小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月29日

 

 


【花街】

 


びゅんっ!


客A「Σうお!なんだ木枯しか!?」ひえっ

客B「カマイタチじゃねえの?
お前さん 何処かスッパリいかれてんでない?」あっはっは

 

 

客A「嫌な事言うなよ 何処も切られてな

お? あれはっ!」はっ

 

客B「Σ間違いねえ!地獄太夫だ!!
うっお 小判を山程詰んだ所で そうそう御目にかかれねえぞ!!」おおおっ

 

 


地獄太夫「主さん!何処でありんすか!?」くわっ!!


客AB(Σ思ってたのと違う!!)ひいっ

 

 

遊女A「はいはいはい 姐さん落ち着いて
お客さんお客さんにござんすよ?」ほら。

地獄太夫「Σあっ
これはお見苦しい所を」ほほほっ

遊女B「もう 姐さんたら
前しか見えないんだから

お客さん方 すみませんなあ」ほんとにもー。

 

お客A「いやあの
なんか今 髪が偉い伸びて」

遊女A「気迫でありんす。」

お客B「え。でも」

遊女B「姐さんクラスになると オーラに当てられ、幻影が見えてしまうのでござんす」ほほほっ

 


客AB「花魁って凄え。」ほー。

 

 

 

粋「納得したぞ おい。」ええー。

テオドール「てか地獄太夫さん
普通に人外バレしておられるので御座いますね」

 


遊女A「何であろうと わちきらが此処で生きていけるのは姐さんのお陰でありんす。」

遊女B「さいざんす。
生きてる人間が1番恐ろしいと ここの者はよく解ってござんすからな」

 

地獄太夫「高尾、佳乃江」じーん。

 


粋(苦労してる分 外で生きてる奴等より人間が出来てんだなあ) しみじみっ

テオドール「粋さん
ホントに 年上の華やかな女性がお好きで御座いますねえ」

 


遊女AB「まあ」あらあらっ


粋「Σ今のは違えええ!!」ひええっ

 


テオドール「そんな事より 我が主は何処に逃げられたので御座いましょう?

と、言うか また逃げる様な何を」むう。

地獄太夫「未成年には早うござんす。」ほほほっ

 

遊女A「もう、姐さんたら情熱的」くすくすっ

粋「Σ良いの!?
そんなノリで良いの!?」えええっ

 

遊女B「まあ、花街にござんすし。
というか え?そんな初心な御人が何しに此処へ?」

 

 


テオドール「一言で言うと お付きABに御座いますね」


粋「うう。やっぱカラスに着いて来て貰えば良かった」心細っ

 

 


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【花街 大通り】

 

白「地獄太夫に情報貰ってこいって言われたけど

俺1人だとすぐ奥に引きずり込まれそうになるの知ってる癖に
バイトくらいサボれ バカラス」ぶつくさっ

 


どんっ!


ちんぴらA「おう? 何だこの白髪

何処見て歩いてんだあ?」ああんっ

ちんぴらB「いてて腕が折れちまったじゃねえかよ
こりゃ治療費かかりそうだなあ?

おら 何スカしてんだ!
こんな所で遊んでるんなら持ってん

 

 


白「俺等の町と同じくらい変なの居るって相当だぞ」すたすたっ


ちんぴらA「Σああああ本当に腕が反対側に!」

ちんぴらB「あだだだっ てんめえええ覚えてろよ!!」腕ぶらーん。

 

 

白「すぐ忘れてやる 俺の記憶力なめるな」すたすたつーん。

 

 


間。

 

 

 

粋「なあ、あんた等
此処等で白髪の容赦ねえの見なかった?」


ちんぴらA「Σ取り込み中なのが解んねえのか!」ふぬっ!

 

ごきゅっ。

 

ちんぴらB「Σあだあっ!!」

ちんぴらA「よっしゃ ハマった!」

 

テオドール「それ 素人がやると危険に御座いますよ?」うわ。


ちんぴらB「うっせえ!
くっそ あんの白髪許さねえええっ」うがあっ


粋「あ。やっぱ兄貴か

こんなのやるの他居ねえもんな」あーあ。

ちんぴらA「Σ手前!あの野郎の身内か!!

いけしゃあしゃあと!
身内がやらかしたからにゃ お前さんもただじゃ済まな

 

 

テオドール「その方 アウトロー相手だと一気にガラ悪くなられますので

口には気を付けた方がよろしゅう御座います」


ごきゃっ。


ちんぴらA「Σぬわああああっ!!!!」

ちんぴらB「Σ今度は相棒の腕が!!」ひえっ

 


粋「で? 実は3人組でしたってオチとかかよ?
よしテオ 3匹目は足か頭か さて何処反対側に折るよ?」ああんっ?

