小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月25日

 

 


粋「うー。今日は冷えんなあ」ぶるっ


蒼月「あんだけ暖かかったのにっ
春の野郎 フェイントすんなよムカつくなっ」ドテラ着込みがたぶるっ


千様「蛇って大変ねえ」あらあら

 


白「ちょっと出掛けて来る」

テオドール「Σえ 外はお寒う御座いますよ!
ほら 今彬羽さんがおぜんざいをっ」

 

白「あ。ぜんざい
土産に少し持ってって良いか?」

彬羽「言っとくが 野良猫野良犬 その他の生き物には食わせるなよ?」

 

 


家康「ん?あの子何処行ったの?」

蒼月「土産持参だし 他所の家じゃない?」

千様「また どこかのお婆ちゃん所に 話し相手に行ってるのかしらー?」

 

家康「そいや 逆ナンされて茶飲み友達になってたね」ああうん

 


粋「兄貴の事だから 変な女に引っ掛かってる事はねえと思うけど。
お前 兄貴の匂い追えたよな?」ぜんざいずずーっ

テオドール「正確には追えるのは伽羅香の匂いに御座いますが。
おぜんざい頂いてから 参りましょう」うん

 

彬羽「暇だな お前等。」 ぜんざいぐつぐつっ

 

 


ーーーーーーーー

 

 

 

白「さてと。」屋敷見上げっ

 

通行人「Σあ。ちょっと
アンタ その家はっ」

 

 


『来やがったなあああ!!クソガキがああーーっ!!』

門蹴破りどがしゃーん!


通行人「Σひいいい!!」

 

 

 

 

白「寒いのに 準備運動しないで暴れたらギックリ腰にな
親父「Σ喧しわ!! 今日と言う今日は引導渡してくれる!!」木刀びゅんっ!

 

 

 

通行人B「え?何あれ何あれ」ひええっ

通行人C「知らないのかい
此処は引退した 何処ぞの大親分さんの家だよ

目を合わせたらやられるよっ!」ほらほらっ

通行人D「Σいや全力で人絡まれてるけど大丈夫!?」えええっ

 

 


親父「だああ!ちょろちょろちょろちょろとっ!!」むかあっ


白「血管切れるぞ。 年寄り」庭木にぶらんっ

親父「Σ誰のせいだ!
切れたら七代祟ってやるわ!!」うおおっ

 


通行人一同(なんなんだこの人達) びくびくざわざわっ

 


親父「見世物じゃねえぞ!この野郎!!」くわっ!

通行人一同「Σすみませんでしたあっ!!」ひいいっ

 

門ばたーん!

 

親父「ふんっ」けっ。

 

 

 


 白「あーあ。

近所の奴等と話すチャンスだったのに」ひょいすたっ。

親父「この流れでどんな会話しろってんでえ」イラッ

 

白「・・今日は寒いな

とか?」えーと。

 

親父「Σワシのこの汗見えんのか!
無理が有るわ!!」ぜーはーっ

白「そっかそっか

俺相手になら本音いくらでも言えるのに
不便だな。」ふーん。

 

親父「昔カタギってのは不器用なんだよ

ちいっ。本気で殴れそうなクソガキ相手にしか マトモに喋れねえ
損な性分だ」くうっ

 

白「そこまで行くと 性分関係無い 頑張れって気もするけど、
そのトシじゃもう 直らないだろうな」

 

親父「そもそも話しかけたらビビられるしよお
毎度ビクつかれちゃ こっちも、どう接して良いのか解らなくなんだよ 

 

俺ぁ カタギの衆に 迷惑かける様な真似はしねえようにしてたが
カタギの人等にしちゃ 俺等みてえのは 
どれもこれもまとめて迷惑だったって話か。」ふかーい溜め息っ

 

 

白「だからって隣の家に回覧板持ってけなくて
寒空の下 ずーっとお隣ガン見は無いと思う」

親父「俺みてえのが持ってくと ビビるだろがよ。
くそっ!何で 回覧板突き刺せそうな場所もねえんだ お隣さん!!」くううっ

なんで隣は 「此処みたいにデカイ門も無いしな」うん。

 

 

親父「そうか。カタギの家には カチコミとかねえもんな
頑丈な城壁、いや門なんて要らねえか」遠い目っ


白「うん。黄昏ても元親分なの変わらないしな

あ、ぜんざい持ってきたけど 飲め飲め。また冷えるぞ」

 

親父「瓢箪にぜんざい入れてくる奴は初めて見

Σ大馬鹿野郎! 冷めてんじゃねえか勿体ねえ!!
ほれ温め直すぞ 薪くべろ馬鹿たれがっ!」

白(俺ホントは 薪、入らないんだけどな)うーん。

 

 

 


シロ「すまん。此処にうちのアホが邪魔しておる様なのだが

何だ?道場破りか?」門ぎいいっ


白「お前と一緒にするな」

 


親父「Σだああお客さん増えちまったじゃねえかよ!
ぜんざい足りるか!?

あ、おいガキ! 熱い茶飲むか!?」くわっ

 

シロ「なんだこの難解な親父は」おい

白「寂しそうに縁側で黄昏てたから
ちょいちょい来てからかってる」


親父「おうよ。毎度毎度歳上をおちょくりやがって
迷惑極まりねえわ」けっ


シロ(ああ、年寄りが
庭を荒らす迷惑なタヌキやイタチに親しみを感じてしまう的なアレか) 納得。

 

 

白「いかついのに甘いの好きなのか
じゃあ今度は 行きつけの店の団子でも持ってくるか

覚えてたらだけど。」

親父「ああ?年寄りにそんなもん 命取りになんだろが
俺ぁみたらししか認めねえぞ」けっ。


シロ「心底面倒臭いな」うむ。

 

 

親父(Σはっ!

このガキ このワシを怖がらねえっ)おおおっ

 

白「茶飲み友達増えて良かったな」

シロ「Σえ"」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テオドール「Σあああ おぜんざいの甘い匂いに紛れて これ以上匂いが追えない!!」しまった!!

粋「Σアホー!
つか 半端に来ちゃったけど此処何処ーー!!」ひええっ

 

 

 

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