小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月1日

 

 

 

 

白「言霊ってアレだろ?

ジジイの変な道具の、音を保存する奴」えーと。

粋「そっちじゃなくて
何でも言葉その物には何かの力が宿ってる

・・的な?」


テオドール「Σはいはい!解りまして御座います!
アレですね
私が初対面でかけて頂いたお言葉により やる気出ちゃって日本語マスターした上 この国に密入国しちゃったあのパワーに御座いますね!! 」おおっ

 

粋「極端だと多分こんなん?」

白「成る程」ああうん。

 

彬羽(説明が省けて心底良かった) ほっ。

晴明「毎度 物を知らん魔王相手だと苦労するのう」やれやれっ

 

 


間。

 

 

 


千様「えーと。つまりー

石燕さんの文字バージョン?」

 

粋「うん!それで多分有ってる有ってる!!
Σうおおおなんか来たああ!!」

落下型トゲ天井ずもももっ!

 


シロ「つっかえ棒すれば問題有るまい」

氷の棒ぱきぱきーん。

 

千様「あら冷静。シロ君すごーい」ぱちぱちっ

シロ「言う程か?
何故にお前は着いて来たのだ?」困惑っ

千様「え?暇潰し?」

 

粋「Σだから危ねえから来るなって言ってんのに!!」ああもうっ

 


テオドール「粋さんが人一倍パニクッて下さるおかげで やたら冷静になれまして御座いますねえ」

彬羽「だな。
パニクる必要も無いとは思うが

ふんっ」ばきっ。

白「何の仕掛けか解らないけど
動く前に壊しちゃえば終わりだよな」うん。

 

 

シロ「こやつ等を敵に回したのが運の尽きというか 哀れと言うか

して、このわけの解らんトラップの数々は 言霊が具現化した物。で良いのだな?」

晴明「うむ。
正確には この屋敷の主、だった物が しつこくこの世に居残り悪霊化した物がしたためた文章。

それがこの屋敷内に特殊な空間を作り 全ては文の通りになると言う」


粋「何でもアリじゃねえかよ
おっかねえなあ」ひええっ

千様「えーでも。

その割に誰もダメージ受けないてわよー。

ショッボ!」あははっ

 

 

 

 

【書斎】

 

館の主(悪霊)「全部聞こえとるわ 失礼な!!」むっかああっ!!

 

ヤモリかさかさっ

 

館の主(悪霊)「だいたい何だあの非常識軍団!
天井落とせばつっかえ棒 落とし穴作れば柱をもいで橋にする!

館を無限ループにしてどうにか此処に来れん用にしたけど それはそれで壁壊して移動するからまた書き足し書き足ししないと その内出てくるぞなんじゃこりゃああ!」うがあああっ


ぜーぜーっ

 

 

館の主(悪霊)「いかん。書かねば 本気で此処に来たらボコられる

くっそ 肝試しの阿呆共で遊ばなんだら良かった」原稿用紙に向かいっ

 

 

 

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白「けど、書いたら何でも有りって便利だな」ふむ。

テオドール「そうで御座いますか?
石燕さんも言っておられましたが、この手の能力は下手くそだと効果が無いに等しいそうに御座います」

粋「石燕何気にキッツイな。

まあ、確かにあいつのガシャドクロにしても、デッサン狂ってたら骨崩れてバラバラになる とか有りそうか」ふむ。

 


千様「え?じゃあ 此処の幽霊って 下っ手くそなのー?」真顔っ

彬羽「言ってやるな
昔はそこそこ売れた作家だったらしいんだが」

 

シロ「相手の事を知らぬのも失礼かと思い読んだがな。
正直 表現がまどろっこしくて 自分に酔っとる感が凄い。
読んでてイライラする 黒歴史ノートのような Σあいたっ!」べいんっ!


粋「Σ床板が急に1枚だけ折れて顔にべちーんて!!」ひいっ

 

テオドール「あ。ムカつくと表現ストレートになるタイプに御座いますね」

彬羽「情緒が有りすぎて キレやすい様だな」ふむ。

 

白「ん?床腐ってるのか

じゃ屋根裏通るか」よっこらせっ

千様「あら ホント自由な子。」


彬羽「急に天井腐って落とされてもしらねえぞ」

 


粋「つーか どっちから来たんだっけ?
文に書いた事がホントになるだけなら 変なのは別に出てこないよな?」

シロ「ん? なんだお前 急に元気になりおって」額さすりっ

粋「いや 空間ねじ曲げたりは出来るみたいだけど

別にオバケ生み出す能力じゃねえよな。って思ったら 特に怖がる事もねえかなって」ふっ

 

千様「オバケ以外は 特に怖い物無い粋君が有る意味怖いわー」あらあらっ

粋「いや兄貴も怖えよ?」

 

 

テオドール「えっと。さほど危険ではなさそうですので私も天井裏に

Σどうわっ!?」ずるびたーん!!

