小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月23日

 

 

 

【芝居小屋】

 


つつじ「いや助かるわあ。

んで、酒呑童子はん どないなん?」

茨木童子「多分ただの食いすぎ? もしくは寝冷えか」うーん。

 


テオドール「幼児に御座いますか」うわ。


粋「けど人手足んねえから代打で来てくれて助かった

じゃ、まずは

この熊のキグルミを
茨木童子「うん。生の毛皮それ」

 

 

白「酒呑童子はそのまんまだと結構怖いから
いつもそれ着て 列の整理してるんだ」

茨木童子「普通に熊のが怖いだろ」えー。

 

テオドール「ところがお子様方には結構人気で
まれに取り囲まれて 脛を重点的に蹴られております」

茨木童子「うわ嫌な人気」

 


粋「と言う事で頼んだよ
ちゃん列整理しえねと すぐ暴動起きるんだよ此処」両手合わせっ

茨木童子「なんでそこまで治安悪いかなあ

まあ、代打な以上 仕方ないか」

熊頭部かぽっ。

 

 

茨木童子「すっさまじく 獣臭いんですけど」うっ。

つつじ「獣100%やからな。
そこは辛抱しておくれやす」

茨木童子「くっ。ベジタリアンにはキッツイ物があるっ」よろよろっ

 

 

テオドール「良う御座いましたねえ
これで 安心して幕を開けれまして御座いますよ」のほほーん。

白(バカラスに 野菜しか食えない奴専用弁当頼んどいてやろ。)

 

 

 

客「あのー 最後尾はどこで?」きょろっ

茨木(熊)「あ、はいはい
こちらです」すたすたっ

子供「Σ!?」びくっ

 


つつじ「ごめん茨木はん

喋り無しで。

看板持って 後は身振り手振りで頼むわ シュール過ぎんねん」

 

 


間。

 

 

テオドール「うう寒っ!
中の仕事のお手伝いに回ると致しますかっ」ぶるっ

粋「えー。モギリ俺1人でやんの?

お前が熊の中入れば良かっ「絶対嫌に御座います」

 

 

 

子供「なあなあ母ちゃん
熊、いつもと違くね?
蹴ろうとしたら スッて避けたんだけど。」

母親「Σあんた! あれ店の人だからそう言う事しちゃダメっつったろ!!」

子供「Σあ。やべっ」しまった。

 

 

テオドール「茨木さん

なんやかんやで上手くやっておられますね」

粋「あいつそういや 鬼なのに柔術やそっちのが得意な変わりもんだったわ。」ああうん。

 

 


子供B「Σくっ!なんだこのクマ! 今日は手強いぞ!!」

子供C「いつもなら黙って蹴らまくってから 無言ですっげえ追っかけて来んのに!!」このっこのっ

 

ひょいひょいひょい  ぴょーい。

 

子供D「Σく!かすりもしないだと!!」ぐぬぬ

 

 

テオドール「この辺のおガキ様方 クソガキ多すぎや致しませんか?」

粋「治安悪いからなあ。」うーん。

 

 

子供軍団「こ、降参っ」ぜーはー。


茨木童子「うん。こっちもいい加減 フル毛皮だと暑いしなあ」

子供軍団「Σ!」びくっ

 


テオドール「で、また普通に喋っちゃうと」

粋「多分 キグルミが どういうポジションなのか解ってねえなアレ」あちゃー。

 

 

茨木童子「っとに冬だってのに 暑っ」


かぽっ。

 

粋「Σあ。」

テオドール「あーあ。 普通に頭取っちゃって御座います」あーもう。

 

 


お客ざわっ!!

 

茨木童子「ん?

Σはっ」咄嗟に角チェック!

 

 

お客A「ちょっと アレ」

お客B「ねえ?」ひそっ

 


茨木童子(え?あれっ
角出てないけどっ?) あれっ

 

 

お客C「お兄さん さては新人さん!?

だよね! 存在感が違うもの!オーラが違うものっ
此処が出来た時から 通いつめ倒してる アタシの目は誤魔化せないよっ!」きらーん

茨木童子「Σはいい!?」えええっ

 

お客B「だよね!やっぱそうだよね!
うわ また今までとは毛色の違う」あらあらっ

お客C「ねー。 
熊の中に新人さん仕込むとか
此処がやりそうな事よねー」うんうんっ

 

茨木童子(Σ此処普段どんな営業してんの!?)えええっ

 

 


テオドール「あの。前から言おうと思ってたんで御座いますが

茨木さん、かなりの色黒に色素のめちゃ薄い茶髪、
でもって腕の関係も有るのでしゃーないですが ユルッと軽装。


パッと見 結構ギャル男で御座います故目立ちまして御座います」

茨木童子「ごめん。平安生まれにも解る言葉でお願い出来るかな」困惑っ

 


粋(Σえ? 皆凄い勘違いしてない!?

つか、 なんで現在進行形で見習いやってる俺スルーで いきなり茨木新人だと思われてんてんの? オーラて何?
俺そんな華ねえの!?)えええっ

 

 


皐月「あ、すんません。通して通して

ちょい 何騒いどんのー?」ぷはっ

 

粋「あ!皐月 調度良いところに!」ほっ

 


皐月「あれ バラちゃん?
どないしたん頭取ってもて

解らん事あったら聞いてくれてエエんやでー?」

茨木童子「Σばらちゃん!?」

 

 


お客D「菊様、桔梗ちゃんと来て

・・薔薇さん? 」


お客C「新しいと言えば新しいけど。
え?一周回って有り?」真顔っ

お客B「此処には毎度驚かされるわー」うんうんっ


ざわざわっ

 

 

茨木童子「Σ!!」背筋ぞわっ!

 

 

 

 

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白「で、茨木 逃げ帰ったらしい」やれやれっ


彬羽「そうか。
精進料理作ってきたんだがな。
お前ら残さず食え」ほれっ

 


皐月「お客さんらに ウケとったんなら スカウトすりゃ良かったわ

鬼って意外と恥ずかしがりなんやな。
なあ、あっきー?」


彬羽「俺は慣れたが それ大概だからな」

皐月「どれの話しとん?」へ?

 

 


テオドール「逃げなきゃバラ様で無理やり売り出される所で御座いましたねえ」おやまあ。

白「逃げて正解だ」うん。

 

粋(俺 もしデビュー出来るとして、 
ネタ系の名前とかつけらんねえよな?) 一抹の不安っ

 



 

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