小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月24日

 

 


【割烹春一】

 


シロ「お前等今日は 芝居小屋は休みか?」む?


粋「そうそう。
昨日もややこしかったしなあ 休みで良かった良かった

兄貴もバテてるぽいなあ」苦笑。

白「・・・」ぼーっ

 

 

シロ「ふむ? 珍しくまだ3品しか食っとらんしな
寝不足なら早めに帰って寝るが良いぞ」すたすたっ


粋「兄貴の体調不良=睡眠不足みたいになってんなあ

いや他になったの見た事ねえけど。」うん。

 


ひな「シロさーん、出前お願いします

揺らさないで下さいね」

 

シロ「心得た。

で、あのアホが追加注文せなんだら
速やかに医者を呼んでやってくれ
下手にぶっ倒れられでもしたら 龍脈が暴走してこの国終わりかねん」大真面目っ

粋「Σ寝不足疑惑から いきなり最悪のシナリオ!?」えええっ

 


シロ「馬鹿め。
実戦とは常に 最悪を想定して動く者だ」真顔っ

粋「Σ何と戦ってんのお前!
つか常に んなネガティブ思考で居たら胃に穴空くぞ!!」

 


ひな「けど、確かに今日は大人しいですねえ」怪訝っ

 

朱禅「だな。まあ春先の動物なんて ボケーッとしてるもんだし?」

ひな「あ、動物感の強い白さんならそれかも。

けど、龍脈爆発しそうなら早めに帰ってくださいね
店壊れますんで」にこっ

粋「Σさらっと酷え!!」

 

シロ「いや龍脈吹っ飛んだら 国ごと終わりだろ。

 

まあ、その時はその時か
出前に行ってくる」すたすたっ

 

 

 

間。

 

 

晴明「お? 今日は下僕は1人か」

座敷童子「粘着質の吸血鬼はどこで灰になっておるのだ」きょろっ

 


粋「あれ? どしたの揃って」


土御門 泰澄「山本さんがお鍋を派手に焦がしちゃいまして。
すみませーん。 持ち帰り1人前お願いできますか?
後、犬神さんの餌も」


朱禅「Σえ。犬のエサ!?」えええっ

ひな「お品書きに有るのでお願いします」にこっ

泰澄「Σごめんなさいっ!」ひいっ

 


座敷童子「五郎左衛門は 今必死に焦げをゴリゴリ取っとる」

粋「お前等 古の魔王に何させてんの?」ええー。

 


晴明「そんな事よりだ」ちらっ

 

粋「ん?

兄貴なら今日 いつにも増してボケーッとしてるけど?」

晴明「いや、ボケーッはある意味通常運転じゃろ

そうでなく ソレは

Σおい待て泰澄 それ全部行けるのか!?
さすがに腹壊さんか!?」

泰澄「いつもご飯 3杯お代わりしますし。」きょとん。

晴明「Σ前から思っておったのだが
お前 その性格の割に良く食らうな!」

泰澄「成長期ですから」にこっ。

 

 

粋「うん、相変わらず変な所で過保護な祖父さん。

つか何? 兄貴マジで調子悪いとか

 

入り口がららっ

 


庵「ちゃーす

ちょっと早く着いちゃっ・・

 


誰だ お前。」


粋「Σえ!?」

 

朱禅「ん?え? どういう

あ、押してダメなら引いてみろ とか?」

ひな「引くと言うか アレはドン引きされるでしょ」

 

 

白「なーんじゃ
バレたか。さすがストーカー。」ふっ

庵「Σアンタにストーカー言われたく無いわ!!」むかっ

 

 

粋「Σおまっ

九尾か!?」ええええっ


白(九尾)「遅いわ。
何故に実の兄が本当か偽物かも解らんのじゃ」

粋「Σしゃ 喋ったらさすがに解ったし」うぐっ

 


晴明「しかし お前も変態よの 玉藻。
普通追いかけ回しとる対象に化けるか? 年増の考える事は怖いのう」うわー。

白(九尾)「やかまし
孫の前で恥ずかしいアレやコレやを披露されたいか
わちは お前のオムツを変えたのだぞ」どやあっ


粋「兄貴の姿でやめてくんね?」なあ。

 

 


座敷童子「安心せい
泰澄は おこわのお焦げに夢中で何も聞いとらん」

泰澄「カリカリうまー。」じーん。


ひな「こちらの お出汁をかけても美味しいですよ?」

泰澄「あ!じゃあコレお代わりで 次のお出汁でお願いします!」


座敷童子「さっきから 炭水化物ばかりだなお前。」ぜんざいずぞぞっ

朱禅「成長期だなあ」のほほーん。

 

 


晴明「と言う事で こちとら団らん中じゃ
ちょっかい出すな変態」しっしっ

白(九尾)「お前 偉い変わったな。」引。

 

 

粋「え、あの

いつから九尾?
朝のは本物・・だった気がするんだけど?」えーと。

 

白(九尾)「ん? だーりんなら 朝飯食うた後くらいに 遊びに来た爺さんに拉致られて 無理やり『遊びに』連れて行かれたぞ?」こんっ

粋「Σうおお知らない間に偉い受難!!」ひいっ

 


白(九尾)「お主が 爺構わんからじゃ

どこぞの狐と違い お宅の爺さんは 解りやすく構ってくれしとるのにのう。」


粋「Σうちの爺のは度を越えてんだよ!」

九尾「安心しろ。晴明を見よ
爺なんぞ どこも過保護なもんよ」ほれ。

 

ひな「個人差は有ると思いますよー?」出汁注ぎっ

 

 

白(九尾)「で、 せっかくのチャンスじゃし
わちって常に だーりん凝視しとるし あれ?これひょっとして身内も騙せんじゃ?
うわ、どこまで騙くらかせるかーと思ったんじゃが

まっさか 此処まで気付かんとは」ぷぷっ!