シロ「Σ普通に落ちたあっ!!」ひいっ

 

 

彬羽「灰になる暇もなく気絶したな」うわ。

テオドール「」きゅうっ。


シロ「どんだけ思いっきりスッ転んどるのだ!

Σはっ!まさか こちらの行動まで文で操れたりは!!」

粋「Σマジか!やっぱ此処ヤベえ!!」ひいっ

 


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【書斎】


屋敷の主(悪霊)(いえ。そこまでは無理です

単純に 全力で足滑らせてるだけ それ。) 困惑っ

 

 

 

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彬羽「考えてもみろ
行動まで操作出来るなら あのアホの好き放題がもう少しマシになるはずだろ」テオ背負いっ


シロ「Σ確かに!」はっ。

粋「あー そういや兄貴何処行ったんだろ

天井裏って言っても物音しねえし どっかまた入り込んだんじゃねえの?」

千様「大丈夫よお
白君なら最悪 全部燃やして出てくるわー」のほほーん。

彬羽「そうなると 此処から抜け出せん俺等も焼けて終わりだがな」

 

晴明「ふむ。 ∞の呪いか。

力付くで破ると 隣近所が被害を受けるのう」壁ぺたぺたっ

シロ「被害とはどのくらいだ?」

晴明「家の2、3件なら  破った衝撃で吹っ飛ぶな」

粋「うわ。どうにかして 家主に解かせるしかねえな」わお。


晴明「しかし延々迷わせるとなるとのう

その∞の中に 術者がおれば良いのだがの。」むう

千様「普通に考えたら外よねー」

 

 

 

館の主(悪霊)(おっ。やっと気がついたか。
そうだそうだ 己等が決して出られぬ迷宮へと囚われし事 ようよう気付いて絶望の淵へと誘われるが良

 

晴明「と言う事で1つ頼んだ。」

千様「はいはーい。能力無効化ね」

ひゅぼっ!!


粋「Σあ。いきなり襖!」

 


屋敷の主(悪霊)「Σうっそおおお!!!」えええっ

 


彬羽「ん?上か?」見上げっ

屋敷の主(悪霊)「Σしまった!
おのれ こうなったら」引っ込みっ

 

さらさらさらさらさらっ

 


一同「?」

粋「なんか 書いてねえ?」嫌な予感っ

 

 

千様「あらっ?」


壁ぱかっ。

くるりん ぽいっ!

 


シロ「Σいきなり壁が忍者屋敷風に!!」

粋「Σ姉ちゃん排除されたー!!」うわああっ

 

 

 

千様「え?え? 何これ 滑り台!?」えええっ


すいーーーっ

 


ぽいっ


鍵がちゃん!


千様「Σえ。ちょ中から錠前下ろされた!?

やだ固い ちょっと開けなさいよー!!」門どんどんっ!

 

 

近所のおじさん(Σ何事!?)びくっ

 

 


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【再び屋敷の中】

 


晴明「ふむ。能力無効化の使える奴が排除されたか
そして再び 空間ねじ曲げられたな。」


粋「姉ちゃん大丈夫かな?」あわあわっ

シロ「問題がなかろう
アレでもそこそこ腕のたつ女よ

ふむ。奴の無効化は外からは使えんのか?」

彬羽「使おうにも使えんだろ
中の状態が解らんと 下手すりゃ危ない事くらい千様にも解ってるはずだ」

粋「へ?危ないって

Σげ。」

 


床1面に 錆びた釘がびっしり廊下っ

 

粋「Σまたエグい物を!!」ひええっ

晴明「無効化出来る奴を排除したんで浮かれとるな 三流物書きめが」ちっ

シロ「いやしかし
こんなのわざわざ通らんでも 避けて歩くなり何なら凍らせて ん?」ぴくっ


ごんごろごろごろっ

 

粋「まさか」嫌な予感っ

 

廊下にみっちりサイズの鉄球ゴロゴロゴロゴロっ!!


晴明「王道来よったな」ふむ。

 

粋「Σ何処から出したよこんなの!!」ひええっ

晴明「あるある展開過ぎて 多少の何処から出したは無視して具現化出来たのやもしれぬ
あ、小僧の氷対策か焼けておるな あの鉄球」ほー。

粋「Σ具現化の基準がフワッとし過ぎてねえ!?」えええっ


シロ「Σくっ! 前は錆びた釘が敷き詰められ 後ろは熱した鉄球

とりあえず 床を凍らせ少しでもダメージ軽減   Σん?」

 

彬羽「ふんっ!!」

鉄球バキャスッ!!

