼月「お 。んじゃ、一口いただきまーす」ぱくっ


小太郎「?
蒼月?」

蒼月(味濃っっ!!)ごふっ




家康「あーよしよし。
仕方無いね

今度あいつの食の好み教えるから リベンジ頑張ろ」

挿音「家康様 なんかムカつきますわ」

家康「Σなんで!?」


杜和「自分の方が知ってるアピうざいです。」けっ

家康「Σ一応関ヶ原辺りからの盟友なんですけど!?
全く知らない方がおかしいでしょ!」

杜和「で、ちなみに何ですの?兄様の好物」





家康「ネギ。」






彬羽「ネギがメイン か?」むう。


千様「プロでもムズいみたいね」うわあ。








間。








白「飼い主アク強くて お前も大変だな」

赤兔「ぶるるっ」


粋「兄貴 一人だけほのぼのっすか。」

白「後ろから寄ると蹴られるぞ」



パカーン!!





杜和「あの方アホですの?」

蒼月「あー。馬とか乗ったこと無いだろからね」

粋「Σ誰か一人くらい心配しろよ!!」血ぃダラダラ




杜和「ねぎ。ねぎいいいー」うーんうーん。


蒼月「焼いてミソでもつけとけば?」

杜和「Σそんなお弁当何が楽しいんですか!!」


粋「Σうっお。まだやってた!!」ボタボタだらだら


彬羽「待て。何か浮かびそうだ」悩。

シロ「お前も意地になるな
バイトに遅れるぞ」




千様「こういう時は

はーい。お母さん出番よー! 」

襖がらっ



魄哉「Σ目があああっ!!」ひいいっ


家康「Σ千ちゃん襖閉めて!! 徹夜明けドライアイに春先の直射日光は辛い!!」




千様「あんがいヤワよね」

魄哉「鬼ですか」ぜーぜー

蒼月「いや泣くなよ」ドン引き。

魄哉「Σ目玉へのダメージで勝手に涙出るんです!!」ぼろっぼろ



シロ「すまん。ネギレシピについて聞きたいらしいのだ」

魄哉「はい?

あー。成る程。」

杜和「理解が早すぎていかに熟知しているかが明白で とってもとっても腹立つんですが」

小太郎「そりゃ育て親だもんな」



魄哉「そうですねー
あの子昔から自然派と言いますかあんまり手のこんだの好きじゃないんですよ」

粋「あー。そんな感じ」だばだば

家康「あのー。お前止血しないとヤバくない?」

白「血の気多いから大丈夫だろ「いや畳の心配」



杜和「で?例えばどんなのを好んで食しておりましたの?」ずいっ

魄哉「ぶっちゃけ

火鉢で豪快に焼いた白ネギに味噌つけて丸かじりです。」


千様「きゃー!シロ君大正解」ぱちぱち

シロ「微塵も嬉しくないのだが。」しらけっ



杜和「ふむ。仕方ありませんね

そんなにお好きなら 今度ネギとお味噌持ってきますか」ふう。

家康「Σえ。ほんとにやるの?」

杜和「もう何か食べてもらわねば気が済みませんの。」

白「凄い弁当だな」


魄哉「どうせならあの子が作った葱を焼きます?
台所にありますよ?」

杜和「Σきゃああ!それは素敵っ

台所御借りしますわっ」いそいそっ




家康「あのー お前兄妹間だからって 杜和ちゃんのアタック猛反対してなかった?」

魄哉「胃袋捕まれたくらいで落ちる子じゃないのは よく知ってますから」ふっ


千様「やだ。嫁姑戦争?」うわあ

魄哉「誰が姑ですか」


白「最近オカン呼び反論しなくなってるぞ」

魄哉「Σはっ!」

蒼月「自覚症状アリじゃん。オカン」







襖すぱーん!


粋「よっしゃ許可出た!!」わくわく

シロ「ん?何のだ?」



粋「杜和が台所使ってる間 赤兔に乗って良いって!」わくわくっ

白「さっき頭蹴り割られたのにか。」




粋「さっきはさっき。
後ろから寄らなきゃいいんだろ
なー。赤兔
馬っていっぺん乗って見たかったんだよなー」

赤兔「ぶるるっ」


千様「稽古なしで乗れるもの?」

シロ「いや。稽古せんと危険だが
あやつなら振り落とされながら覚えた方が早いかもしれん」

小太郎「あ。シロは乗れるんだな やっぱ」


シロ「うむ


良いか。 落ちる時は馬の後方に落ち すぐにその場を離れろ
うっかり踏まれれば頭蓋骨が粉々になるぞ」

粋「Σすんません!ちょい基本知識くれ!」ひいいっ



杜和「うちの赤兔は賢いから大丈夫ですわよ」ひょこっ

白「だな。俺もいきなり乗れたし」うんうん。

杜和「え。主としてなんかムカつくんですけど」

白「飼い主の日之丸と一緒だぞ?」

杜和「ああ。あの子が乗れるようになった時のですわね

それまで赤兔が怖いって近寄れなかったので感謝ですわー」



粋「賢いのか怖えのかどっち?」 びくっ

蒼月「怖気付くならやめときなよ」




粋「こここ怖くねえし!
よっしゃあ! まずそこら一周行くぞ!!」飛び乗りっ



シロ「馬を驚かすと危険だぞ。」

粋「Σそれを早く言 ぎゃああああ!!!」



どどどどっ
パカラッパカラッパカラッ


蒼月「あ。大丈夫 しがみついてるね」

家康「どっちかと言うとロデオみたいだけどね。
あ、見えなくなった」





杜和「あ。忘れてましたわ

赤兔。野郎乗せるの嫌いなんですのよ
粋様 生きて帰って来れるか心配ですわねー」

千様「Σさらっと爆弾発言!!」ひいいっ


白「あれ?俺は?」はて。

杜和「おそらく 逆らったら馬刺しにされると思ったんですわ」

小太郎「成る程。」うわあ。



杜和「それより ネギなんですが
焼くだけで終わっちゃったんで暇なのですが
兄様どこ行きましたの?」

家康「さっきから厠から出てこないねー」うーん。



魄哉「二日酔いの薬でも用意しますか。」すたすた

杜和「あ! あのすり鉢ゴリゴリですの!?
やりたい!やらせて下さいませー」すたたっ


シロ「Σお前ら少しは粋の心配をせんか!!」




石燕「大丈夫っす。まだ落っこちてないっす。」目細めっ

千様「石燕さん さすが!!」おおっ


石燕「つか 立ったまんましがみついてんですけど、
馬ってそんなもんなんすか?」じーっ




杜和「あー。走らせてる時はそんなもんですわよ?

赤兔荒いんで 少しでも座って休もうとしたらお尻の皮がずる向けますわねー」

家康「Σ絶対休めない拷問!?」




魄哉「あれ?シロ君。
ちゃんと馬の止め方説明しました?」

シロ「Σはっ!!」




白「落ちるのがてっとり早そうだな」うん。

石燕「普通ならそれ命に関わるんすが Σあ。」



蒼月「かち割られた頭 まーた噴水になってそうだね」察し。





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