小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月15日







晴明「お?いつもの面子は出払っておるのか?」きょろっ


家康「お爺ちゃん ご飯はまだですよ」真顔。

晴明「Σいつもいつもタカりに来ると思うな失礼な!
だいたい己の軍師のが万倍ジジイで有ろうがっ!」むかっ


石燕「んじゃどしたんすか? 囲碁の相手でも捜しにっすか?」

晴明「Σだからジジイ扱いするなと言うに!」

家康「ん? じゃあどしたの?」


晴明「日課の占いをしとったら筮竹が砕けた」筮竹の欠片ばらばらっ

石燕「Σ稀代の陰陽師が言うと洒落になんないすけど!」ひいっ


家康「筮竹ってアレだよね?
占い師がじゃらじゃらってする 箸の束みたいなの
アレってそんな簡単に折れるの?」

晴明「普通は折れん
ゆえに何ぞ良くない事が起きるのではと

千様「Σぎゃっ! ちょっと何ー
いきなり草履の鼻緒が切れたわー」ええー。

小太郎「危ないな。古くなってたのか Σぎゃいん!庭がカラスでいっぱいっ」ひいっ

一二三「あ。黒猫が横切ったべ」ありゃ。



家康「Σ露骨過ぎない!?」えええっ



蒼月「この子連れてきてるのにそれって かなりヤバくない?」

座敷わらし「多少の不運なら私で相殺できるかと思って着いて来たのだがな。」うーん。


石燕「座敷わらしさんが居てコレッて」ひええっ

家康「ま、まあカラスに関しては 此処等のカラスは彬羽の舎弟だし庭に居ても不思議じゃないかなー?とか」冷や汗っ

晴明「う、うむ。
おそらく庭に猫やカラスの好むエサがあったのだろ 小鳥とかな」冷や汗っ

家康「だよねー。 あ、ちょっと変な汗かいちゃった
晴明さんもお茶飲む?」




湯飲み独りでにバリンっ!!


家康・晴明「・・・。」 変な汗ぶわっ

座敷わらし「目をそらすなと言わんばかりだな」うわ。


石燕「今日は大人しくしといた方が良さそうな
ん?そういや 皆何処行ったんすか?」


千様「えー? なんかこの前ドンパチやった大獄丸?の関係かなってのにケンカ売られたらしくて
シバき倒しに行ったわー」

晴明「また凄まじいタイミングで 物騒なのと」うわ。


家康「大獄丸ってそんなヤバいの?」

石燕「玉藻の前、酒呑童子さんと並んで日本三大妖怪と呼ばれてるっすね」

小太郎「え? じゃあ大した事ないんじゃ?」わんっ

家康「Σ間違ってもそれ酒呑童子の前で言うんじゃないよ!!」ひいいっ







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粋「って事で 兄貴等そいつ追っかけて疾走してっちまってよー
追い付けねえっての」むすーっ

シロ「まあな。お前は人間成分多いでな
それは仕方無かろう」うむ。

粋「つーか 大獄丸も災難だよな
本人が納得して 兄貴のやり方に従うってなったのによ
下っ端の奴等がやってらんねえ 魔王潰すとか勝手に動くとかさー」あーもう。

シロ「そう言う下の者をまとめるのも 大将の役目だ。
己の監督不行き届きなのだ 仕方なかろうて」

粋「んーまあ 兄貴もバカじゃねえし
そこで大獄丸とケンカしたりしねえだろけどさ」苦笑。


シロ(コイツの兄への全幅の信頼は何処から来るのであろう)うーん。

粋「ん?何?」

シロ「普段あれだけサンドバッグであるのにな」哀れみの目っ

粋「Σガキに可哀想な物見る目で見られるの辛いんだけど!
いやアレで結構ちゃんと物事考えてっから

シロ「駄弁っとらんで周りを見よ
来るぞ。」冷気ひゅおおおっ

粋「へ? Σうっぎゃああああっ!!! 」 伏せっ




シロ「ふむ。噂をすればなんとやら
囮の近くにおったら 案の定現れおったわ」ふんっ

粋「Σ前ぶれ無しに其処ら凍らせんのやめてくれる!? 髪の先凍ったギリセーフ!!
つか囮って何!?」ひいいっ

シロ「お前の兄貴が反感買っておるのだぞ?
そしてそのターゲットの弟が霊感無さすぎて妖怪の気配すら解らん
そりゃ狙われるであろうが」

粋「Σあ!だからわざわざ日課の鍛練中断して着いて来てくれ
シロ「実戦に勝る修行は無いのでな」鬼切すちゃっ

粋「Σお前なんか嫌いだああ!!」どちくしょおおっ!




シロ(ふむ。人気の無い所に誘導して正解で有ったか
数が多いな タイマンしようと言う気はゼロか。)気配探りっ

粋「なんでお前 分類的には妖怪じゃないのに探知とか出来んの?」

シロ「殺気だ。」真顔

粋「それもう超能力だよな?」えええっ




木の葉かさっ

粋・シロ「Σ!」

シロ「上か!梅雨の氷使いなめるで無いわ!!」くわっ

氷柱ズドドドドッ!!