 

ばらばら ごろろんっ

 

一同(Σ蹴り1発!)背筋ぞわっ

 


彬羽「全く アホな物書きやがって」ふんっ。


粋「いや テオ背負ったまんま 軽く蹴り1発って」冷や汗っ

晴明「お前の破壊力がアホじゃい」 うわー。

 

 

 

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【書斎】

 


屋敷の主(悪霊)「何こいつ等。」頭かかえっ


ヤモリかさかさうろうろっ


屋敷の主(悪霊)「アホな物って王道なめんなよ!様式美って物があるわい失礼なっ
普通は空気読んで パニックになるだろあそこは!!

なあヤモリ!
古い屋敷で襲い来る罠の数々って どう考えてもパニックだろ!? 
展開無視すんなよ!これだから文を読まぬ最近の奴等は」

 


白「ヤモリは返事しないと思うけどな」

屋敷の主(悪霊)「Σっわーーーっ!!」びくううっ

 


白「うるさい」むう。

屋敷の主(悪霊)「Σおおおお前何処から!」あわあわっ

白「何処って

天井裏ウロウロしてたらどっちから来たか解らなくなって
なんか1人で喧しいの居るなって 適当にこっちに」えーと。

屋敷の主(悪霊)「Σしまった!天井裏の空間はねじ曲げるの忘れてた!」

 


白「・・馬鹿なのか?」困惑っ

屋敷の主(悪霊)「Σ迷子に言われたかないわい!!」むかっ

 

 

晴明「おーおったおった。

アレが諸悪の根元じゃな」よいせっと。

屋敷の主(悪霊)「Σ何故に!?」ひえっ


晴明「お主集中途切れたであろ?
監視されてては 何をしてもまたループさせられるだけだからの

気が反れとる間に 抜け穴を作ってやった」ほれっ

 

シロ「全く原理が解らん」よっこらせっ

粋「うちの押し入れに 晴明の結界の入り口繋がってんのと同じ かなあ?」困惑っ。

晴明「だいたい合っとる」うむ。

 

 


彬羽「さて、散々なめた真似をしてくれたな

ほれ見ろこの被害届の山。
手前 どんだけの人間と妖怪にしょうもないイタズラしてんだ」被害届の束っ!

 

屋敷の主(悪霊)「Σ喧しい!
文も読めぬ最近の若い者に てっとり早く ワシの作品の世界を見せてやっておるだけで「無理に見せんな 若者が読みたくなるよな本書きやがれ」

屋敷の主(悪霊)「Σうっさい!ド素人が偉そうに!
どうせアレだろ お前も本とかこの前いつ読んだかなー?とかそんなだろ!!」うがあっ

 


白「ん? バカラスも本出してたよな?」あれっ

屋敷の主(悪霊)「え。」

 


晴明「あーアレな
芝居小屋の台本から 瓦版のコラム。
各種専門書も出しておったのー」うむ。


屋敷の主(悪霊)「え?

その見た目で 物書き? 売れてんの?」え?

彬羽「見えなくて悪かったな」むかっ

 


シロ「更に言うと 板前である上、魔王の副官もしとるぞ そいつ。」

屋敷の主(悪霊)「Σいや どれかに絞れ!なんじゃそりゃ 掛け持ちし過ぎだろ文壇なめとんのかこのガキャあっ!!」

彬羽「Σ俺は何で怒られてんだ!!」

 


粋「まあ落ち着けよ
あーもう、 テオまだ起きねえし
カラスもキレてるし押し付けられるし 意外と重いし」よいせっ


シロ「まあな。無理もなかろ

あの親父 物書きと言っても
読者を置いてきぼり過ぎて あまり売れんかったらしいからな」

晴明「ああ。お主も言っておったな」成る程っ

 

屋敷の主(悪霊)「Σ喧しわああ!!

おのれ崩れた今時の文しか知らぬ小僧共っ 本物の物書きの値から見せてやるわ!!」筆しゅぱっ!

 

粋「Σあだっ!」

タライがいんっ!!


白「本場って言うか 古いぞ」タライべしっ!


屋敷の主(悪霊)「Σ喧しい!打ち落とすな!!」

 


彬羽「また面倒臭い親父だな」ちょっとイラッ

晴明「まあな
物書きと言うのは気難しい物よ「何故俺を見て言う。」

 

 

晴明「気にするでない。

さて、この異常な具現化空間だがの
作りだしとるのは あの筆と白紙の原稿用紙の様だの」じーっ


彬羽「成る程 じゃあそれを壊すか燃やせば大人しく


屋敷の主(悪霊)「させるかああ!!!」


落ちる天井 落とし穴ぱかっ!
タライがんごんごんごんっ!!

