小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月4日

 

 


粋「ん?今日は診療所の掃除バイトの日?」

ダミアン「だな。掃除の後は事務作業も有るが」

粋「へー。お前意外と凄いよな

頑張れよ」へらっ

ダミアン「意外とは何だ
失礼な」

 

 

粋「・・・・」

ダミアン「・・・・」

 

 


粋「いや 何?
何を待たれてんの?」えっと。

 

 

白「ひょっとしてバイト行きたくないんじゃないのか?」タクアンぽりぽりっ

テオドール「てか何故にわざわざ 小山の上のこの家まで
朝から見苦しい物体Xめが」けっ。

ダミアン「Σ流れる様に酷い!!」

 


彬羽「確かに飛天の奴は昔から片付けると言う事を知らん奴だが
かなり涼しくなってきた事だし 真夏よりは色々発酵して無くてマシかもしれ
ダミアン「Σ色々発酵してる前提って何だ!
フォローのつもりだろうが更にバイト行きたくなくなるんだが!?」えええっ

 


千様「さんざん苦労かけられてきたイトコが言うとねー」

家康「てか お医者で自宅そこまで汚いのどうなの?」

 

 

 

 

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【幕府公営診療所】

 

 

ぐちゃー。

 

粋「Σうおお相変わらずえげつなっ!!」ひええっ

ダミアン「全く毎度毎度3日で此処まで汚せるのが凄い」袖まくりっ

テオドール「Σ3日!?」えええっ

 


白「前から思ってたけど
何処からこんなに物出てくるんだ」むう。

 

彬羽「飛天の奴は昔から
のめり込んだ事には天才的だかそれ意外は片付け出来んガキと言うか」

粋「Σ片付け出来ねえってレベルじゃねえだろ!!」

 

テオドール「あの廊下挟んで診療所で御座いますのに
こんな汚いってホント医者としてどうなので御座いますか」うええっ

 

彬羽「逆に言えば
医者としての仕事には真面目に取り組んでるから 診療所の方は無事なんだろうがな」ふむ。

粋「Σだからフォローになんねえって
此処までくるともう才能 Σこれ虫とか居ねえよな!?」ひええっ

 

白「別に居たってどうでも良いだろ

で、此処で何

 

にちゃ。

 


一同(Σ何か踏んだ!!)


白「・・・・。」

 


テオドール「Σああっ!普段から大概無表情な方に御座いますのに
更に輪をかけた虚無顔に!!」ひええっ

 

粋「何踏んだか確認するのも嫌だなアレ」ひええっ

彬羽「解らんなら解らんでそれも嫌だがな」引。

 

 

白「従兄弟ちゃんと躾しとけ」ギロッ

彬羽「無茶言うな」

 

テオドール「こげな腐海に呼び出すから!!

いったい何なので御座いますか!」うがあっ!


ダミアン「Σ私が悪いのか!?
えっすまん!
えっとそれがその 最近此処の掃除をしているとだなっ」ひええっ

 

粋「Σあ。」はっ

白「何だ。」イラッ

 

 


人魂ふわわー。


ダミアン「この通り怪奇現象が起きるのだ!!」ほらほらっ

 

 


テオドール「・・いえ。診療所なので御座いますし
当たり前では?」はあ?

ダミアン「Σいや 私が知る限り死者なんぞ出とらんはずだぞ!!
イメージで言うなそう言う事!!」

 

彬羽「まあ、何だかんだで医者としては優秀だしな。」ふむ

白「どうだろうな?めちゃ恨まれてて生き霊出てるのかもな」
けっ

 

粋「Σ思った数倍ダメージ受けてた!!」

白「知ってるか
攻撃的な奴は 自分が攻撃されると脆いんだ」

粋「Σんな情けない事を偉そうにドヤって言われても!」

 

ダミアン(いったい何を踏んだんだ。)

 

 


彬羽「で、つまり
怪奇現象が気になって相談に来たと?」

ダミアン「あ、いや
確かに気にはなるがその」

粋「へ? 他にあんの?」

 


ダミアン「その、人魂が出る中
薬置き場も在るしで薄暗い中を1人清掃するのも  と言うかな」そのー。

白「なんで吸血鬼が人魂薄暗駄目なんだ。」

 


ダミアン「Σ西洋のは良いんだ西洋のは!

