小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月14日

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挿音「ーーて事でいっちょ御指南してやってくれ」

日之丸「よろしくお願い致しますっ!」ぺこりっ


挿音「んじゃ後よろしく」

がしっ

彬羽「待て。何をよろしくすりゃいいんだ。」

挿音「ちっ」




千様「しっかしホント似てるわよねー
6歳?だったかしら?」



石燕「挿音さんの隠し子っすか?」真顔。

挿音「トシの離れた弟だっつの。」


シロ「Σこら!思っていても本人の前で言うでない!!」

石燕「え、でも確か10代の時やんちゃしてたんすよね?
そんならこれくらいの子がいても不思議じゃ

あ。ひょっとして そういう事になってるだけでホントに



挿音「何本まで息があるか記録に挑戦すっか?」
じゃきんっ

シロ「Σやめろやめろ!! 明らかに金属音がっ!!」

白「クナイで針山みたいにされるぞ」

石燕「Σぎゃー ごめんなさいごめんなさいいいっ!!!」




日之丸「兄上 楽しそうですねえ」にこにこ。

千様「そうね。 動じない辺りホント兄弟だわ」うんうん




石燕「えーと。つまり 挿音さんて良いところの出っすか?
弟さんめちゃ身なりいいんすけど」ひそっ

粋「なんで俺?

あいつは地域大名の御烙印なんだよ」



挿音「んで、庶民として育ったものの世は戦国て事で孤児になって拾われて
生きるためにと色々叩き込まれてこんなんだ。」キセルすぱー


石燕「Σ!」びくううっ

粋「Σ俺を盾にすんなああ!!」

挿音「いや、刺さねーから。」




千様「でー。家判明して お家帰る?て聞かれたけど
こっちを取ったのよねー
大まかに説明するとこんな感じかしら?」


石燕「へ、へー。 人に歴史ありっすねえ」びくびく


挿音「俺ぁ そんなに怖えのか」

日之丸「いえ。亡き父上も大概そんな感じでしたよ?」


シロ「Σ大名がこんなのだったか!!」

千様「呪われた血ねえ」うわあ。





彬羽「で、結局何を頼みたいんだ?まさか子守りか?」イライラ

挿音「眉間の皺がいつもより凄くね?

いや、俺が跡取り放棄したから日之丸が跡取りにっつか
杜和が後見になって 既に跡継ぎやってんだけどよ」

千様「ああ。あの杜和ちゃん・・」

石燕「?」


白「あれ?前来た時 お前居なかったか?」

石燕「大概部屋に引きこもってるもんで。」

粋「あー まあ見りゃ解るよ ありゃあ」遠い目。






日之丸「ここに居られるの方々は各部門の頭と存じておりますっ

つまり! 大将としてのなんやかんやを教えて頂きたく存じます!!」きりっ

一同「本当に兄弟か。」



挿音「な?びびるくらい真面目だろ」

シロ「他人事のようだが お前も徳川忍軍の頭だろうが
兄として指導してやれば済むことでは無いのか?」



挿音「チンピラ前科もんの集りと武士を束ねるのって違くねえか?」

千様「一歩間違うと 地方にチンピラ大名が誕生するわね」

シロ「Σすまん! 今のは無しで!!」



彬羽「俺は大将でも何でもないから関係ないな」すたすた。

白「お前 割烹の若大将とか呼ばれてるぞ」

彬羽「Σただのバイトなのにか!?」

粋「でかいから目立つんだよ」




がららっ



家康「たっだいまー

小太郎の散歩行ってきたよー」


シロ「Σまたよりによって教育に悪い大将が!!」



家康「えー。 帰るなり酷いなあ

お。日之丸久しぶりー
相変わらず兄上のクローンだねえ」へらへら

日之丸「Σお、お久しぶりにございますっ!!」ぴしっ



石燕「あ、忘れてたけど 家康さん偉いんすね」

千様「本来この国で一番偉いはずなんだけどねえ」




家康「あ、お茶飲む?
風邪予防にいいらしいよ?

