小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月30日

 

 

 

 

家康「天海ー? 裏庭で何してんの?
暗いし冷え Σうわっ」びくっ

 


魄哉「しーっ。」

猫「にゃんっ!」尻尾たんっ!

 


シロ「どうした家康。
ん?なんだそれは

野良猫の死骸か。お前の知り合いか?」

 

猫「んなーな。」首ふりふりっ


家康(この猫 やっぱ人語理解してるよね?)えー。

 

 

魄哉「この辺は野良が多いですからねえ

最期も誰にも看取られず ひっそり逝く子が多いんですが、


この子どうも そう言うの見かけるとほっとけないらしく 御遺体を持ってくるんですよ」線香そっ


家康「Σ毎度供養してるの?」

魄哉「一応坊主ですから。」

 


シロ「しかし、野良とは気位の高い物ではないのか?
まして猫ともなると 死後に知らん奴にあれこれされるのは好かんのでは」

 

魄哉「んな物知った事じゃないですよ
僕は生きてる猫さんが 供養して欲しがるからしてるんです

そもそも 葬式だの供養だの 生きてる者の自己満、気休めでしかないでしょうが」まっすぐな目っ

家康「うん。それが真理なのかもしれないけどね。
最高僧がそう言う事言わないでね」

 


シロ「ふむ。一理有るか

意外と慈悲深い奴だったのだな お前」

猫「にゃんっ」ふっ

 

家康(此処等を仕切るボスメスとして それくらい当然だろ的な
ドヤ感を感じる。)うーん。

魄哉「この子 大概飼い主そっくりですよね」

 

 

 

間。

 

 

 

テオドール「で、裏庭で葬儀中に御座いますか。」ほう

 

白「そうか。お前賢いな

それで裏庭 たまーに夜中に光る目の軍団居たんだな」よしよしっ

猫「にゃんっ」ゴロゴロっ


粋「Σ今何か凄い事言わなかった!?」ひえっ

 


彬羽「やめろ。また夜中に厠に付き合わされる」げんなりっ

テオドール「棺桶の内鍵かけておかねばで御座います」ねー。

 

粋「Σいや吸血鬼は夜起きとけよ!
つか開かなくなって中で灰になるのがオチだろからマジで開けとけって

あああ開けるまでひたすらガンガン蓋殴るからなこの野郎ー!」ひええっ

 

テオドール「寝てる所にデカイ音出されると それはそれで灰になるのでノーダメに御座います」ふふんっ

粋「Σノーダメなの!?」えええっ

 


白「そんなに怖いか?
猫のオバケ」

蒼月「漏らす方がやだね。」きっぱり

 

 

家康「まあ 天海が供養してるなら 悪い子達ではないと思うけどね

・・私の部屋 裏庭向きなんだよなあ」ううっ

 

 

シロ「いや、その環境で言われんと気付かん時点で

そもそも霊感ゼロのお前らには見えんタイプだと思うが?」

粋・家康「Σあ」はっ

 

千様「あ。白君解ってて言ったわね?」

白「何の事だ。」しれっ

一二三(そんでニヤニヤしてたんだべな)ああうん。

 

 

シロ「実質ダメージ無かろう 気にするな。」

家康「ええーでも

んー。確かに?」困惑っ

 

 

 

間。

 

 


粋「そっか
見えねえなら良いけど 裏庭ってそうなのか」裏庭恐る恐る覗きっ


魄哉「おや?
今から埋葬ですよ」数珠じゃらっ

 

粋「Σえ。あっ手伝おうか!?

・・見えねえ物は存在しないって事で
線香くらいあげても良いよな うん!」 よしゃっ!!

 


石踏んづけずるんっ!!

魄哉「Σあ!ちょっ」ひえっ

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 


猫(粋)「Σああああ!!また入れ替わってる!!」手に肉球

 

白「お前の魂 どれだけ抜けやすくなってるんだ」えー。

 

千様「え?え?
猫の死体に頭突きかましたの?この子」えええっ

魄哉「あまりの事に 咄嗟に何も出来ませんでした
なんて死者への冒涜っ」くうっ

シロ「そりゃ ビビるであろうな」うむ。

 


白「じゃ せっかくだし遊んどくか」
猫じゃらしすちゃっ!

猫(粋)「Σあああ案の定持ち歩いてるし!!
Σあああ体が勝手にいいっ」

 

 

白「良さげなの見つけたから 大嶽丸からかって遊ぼうと思って

猫(粋)「Σ大嶽丸 改めて兄貴がいつもごめーん!!」ふにゃあああっ!

 

 

大嶽丸(出て行ってなくて良かった。) どきどきっ


小太郎「犬小屋の影で何してるんだ?」わおんっ?

 

 

 


白「そーれ。とってこーい」ぽーい

猫(粋)「にゃーーっ!!」ぴょーいっ

 


一二三「白さん最後 毎回投げるだな。」

彬羽「終わりたくなると文字通り放り出すからな。

 

さて、もはやあいつが魂すっぽぬけるのも
他の体に入ってしまうのも あるあるとなったわけだが」ふむ。

 


千様「あ。戻ってきたわ」

シロ「猫が二足歩行でじゃらし持って歩いとると シュールだな」

 

白「なんだ?まだ遊んでほしいのか」にやにやっ

猫(粋)「Σんな訳あるか!
ちょっと楽しかったのは猫の体のせいだし!!」しゃーっ!


