小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月29日

 

 

 


粋「なあなあ年末の買い出しって あれ?何このデケェ箱」

家康「Σあああそれ空けちゃダメ!」

粋「へ?」ぱかっ

 

テオドール「Σうっお何で御座いますかこの臭いっ!」ひいっ

彬羽「Σこら!毎年の事だろ空けるな!
水で戻してる時の棒鱈はエグいぞ!!」

 

粋「うう。覚悟してねえとキッツ」うええっ

家康「魚系はねえ」苦笑

粋「お前なんで平気なの?」

家康「生臭さなら真夏の戦場のが万倍エグかっ「ごめん。聞いといて何だけどやめて。マジやめて」うぷっ

 

彬羽「今日は水を変えて無かったか
忘れてたから調度いいと言えば良いが」よいせっと。

テオドール「水換え?
物凄い生具さに御座いますが 何で御座いますコレ?」おそるおそるっ


彬羽「棒鱈と言ってな
保存の難しい鱈をガチガチになるまで乾燥させて長期間保存、正月でも食える様にしたものだ」

テオドール「え?保存って

魚の1匹2匹シロさんの急速冷凍でいくらでも保存出来るのでは?」大真面目っ


彬羽「・・・そこはその
伝統的な物だからな?
世間一般の奴は食材を急速冷凍出来ねえしな」

テオドール「成る程で御座います。
ちなみに今日の水換えと言われておられましたがそれは何日程水に浸けておくので?」

彬羽「物にもよるが 1ヶ月から3週間くらい? か
テオドール「シロさんに冷凍して頂いた方が絶対良いと思われます」

 

シロ「なんだ?物凄く呼ばれておるような?」

粋「えーと。1ヶ月前に来てくれたら良かったんだけどなあ」苦笑。

シロ「は?」

家康「まあね
言われてみたら そこまでして鱈食べなくても良いんじゃ感も有るけどね」うーん。

 


白「棒鱈旨いぞ パサパサしてるけど。
甘辛煮で 俺は好きだな」

テオドール「お水換えお手伝い致しましょう」キリッ

彬羽「わけの解らん駄々捏ねられるより良いが 釈然としないのは気のせいか」

テオドール「我が主の申される事に間違いは御座いません故 Σあ。」ずるばしゃーん!


家康「Σお約束!!」

テオドール「Σぎゃー生臭いっ!
Σあ しまった、ぶちまけてしまいましたっ」ひええっ

粋「Σえ。ちょ 棒鱈どうしよこれ」おろおろっ

彬羽「いや、洗ってまた水に浸ければ問題無いだろ」

粋「そんなで良いの!?」ええっ

 

家康「まあ。1ヶ月浸けてれば 旨味から何から大概抜けちゃってるだろうしね」うん。

白「だからパサパサしてるんだな」成る程っ


テオドール(Σ日本人の食文化 やはりまだまだ理解不能に御座いますっ!!)えええっ

 

 


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【市】

 

 

粋「えーと。後は 
うわ 餅米かあ
え。正月用って事は明日辺り餅突くの?」えええっ

テオドール「確かお正月は ご飯ではなくお餅を頂くので御座いますよね?」

小太郎「そうだぞ。
家康辺りがノドにつめない様に気を付けないとなあ」わんっ


テオドール「あの、小太郎さん?」えーと

小太郎「ん?」わおんっ

粋「荷物持ちはありがたいんだけど
何で頭すっぽりカゴ被ってんの? さっきからジロジロ見られてんだけど」

小太郎「最近ずっと獣人バージョンで居たから いざ人型になろうとしたらまた変に混ざっちゃって
人ベースなのにモジャモジャ

って見た方が早いか?」わおんっ

粋「Σごめん!取らなくて良いから!!」ひいっ

テオドール「Σてかこんな人混みで取らないで下さいませ! パニックになります!」あわあわっ

小太郎「それもそうか。」わんっ


粋(Σあ、しっぽ) はっ!

テオドール(Σ顔以外も手やら何やらモジャモジャっ!!
そりゃ視線も突き刺さりまして御座います!)ひいっ

 

 

ひな「あら 皆してお正月の買い出しですか?」

朱禅「おー 俺等もだわ。
店のだけどよ

あれ?
お前相変わらず毛深いなー。
男が気にして顔隠したりすんなよ
繊細だな   ってまた可愛いらしい飾り付けて
お前も色々大変だなあ」あははっ

 

 

通行人(ああ。感性ファンシーなのに  見た目ワイルドな可哀想な人か。)成る程っ

 


ひな・朱禅「ふっ。」親指ぐっ!