テオドール「私がやるので御座いますか?」ええー。


 

ちんぴらAB「Σすんませんしたあ!!!」ひええどたばたっ

 

 

地獄太夫「おんや。こう言う所は 兄弟にありんすなあ」くすくすっ

遊女A「姐さん
今のほのぼのする所?」えー。

遊女B「アイツ等 また何処ぞで八つ当たりしないかねえ?」うーん。

 


粋「また?

なんだよ常習かよ?」

 

遊女A「さいざんす。
其処らの店じゃ結構出禁になってるお人等にありんすよ」

遊女B「いっそ 花街全体で出禁にしてくればありがたいのでござんすが
なかなかそうは行きんせんよね」ため息っ


テオドール「手荒な事に慣れておられる 此処の方々でもそこまでで御座いますか。
相当なモンスターに御座いますねえ」ふむ。

 


地獄太夫「でござんす。

今度何ぞやらかしたら それこそ町全てから出禁
いえこの世を出禁にしてやりんしょ


さて、主さんは何処に?」きょろっ

 

 

粋「今流れる様に凄い事言わなかった!?」ひえっ

 

遊女A「まあ。酒に寄って どぶにハマって亡くなるお人も少なくはござんせんし」ねー?

遊女B「さいざんす。
遊びすぎて心臓発作や 二階からの転落死

遊興に耽ると事故も多くなりんすからなあ」うんうんっ


粋「Σ怖っ!花街怖ああっ!!」ひええっ

 

 

 

 

がしゃーん!!


禿「Σご ごめんなさいっ」ひええっ


ちんぴらA「おうおうおう!
このガキゃ何処に目をつけて歩いてんだ!?」ああんっ

ちんぴらB「こちとら虫の居所が悪いんだよ!

ちょい一緒に来て貰おうか」

禿「Σうわーん!姐さーん!!」びえええっ

 

 


粋「Σうわ! 絶対反抗できないちんまいのに行った!!」ひえっ

テオドール「てかもう腕ハマっておられますね。

外すのでなく 砕いてやればよろしかったのでは?」


粋「いつもなら引く所だけど 
だな!改めてへし折ってやるか!」むかあっ

 

遊女A「佳乃江ちゃん 縄はありんすか?」

遊女B「縄なら此処に。
高尾姐さん 猿ぐつわにはたっぷりお酒を染み込ませてやりんしょね」

 

テオドール「あ。お姐さん方も やる気満々に御座います」

 

 

地獄太夫「皆、ちと 待ちなんし。」はっ


粋「え?」袖まくりっ

 

 

 

ちんぴらAB「Σげふっ!!」どしゃあっ

禿「Σひいっ!」涙目っ

 

 

 

白「お前等な

俺の記憶力で忘れる前にもう1度会うって 大概だぞ」ゴゴゴゴッ

 

粋・テオドール(あ、迷子になって 知らず折り返してたパターン) 察し。

 

 


白「で、今度は絶対仕返ししてこない子供に八つ当たりか。

躾のなってない奴等だな」ふーん。

 


ちんぴらA「うううううるせえ!」びくびくっ

ちんぴらB「ここここっちは 腕なんて外れても簡単にハメれるんでえ!
手前なんぞ怖かねえぞ!!」

 

遊女A「錯乱してござんすな」あーあ。

 


白「そうか。

えっと確か 大人になっても躾なってない奴は
力関係で根性叩き直すって 挿音が言ってたな」


扇子ちゃきっ。


ちんぴらAB「Σえ゛」

 

 

 

白「躾直しだ。

泣き叫べ 豚共。」

 

ちんぴらAB「Σ!!!」涙目っ

 


粋「Σなんか違くね!?」ひええっ

 

 

 

 

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地獄太夫「主さんが おなごならっ
高給で雇わせて貰いんしたのにっ!」くううっ

 

テオドール「あのー。貴女
我が主がお好きなのでは?」困惑っ

地獄太夫「それとこれとは別でありんす!」きっぱりっ


粋「どの辺が別?」引。

 

 

遊女A「まさかの道端であんな見事な技をっ」おおおっ

遊女B「わちき等も 参考にさせて貰わねばっ」うんうんっ

粋「Σ何の!?つか姉ちゃん等そっちの人達!?」ひええっ

 

 

 

白「だから此処苦手なんだ」ため息っ

テオドール(の割に ノリノリで豚をぶっ叩いておられたのは

指摘しないでおくと致しましょう。)うん

 

 

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