小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月15日

 

 


彬羽「ーーと 言う事でだな。

四国の主と言われた猪共が 縄張り、つまり山を荒らす人間共から 
この国を取り戻すべく蜂起したらしくだな。」

 

粋「もの凄い何処かで聞いた事有る話なんだけど」あのー。


彬羽「なんでも戦国辺りから 鉄を作る為に山を切り開き
水を汚し と反感買いまくってたらしいからな」やれやれっ

粋「うん。もう完全に聞いた事有る奴だ」

 

 


テオドール「しかし何故に今?

今までも銃火器作りまくってたで御座いましょうに。
その手の施設をガンガン作ってた戦国とかにキレるのなら理解も出来ますので御座いますが」ふむ。

 

 

家康「あ、定期的にキレられてたよ。
ほら、なんか凄い不自然に大軍が大敗したのとか有るでしょ?」真顔っ

挿音「あの頃は化物共の襲撃も計算に入れて暴れたもんよなあ」キセルすっぱー。

 


白「お前等 根性有りすぎだろ」

挿音「じゃなきゃ今頃生きてねえわ

猪軍団のぶちかまし なついわー」キセルぷっはー

 

家康「だねえ。暴走の前に 上手く敵軍陽動してさあ」うんうんっ

 

テオドール「あ。詳しく聞いたらダメな奴に御座いますね。
げちょげちょ待ったなしに御座います」うわー。

 

 

彬羽「そんなで 『人間』に上手く使われたのも追加で積もり積もって
今度は江戸目掛けて進軍中らしい」

粋「あの、ちょっと猪に同情するんだけど」えーと。

 


白「うん。だけど
可哀想可哀想って言ってても
踏み散らかされるのは 戦してなかった女子供だからな?」

粋「Σ出た。 兄貴のちょいちょい核心抉る1言!!」

 

 


彬羽「だな。
向こうは女子供を根絶やしにすりゃ人間も滅ぶと言ってる様だが。」

白「そんなんしても西洋があるのにな」うん。

 


テオドール「大丈夫で御座いますか?」

粋「いやその、
俺 やっぱ未熟すぎるわ」ううっ

 

家康「だねえ。
相手がこちらの殲滅もくろんでるなら 人間としても本気でやり合わなきゃいけなくなるし」チラッ

白「江戸の奴等にバレる前に片付けたら 知らなかった事になるよな?」


家康「あーまあ
江戸に到達する前に 他の所襲わなきゃ だけど。」うん。

 

 

小太郎( お茶の間で とんでもない政治的な会話が成されてる気がする)わおんっ

 

 


彬羽「その点は問題ないだろ

猪は海を泳ぐ。
で、野良のカラス共の話だと 今はここら辺だ。」地図指差しっ


挿音「ほー。
地形的に 上がるとしたら此処等辺かよ?」

彬羽「だな。そこから一気に江戸まで雪崩れ込むつもり と見て間違いないだろ」

 


テオドール「え?確定なので御座いますか?」

家康「忍の地理の知識なめちゃダメだよ
挿音はこの手の外さないよ」

 

 

粋「うわ着々と準備が。」

シロ「そりゃあな。
敵は待ってはくれんしな」鬼切ちゃきっ!

粋「Σえ。お前も行くの!?」


シロ「無論。 
己の住む場所を襲撃すると言う物に情けは無用ぞ」

粋(Σいや巨大猪の群れに刀で斬り込むのかって方!)えええっ

 


テオドール「鬼が斬れるなら猪くらい行けますでしょう。

あ、血液アンプル もうちょい頂きたいので御座いますが」

白「Σえ゛」ぎくっ。

 


挿音「お前にとっちゃ
採血のが大事なんだな」ああうん。

家康「さっきは動じてなかったのにねえ」苦笑。

 


粋「いつも通りで ホッとした
ありがとう兄貴。」

白「何がだ。」

 

 

 


ーーーーーーーーーーー

 

 

土煙もうもうっ


ドドドドドドド!!

 


粋「Σ思ってた数倍でかいいい!!」ひいいっ

彬羽「だから 猪は猪でも神扱いされてる特殊な奴だと言ってるだろが!

ふんっ!!」

ばきゃっ!


猪A「Σぶきーっ!!」どしゃあ!