 

晴明「お主脳ミソ疲れて来とるだろ!!」ひいっ

彬羽「Σしょうもないが鬱陶しい!!」

屋敷の主(悪霊)「Σしょうもない言うなあああ!!」うわああっ

 

 

粋「Σちょっこれ危な うわわわっ!!」あたふたっ


テオドール「粋さん。こちらを」

粋「え。何!?お前起きて つか何これ!?」あわあわっ


テオドール「前に メンタルがヤバかった時に彬羽さんから頂いた耳栓に御座います
さあお早く!」

粋「え?え?何か知らないけど」耳栓ぎゅっ

 

シロ「Σおいお前等何をしとるか!
鉄球鉄球!!」うわああっ


白「Σあ。まずい」はっ。

 

 

屋敷の主(悪霊)「わはは売れっ子もろとも この屋敷もワシも終わりじゃーっ!!」


晴明「いかん、壊れとる」うわ。

彬羽「Σ言う程売れてねえから八つ当たりやめろこらオッサン!!」だあもうっ

 


白「バカラス退け。   危ない」

彬羽「ん?

Σはっ!」 

 

屋敷の主(悪霊)「ん?何を

 

スパンっ!!


屋敷の主(悪霊)「え。」

原稿用紙 ずぱっ!


ひらひらひらっ

 

 

 

テオドール「超音波のメスに御座います」どやあっ


粋「Σ俺の鼓膜大丈夫!?つか超音波って耳栓で防げ えええええーーっ!?」鳥肌っ

 


屋敷の主(悪霊)「Σ何 言霊っ!?
ワシの作品がああ Σあっ」筆スパパパぱらぱらっ

 

テオドール「音なので 多少距離があっても当たるので御座いますが
いまいちコントロールが効かないのでやはり難し
粋「Σだから俺の背中でやめてってか 元気なら降りろ!!」

テオドール「足滑らせた時に軽く足首を捻りましたので御座います」あたたっ

 


晴明「なんじゃ 悪い事は言わん。

死者ではもう本は出せんのでな
これを期に大人しくあの世に行ってはどうかの?」

屋敷の主(悪霊)「・・・そっすね。」なげやりっ

 

 

シロ「やれやれ一件落着か

ん?」

 


壁にヒビぺきぺきっ。


白「あれ?まさか」

 


結界ぱりーん!

 

与一「よし! 開いたぞ」くわっ


千様「きゃーさすが与一さんっ
オバケ絡みならダメージ大ね」きゃーっ

 


石燕「あれ? ひょっとしてもう終わったんすか?」

ガシャドクロずももっ

屋敷の主「Σ!?」びくっ


晴明「うむ。今 心も筆も砕けた所ぞ」

与一「Σやっと見せ場だと思ったのに!?」えええっ

 


石燕「なんだ。具現化仲間って言うんで あっしらの出番かと思ったんすがねえ

つか、ここの屋敷って事はそん人が」ちらっ。

屋敷の主「Σはっ!まさか ワシの作品の読者!?」

 

石燕「あの、業界情報で結構知ってるんすが
ぶっちゃけそこの彬羽さん、売上部数がお宅とは桁違いなんで 変な喧嘩売ると恥かくっすよ」ひそっ

屋敷の主「Σあの世の使いはまだかー!!!」どちくしょおおおっ

 


石燕「まああの ほわほわして何が言いたいのか解らん世界観もあっしは結構好き  って あれ?聞いてるっすか?」おーい。

 


シロ「ファンである事はあった様だが」うわ。

粋「石燕 こう言う所、コミュニケーション下手だよな」ああうん。

 

 

 

テオドール「と言う事で、我が主様っ 私の新技いかがで御座いしたか!?」きらきらっ

白「うん。便利だけど 危ないからあんま使うな」引。


テオドール「で御座いますよね

私ノーコンに御座いますし
いやーちゃんと当たって良う御座いました」へらっ。

粋「Σまんべんなく怖っえええええ!!!」ひええっ

 

テオドール「何せ白さんには初対面で『強くなれ』と言われましたので

その点色々と試行錯誤を」ふっ

シロ「有る意味こちらも言霊か。」うわ

 

 

彬羽「手前、他には変な事言ってねえだろうな」冷や汗っ

 

白「・・うーん。」えーと?

千様「言葉ってこわいわー」あらあらっ

 

 

 

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