この国のはこう ジトッとしてジメーッとしているからその不馴れなだけでっ」しどろもどろっ

 

テオドール「存在がじとっとしてジメーッとした私達が言いますかそれ」はあ?

粋・彬羽(Σジトジメの代表格の説得力!!)

 


白「この部屋も大概ねっちょりしてるけどな」けっ

彬羽「どんだけだお前。」

 

 

テオドール「思ったよりしょーもない話に御座いましたね
無視してとっとと帰ると致しましょう

はい。大丈夫に御座います。
汚れた足袋ポイしたら問題御座いませんよー」すたすたっ

ダミアン「Σあああ強制撤収!」ひええっ

 

粋「あーまあ。兄貴は回収した方が良いかもなあ。

俺は残るわ
オバケ怖い気持ちは解るし」苦笑

 

テオドール「ビビりなら それこそ撤収された方がよろしいのでは?」

粋「Σビビり言うな!
人魂くらい大丈夫だし!
よっし絶対逃げねえしー!!」へんっ


彬羽「また変な意地を。」

 


ダミアン「カラス殿はどうだっ!」ううっ

粋「Σ残るってのに 問答無用でそっち頼るの!?」えええっ


彬羽「俺も残るか

さっきの人魂の正体が気になるし 何より」ちらっ

 

 

部屋どろぐちゃーっ。

 

彬羽「同じカラス天狗として
何か色々申し訳ない。」

 

テオドール「その理論だと
学びもせず戦の歴史繰り返してる人間達は全て  生まれた時点で恥ずかしい存在になるかと思われますが?」えー。

白「お前 そんなだから胃ボロボロなんだぞ。」

 

 

 

間。

 

 

 

粋「よっしゃあ!
手が多いと片付くのも早い!!」汗ぬぐいっ

ダミアン「片付けまで手伝って貰ってすまん。」

 

彬羽「こんなの目の前にして黙って見てろって方が無理だろ。

しかしこりゃ 何でもかんでもしたらしっ放し、出したら出しっぱなしか

あの野郎どうしようもないな」うーん。

 

粋「何それ」

彬羽「カマボコ板だな」

 

ダミアン「Σ飲み食いは居間でとあれほど言ってあるのに!!」ああもうっ

彬羽「お前もう 清掃バイトと言うより家政夫だな」

 

 

粋「うえーつくづく真夏じゃなくて良かった

・・カビ饅頭は辛かったけど」

彬羽「食費カツカツの癖に勿体ない真似をしやがって

ん? 何だそれは」


ダミアン「いやさっき腐海の中から出てきたのだが

何だろうな?」

粋「Σげ!何これ 虫!?

Σ うわ虫から芽が出てる!」ぎょっ


彬羽「冬虫夏草か?
漢方だが また偉く珍しい物・・

まさかっ!!」はっ

 

 


白「なあなあ。何か腐ってるのかと思ってたけど 
腐海のこっち やっぱ変だよな?」

粋「Σあれ?兄貴おかえりっ!?」


テオドール「足洗って足袋を代えられたら復活されました」

粋「Σ折れるのも早いけど復活するのも早え!!」

 

ダミアン「?