 

ずずんっ。

 

 

粋「Σあっちもこっちも こっえええーーーっ!!」うわああっ

 

 


ダミアン「1匹で1トンくらい有りそうであるな」うわー

 

酒呑童子「そういや 猪って豚の仲間だっ

茨木童子「うん。豚じゃなくトン。
西洋の単位な。

て、事で 自然の理に従い 安心して土に還れ」


草木しゅるるるっ

 

猪B「Σぶもっ!?」
どしゃあっ!

 


ず ずずずずずっ!!


猪B「Σぶきー!!」じたばたっ

 

粋「Σ根っこに地面に引きずり込まれてる!?怖っ!
せめてトドメ刺してからにしてやって!!」ひいいっ

 


酒呑童子「お前そんなでなんで来たんだよ

しゃーねえ。恨むなよ」

 

ごきゃっ。

 

粋「Σ!!」ひいっ

 

 

 

ダミアン「魔王の弟にしては 覚悟が決まっておらんと言うか」うーん。

シロ「それ故親しみ易く、他人に心を開かれやすいのだがな。
こう言う時は まあ厄介よな」

 


ダミアン「成る程。人間成分の多い者は面倒であるな」

コウモリ軍団ばさささっ!

 

猪軍団「Σぶきっ!?」

シロ「目眩ましご苦労。

参るぞ 御免!!」じゃきんっ!

 

 

 

 


テオドール「皆様大暴れに御座いますねえ

大江山組にヘルプを頼んでよう御座いました」

 

白「大人数だと 目立って仕方ないからな
ただでさえ 出来るだけ穏便に済まさなきゃいけないのに」

 

テオドール「(充分ド派手な気が致しますが

まあ、この方にしては地味なので)

Σあ。猪柱っ」ひえっ

白「バカラスがまとめて吹っ飛ばしたんだな」うん。

 

テオドール「相変わらずのゴリラに御座いますねえ」うわ。

 

 

白「で、どうだ 蒼月」

蒼月「んー。 それっぽいの見つからないね

『視る』のならモヤシのが向いてると思うんだけど?」

白「石燕はダメだ
一応人間だし」

蒼月「今更じゃない?」えー。

 

白「あと、石燕が来ると 絶対ガシャドクロとか具現化させて暴れるから
町とかから丸見えで大騒ぎになると思う」真顔っ

テオドール「確かにで御座います」うんうんっ

 

蒼月「この騒ぎ以上に 目立つ人間って何なのあいつ

つかマジで何処だよ ボス猪。
雑兵とやりあっても不毛だっての出てこいよヘタレ」ほんとにもー

 

 

ぐらっ!

 

蒼月・テオドール「Σん!?」

 

 

白「なあ、さっきから気になってたけど

俺等が登ってるこの丘
こんな所にいきなり丘だけ有るの不自然だよな?」


蒼月「Σそう思うんなら言ってよ!!」ひええっ

テオドール「まさか! この足元のが!?」

 

 


大猪「やはり邪魔をするか
当代の魔王」ゴゴゴゴゴゴっ

白「うん。やはりって何で味方やられるの黙って見てた」

大猪「トシなんじゃい
ヒトがうたた寝とる間に偉い事しおって」

 

蒼月(Σよく海渡れたな!)ひえっ

 

 

テオドール「あの、大人しく田舎に帰られた方が身の為で
大猪「そうはいかん
若い者達が戦っておる。
この老いぼれのみが 尻尾を巻いて逃げるなど

 

蒼月「戦うっつか
お宅の一族達が 一方的に駆除されてるだけだけど
マジでアレで良いの?」指さしほれっ


大猪「・・・。」

 

テオドール「まっさか 此処まで一方的にバチボコにされるとは
予想されて無かったので御座いましょうねえ」

 

 

 


酒呑童子「お? 何だ
猪共が何ぞブヒブヒ言ってんぞ?」ん?

茨木童子「さすがに猪でも退きたくなったかな?」


猪C「ピギイイイ!!」草木に締め上げられっ

大嶽丸「そりゃあな。
てか、 呪い返しそろそろキッツイんで あまり植物操作は」ぜーぜー。

茨木童子「じゃお前 猪とぶつかり稽古する?」

大嶽丸「Σ無茶言うな!!」

 


ダミアン「何であろう?

様子が ん?」


彬羽「Σまずい!破り易い所が見つかったか!」

粋「へ?

 

Σえ ちょ

俺かよおおおおお!!!」うわああっ

 


猪軍団どどどどどっ!