あれ?茶葉何処だっけ?ちよっと天海お茶いれてー」

日之丸「Σうわああああ!!」わたわたっ



粋「国のトップ二人に淹れられた茶とか地方大名胸焼けすんだろ。」



魄哉「はいはい御呼びで?
ようやく休憩入った所なのに

おや。日之丸君 いらっしゃい」にこにこ


日之丸「あ、天海様 お久しぶりです。」ほっ





シロ「Σオカンオーラ万能か!!」




家康「私も全く怖くないのにねえ?」

千様「威厳って物があるからちょっと黙りましょ?」





蒼月「あのさあ」にょきっ


日之丸「あ、蒼月さんお久しぶりです。
何かの遊びですか?」

蒼月「一気にいつもの調子に戻ったね

遊んでないない。一言で言うなら寒がりなんだよ」

日之丸「成る程。それでコタツ
顔出してないと窒息しますよ?」

蒼月「ボケなのか真面目なのか解んないけどさ

うちに来たの 他にも理由があんでしょ?」

日之丸「Σなんでそれをっ」ぎくうっ




挿音「ん? なんかあんのか?」

日之丸「いいいいいえ!何も!!!」わたわたっ


蒼月「いや なんで皆解んないの?


バカラス逃げんなこら」

彬羽「Σ誰も逃げてねえええ!!」

襖すぱーん!!


家康「お前 そこ居たの?」



白「あ。」察し。

粋「へ?何だよ?」




日之丸「くっ こうなれば


お義父さん!一二三さんとの交際をお友達からお願い致します!!」土下座っ

彬羽「却下。」即答。



シロ「Σ最近の6歳児は!!」ひいいっ

魄哉「マセてますねー」

家康「お兄ちゃんの方はそっち奥手な Σあいたあっ!!」


挿音「おっと悪い クナイが滑ったわ」

家康「Σどう滑ったら頭に刺さるの!?てかこれでも殿なんだけど!」


魄哉「大丈夫です。ちゃんと痛いだけで命に関わらない所狙って刺してますよ
よいせ。」ずぼっ

家康「Σ大丈夫じゃないそれ!!いだあっ」





蒼月「ちょっと落ち着きなよ

子供相手に威圧感が半端ないよ?」


彬羽「煩え。 捻るぞ」


蒼月「Σ脅しが本気!」



千様「日之丸君勇気あるわねえ」うわあ。

石燕「人食い虎に娘さんを下さい言う方がマシっすよねえ」





シロ「しかも1匹では無いしな」

粋「あの、兄貴。相手は子供だから」びくびくチリチリ

白「解ってる。」ゴゴゴゴゴゴ




千様「うちのお姫様だものねえ。」

家康「粋ちょっと焦げてる焦げてる」



家康「お前は大丈夫なの?過保護なオカン」

魄哉「んーまあいいんじゃないですか?
きちんと挨拶する子なら安心と言うか
複雑ではありますがねえ」

シロ「お前はお前で子供相手におかしいぞ」




挿音「しっかし まさかそっちがメインかよ。
これどうすっかな」

千様「アンタの弟でしょ
ちゃんと助けてあげなさいよ」

挿音「いやこれ 助けていいのか?」

家康「難しい所だよねえ」うーん





白「ん?」ぴく、

粋「今度は何だよ」




どどどどどどど。








杜和「兄様お久しぶりですっ!!」がばあっ

挿音「おう杜和。お前も来たのか。」



家康「Σまたややこしい子が!!」ひいいっ



小太郎「こらああ!女の子が草履脱ぎ散らかすなっ」わんわんっ

杜和「煩いわんこですわね。
久し振りで我慢できなかったんですわよ」すりすり




石燕「えーっと。」

白「な?見てのとおりだ」

石燕「重度のブラコンすか?」

千様「なんでも兄様と結婚するらしいわよ」

石燕「Σはいいっ!?」





日之丸「姉上!今真面目な話をしているのに!!」

杜和「抜け駆けするからよー
自分だけ兄様に構って貰おうなんて10年早くてよっ」





白「こんなのが合計10人だそうだぞ」

石燕「Σこっわあ!!」ひいいっ


粋「俺が言うのも何だけど
すっげえ濃いよな この家」

魄哉「まあ確かに お父上もかなーり濃い方ではありましたねえ」

家康「あ。お前は会った事あるんだっけ?」

魄哉「『息子』と同じ顔ってのはかなり話辛かったですね」ふっ

小太郎「マトリョーシカみたいな家族だな」わおん






彬羽「よし。有耶無耶だな。」ふっ

家康「あ、こっちも見事に壊れてるね」





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