家康(Σ楽しかったんだ!)

 

 

猫(粋)「ちくしょおおお!皆してバカにしやがって
俺だって毎度毎度好きですっぽぬけてるワケじゃねえもん!

マジ猫の大嶽丸でも隠れるくらいなのに!兄貴の馬鹿野郎おおおお!!」だっ!


家康「Σあああ猫なのに二足歩行ダッシュ!!」

 

 

大嶽丸「Σうおおバラされた!!」ひええっ

シロ「すまん。気配で解るわ
お前本当に山猫か?」

大嶽丸「Σにゃっ!?」ガーン!

 

 

 

彬羽「Σえ!おい!とっとと捕まえろ馬鹿!!」ぎょっ

白「ん?何してるんだ?お前」

 

彬羽「何って見て解らないのか!?

延命処置だ。」

白「Σえ」

 

 

飛天「こっちの体は魂入ってないんだろ

じゃあ脳も内臓も動かないから 魂戻っても体が先に終わってチーンだ。」処置せっせっ


粋の体でろんっ。

 


白「ん?あれ ひょっとして」えーと。

 


魄哉「とっとと魂戻さないと 粋君マジでくたばります」

白「」

 


魄哉「まさか 泣いて逃げ出すとは思わなくて てか色々着いてけないんですけど君達兄弟」ああもうっ

 

 


テオドール「やはり 急ぎで飛天さん呼びに行って正解で御座いました」ぜーぜー!


大嶽丸「お前 さては弟をからかうのしか考えて無くて
周りのてんやわんやに気がついて無かったな?」

白「やらかしたか」あちゃー。

 


彬羽「やらかしたかじゃねえ!!とっととドラ猫捕まえて来い!!」くわっ

 


白「相手は動物だ
大嶽丸手伝え」だっ

大嶽丸「Σえ゛」

 

九尾「あ!だーりん わちも手伝うぞえ?」にょきっ

白「お前は食うから来るな」きっぱりすたたたっ

 

 


ーーーーーーー

 

 


大嶽丸「近くの猫達の話からすると
二足歩行の変な猫はこっちに」えーと。

白「やっぱ連れて来て良かった。

この辺の家でかいな」きょろっ

 


大嶽丸「だな。下手に敷地に入ると家の者が騒ぐぞ
また探しにくい所に

ん?」ぴくっ

 

 

 

お嬢様「あれ?どうしたの 玉乃助」よーしよしよしっ

猫(粋)「Σにゃっ」ぎくっ

 

白・大嶽丸(Σもう飼われてる) 

 

 

 

猫(粋)「・・・にゃっ!」ぷいっ

 

大嶽丸「おい、あいつ まさかっ」冷や汗っ

代「うん。拗ねたな
帰らない気だな」あーあ。

 


お嬢様「あのー。ひょっとして 玉乃助の飼い主さん  とか?
この子やたや人慣れしてたし」恐る恐るっ

 

大嶽丸「Σえ、あのっ」顔隠しっ

お嬢様「Σあ やっぱり顔似てる
猫は飼い主に似るって言うし」

大嶽丸(Σ俺が化け猫なだけなんだけど!?)えええっ

 

白「うん。そっちは他人の空似だ
どっちかと言えば 飼い主俺だ」

お嬢様「Σえ。じゃあ玉乃助を引き取りに!?」ガーン!

 

白「えーと それは」ちらっ

 

猫(粋)「・・・

 


にゃあーん。」ゴロゴロすりすりっ

お嬢様「玉乃助っ!」じーん。

 

白「うん。やっぱいらないや」けっ

大嶽丸「Σうおお大人気ない!!」えええっ

 


お嬢様「え?え?良いんですか!?」

 

白「良いんじゃないか?

そいつの好きな ちょい派手めの年上だし
自分で飼い主選んだんだろ」ふんっ

お嬢様「え?ナンパ?」はい?

 

大嶽丸「Σおおおい!

お前っ 状況解って言ってるのか!?」あわあわっ

 

白「あ。そうか

 

戻らないとお前の体腐るけど

そっちのが 幸せそうだしもう良いや
そのまま幸せに一生媚売って生きろ」ふんっ

猫(粋)(Σ腐る!?)はい?

 

大嶽丸「言い方あああ!!!」ああもうっ

 

 

猫(粋)(え?え?腐る?

あ!そうか! 猫の魂 元からねえから 入れ替わりじゃなく俺の体が今空っぽなのか!!


え?じゃあ早く戻らないと マジで2度と元に戻れなくなる
っ) ひえっ

 

 

お嬢様「良かったねー玉乃助
ずーっと一緒だよ」うふふふふすりすりっ

猫(粋)(あ、一生こっちで良いかも)

 

 


白「良し。帰るか」すたすたっ

大嶽丸「Σお前も拗ねるな!!
あああこの兄弟面倒臭い!!」だあもうっ

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 


千様「それで置いて来ちゃったの!?」はああっ!?


