小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月8日

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千様「Σぎゃ!シロ君手! 血垂れてる垂れてる!!」ひいいっ

シロ「ん? Σおわっ!
これだから冬はっ」ごしごしっ

千様「Σ袖で拭いちゃダメーー! シミになるわっ!!」




白「突き指したり流血したり忙しいな」

シロ「五月蠅いわ。 早朝から冷たい水で顔洗って朝練しておったらそりゃ手ぐらい割れるだろ!!」



魄哉「シモヤケですね。
さては掻きむしりましたね?」ふむ。

蒼月「あー。 先輩冷え性だっけ」



白「・・・・。」じーっ

シロ「Σししし仕方無かろうが!!」



蒼月「この寒いのに朝から冷水とか信じられなーい
で、シモヤケかゆかゆって ちょっとは妥協したら?」

シロ「ぬるま湯だと顔洗った気がせんだろうが」ふんっ

家康「あー。本体は暑苦しいもんね。
成る程成る程」





魄哉「そんなシロ君にお役だちアイテムがありますよー」ごとんっ

シロ「?
なんだそのつづらは」



魄哉「バイオの力で傷口再生『ナース細菌すらいむ君』です」

シロ「Σ明らかにお前が作ったろ!!」




家康「相変わらずのセンスだねえ」

千様「名前から何か解るのはありがたいんだけどね
シロ君。逃げて逃げて」




魄哉「?
何も怖くありませんよ?

あ、そこの負傷した粋君。ちょっとちょっと」

粋「んー?」すたすた。



蒼月「アンタも何 怪我したの?」

粋「いやー。 役者って言っても見習いの仕事って雑用だからよ
大道具の手伝いしてたら金槌で指がすっ!と。
ほれツメいったいった」びろん。

蒼月「Σうっわ!見せんなよ痛い!!」ひいいっ



家康「うっわー ツメは辛いねえ」

粋「あれ?お前 傷口ダメなタイプ?」

家康「ダメだねー 見てて気持ち悪くなっ
千様「殿 戦でよくメンタルもったわよね。」




魄哉「はい。そんな痛そうな傷口に こちらのすらいむ君。」

どちゃっ


粋「Σぎっやあああ!!何だこれ何!?
いや何いいいいーー!!」ひいいっ

シロ「Σ思ってたら数倍スライムだった!!」ひいいっ



プチプチプチプチプチプチ



家康「あの、 なんか変な音が」びくびく。

魄哉「バイ菌が捕食されてる音です。」きっぱり

千様「バイ菌ってあんな音するの?」



粋「あああ兄貴コレ取ってっ気色悪いいいっ」涙目っ

白「嫌だ。触りたくない」きっぱり

粋「Σ理由よ!!」




魄哉「とか言ってる間に はい!ご飯貰った御礼に傷口くっつけてくれてますよっ ていっ」べりっ

蒼月「Σ剥がし方粗っ!」



粋「あ。 うっわマジでくっついてる!」おおっ


魄哉「この通り 物凄く気持ち悪いですが効果は覿面ですよ。」にこにこ。

千様「気持ち悪いのは否定しないのね」





魄哉「はい。という事でシロ君も手を出して下さい」

シロ「全力で断る。」きっぱり


魄哉「Σダメですか!?」ガーン

シロ「そんな得体の知れん物に傷口任せられるか!
うっかり腕まで食われたらどうする!!」

魄哉「大丈夫です!今までにそんな事ありませんでしたし!おそらく多分大丈夫です!!」



粋「おそらく多分っておい。」

家康「まあまあ お前のは無事くっついたんだし」



シロ「大体!!そんな便利な物があり尚且つ安全ならば何故今まで出して来なかった!!
つづらにうっすらホコリがかぶっておったぞ! しまいこんでおったのは明白! 何故だ!!」びしっ

魄哉「Σう。」



白「必死か。」

蒼月「まあ嫌だよね」うんうん。






魄哉「・・思ってた数倍感触とか気持ち悪いんで 出来たら使いたくないなーと。」目そらしっ

粋「おい待て。 本気でなんでそれ俺に使ったんだ」



魄哉「粋君なら色々頑丈なので問題無いかと」

粋「Σ大有りだっての!! すっげえ鳥肌ぶっつぶつだったつの!!」




家康「便利なのかもしれないけど、大きな怪我してたらトドメになりそうだよねえ。精神的に」

千様「てかこれ 動いてるわよね。バイ菌食べるって事は生きてるの?」うーん。





彬羽「アホな事やってないで普通に傷薬を塗れ!」

どすっ!

シロ「すまん。
救急箱ありがたい」ほっ




魄哉「んー。造り手としては この子も何かに役立てたいんですがねえ。
すみません やっぱ皆無理みたいですよ?」

ぷるぷるっ


家康「あの。普通にスライムと会話しないで」









間。








石燕「いっやー あのスライム君いいっすねー
肩凝りにも効くってありがたいっす」にこにこ

シロ「Σ乗せたのか!?あれを!肩に!?」ひいいっ


石燕「ちょっと気持ち悪いのが癖になるっすよ?」

家康「Σ石燕ちゃんのメンタルこっわあ!!」



石燕「湯煎したら更に暖かさでコリがほぐれて いやーいいっすねえ。

良いもの? 良い子?貰っちゃいました。」

シロ「Σ湯煎!?」




魄哉「いやー 行き場があって良かったですよ」にこにこ



千様「あら? 確か外傷系の治癒アイテムじゃ無かったのかしら」

小太郎「石燕の肩こりは外傷レベルとか?」

家康・千様「成る程。」納得





白「単に肩暖めたらいいんじゃないかな」ボソッ

粋「いやもう 本人がいいならそれでいいんじゃね?」




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