小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月28日

 

 

 

 


皐月「ほんなら次の台本 またよろしくなー」にへらっ

彬羽「また面倒な題材を」ため息っ

 

家康「お。皐月ちゃんいらっしゃい
彬羽 また舞台の台本書き?
今度は何々?」興味しんしんっ

彬羽「依頼の品の内容をペラペラ話せるワケないだろ」

 

皐月「なんやかんやもうすぐ春やからなあ
その辺考慮して こうドカーンと紙吹雪舞わせるようなの
彬羽「Σ企業秘密じゃねえのか!!」


皐月「具体的なの言うてないもん。ええやん
て、事で 凡人の期待と想像を裏切る台本 頼んだで」にやっ。

彬羽「Σこら待て ハードル上げるなやり辛え!」

 


石燕「彬羽さんも大変っすねえ」しみじみっ

与一「物書きも難儀な
ん?春先はお前の方はどうなのだ?」

石燕「ん?オバケなんて年がら年中居るっしょ? ほい鏡。」

与一「気合い居れんと私は写らんのだが

でなく 春先に化け物絵の需要が有るのかと」


石燕「暖かくなって 気が緩む頃だから 欲しいって人も居るんすよ」にやっ

与一「うん。解らん」困惑っ

 

 

皐月「寝ぼけてボヤーッとするから冷水で顔洗うみたいなん?」

石燕「多分そっすかね?」適当っ

 


彬羽「春、春らしい か」うーん。

粋「カラス、風邪ひくから中で考えろよ」

彬羽「いや空気が冷たい方が頭が冴えてだな」うーん。

 

石燕「ではこちら 
依頼無しで描いた最新作。
特別に公開っす」化け物絵ぺらりっ

彬羽「Σうおお!!」びくっ

 


皐月「あ。凄
本物の化け物がびびっとるわ

ん?」

家康「」白目っ。


与一「Σだああこの殿 ホラー系ダメだった!!」ひいいっ

 

 

 

間。

 

 


千様「あらあらー
殿また石燕さんの絵で失神したのー?」

家康「今回ばかりは心臓止まるかと思ったよ」ほっ。

皐月「毎度よう生きとるな」

 


テオドール「夜中に御手洗い行けなくなったなら どなたかに声を
粋「Σ俺は何歳児だよ!!」

 

 

石燕「いやー こんだけビビって貰えるなら良い出来って事っすね
腕上がったみたいで嬉しいっす。」ほくほくっ

彬羽「お前 人を恐怖のバロメーターにするのやめろ」引。

 

皐月「うちがお化け屋敷やったら仕事頼むんやけどな」

石燕「あの芝居小屋 もう有る意味お化け屋敷っすけどね」

皐月「・・・Σあ。役者も裏方も人外まみれや」


テオドール「今で御座いますか。」わお。

 


シロ「ほれアホな事ぬかしとらんと、そろそろ昼飯だぞ。
ん?今日は多いな」

千様「白君がお休みだと セットで粋君もテオ君もお休みになるからー

今日は彬羽君もシロ君もお休みだしー」のほほーん。


皐月「ん?あの割烹 ついに潰れたん?」

彬羽「いや単に 店内改装の為に休みだが?」


石燕(また誰が何処壊したんすかねえ) 察し。

 


家康「もうお昼か。
皐月ちゃんも食べてきなよ

えーと。どう考えても席足んないから
よいしょっと」隣の部屋からちゃぶ台移動っ

千様「予備の座布団はと」えーと。

 


皐月「なんか ここの家って
飯時でも人が増えて当然感凄いよな
凄いありがたいんやけど。」わお。

白「普段から 当たり前みたいに飛天とか晴明とか混ざってるし」うん。

 

酒呑童子「あー 畜生っ日付間違えた!

用心棒来てやったのに 今日割烹の方休みじゃねえかよ」どかどかっ

 

皐月「更に何か来たな」

 


シロ「ん?臨時休業の知らせが行って無かったか?

それはすまなんだな」

酒呑童子「バイトに謝られてもな。
ったく 寒いし面倒臭え」ごろんっ


家康「あーこらこら 昼間から寝っ転がって酒飲まないのー」苦笑。

千様「はいはい酒呑童子君の座布団ここねー
ちゃんとお昼食べなさいね お昼」はいはいっ

 

皐月「自宅か。」

 

 

 

間。

 

 

 

酒呑童子「なんだろな。

此処の奴等 お客様扱いしねえから
めちゃめちゃ寛ぎやすいんだわ」たんこぶっ

皐月「せやな。
あっきーのゲンコツ食らっとったな。」うん。


酒呑童子「普通やらねえだろ?」頭じんじんっ

皐月「普通は人の家で昼間から酒も飲まんわ」きっぱり。

 


白「けど、居心地良いのは確かにだろ?
俺も始めは此処に居着く気無かったしな」金平糖ぽりぽりっ


皐月「そうなん?
普通に拾われて来て飼われてるんやと思ってたわ」へー。

酒呑童子「餌だけタカりにとか思ってたら 
いつの間にかそこの家の奴になってた的なのか」ほー。


白「完全に野良猫か野良犬の扱いしてるよな お前等」

皐月「どっちかちゅーと 野良タヌキ?」

 

白「タヌキは飼えないぞ。
バカラスでも前に拾って来た時 飼えないからってエサ取り教えて山に返してたし」

皐月「へー。そうなんや」ほうほうっ

酒呑童子「いやタヌキで良いのかよ。
でもって拾ったのかよ あのカラス」

 

 

白「話ズレた。
家主が元々 何だかんだ拾ってきては 皆家族ってノリだからな

気がついたら 

俺の茶碗が用意されてた。」遠い目っ

 

皐月「有る意味凄いなはっちゃん」うわ。

白「うん。それまで茶碗とか
山暮らしって言うか野良だったし
ちょっと嬉しかったな」しみじみっ


酒呑童子「Σえ。いきなりしんみりトーク!?
どんな流れ!?」えええっ

 

 

白「しんみりはしないけど良い物だぞ。
自分が居て当たり前の所があるっての」金平糖ぽりぽり

酒呑童子「いや 俺等鬼にはそんなの関係ねえし」困惑っ

 


千様「あ!いたいた 縁側で日向ぼっこー?

