小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月26日

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江戸城



魄哉「殿単品の暗殺計画?
今更ですか?」はあ?

挿音「いや将軍暗殺に今更も何も無くね?」


魄哉「僕らも一緒に狙われるのならまだ解ります。
ですが、殿は政治のセンス0なんで今の治世には実質関わってませんし
何より民衆は影武者を『徳川家康』と認識しています

今更狙って仮に討ち取ったとして 誰にも何もメリット無いんですよねえ
むしろ幕府的にはノーダメです。」

挿音「すっげえさらっと仮に討ち取らせたな。
まあ確かによ 合理的じゃねえが、武家の意地やら何やら精神的なモンが色々あんじゃねえの?」



魄哉「武士でもなけりゃ人でもありませんし、そもそも自然に生まれた生物でも無いんで解りませんね」はーやれやれ

挿音「おう。理解する気ゼロだな」

魄哉「個人の意地で庶民が平和に生きてるのに波風たてないで貰いたい そんだけですねー」



挿音(なんで俺が言い返せなくてぐぬぬなってんだ)むっ


魄哉「ちなみに今日のメンツは?」

挿音「お?
えーと、家康といつものダラダラしてる奴等に シロと彬羽は揃って休み。
アホ兄弟は午前出だったな」


魄哉「要するにフルメンバーですね
心配要らないでしょうが連絡だけ入れときますか」ふむ。




挿音「あの、親父?
その糸電話 糸ついてねえんだけど」

魄哉「Σ糸電話で家まで声届けようとか思いませんって!まだボケてませんよ!
焔さんに貰った魔具です!!」



挿音(とか言いながらちょいちょいボケ入るかんなあ)うーん。


魄哉「もしもーし殿ー?
あれ? もしもーしてば

だああ出ない!!だっから持ち歩けって言ってるのに!!」




挿音「便利アイテム意味ねえな。」うん。





ーーーーーーーーーーー






家康「いやー 久しぶりにいい天気だねえ」ごきげんっ

小太郎「だなー。ずっと雨とか雪とかミゾレとか
散歩すると肉球やられるって出して貰えなくて辛かったー」わんっ


家康「だねえ。天気悪いと辛いよねえ
私も天候不安だと昔やったあっちこっちが痛くてさあ」あっはっは

小太郎(年齢的なものなのか 戦の古傷なのかどっちなんだろう。)うーん。


家康「あ、ナワバリつけたら教えてね
ちゃんと水で流さないとくっさくなるしー

山の中とかなら良いけどここ普通に私らも通るからね?」


小太郎「だって!シロなら黙ってそっと処理してくれるのにいいっ!」ぎゃいいんっ

家康「Σあの子は細か過ぎるの!
てか後始末必要になるって解ってるならナワバリとかつけなきゃいいでしょ!?」

小太郎「狼だもん!仕方ないだろおお!!」ぎゃいんぎゃいんっ!!





侍A「あの あれが家康なんでしょつうか?」こそっ

侍B「そのはずなのだが。 え?我らの殿あんなのに負けたの?」えええ。

侍C「それより犬が喋ってるのが気になるんですが」ひそひそっ



侍B「いやいや間抜けそうなのは表向きだけかもしれん。
現に この山の裏側に回った奴等と連絡が取れなくなっておる」ひそひそっ

侍A「Σえええ。あの数全員ですか!?
なら早く片をつけないと我等も見つかるのではっ」

侍B「いやいやいや。考えてもみろ
ここはあの小癪な天海の領分ぞ?
ああいう手合いは護りは堅いが、運良く入り込めば意外と簡単だったりするものだ」ひそっ

侍C「いやアンタ 知った口叩いてますが戦場で裏拳食らわされただけですよね?」

侍B「Σやかましわ! アレのせいで我が軍は負けたのだ!
私があそこで不覚を取らねば今頃は我が殿が天下をっ」くううっ

侍A(裏拳一発でのびちゃってた辺り どんだけ頑張っても無理だったと思います)


侍B「とにかく! 第2班がこの先に潜んでおる
家康が近寄れば奴等が一気に奇襲をかける
我等は後方から逃げ道を絶ち 一気に討ち取るのだ!」

侍C「あの、念には念をと言いますが 相手は1人。そこまでする必要がありますか?」



侍B「アレで奴は私より年上なんだぞ?」
侍C「成る程。化物ですね」納得


侍B「以上。息を潜めて機会を待て。」しーっ


侍A・C(嫌な予感しかしないのは何故だろう)








数十分経過。








侍トリオ(全っ然進まねえええ!!)


