小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月17日

 

 

 


テオドール「ほー。 これが噂の心霊現象の家

Σどうわっ!!」びくっ

 

粋「Σえ 何々!?

オバケってそう言う驚き方するもんじゃ

Σっだあああーっ!!!」ひええっ


壁にヒト型べったり。

 

 

彬羽「ああ。これはビビるな」ふむ。

白「顔の感じだいたい解るな

こっち見て
粋「Σやめてえええ!!」ひええっ

 


大家「すみませんねえ。
よろしくお願いします」そそくさっ

 


白「よろしくって事は

俺等また祓い屋って事になってるのか?」

 

テオドール「みたいに御座います
魄哉さんから よろしくと言われまして御座いますし。」

粋「Σいやいやいやこんなハッキリしたの晴明案件だろ!!」ひええっ


彬羽「俺を盾にするな。
それが、晴明でもどうしたら良いか解らんって話でな」すたすたっ

粋「え。それどういう

Σうおおんな寄って大丈夫!?」ひえっ

 

彬羽「やはり 全く霊の気配はないな」じーっ

テオドール「Σモロ髑髏なシミを んな間近で良く見れまして御座いますね!!」ひええっ


彬羽「こんなの 手前の実家の周りのスケルトンと変わらんだろ」

白「スケルトンを間近でガン見する奴も居ないと思うぞ。」

 

 

テオドール「?

確かに 妖気も霊気も殺気も邪気も無い?」おや?

粋「Σそうなの!?」ええっ

 

 

白「じゃあ 幽霊でも妖怪でも無いのか。
何なんだろうな 誰か落書きしたのかな?」

粋「いや どんな悪趣味な壁画?」ええー。

 

白「前の持ち主が 石燕みたいな趣味してたのかもそれないぞ?」

テオドール「あー それなら有り得まして御座いますね 」ほっ

 


彬羽「それがな。

どれだけ磨いても消えないんで 上から何度も壁を塗り直したそうなんだが
日にちが経つにつれ またじわじわと浮き出て来るって話でな」


テオドール「Σやたら壁デコボコなのそれに御座いますか!!」後ずさりずざっ!

粋「Σそこまで聞いて何で近寄れんのお前!!」ひええっ

 


白「なんだろうな?
あ。壁がこれから 意思持つとかか?
新種の付喪神か」手ぽんっ

 

彬羽「確かに年々ワケの解らん新種は生まれちゃ居るが
怪奇現象が起きてる時点で 多生の妖気は感じるはずだろ。

妊婦の腹がでかくなる前から 中の子供は育ち始めてるのと同じだ。」うーん。


テオドール「解らんでも無いのでは御座いませんが
同じ扱いしたら ぶん殴られそうなお話に御座いますね。」冷や汗っ

 


粋「えっと。つまり
怪奇現象じゃねえから晴明も手出せない。って事だよな?

なら 何も怖い事無いよな?」おそるおそるっ


白「それなら 俺等が出来る事も無いよな

良し。団子屋行ってくる」すたすたっ

テオドール「あ。私もお供致します」たたっ

 


粋「Σ諦め早え!!


えー。どうすんだよカラス
大家のおっちゃん 凄い困ってるみたいだけど

ん? どしたの?」

 

 

 

 

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大家「へ? あの部屋を前に使ってた人ですか?」


白「うん。どこ行った?」頷きっ


大家「それが、急に姿を消しちまいましてね。
家賃も貯まってたってのに。

 

けど、部屋見たらあのシミでしょ?
そりゃ逃げたくもなるかって 変に納得しちまいましてねえ
探すのやめましたよ。」溜め息っ

 

テオドール「あのー。その方の 人相その他
何か個人特定の出来る物は」

 

大家「へ? 何か関係有るんで?

あー。ひょっとしてアレですかね。
よく取っ替えひっかえ 派手な女連れ込んでたなあ
女の恨みですかね アレ」

 

白「派手な女?」

テオドール「取っ替えひっかえ。
夜のお店のお姉さん方に御座いましょうかねえ?」ふむ。

 

 

 

 

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【花街】

 


地獄太夫「外の事はわちきの管轄外にござんすが。
そういや一時期噂になりんしたなあ」ほう

 

テオドール「噂とは?」


地獄太夫「女が消えたのでありんす。
なんでも 偉く気の良いイケメンさんで、
気を許して着いてった女が 翌日から店に来なくなる

まあ、男と女の話。2人で夜逃げでもしたのでは と普通なら思うのでありんすが」


白「普通じゃなかったのか?」

 

 

地獄太夫「で、ありんす。

そのイケメンさん
ほとぼりが冷めるのを待ったかの様に 違う店に現れ
またそこでも女が消えたのでありんす。

1度2度なら 前の女にフラレたのか。とも思えるのでござんすが。」

 

テオドール「1度2度ではない。  と


あの、まさかこれは。」嫌な予感っ

 


白「よし。 帰るぞ」すくっ

 

地獄太夫「えー。主さんせっかちにありんす。

せっかくなんでゆっくりと」髪の毛しゅるるがしっ!


白「帰る帰る帰る」ぎししっ

 


テオドール(これが有るのに ここに情報収集に来られる辺り これはやはりっ)冷や汗っ

 

 

 

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粋「お?兄貴 お帰り
どこまで団子買いに行ってたの?」

 

白「バカラス。壁壊せ」

粋「Σえ。 ちょ 大家のおっちゃんの許可は!?」

 

白「良いから壊せ」

彬羽「やはりそう言う事か

ふんっ!!」


ばきゃん!!!


粋「Σちょ お前も何してんの! 怒られ 

Σ!!?」

 

 

 


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テオドール「あの方、まだ厠に御座いますか。」

彬羽「覚悟無しでモロ見たからな」うむ。

 


大家「ままままさか!
壁に死体が塗り込められてたなんて!!」ひええっ


テオドール「壁のシミの正体は
遺体から染み出した アレやこれやだったので御座いますねえ」うぷ。

 

彬羽「だな。あまりに塗り込み過ぎて 
一番手前の奴が 壁にギリギリにどうにか収まってるくらいだったぽいな。」

テオドール「うっわあ。」ドン引きっ

 


粋「うう。キッツう

うええっ。なんで兄貴とカラスは即解ったんだよ」よろろっ

 

彬羽「そりゃあな」

白「な?」うん。

 


白・彬羽「最初から墓の臭いしかしなかった。」うん

 


粋「Σカラスあれ臭い確認してたの!?」えええっ

彬羽「確証もなく 勝手に壁壊すわけにはいかんしな」

粋「Σ度胸凄え!!」えええっ

 

テオドール(裏の生ゴミ置き場の臭いと 間違えてたとか言えません) 目そらしっ

 


粋「マジかよ。
つか兄貴も団子屋なんて 言ってないで
ちゃんと説明してくれればよー」むすーっ


白「ん?
俺も始めは なんか臭いな。くらいで ホントに団子屋行こうとしてたんだけどな。」

テオドール「腐臭の中でそれに御座いますか」わお。

 

 


家主「あああ!めちゃめちゃ人来てる!
あああ変な噂立っちゃう!!

あああこんな時は タマ子っ!

あれっタマ子? 今日は来てない?」きょろっ

 


粋「タマ子?」へ?


家主「いつもうちに餌をねだりに来る黒猫なんですがね
艶やかな黒い毛の 綺麗な子でねえ

人多いから 怖がってるのかね」きょろっ

 


粋「・・Σあっ!」はっ!


テオドール「しーっで御座いますよ」しーっ

 

白「皆が皆 解りやすくうらめしや出来る程 根性無いしな」うん。

 

 

 

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