酒呑童子君 お茶碗どっちが良い?
やっぱ髪の毛と同じ赤?」茶碗っ

酒呑童子「Σいやあの!?」えええっ


家康「天海が趣味で作ったのが倉庫に沢山あるんだよねー。

皐月ちゃんはコレかな?」どんぶり茶碗っ

皐月「わーい。 山盛りやー」ひゃほうっ


酒呑童子「Σお前受け入れ早すぎねえ!?」

皐月「エエやん いつでも気軽にご飯食べに来てエエよって意味やろ?

私等逃亡者やから 田舎帰れんしな」しれっ

酒呑童子「Σさらっとシビアな現実語るなよ! 」

 


粋「何お前 遠慮してんの?

この家でそんなんしたら 逆に俺みたいに引きずり込まれんぞ」えー。

酒呑童子「何処をどうしたらそうなるんだよ。」

粋「家主が凄えお節介だから 拒否られると更にお節介焼こうとして来て
なんかこう 流れでいっそお世話になります的な?」

 

酒呑童子「そっちの赤茶色の茶碗で。」真顔っ

千様「はいはーい。
あ、茨木君のってどうしたら「そっちの黒いのとか?」

 

 

テオドール「日本の家は精神的にバリアフリーなので御座いますねえ」ほうっ

石燕「此処は異常っす」きっぱり。

 


与一「世話になりたいと言えばなんぼでも引き受けそうだからな あの家主」うむ。

石燕「つか 与一さんもガッツリ居候っすからね
幽霊とは言え 家賃もビタ一文払っても無いっすのに。」

与一「Σはっ!!」そう言えばっ


テオドール「与一さん、ある日突然 発生致したそうで御座いますね そう言えば」ああうん。

 

 


家康「ま、そう言う家だし気にしない。

家主が寂しん坊だから 誰か居るってだけでプラスなんだよ」のほほーん。

酒呑童子「あの鳳凰 どんだけなんだよ。

つか 偉い奴の考える事は解んねえな」困惑っ


白「お前もなんやかんやで
勝手にずかずか上がってくるくらいには 此処に染まってるけどな」

酒呑童子「ああそれは
ん? 何か前はこう
気のひける何かがあった気がしてんだけど 最近抵抗無くなったような

何でだ?」あれっ

 

 

彬羽「コイツじゃねえのか?」

テオドール「あー そう言えば
ちょい前まで何かムカついて 沸騰した熱燗ぶっかけたり致しましたね」はいはいっ

酒呑童子「Σそうだった!!」びくううっ

 


白「ん? 最近は別に酒呑童子にイラついて無いよな?
なんでだ?」

テオドール「さあ?
もう正直どうでも良いともうしますか」はて?

 

酒呑童子「アレ泣かして良いか」イラッ。

粋「また隙あらば熱燗ぶっかけに来る様になんぞ」

酒呑童子「Σぐ」

 


テオドール「まあ昔は我が主に無礼を働いたりで御座いましたが
今はそうでも御座いません

故に 私もギスギスする必要は無いので御座います」ふっ


酒呑童子(なんで上から目線なんだ。)

 


蒼月「いやその鬼 あんま代わってないよ
むしろ代わったのは別の物だね。」

テオドール「はい?」

 

 

大嶽丸「邪魔するぞ。
山で早くもフキノトウが採れたので 日頃世話になってるお前等に持ってけと母上が Σん!?」びくっ


テオドール「ああこれはこれはおいつも御母様のお使いお偉いですねえ
前から思っておりましたが 御母上御母上とマザコンで御座いますか?」

大嶽丸「Σだから毎度毎度何なんだお前は!!」むかっ

 


白「多分 ムカつく相手が大嶽丸に移動したから
お前はどうでも良くなったんだと思う」うん。

酒呑童子「Σいやどんな理由!?」えええっ

 

シロ「すまん。
どうもテオの奴は 周りに低姿勢な分、常にストレスぶつける相手が居ないとダメらしくてな」困惑っ

酒呑童子「Σ完っ全に八つ当たりじゃねえか!!」

 


白「そう言う事で いつもサンドバック悪いな大嶽丸。」

大嶽丸「Σどう言う事で!?
お前 自分の下僕の躾はきっちりしとけよボケ白髪っ!」フシャーッ!

テオドール「Σ我が主になんと失礼な!!」むかっ

 

 

彬羽「こらケンカすんな手前等!

まとめて餌抜きにされてえのか!!」くわっ

テオドール・大嶽丸「Σ!!」

 

 

酒呑童子「Σ大嶽 餌付けされんの早すぎだろ!!」

皐月「結局皆 胃袋で居着くんやな」ああうん。

 

 

 

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大江山

 


人魚「Σうわっ可愛い 素敵なお土産ですーーっ!」きゃーっ

ダミアン「人魚殿は金魚柄か!
私のはコウモリ柄ぞ!珍しいっ」おおっ

 


茨木童子「なんで茶碗?」盆栽柄っ。

酒呑童子「・・俺の家は此処だし。引きずり込まれねえ様にと思って」真顔。

茨木童子「は?」

 

 

 

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