小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月24日

 

 

船ぎーこぎーこ。

 

家康「お?見えてきた」

テオドール「あの島にございますか?」ほう

 

粋「うええ。あんな所に人住めんのかよ」ひえっ

家康「そんなのだから ふさわしいんだよ
じゃなきゃ刑にならないからね。」


白「島流しか。
カナヅチだったらまず泳いで出られないな「水練達者でも無理です。」きっぱり。

 

 


粋「つーか なんでお前がわざわざ確認に行くの?

無実かも知れないって それ役人の仕事じゃ?」

 

家康「んー。人の世ってのは面倒でね
でもって こういうお裁きたかそう言う方面になると

冤罪でしたってなると 自分の立場が悪くなるから 偉い人程、 ちゃんと調べないんだよね」真顔っ

テオドール「腐ってるのを把握してるなら 
根本的にどうにかなんないので御座いますか」引。

 

 

家康「うん、その場合 
お裁きと関係ない第三者に調べて貰うのが良いんだけどね

その第三者まで 小判で転んだら救い様が無いし
かと言って 何が何でもそんなならないって言い切れる人物ってのも 限られてくるわけだ

なら 私行けば早いよね?
どうせ暇だし」

 


白「そうかもしれないけど、 普通将軍は行かないと思う」うん。

家康「だから本当の事が見れるんだよ。」

 


テオドール「まあ、徳川も人手不足と言う事で。」苦笑

 

粋「家康も大変だよなあ

せっかく天下統一して平和になったと思ったら
今度は平和ボケで 人間がしょーもなくなるし」うーん。

家康「だねえ。
正直 今回のコレが本当に冤罪なら

頑なに再調査しない責任者一同 並べて的にしたい気分なんだけど」銃じゃこっ

粋「Σうおおおどうどうどうどう!!」ひえっ

 

家康「けどまあ

私より 天海に任せた方が確実に酷い事になるし。
そこは我慢するよ」へらっ

粋「Σちょいちょい怖いんだよお前!!」ひええっ

 

テオドール「私、魄哉さんに会うまでは
鳳凰って 穏やかで聖人君子なイメージで御座いましたよ」

白「うん、
実際は鳳凰よりカラスのが大人しいし

 

ん?バカラス やたら大人しいな」あれっ

 


彬羽「いや 明日一二三が  町のガキ共の家に遊びに行くそうなんだが
弁当の具はどうしようかと」真顔っテオドール「大人しいと言うか
子育て全力疾走と申しますか。」わお

 

白「荷物にならないように
普通のおにぎりが言いと思う。」

彬羽「Σ確かに!」はっ

家康「あ、下手すりゃお正月並の重箱こさえてたね こりゃ。
セーフセーフ」あははっ

 

 

 

粋「のほほんとしてる間に着くぞー。」おーい

 

 


ーーーーーーーーー

 

 

 

役人「えー 手形の方確かに。

幕府直々の使いの方との事ですが。


この島の囚人達は非常に凶暴ですので くれぐれもお気を付け下さい

万一の事があった場合、こちらでは対処しかねますので。」

 

家康「あ、はーい。
その辺了承済みですので お構い無く」へらっ

役人「では。くれぐれもお気をつけて 御自由に見廻り下さい」

ぺこり すたすたっ

 

 

テオドール「露骨に 招かれざる客扱いに御座いますねえ
無作法な。」むっ

家康「向こうからしたら 実際招かれざる客だろうからね
無駄な仕事増やすな感覚でしょ」すたすたっ

 

テオドール「とことん腐っておりま
ん?」

 

囚人A「よお。あんた等外の奴等か?

こちとら島から出れなくて暇でよお
なんぞ面白い物持ってないかよ?」肩ぽんっ

囚人B「無いなら 金目の物でも

 


粋「あの、家康?」ひええっ

 

 

囚人A「指があああ!!!」うわああああっ!