粋「Σぎゃーぎゃーっ!!」 あたふたっ



シロ「ふははははっ!! 其処ら水溜りだらけだ湿気も半端無いっ
これは良い 水分に困らんぞっ!」わはははっ

粋(Σ普段兄貴に返り討ちにされまくってストレスやべえコイツ!!)ひいっ


シロ「さて。此方は武器が無限に有るような物だが
其処らの妖怪共 どうする?」くるり

其処らの妖怪軍団「Σ!!」びくうっ



粋「あの、戦じゃねえんだから穏便に」びくびくっ

シロ「安心せい! 妖怪なら氷柱の1本2本刺さっても死なん!
ほれ出てきて降参せんのなら此方から行くぞっ!!」ふははははっ!



粋「Σだああまた! こっちまで危ないっての!」とんずらっ

シロ「Σあ!待たんかコラ囮!」

粋「誰が待つか ぶちギレチビ!」だだだっ




茂みがさっ!

粋「Σ!?」びくっ



テオドール「あっ いらっしゃいました!
良かった うっかり置き忘れて来たと白さん達が心配されて
シロ「そこにもおったかああ!!!」くわっ

粋「Σえ 違う違う違うっ!!」





ざくっ。

粋・シロ「え」







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彬羽「迎えに行ったテオまで戻らねえじゃねえか」

白「迷子かな「手前じゃ有るまいし。」



白「でもテオとろくさいぞ?
こっちに行ったんだよな?」茂みがさがさっ



がささっ!

彬羽・白「ん?」



粋「Σ兄貴いい!!テオが死ぬーーッ!!」

白「へ?」


彬羽「おい!心臓に杭どころか 氷刺さりまくってんじゃねえか!!」

シロ「すまん 手元が狂いっ」顔面蒼白っ


彬羽「揺らすな! とりあえず飛天に診せれば」冷や汗っ

粋「それが 瞳孔開いてんだよおおっ!」


シロ「すまん。俺が調子に乗っ
白「落ち着け
こいつかなりしぶとい化物だったよな?」

彬羽「Σへ? そ、そのはずだがっ」


白「で、こいつ しんそ?とかって奴の血統なんだよな?
根性ある吸血鬼の血筋だよな?」えーと。

シロ「そ、そのはずだが。
え?何か手が有るのか?」おそるおそるっ



白「バカラス。刀」ちょいちょい

彬羽「Σ行けるのか!?」

白「やらなきゃ死ぬならやってみて損無いだろ」


シロ「Σえ まさかっ」





どすっ。

粋「Σ腕えええ!!」ひいいっ

彬羽「おい。何も刺さなくても」

白「煩い 俺痛いの嫌いなんだぞ
普通に斬るよりこっちがマシだと思ったのに」

粋「Σ兄貴も結構パニクってねえ!?」

白「結構。」きっぱり

シロ「素直か」うわ


血ぼたぼたぼたっ!



白「さて、飲み込むかな?」うーん。

彬羽「少量でも胃まで流し込まれれば どうにかなるかも知れんが」



白「確か 鼻つまんで流し込んだら飲み込むしか無いんだよな?」

ぎゅっ。


粋「Σいやそれ溺れるから!窒息するから!!
つか血凄いけど兄貴も大丈夫!?」ひいいっ

白「結構痛い」
ぼたぼたぼたたたっ。





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テオドール「ほらほら 見て下さいませ!
コウモリ羽生えまして御座いますっ!!」けろっ


粋「Σまさかの全回復!!」えええっ




千様「えーと。凄いんだけど
吸血鬼ってより 悪魔?」あらあ

テオドール「で、御座いますねえ
尻尾も生えまして御座いますし」

蒼月「吸血鬼も悪魔の1種だもんね
つか派手でなんかムカつくな」

家康「始め誰かと思ったよ」あははー。




石燕「あれ 戻るんすか?」

晴明「わからん。」困惑っ



白「俺の血だし 最悪助かっても巨大化するかな?と思ってたしセーフだセーフ」

石燕「Σ確かにそれはヤバいっすけど!」

晴明「犬神の前科があるで笑えんな」うーん。



ぼんっ!

テオドール「Σあ!戻った」


彬羽「血の効果が切れたか」ふむ。

テオドール「Σええー!」不服っ


家康「いや あのまんまじゃ日常生活無理でしょ?」苦笑

テオドール「あー確かにそうで御座いますね

しかし!これで私もお役に立てますっ
必要で有ればっ あればで御座いますが!その時はまた血を下さいませっ!」キラキラっ



白「逃げて良いかな?」

彬羽「手前が餌付けしたんだろ。そこは責任持て」





座敷わらし「成る程 あの魔王にとっては確かに最大級の災難かもしれん」うむ。

晴明「思ったよりショボくて良かったな」うむ。







シロ「味方を攻撃するとは不甲斐ない!
1から鍛練のし直しだ!!」素振りふんふんっ!

小太郎「メンタル強い子で良かったな」わおんっ



テオドール「なんでしたら 後2、3発撃ち込んで頂いても
シロ「Σ味をしめるな!!」ひいっ




粋「あ。兄貴逃げた」





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