白「あいつも向こうのが幸せそうだし

自分の人生だ。
俺がどうこう言う事じゃない 好きに選んだら良い」つーん。


シロ「ようするに 尻尾振って帰ってこんかったのが気に食わんのだな」ジト目っ


テオドール「私なら わざわざお迎えに来て頂けたと言うだけで いくらでも尻尾振りまくりますのにっ!」贅沢なっ

小太郎「お前のせいで
白の価値観おかしくなってるんじゃないのか?」わおんっ

 


彬羽「Σ 待てこら 好きに選ぶは良いが この体どうするんだ!?」

白「猫の代わりに裏庭に埋めれば良いだろ」ふんっ

魄哉「Σすみません!さすがに家主として嫌です!!」ひいっ


飛天「いや 命は大事、健康も大事だぞ。

でもって今現在 必死に助けようとしてる救命スタッフの前でそれ言うのもどうよ?」汗ぬぐいっ

 


白「そうか。悪かったな
『先生もういいです。
楽にしてやって下さい』」

飛天「うわ怖。

常に淡々としてんのに そこだけ感情込もった感じ 役者怖っ」

 

 

石燕「しかし、どんだけ此処で揉めても 
粋さんの魂が無い事には どっちにしろアウトっすよね?

え?マジで戻る気ないんすか?」

 

大嶽丸「猫として拾われた先が なかなかの溺愛系金持ち美女だったしな」うーん。

蒼月「あ、そりゃ無理だ」うん。

 

千様「粋君 ちょいちょい凄いアホよねえ」

小太郎「オスなら多少は仕方ないって」わんっ

一二三「おらなら んなエロ猫拾いたくねえべ」きっぱり。

 

 


飛天「え?じゃあどうする?
延命やめる?
さっさと決めてくんないと 彬羽の胃にまた穴空くぞ」

 

白「え。俺が決めるのか?」

飛天「そりゃな。身内だし

身内がもういいってんならやめるよ?
医者にそこまで背負わせるなよ」

 

白「え。
えっと・・」ちらっ

 

 


一同目そらしっ!!

 

飛天「はい。他の人にも背負わせない」


白「・・Σう」

 

 

テオドール「あ、あの!

えっと そのっ

だああ お役に立てず申し訳御座いません!!」

灰ざらっ!


魄哉「Σテオ君無理すんじゃありません!
こんなん大人でも無理です!!」ひえっ

 

 

白「えっと

ど、どうせ戻らないんだし
その、な?」

飛天「な?って言われても」

 

シロ(キョドっておる)

大嶽丸(あの魔王が)おおっ

 


飛天「うーん、らちがあかないか

てかゴメン
こっちの身内がメンタル持たないから 俺が責任持ってキュッといくな?」

彬羽「Σぐはっ」かはっ


家康「Σむしろ今ので彬羽の胃に穴空いてるけど!?」ひええっ

 

 

からしゅたっ!

 

猫(粋)「ちょっと待ったー!!!!」ずざざざざっ!

 

 

魄哉「Σ帰ってくると思ってました!!」ほっ

小太郎「Σおおお!おかえりっ」尻尾ぶんぶんっ!

 

 

猫(粋)「ごめん!マジで戻して!俺が悪かったから!!」ふにゃああっ


シロ「うむ。なぜ意地を張った馬鹿者」ほっ

猫(粋)「Σだって 向こうのが幸せそうに見えたんだもんよ!!」

 

大嶽丸「ん? じゃあ何故に

てか 何かあったのか?」

 

猫(粋)「それがそのっ

うっかり二足歩行しちゃって」

蒼月「Σげ」


千様「まさかそれで化け猫とかって摘まみ出されたの!?」ええっ

 

猫(粋)「いや

 

逆。

二足歩行出来るなんてキモ可愛いー!とかって
舶来物のビラビラフリフリした 無駄に可愛い洋服着せられそうになって

どう見ても外国の女の子服だろって 
あれ着たら男として終わる気がして必死で逃げてきた」ふっ

 


千様「ごめん粋君。
やっぱ時々凄いアホだわ」うん。

猫(粋)「Σいや普通に嫌だろ!!」えええ

 

 

 

小太郎「あれ?白、なんで猫じゃらし毟ってるんだ?」

石燕「ほっといてやりやしょ」うん。

 

彬羽「自業自得だ、阿呆が」かはっ。

一二三「彬羽さん。もうどっちに言ってんだか解んねえべ」どうどうっ

 

 

 

 

 

【路地裏】

 


挿音「お。白の猫じゃねえの

んなもん咥えて どこ行くんだ?」キセルすっぱー

 

 

 

 

 

小間使い「お嬢様ーっ
玄関前に 可愛い赤ん坊猫が!

玉乃助はきっとお家に帰ったんですっ
この子なら お嬢様の良いお友達になりますよっ」ほらほらっ


お嬢様「Σえ!
えー それ、飼わないと死んじゃう奴よねえ?


えー・・ どうしよ
飼おう  かなあ?」うーん。

 

 

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る