囚人B「Σポキって!ポキっって小枝でも折るみたいに!!」ひええっ

 


家康「うん。テオちゃんの言うとおり 思ったより腐ってるねえ」肩ぱんぱんっ

彬羽「だな。
待ってましたと言わんばかりに絡んで来たな」ふむ。

粋「Σえ」


白「ついでに言うと 演技下手過ぎだ」

テオドール「と言う事は つまり」

 


家康「余程私達に嗅ぎ回られちゃ困るみたいだねえ」ふふっ


粋「え?えーと

え?この場合 調べられちゃ困るのって」嫌な予感っ


白「普通に ここの役人達も
冤罪なの バレないようにしとけって言われてるなコレ」うん。

テオドール「それで追い返す為に囚人をけしかけたと

邪悪に御座いますねえ。」うっわー。

 

 

粋(あれっ!?
悪いのが役人なら 囚人の指まで折る事無くね!?)


家康「そこはね。
普通に撲る気満々で来たから仕方ないよね」うん。

粋「Σ心読まれた!!」ひいっ

 

白「甘々過ぎて色々バレバレだお前」きっぱり。

 

 

テオドール「しかし、ここまでとは

人間とは邪悪な生き物に
あ、 この牢に御座いますね。」おや。

 

 

 

 

おじさん「・・・」しょぼんっ。


彬羽「明らかに 此処だけ異質だな」ふむ。

白「牢の入り口開いてるのに わざわざ中でいじけてるしな」うん。

 

おじさん「・・今日の 労働は終わりましたので」ボソッ

テオドール「うわあ。覇気がない」

 

家康「あのー。私達、ちょっと話を聞きに来たんだけど「で、今度は何の罪の上書きですか?」

 

白「なんか 人間の事よく解らない俺でも だいたい見当つくぞコレ」困惑っ

粋「確かに なんかやってる気はしねえよなあ」うん。

 


おじさん「そうなんです!!
ホントに私は何もやってないんですよおお!!」うおおおっ

粋「Σうおおいきなり凄い!」ひえっ

 


おじさん「当たり前です!
なのに!なのにっ誰も話を聞いてくれないっ

お前がやったんだろの1点張りで あれやこれやそれや!
気がついたら自白してた事になって!!」うおおっ

 

家康「ん?じゃあ この記録に有る
この取り調べや ここの取り調べでは何て言ったの?」おや。

おじさん「此処に流される前から 取り調べらしい取り調べはされてませんが

拷問されてもやったと言わなかったんで。」けっ

 

彬羽「偽造か」ふむ。

家康「うん。忍の皆にキッチリ確認して貰うよ。」やれやれっ

 


粋「えっと おっちゃん?

なんか凄えキツイ目に遇ったみたいだけど
本当に無罪なら ちゃんと出して貰えるから」な?

おじさん「Σえ」


粋「うん。マジでマジで。
俺等その調査の為に来たんだよ

だからその ちょい離して 締まる締まるっ」襟ぎりぎりっ

 

 

テオドール「と言う事は
1度戻って 調べ直し、それから釈放手続き もしくは再びお先議に御座いますか?
大変に御座いますねえ」ふむ。

家康「あーいや。
それやるとまずそう」

テオドール「はい?」

 


白「多分俺等が帰った途端
おっさん始末されるぞ」

役人「Σあだだだ!ちょ 何をっ 腕折れる腕折れるっ!」あだだだだっ

 


彬羽「なぜコソコソ様子を伺っていた?」

役人「それはそのっ
幕府の使いの方に 囚人共が危害を加えたりはしないかとっ!」いででっ


白「そうか。それはそれとして 俺は高いぞ
ジロジロ見たからにはキッチリ金取るぞ。」

役人「Σすんません!意味が解りません!!」


白「理解できないお前が取悪い

お前等 身ぐるみ剥がしてやれ」

 


囚人一同(Σ何この人達!!)ひいっ

 

 

テオドール「引き連れて来た下僕共、見事に無力化されまして御座いますね。おっ」


家康「うん。牢屋で犯罪はやめようね」どうどうっ

 


おじさん「え?あの
始末って

私はどうしたら」冷や汗っ


家康「んー。そうだねえ


じゃ。どうせ私達も黙って帰しちゃ貰えないだろし

一緒に帰って 強制的に詮議し直し仕手貰おか?」

おじさん「Σはいい!?」えええっ

 

粋「え?そんなの行けんの?」

家康「こう言う時は権限フルに使わせて貰うよ

正当防衛だし。」銃じゃこっ!