 

粋「Σだっから 喋ったら解ったのにって!」

白(九尾)「だってわち 喋りは真似出来んもん」しれっ

 

粋「Σ変な所に潔いな!

つか兄貴の面で表情豊かなのやめろ 怖いから!!」ああもうっ

 

 

シロ「今戻っ・・


ああ、何かと思えば
九尾であったか」

粋「Σ一目で見抜いた!?」


シロ「妖気だ妖気。
解りやすかろ」すたすたっ


ひな「お疲れ様です
そろそろ

あ。」


がららっ

 

彬羽「ん?何だ 今日は多い・・・」

 

白(九尾)「ん?」

 


ひな「あの、彬羽さん
眉間の皺がいつもの倍くらいに。」ええー。

朱禅「Σえ? まさか 解んねえの?
あいつ副官なのに!?」えええっ

 

 


彬羽「いや やはり違うな
あのアホにしては 表情筋が柔らかい!」びしっ

白(九尾)「Σそこ!?」


彬羽「黙れ 俺が普段どれだけ苦労してると思ってるんだ!
あんのアホ ボキャブラリーは少ないわ。大事な事は話さんわ
表情から何ぞ読み取ろうとしても顔面能面かっ 

難解過ぎる超特大の弾薬庫の管理を任されてるこっちの身にもなれ!!」くわっ

 

庵「副官の溜まりに溜まったストレスが。」うわー


晴明「まあ、こやつがサポートしとらんかったら
とっくに この国は龍脈ごとドン!と行っとるわ」茶ずずー

泰澄「彬羽さんって凄いんですね」げぷっ


ひな「何気に 胆太いのは血筋ですね」ああうん。

 

 

粋「ん? ちょい待って

テオは兄貴のお共?
あいつも朝から見ねえけど」

九尾「あーアレは


なんか 信者パワーで即見抜きそうでオモロなかったから 棺桶に閉じ込めて蓋に釘打って ニンニク撒いてきた」にこっ。

粋「Σ狂信者相手に 兄貴の姿でなんて事を!!」ひえっ

 


白(九尾)「問題なかろ
即座に 偽物許すまじ!と棺桶の中から罵詈雑言浴びせて来おったでのー

はははどうしよ。絶対アイツ しつこいしえげつない」冷や汗っ

 


彬羽「なんでそこまでして そのアホに化けてんだ」

白(九尾)「乙女心。」きっぱり。

粋「兄貴の姿でやめろってば。」おい

 

 


白(九尾)「いやー 始めはイタズラ心じゃったんじゃがのう

思った数倍変化の出来が良かったでのー
え?今わち ガチでだーりんと一心同体?とか なんか戻るの惜しくなってしもて

 


白(本物)「良いから 誰か助けに来い」ぜーぜー。

朱禅「らっしゃい。なんで二階から?」

白「じじいが 遊びに連れてってやろうとか
寺巡りに引きずり回すからだ」厨房にコソッ。

 

ひな「典型的な 若い人には何が楽しいか解らないツアーですね」あらあら。

 

白(九尾)「おや。だーりん
そんな大変だったのかえ。
可哀想にのうっ」たたっ


白「やめろ。ややこしい」

 


焔「なあ、うちの孫来てねえ?

取って置きの浅草ツアーだっつのに まーた迷子か

お? 弟孫」ぴくっ


粋「Σうおう!」ぎくっ


ひな「あら ロックオンされちゃった」

庵「普通に爺ちゃんと遊んであげりゃいいのに。」


彬羽「甘いな あの爺は先代の『魔王』だぞ。

体力も端迷惑っぷりも破格に決まってるだろ
半端な覚悟で構ったら

擦り切れる」真顔っ


座敷童子「晴明はマトモな方だったのだな」しみじみ

 

 


庵「はい。どうぞ
今日はおじいちゃん孝行したいらしいです。」ぐいっと背中押しっ

白(九尾)「Σえ゛」

 


焔「おー そりゃ嬉しいな
よっしゃ じゃあ今までの分も遊んで貰うか」わははっ

白(九尾)(Σえ? ええええっーーー!?) 

 

 

テオドール「おや。仲良くいってらっしゃいませ」ハンカチふりふりっ


白(九尾)(Σ根性で這い出して来おった!?

つか秒で見抜いた!? うお狂信者こわあっ!!)ひええっ

 

 

ひな「あの、さすがにお祖父さんが可哀想なような」えっと。

白「いやバレてるぞ。
一瞬こっち見て にやってしてた」這い出しっ

粋「あ。今度は九尾がからかわれてんのか

っとに タチ悪いなあ」ほっ。

 


泰澄「さすがは白さんのお祖父様ですねえ」ほー。

晴明「性悪爺孫よの。」

座敷童子「お前も他人事と思うなよ」ぜんざいずぞーっ


晴明・泰澄(Σ何杯目!?)

 

 

 

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