小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月16日

 

 


【芝居小屋】

 


皐月「えー 酒呑童子休みなん?」えええっ


テオドール「何でも 飲みすぎと食べ過ぎと寝冷えのフルコンボで お腹の調子が最悪らしく」苦笑。


皐月「ちっ!
野郎は意外と体弱いかんなあ」


粋「あいつのはなんか違くね?」えー

 

 


白「なんだ? また列の整理の奴足りないのか?」ひょこっ

皐月「いやそっちはエエねんけど
今ちょい 別件がなあ」

 

白「別件?」

 

 

つつじ「此処の数件先で 組やなんや物騒なお人等が

戦じゃあ!とかって睨み合っとりましてなあ」 ほれあそこ。

白「営業妨害だから 幕開く前に 蹴散らすか」よし。

 


皐月「よし。ちゃうわ
また瓦版載りたいんか アンタは。」ほんまにもー

 


つつじ「朝イチでそれはあきまへんで?
ますがにお客はん等がびびってまいますわ。」

 

白「じゃ、今日のが終ったらやるのか?」

つつじ「せやな。此処等は誰のシマか キッチリ教えてやりましょな。」にこっ

 


粋「怖えよ。うちのツートップ」ひええっ

テオドール「御二人揃って明日の瓦版コースに御座いますねえ」

 

 

つつじ「ちゅー事で
演目終るまで邪魔されとうないからなあ
店の表で圧かけといてくれる御人が欲しかったんやけんどなあ」うーん。

粋「あー そりゃ酒呑童子適任だわ」成る程っ


皐月「見た目だけなら歌舞伎モンやしな
他誰かおらんやろか?」むう。

粋「何なら俺やるけど?」

皐月「アンタは裏方の仕事ようさん有るやん
そっち行かれたら それこそ困んねん。

かといって」ちらっ

 


一同「逆に絡まれる か。」うん

テオドール「ほっといて下さいませ。」

 

つつじ「そこ、否定はせえへんねんな」ああうん

 

 


皐月「どしよか?
立ってるだけで 威圧感与えるようなの他におるやろか?
変なのが 寄り付かんとこと思う狛犬ぽいのん。」

粋「だなあ、
それ思うと酒呑童子 マジで適任なんだよなあ」うーん。

 

 

彬羽「ん?なんだ 
幕が開く前にそんなに空腹かお前等。」出前っ

皐月「おったわ。威圧感しかない2メートル」わお。

 

 

つつじ「あんさん、朝飯食うて来たんちゃうの?」えー

白「それはそれだ」うん。

粋「それもこれも入る胃袋は同じなんだよ兄貴。」

 

 

テオドール「と言う事で 御座いまして」かくかくしかじかっ

彬羽「は?狛犬
いや俺は普通にバイト中だしな。」

 


皐月「ほな 掛け持ちせえへん?」きらーん。

彬羽「板前と狛犬 何処をどう掛け持ちしろと「アレや マグロの解体ショー的な」

彬羽「Σ往来で調理しろってのか!!」

 

 


粋「それはさすがにどうよ。」

テオドール「というか
春一でオーダー取られて こっちで作って更に春一に出前に御座いますか?」えー。


彬羽「いや、やらんからな。
やる時点で計画たてるな」

 

皐月「えー。どないしてもダメ?」ぶー。


彬羽「其処らの妖怪でも適当に雇っとけ
じゃあ後で食器下げに来るからな」すたすたっ

白「うん。お疲れ」

 

 


つつじ「困ったなあ
あのピリピリ感やとホンマ何ぞ抑止力おいとかな 怖いえ?

元アサシンの勘どす。
あらホンマ一触即発どすわ」むう。

 

 

白「仕方ない
テオ、七輪」

テオドール「はい?」七輪よいしょっ

 

 

 

 

大嶽丸「にゃん?」にょきっ


白「これでどうだろう?」

出前お重の魚炙りっ


つつじ「いやそん人
怖さ無いやろ」おい。

 

白「餌をやって和め的な?」

皐月「抗争中に 野良猫に皆で餌やって和やかー。とかならんならん」首ぶんぶんっ

 

 

テオドール「困りましたねえ
そうなると もうあの方しか」ふむ。

粋「いや あいつは
前に皐月がやらかしたし 来てくんねえだろ」苦笑。

 

 

 


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見習い「あ!いつもの割烹の。
食器をお下げにですね
しばしお待ちを」たたっ

彬羽「もはや顔パスか。

頼んだ

 

ん?」

 

 

粋「お。カラス お疲れー。
今日も出前旨かっ

彬羽「そう言うのは良い!!
なんだあの 表の派手なチャイニーズマフィアは!!」

 


粋「ん?茨木童子。」

彬羽「Σ何がどうしてああなった!!」えええっ

 


粋「えーと 前に芝居小屋の新人と間違えられた上、
皐月のセンスねえアダ名のせいで 薔薇様呼びされて

それから 恥ずかしいから芝居小屋に近寄りたくねえって言われてたんだけど

変装すりゃ問題ねえよなって事で 衣装部屋のあれこれフル活用で 自信作よ!」どやあっ

彬羽「Σアレ手前の仕業か!
なんであんな服が有るんだこの芝居小屋!!」

 

 

テオドール「なんで御座いましょう。

色黒通り越した黒い肌に
金髪に近い茶髪、 クッソ派手なチャイナ服。
でもって 胡散臭い丸メガネとは。」うーん。

 

皐月「港でヤバい薬売り付けて来そうやな」うん。

 

 


抗争してる組の方々(なんだありゃあ。)戦々恐々っ


皐月「まあ、抑止力にはなっとるし、エエか。」うん。

 

 


通行人ざわざわっ


茨木童子(薔薇様呼ばわりの時より 目立ってる気がするのは何故だろう) はて?

 

 

 

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