役人「Σえ。ちょっ」

 


ズキュン! 
ズドドドドドンッ!

 

 

粋「Σだあああ!!」頭抱えっ!

テオドール「Σえ。壁っ!?」

 

家康「よし。空いた。」

壁蹴り がんっ


ぼこんっ!!

 

一同「Σあ」

 

 


家康「よっしゃ逃げろー!!」わはははっ


白「これ脱獄って奴じゃ無いのか?」すたたたっ

粋「Σ誰だ 牢屋で犯罪すんなって言ってたの!」ひええっ

 


家康「臨機応変大事だよー?
頭カチカチだと 戦国じゃ生き抜けないって」すたたたっ

おじさん「Σ戦国って あんたいったい何者なんですか!」えええっ


テオドール(将軍に御座います。) 目そらしっ

 

 

 

白「うん。やっぱめちゃめちゃ追ってくるな
ほとんど山狩りだな」うわ。

粋「追われてもしゃーねえっちゃしゃーねえけど」ううっ

 

家康「来た時の船は無事か解んないから 
此処の役人達が出入りに使ってる船強奪するよ

来る時 チェックしてて良かった良かった」すたたたっ


白「ホント こう言うの慣れてるなお前。」

 


彬羽(もう少し穏便に済まねえのか どいつもこいつもっ) 

 

 

粋「Σやべ!来た時と違う道だからっ」はっ!

テオドール「げ。ど偉い絶壁がっ」


白「オッサンと家康連れて 飛び降りるのは無理があるな」

家康「だね。着地の衝撃で 全身骨折もしくは内臓潰れるね」うん。


おじさん「Σどうするんですか!!」えええっ

 

 


白「よし。バカラス 頼んだ。」


家康「だねえ。 此処はお任せあれだよ」銃に弾込めっ

彬羽「Σえ!おい
あまり騒ぎを大きくしない方が良いんじゃ」

テオドール「今更に御座いますよ

あ、 何人か うっかりやっちゃったら申し訳御座いませ

彬羽「Σうっかりやるな!人間相手に血液アンプル使う気か!」おいっ

 

粋「お前が平和主義なの知ってるけどさ
今回は完全に被害者のおっちゃも居るんだし
仕方なくね?」

彬羽「Σお前までか」うっ


粋「おう。 やる時はやんねえと生きてねけえスラム育ち舐めんなよ

って事で 俺等に喧嘩売るからには覚悟出来てんだろなゴラアアア!!!」

追っ手一同「Σ!?」びくっ

 


テオドール「ああ、元ヤンの本性が」

白「囮は派手な方が良いし」うん。

 


家康「以上 よろしくね。

はいはい寄ると 頭吹っ飛ぶよー」

ずとむっ!

 


彬羽「よろしくって
お前等な。」困惑っ


おじさん「す、すみません
しかし私も 帰れるなら帰りたい

田舎には まだ小さい子供がっ」くうっ

彬羽「子供?」ぴくっ

 


おじさん「はい。 妻を亡くしてから 男手1つでどうにか育ててた娘が1人っ

あの子は おみよは今頃どうして居るか


ドゴオオォンッ!!!

 

 

ぱらぱらぱらっ

 

 

彬羽「よし。道が出来たぞ」ほれ。

おじさん「Σ道ってか すんげー崖抉れてるんですけど何!?」えええっ

 

 


家康「確かに 時間稼ぐとは言ったけど」えーと。

粋「一撃かよ。カラス怖え」ひえっ

 

テオドール「あ、でも 今ので追っ手のやる気がゼロに御座います」おおっ

 

 


白「良いか、くれぐれも追ってくるなよ?
追ってきたら 今度はお前らが吹っ飛ぶ番だぞ 」ふふふふふっ

役人「Σごごごご 御自由にお通り下さいっ!」ひええっ

白「よし。許可取った

穏便だ。」どやっ

 

彬羽「この際そうだな。」うむ。

粋「うん。子育てモードだと性格変わりすぎお前」

 

 

 


家康「いやー。帰りは快適な船旅になりそうだね」へらっ


おじさん「おみよー!
父ちゃんは今けえるぞー!!!」うおおおっ

 

 

 

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