 


粋「さっすが 連日モンスター客とやりあってる飲食店。」おおっ

テオドール「お店では力押ししか見た事御座いませんがね」


小太郎「あ。このかまぼこ可愛いぞ!
花形だ ほらほらっ」

テオドール「あ。本当に趣味がお可愛らしい」


粋「へー。これ良いなあ
このまんまおせちに入れたら良くね?」おおっ

テオドール「あ、その辺趣味で選んで良いので御座いますか?」

粋「そりゃーよ。
買い出し来た奴の特権だろー?」にやっ

テオドール「うわ。それは楽しい

あ!ほらほらあちらの卵焼き
ふわっとしてて美味しそうに御座いますっ」

粋「卵焼きはダメだろー
料理人が居るのに出来たの買って帰っちゃ失礼だって」

テオドール「しかし、普通の卵ではないとか呼び込みの方が」

粋「え? あ。成る程 烏骨鶏の卵かあ
めちゃめちゃ高級品じゃねえかよ」ほー。

テオドール「卵の販売もされている様に御座いますが?」

粋「よし。買うか!」よしゃっ

テオドール「お正月に御座いますからね!」わーい。

 

粋「えーと後は「ああっ! あの鯛の舟盛り凄い!」おおおっ

粋「え。あれは売り物じゃなくね?」

テオドール「でも彬羽さんなら作れそうに御座いますよね?」

粋「だな。
頼んでみるか」わくわくっ

 

小太郎(こいつらに財布任せた白と 
おせち作る彬羽が気の毒なフラグだなあ) わおんっ

 

 


ひな「さて、私達は庶民のお正月しましょ」すたすたっ

朱禅「誰かの庇護受けてるガキって こう言う時無邪気に残酷だよなあ」うんうんっ

 

 


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白「心配ない
こんな事も有ろうかと 財布は分けてる」ふっ

小太郎「Σあの白が 頭使ってるーーッ!!」ぎゃいいんっ

 

シロ「己の弟が はしゃぐと金遣い荒くなるのは身に染みて解ったらしくな」

小太郎「さすがに有り金全部渡してたらヤバイってなったのか」わおんっ


家康「普段は質素倹約の良い子なんだけどねえ」うーん。

石燕「イベント事だと タガが外れちゃうんすね」成る程っ

 


彬羽「おい。何故に食材があれこもれも浮かれた形してんだ」困惑っ

テオドール「珍しゅう御座いましょう!
ほら この豆なんて蛍光ピンクに御座いますっ 小豆レベルでは御座いま「Σ食って大丈夫なのかそれ!!」えええっ

 

千様「あんなの何処で買ってきたの?」

粋「普通じゃつまんねえって事で 最終的に妖怪横丁で」へらっ


白「あそこで変なの売ったら即リンチだから 死にはしないと思う」うん。

家康「Σ判断基準!!」ひいっ

 


テオドール「あとあと 舟盛りって出来ますでしょうか?」キラキラっ

彬羽「いや 正月に刺身はな」

粋「Σえ。無理!?」がーん。

 

彬羽「・・・ まあ 魚仕入れてシロの氷で凍らせて置けばな」


シロ「俺は構わんが おせちは本来正月の間飯を作らんで良いように と言う物では無かったか?」

一二三「彬羽さんお人好しだからありゃ断れねえべ

おらが大人になったらその辺ふまえてしっかり養ってやらねえと」きらーん。


蒼月「幼女が酷い人生の目的見つけちゃったよ」うわ。

与一「来年の抱負か」ほー

一二三「十年後の抱負だべ。」

 

 

白「で、何だこの棒鱈?」あれっ

テオドール「あ、それは お好きと言われておられましたので
お代わり分も買っておいた方が良いかと」にこにこっ

彬羽「いや、その干物状態から戻すのに1ヶ月かかるんだが?」


テオドール「・・・Σはっ!!」

 


蒼月「馬鹿だろお前」きっぱり。

小太郎「買い物してる間も体が生臭いって大騒ぎしてたのに」あーあ。

 


白「正月までって後何日だっけ?
普通に噛るか?」うーん。

彬羽「さすがにスルメ扱いは無理が有るだろ
お前でもアゴいかれるぞ」むう。

 

 

 

【その頃床下】

 


泥棒(しめしめ。ボロいがやたらでかい家だな
派手な買い物してると思ったら こりゃとんでもない掘り出し物が有りそうだ) こそこそっ

 


暗闇きらーん。


泥棒(ん?)