侍A「爺の小型犬の散歩並にウロウロちょろちょろしてますね」イラッ

侍C「普通ならイラついて犬引きずって帰りそうなんですがね」うーん。

侍B「暇を持て余した権力者の余裕かっ!」イライラっ







小太郎「なあ家康」

家康「うん、気が長い人達だね
気付かないふり気付かないふり」小声っ

小太郎「もっと小声で大丈夫だぞ
俺耳良いから」小声ぼそぼそっ

家康「あんま小さいと私が聞こえないからね
さて、どうしよう
こんだけ隙を見せてもかかって来ないって事は この先に何かが有るのかな?」

小太郎「? そうなのか?」

家康「ほら、簡素とは言え道だし
普通に考えてさ、歩きにくい山の中で道が有れば道なりに歩くのが人情だよね?
そんならこの先に何か仕掛けてると見て間違い無いんじゃない?」

小太郎「はー。成る程。」わおんっ






侍A「何か 犬とコソコソ話してませんか?」

侍C「Σん?まさかバレたか!?」

侍B「仕方無い 此処でやるか?」ちょっとびくびく







家康「Σあああ!小太郎ちょ 引っ張らないでええ!」よたたたっ

小太郎「(Σ芝居ヘタクソッ!)
わおおおおんっ」だだだだっ


侍トリオ(よっしゃあああ!!!)






小太郎(良し火薬の臭い無し! 人間多数マジで居る!!狼の嗅覚なめんなよっ)くんくんっ




侍A「Σえ、ちょっと足はやっ!」

侍B「出遅れますよ!」

侍C「慌てるな!我等はあくまで退路を絶つ為のっ







第2班(待ち伏せ組)『Σうっぎゃああああああーっ!!!!』



侍トリオ「Σえ。」




家康「ナイス与一ちゃん」手ふりふりっ


侍A「Σえ!どこ!?どこからっ!?」ひいいっ

侍B「Σあっ 何か光ったアレか!!」

侍C「Σこの距離でか!?」



家康「イエス。この距離からです
ようやく出てきたと思ったら三人かあ」ふむふむ。

侍A「Σ何この余裕!」



家康「あのね、1対多数なんて 近くの数人どうにか出来たら 周りの奴は遠距離からまとめてやっちゃって貰えば終わりなんだよ」

侍A「いや普通は無理「出来ちゃうんなら無理じゃ無いし 普通とか知りません。

でさ、知ってる?
西洋の最新の銃って連射可能なんだよ?刀振りかぶってる間に撃てちゃうよ?」銃じゃこんっ


侍C「Σ逃げろおおおおお!!!」ひいいっ






彬羽「出る幕が無かったか」繁みがささっ

家康「だねえ。
てかお前が出ると死人出ちゃうから 良かったー」ほっ

彬羽「お前が言うか?」


小太郎「近くでバンバンやるから消音のでも鼓膜痛いよ」耳おさえっ

家康「あーごめんごめん
さすがの与一ちゃんでも あの数1発では無理があるからさー

あ、消音機能について説明し忘れた」

彬羽「いちいち言わんで良い。」

小太郎「で、裏の方から来てた奴等はシロと蒼月か?」

彬羽「だな。幻覚見て踊らされてるか纏めて氷漬けだ。
便利なもんだな」





家康「けど、うまくいったから良いけどさ

普通、狙われてるターゲットを囮に使う?」不服っ

彬羽「手前が通信出ねえからだろ。
軍師には許可取ったから問題ない」しれっ




小太郎(彬羽の作戦って心臓に悪いんだよなあ)うーん。


家康「ん?ちょっと待って
裏がシロと蒼月って事は 」










だだだだだだっ


侍A「何なんですか! 家康1人を狙うんじゃ無かったんですか!!」ひいいっ

侍C「どんな軍勢居るんですか! 何なんですか!あの距離からって!」混乱っ

侍B「私に聞くな!! Σうお 何だお前道を開

白「加減下手だからごめんな?」





粋(大ハズレの道かよ。気の毒になあ) あーあ。







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