もう全てが禍々しくして解らんのだが?変とは


Σもしやあの中にうっかり忘れ去られた患者の遺体が!?」ひええっ

粋「Σええええ!?」後退りっ

 


彬羽「いやさすがに飛天の奴も気付くだろそれは。

何気に酷くないか お前等。」


白「この部屋見て そんな言えてるお前が御人好しなだけだ。」


テオドール「あのっ
話が見えないので御座いますが

冬虫夏草とは何で御座いますか?」

 

彬羽「冬虫夏草とは漢方薬でな。
虫を宿主にして生える草なんだが」

テオドール「Σえ。キモッ」


彬羽「だな。ハッキリ言ってキモいんで呪術関連に使われる事もある

実際そっちでも効果は抜群だ。」


ダミアン「確かに
事務仕事で在庫を確認するが
漢方には 呪術の材料になりそうな物が多い様だが」ふむ。

 


粋「ちょい待て。
え?つまり 飛天は漢方も扱ってて

しかも適当に使ったの其処らにポイする癖があって
漢方は呪いと紙一重?」嫌な予感っ

 

彬羽「だな。
全く漢方薬ってのは効果だってのに あんのアホは医者の自覚が
テオドール「彬羽さん。保護者モードはもう結構に御座います」

 

 

ダミアン「まとめると

この腐海は 呪いを発酵させるには調度よい場所 とかそんな感じだろうか?」冷や汗っ

白「ぽいな」


ゴミの山ガサッずるるるっ

 

 

テオドール「で、でかいネズミに御座いますかね?」冷や汗っ

粋「いやー ゴキかも?
それはそれで嫌だけど」後退りっ

 

 


ごばっ!!

ずるずるるるううっ

 

 

テオドール「Σうおおお無駄にねちゃねちゃしたグロいのでたああ!!」ひええっ

粋「Σ色んな意味で無理いいいっ!!」鳥肌ぞわっ

 

 

白「燃えるゴミだな」


ぼっ。

ずるずる集合体「Σあ」


ぼぼぼぼぼぼっ!

 

彬羽「Σ手前は室内で何やってんだ!!」

白「ゴミは燃やす物だろ」えー。


ダミアン「うおお水みずーっ!!」どたばたっ

 


テオドール「Σあ!薬品って火気厳禁の物も多いのでは!?」はっ

粋「Σげ」

 

白「腐海にほったらかしの時点でもう駄目だろ」

粋「いやそうじゃなく!

そう言うのって確か燃えたら有害なのとか爆発したりとかっ」

 

 

カカッ!

 

一同「Σあ。」

 

 

 

 


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ーーーーーーーー

 

 


飛天「・・・春一に飯食いに行ってる間に何が?」えっと。

 


ダミアン「ゴミ屋敷が発酵して爆発した」けほっ

飛天「Σマジで!?
うわごめんー!」ひええっ

 

粋「その説明で良いのかよ」けほっ

テオドール「住人から見て 爆発してもおかしくない状況だったので御座いましょうね」よろろっ

 

 

飛天「うわ患者いなくて良かった!!

え?みんな怪我は!?」

彬羽(経緯が経緯だけに

こんのアホたれが!とストレートに怒鳴れんっ)ううっ


飛天「?
ゲンコツが来ない?

さてはお前 頭でも

Σあだだだだだだ!!」


彬羽「いや元はと言えばコイツだな。」ぎりぎりぎりっ

 

 

白「薬って 火駄目なのか」たんこぶ。


ダミアン「これでもかと叱られておったな。

しかしこれ
幕府になんと説明しするか」うーん。


診療所だったもの ぷすぷす丸子焦げっ

 

 

白「そのまんまゴミ屋敷が爆発で良いだろ

在る意味スッキリして良かったな」いけしゃあしゃあっ

飛天「んー。俺が原因だし
スッキリは出来ないんだけどなあ」うーん。


粋(ごめん。1/3くらいは兄貴のせい)

彬羽(これを機に散らかし癖がどうにかなればと思って黙ってれば
こんのアホはっ!)

 


白「まあ頑張れ。
ちゃんと謝れば徳川もそんな怒らないだろ」くるり

 

 

 

ぐちゃ。


粋「Σあ。燃え残りのゴミ」

 

 

 


テオドール「今回ばかりは天罰に御座いますね」あーあ。

白「・・・」虚無っ

 

 

 

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