 

 


九尾「なんじゃ? 己もだーりんの追っかけかえ?」ぬうっ

泥棒「Σでかああああ!?」ひいいっ

 

 

 

コマ『センサーに異常。
侵入者のはずですが 姿が見えません』カタカタ困惑っ

白「ん? ああそれなら」


彬羽「さっき天井裏に居たストーカー狐が 挿音に蹴り出されてたな」

石燕「天井裏は忍の縄張りっすからねえ」うんうんっ


コマ『いえ 変態狐ではなく

あ。下』センサーピコーン!

 

畳ずぼあっ!

 

九尾「だーりんはわちのぞえええっ今年のライバルは今年の内に!!
待てい 食ろうてくれるわっ」こーん!


泥棒「Σぎやああああ!!!」ひいいっ

 

 

彬羽「Σ一二三 無事か!?」

一二三「家康さんがとっさに持ち上げてくれてセーフだべ」ふうっ


千様「殿 顔面に畳が」うわ。

家康「両手塞がってたもんで」鼻血たらりっ

蒼月「もっとこう スマートに避けられないのかよ」うわ。

 

 

白「何だ泥棒か?」炎ぼぼっ

粋「Σ兄貴ストップ! この前も山火事出したとこだろ!!」

白「え。じゃ素手

命の保証出来な
シロ「Σ何故に素手のが被害拡大するのだ己は!
もういい任せよ!」くわっ

 

室内ブリザードびゅごおおおっ!

泥棒「Σっぎゃーっ!?」ひいいっ

 

 


石燕「シロさん?」えーっと。

シロ「・・・修理したとこなのにすまん」冷や汗たらりっ

蒼月「Σ居間がカッチコチ!!」ひいいっ

氷浸けパキーン。

 

 

鏡子「えいっ 泥棒さん観念なさい!」日光反射ピカッ!

泥棒「Σうおお!目があああっ!!」

テオドール「鏡子さん!ナイスに御座いますっ」おおおっ

 

鏡子「えー。それほどでも」照れっ

石燕「Σ鏡子さんダメっす こっち向いたらっ!」


テオドール「Σぎゃーっ!日光っ!!」灰ざらああっ!

鏡子「Σあ ごめんなさい」  

 

泥棒「Σ人が灰 てか鏡が喋っ!?」えええっ

 


小太郎「見られたか」わんっ

泥棒「Σこっちは獣人ーーっ!!」ひいいっ

 

与一「Σ小太郎 お座りだお座り!!」ああもうっ

 


泥棒「Σなんだこの家 うおおお逃げるが勝ちっ!」しゅぱっ

粋「Σあ、待てテメッ!!」

 

 

 

白「調度いい鈍器有ったんだった」

棒鱈でばきゃあっ!!


泥棒「Σぐはあああっ!」 どっしゃあああーーっ!

 

 


家康「Σえ。凄っ
白が思いっきり殴っても折れてないよ 棒鱈っ」おおっ

千様「やだ凄い」おおっ

彬羽「成る程 こりゃ1ヶ月かかるわけだ」ほう。

 

白「軽いし コレ良いな」ふむ。

粋「あの兄貴、
いつもの扇子の代わりに棒鱈持ち歩くのはやめてくれよ?」

 


泥棒(殴っといて無視!? なんなんだこの化け物屋敷っ

とにかく今のうちに) ずるずる這いずりっ

 

 

魄哉「おやおや 人が地獄の様なお仕事終えて帰って来たら」ほー。

泥棒(Σ!!!) 本能的絶望っ!!

 

魄哉「九尾さん。年越しのディナーにどうぞ」にっこり。

九尾「えー。
駆除のついでなら良いが そこは普通に年越し狐ソバ食べたいのう」むう

 


彬羽「悪い事は言わん
今から自首しろ
牢の中のが此処よりは安全だぞ」

魄哉「あ、彬羽君

人間の活け造りって出来ま

泥棒「すんません!!全力で自首させて下さいっ!!」土下座っ

 


白「で、お前は寝ろ。
怖いから」

魄哉「えー。 今年は年末にしちゃ ちゃんと寝てる方「うん。ヒットマンの目してるぞ」

 


一二三「早くこいこいお正月だべなあ。」うわー。

石燕「大人は年末大変っすからねえ」うんうん

 

 

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