 

 

テオドール・蒼月「・・・。」えええー。

 

 

大猪「此処を通さねば 
弟御の命はないぞ」ほれほれっ

白「脅しのつもりか
やれるものならやってみろ」ふっ

 

蒼月「Σいややってみろじゃないよ!
1匹がトン単位だよ!?
いくらなんでもっ」

テオドール「てかもう 一瞬でミンチなのでは?」あわわっ

 


白「甘いな。

俺が普段、何の為にあれだけキッツくシゴき倒してると思ってるんだ」

大猪「Σ何!?」ぶごっ

 

 

テオドール「・・ご趣味  では?」えーと。

白「結構そう言うのもあるけどな」うん。

 

大猪「お主と会話するの いい加減老体にはキツいんじゃが」おい。

 

 


白「冗談は置いといて

大将が止まれって言わないと止まらないのはどっちも同じだ。

で、お前は止める気がない
なら 大将同士で喧嘩して決めるしか無いだろ」

 


大猪「ふむ。

万一 ワシが負ければ一族の者はどうなる?」

白「それで帰るなら それ以上は知らない。
人間側もそうみたいだしな」

 

大猪「そうか。ならば

人間共は許せぬが
こちらも お主の身内は同じ扱いとしよう」前足ずずんっ!

 


蒼月「えっと 
え? こんなのと喧嘩すんの?」ひええっ

白「逃げてた方が良いぞ 巻き込むから」

 

テオドール「お邪魔なので御座いますね。
かしこまりました
蒼月さん 私達も彬羽さん達に合流で御座います」コウモリ羽ばさっ!

 

蒼月「Σへ?おい 良いの?」

テオドール「早めに粋さんを回収しないと さすがに肉の1片も残らないかと」

蒼月「Σあんま回収したくないんだけど!

あーもう! 絶対大丈夫だろうけど ムカついても龍脈ドーンはやめてよ!!」

 


白「安心しろ。
住む所無くなったら 俺も困るし
外逃げても外国語出来ないからな」うん。

大猪「なめられた物よのう

では、参る!」ぶきーっ! 

 

 

 


ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー

 

 


パチパチ パチチッ

 

粋「・・ん?

Σはっ!」がばっ

 

家康「お、生きてた生きてた。」

千様「頑丈な子でよかったわー」ほっ

 

粋「Σいででっ!
え?何? 俺確か 猪の群れに突っ込まれて」えーと。

 

 

シロ(うむ。見事な 暴走勾陣であった) ぼろっ。

彬羽(生きてたんで結果オーライだがな) 

 

粋「Σうお!カラスもケガしてんの!?
お前も猪に轢かれ 「んなわけ有るか。」

 


粋「? ?」

 

 

ダミアン「獣に火はなあ」うむ。

茨木童子「だなあ。
それで猪共も戦意喪失して 退いてくれたから良かったけど」はーやれやれっ

 


テオドール「まあまあ。よろしいでは御座いませんか

あ、彬羽さん
こちらもうすぐ出来まして御座います」

ぱちぱちっ

 


粋「ん?何が?
つかこの音何  雨音?

あー あんだけの事があったのに 何だこれ 落ち着く」お膳に頭へたっ

 

茨木童子「いわゆる癒しの音だな。

雨音と言い この手の音にはリラックス効果が有るんだよ」

粋「へー。

つか マジで何の音?
外晴れてるよな?」あれっ

 

 


 

テオドール「何って
美味しいお肉の焼ける音で御座いますよ」はいっ

酒呑童子「おお!焼けた焼けた うまそー!」よしゃっ


粋「Σちょい待て! それまさか!!」ひええっ

 

 


白「命を無駄にしないのは大事だろ?」手合わせっ

粋「Σいやいやいやいや!そうかもしんねえけど!!」えええっ


彬羽「野生の掟だ
細かい事は気にするな」

粋「Σお前もマトモに見えて こう言う所妖怪だよな!」ひええっ

彬羽「妖怪だからな」きっぱり。

 

 


大嶽丸「・・俺も 最悪食われてたのだろうか」ぼそっ

酒呑童子「山猫は肉臭くて不味いしなあ」猪肉もっしゃもっしゃ

大嶽丸「Σそれはそれで傷つく!!」ううっ

 

 

 


家康「私達は食べないでおこう

さすがにね」うん。

挿音「おう。ガチで呪われるわ」キセルぷはーっ

 

 

 

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